舘ひろし、映画初出演の尾上眞秀を絶賛「僕にやれと言われても眞秀ほどうまくできない」

 

 映画『港のひかり』の初日舞台挨拶が11月14日、都内にて行われ、俳優の舘ひろし、眞栄田郷敦、尾上眞秀と藤井道人監督が登壇。尾上が舘からもらったというアドバイスを明かし「すごい人だと思った」と感嘆した。

 過去を捨てた元ヤクザと目の見えない少年の絆を描く感動作。

 主人公・三浦役の舘は「たくさんの素敵な俳優さんが参加してくださり、カメラは日本映画界の至宝・木村大作さん。震災前の輪島、能登の海を35ミリフィルムに焼き付けてくださいました」と語り「私の俳優人生50年の中の集大成ともいうべき映画になったのではないかと自負しております」と胸を張った。

 三浦に救われる目の不自由な少年・幸太の少年時代を演じた尾上は「昭和とか、あまり分からないんですけど」と言い舘を苦笑させつつ「フィルムと大作さんで撮ってもらったことが後々すごく貴重なことだと知って宝物というか」と笑顔。

 さらに尾上は舘との撮影エピソードを聞かれると「撮影で船に乗るシーンで、その日、波がちょっと荒れていて、僕は酔いそうで、それを舘さんに言ったら“波とかも全部楽しめばいいんだよ”と言ってくださって、それで本当に酔わなくなって。すごい人なんだな、と思いました」と尊敬のまなざし。

 映画初出演で目の不自由な少年という難しい役どころを演じきった尾上に、舘も「多分、僕は目の見えない役をやれと言われても眞秀ほどできないと思います」。

 一方、舘の魅力を聞かれた尾上は「声」と回答。その答えに一瞬ずっこけた舘だったが「温かくて素敵な声」と言う尾上の答えに大いに照れていた。

 このイベント前には、舘が東映の新オフィスで石原軍団による差し入れの定番・十勝おはぎをふるまい、社員を喜ばせていた。

 

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