市川中車、父・猿翁さんゆかりの地で会見「中車になりたいと」スーパー歌舞伎『もののけ姫』

スーパー歌舞伎『もののけ姫』製作発表記者会見に登壇した市川中車(左)、中村壱太郎

 スーパー歌舞伎『もののけ姫』(7月3日~8月23日、東京・新橋演舞場)製作発表記者会見が6月5日、都内で行われ、歌舞伎俳優の市川團子、中村壱太郎、市川中車、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー、松竹の山根成之取締役副社長、演出の横内謙介氏が登壇した。

 1986年に3代目市川猿之助(2代目猿翁)が初演したスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』から40周年を迎える今年、待望の新作としてスタジオジブリ・宮﨑駿監督の不朽の名作『もののけ姫』(1997)が上演される。呪いをかけられた少年アシタカとシシ神を團子、山犬に育てられた少女・サンを壱太郎、猪神一族の最長老・乙事主を中車が勤める。

 中車は、大挙して詰めかけた報道陣を前に「これだけたくさんの皆さんが来てくださったおかげで、私の両隣の横内先生と壱太郎のお話も、どんどん熱が伝わってきて溶けそうだと思いながら、この公演がすごく豊かなものになる予感がしている」と感謝。「1986年に父がスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』を打って出た時、すべての人から “やめたほうがいい” という意見があったと聞いている。それでも父が『ヤマトタケル』を成功させて40年が経った。その時に父が感じていた熱は今、僕が感じている熱と似たようなものかもしれない」と切り出した。

「父が最後に演出・出演したスーパー歌舞伎は2003年の『新・三国志III 完結篇』。2003年の終わりから2004年1月にかけて父が病に倒れ、2004年1月に團子がこの世に誕生した。團子が『ヤマトタケル』に主演したのが父が亡くなった翌年で、スタジオジブリの偉大な作品『もののけ姫』が今、スーパー歌舞伎に漕ぎ出すことに大変な意味があるように思えてならない。この場面を父だったらどう考えるか、父だったらどう動くかという思いを澤瀉屋全員で感じ、前に進んでいくことが今回のスーパー歌舞伎の骨子」

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