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友香の素 vol.132 松ぼっくりのシーズン

2013.11.25 Vol.605

 松ぼっくり好きには堪らない季節になってきました。実は私、松ぼっくりが好きで集めているんです。家には、いくつあるか分からないくらい。集めているのは、よく見るサイズの大きさのものから、手のひらサイズの大きめなもの、ちょっと珍しい種類で一見ドライフラワーにしたバラの花のように見えるもの、他にも、松ぼっくりの形をしたロウソクなど、たくさん持っています。

 一体、どこに「好き」を感じられるのかと思われるかもしれませんが、あの質感・ぬくもりが好きなんです。素材が木なので、お気に入りのアロマオイルを垂らして香りを付けたりも可能。コロコロと可愛らしく木の暖かい印象を持つ松ぼっくりは、立派な天然のインテリア雑貨です。

 クリスマスが近くなると、かわいい松ぼっくりによく出会います。お店には欲しくなる松ぼっくりがいっぱいだし、飾り方の参考になる場合もあって松ぼっくり好きには堪りません。洋服を買いにお店に入ったのに、洋服よりその脇におしゃれに飾ってある松ぼっくりのほうが欲しくなる始末(笑)。ひっくり返して値札を探してしまう。でも、そんな素敵だと思うものは大概が売り物ではないのが残念です。もし値札が付いてたら、きっと買ってるなぁ。

 なので、その入手方法は大体が「自分で拾ってくる」になります。ロケで、公園やお寺などに行った際には、かさが潰れたりしていない綺麗な形の物を拾ってきます。あっ、松ぼっくりって乾燥してると、あのかさが広がり気味になって、湿気があると閉じ気味になるんですよ。いろんな所で拾うので、栃木県産、兵庫県産など家には日本全国からの松ぼっくりが集結。近々、長野県にドラマのロケに行くのですが、そこにも良いのがありそうです。張り切って拾って来たいと思います!! あの人、何してるんだろう?っと思われるんだろうなぁ(笑)。

友香の素 vol.131 サツマイモ掘りでアンチエイジング

2013.10.27 Vol.603

あっという間に10月ですよ。早い、早い。あと2カ月で今年が終わるなんて…なんという事でしょう! あんなに暑かった夏があったことが嘘のように、日を追うごとに肌寒くなり、いつの間にか秋! でも、秋ってステキ。読書の秋、そして…なんといっても、食欲の秋ですよ!

 6月にファーミングで(農業)で植えたサツマイモが、ちょ〜うど収穫の時期を迎えたので、先日、友達とサツマイモ掘りに出掛けました。短かったつるが伸びて、大きな葉っぱが辺り一面を覆っていました。早速、 軍手をして、土を掘ることおよそ20センチ。指先にゴツゴツと固い感触が! 「あった、あった〜」っと、友達と大興奮の中、掘り進めると、あるあるある〜! 自然とテンション上がります(笑)。一体何個あるのかな?! サツマイモ掘りって宝探しみたいでまたそれが楽しいんだなぁ。途中でちぎれないように根元を引っ張りながら掘り上げると…15センチくらいのが5個採れました! 思わず「やったぁ」っと、声が出る。皆も良い笑顔をしていました。

 サツマイモ掘りって何回経験しても楽しく感じるのは、小学生のころに学校行事でサツマイモをクラスで植えて、秋にまたその畑に皆で出掛けて、サツマイモ掘りをした、あの感動を心身が忘れていないからかもしれない。大人になった今でも、泥だらけになりながら、手探りで土の中のサツマイモを掘り当てたその瞬間に、心身がタイムスリップ! 小学生の自分に戻っているもの。だから、ある意味、凄いアンチエイジングかも! なんて(笑)。でも、その脳のタイムスリップぶりは、刺激としてなかなか良いですよね。

友香の素 vol.130 大人度の新基準。

2013.09.30 Vol.601

 この間、ファミレスで22歳の女友達と話していたら「最近、そろそろ大人にならなきゃと思ってて、つけまつげからまつげエクステに少しずつ移行していこうと思うんです」と、言う。つけまつげより、まつげエクステのほうが大人度高いんですね。私が20代のころはなかったな〜、この基準。その子は、高校生くらいからつけまつげを付け始めて、それ以来、毎日つけまつげを欠かすことはないそう。「でもさ、忙しい朝に、毎日付けるのって大変じゃないの?」と聞くと、そんな時間もかからないから、「全然平気ですっ」と言う。むしろ付けてない顔でいることが不自然らしい。付けていない時は、メイクを落として寝てる時くらいなんですって。つけまつげを付けたことがあまりない私にとって、目元を美しく仕上げるアイテムはというと、マスカラ。「じゃ、マスカラとかしないんだ?」と聞くと、「今まであまり使ったことがない」という答え! マスカラをあまり使ったことがないなんて、斬新なご意見。ってことは、メイクポーチには、ビューラー(まつげを挟んで上げる道具)や、マスカラは入ってないわけで。その変わりに、予備のつけまつげなんかが入ってるってことでしょ!? ジェネレーションギャップを感じずにはいられない‥‥。

 いつまでも若いと思っている自分は知らない間に、ズズズっと生息しているカテゴリーが上に自動的に移動しているのね。個人個人の心持ちとかとは別に。でも、考えようによっては、そうやって上に行く分、下も見られて、自分が感じられる世界が広がって面白くなれるということ。特に私世代の女子は、アンチエイジングもしていくけれど、エイジングしていく良い面を意識的に見て、その中で自分なりに流行なんかを取り入れながら、積み重ねてきた大事な物をさらに価値のある物に進化させていくべきなんだろうなあ。出会ったころより、少しだけ大人な目元の22歳女子友を見ながらそう思った。

友香の素 vol.129 黒谷友香はガリバーだった?!

2013.09.02 Vol.599

 この前、道を歩いていた時にふと目に入ってきたものがあり、立ち止まって見てみた。

 足元に何やら黒い帯状の物体。しかも、波を打ったように全体がざわざわとうごめいている。「ん?これは一体何だろう」と、屈み込んで地上に顔を近づけて見ると、アリの行列! すごい数! 普段、見かけるような、一列の細っこい行列ではなくて、3センチはある。アリには、噛まれたら痛いだろうなと思う1センチくらいの大きいのから、それに比べると5ミリくらいの、か弱そうに見える小さめのもいるけれど、その行列は小さめサイズのほうのアリ。それぞれがお互いが前後左右、一馬身ならぬ、一(いち)アリ身!? も離れず、ひたすらに黙々と、ずらずらずらずら前進していたのである。時折、何かちいこい白い物をくわえているアリもいて、目を凝らしてみて見ると、幼虫らしきものに見える。う〜ん‥‥アリの引越か?!  しばらく座り込んで観察していた私だが、用事があったのを思い出して、「こりゃいかんっ」と立ち上がる。

 そのアリ話を友達と集まった時にすると、虫を触れるか、触れないかの話になった。アリ話の時も友達の1人は「え〜、アリとか小さい物がいっぱい集まってるのは気持ち悪い〜」と顔をしかめている。じゃあ、今度は虫で何が触れて、何が触れないかという話に。すると、バッタやカマキリは何とかぎりぎり持てるとか、蝶々の鱗粉がイヤとか、いろいろ。「じゃあ、セミは?」と聞くと「ギャ〜! セミなんて持てないよ。カブトムシとかカナブンもちょっとダメかも」「え、私も〜」ともう一人の友達。

女子って思った以上に、虫については、か弱いのねん。何だかちょっとだけ、そんな彼女たちが可愛く思えて羨ましくなる。そう、私はがっつり持ててしまうのだった。子供のころから海や山の中で自然と触れ合ってきたから? いや、単にわんぱくだから? まあ、持てるものは仕方ない。一度なんて、まだ脱皮する前の状態のセミの幼虫を助けたこともあった。夜道をジョギングしていたら、アスファルトの上をヨタ、ヨタっと歩いていた幼虫を見付けたのだ。「こんな所にいたら踏まれるよ」と私は優しく掌に乗せて、木のある場所まで運んだのだ。なんて可愛い、大きなまん丸い目。その目で見つめられた私は、心の中で会話する。「助けてくれてアリガトウ」と幼虫。そして私は「立派なセミになるんだよ」、と。その時、私は自分をガリバーかと思ったことを覚えている。

友香の素 vol.128 改めて感じた、”ありがたさ”。

2013.08.05 Vol.597

毎日、暑い日が続いてますが、皆さんお元気ですか?

7月の下旬に京都の南座で舞台『熱海殺人事件』の公演があったのですが、京都も暑かった! 街を歩いていると、京都だからなのか? ちょうど何かお祭りのある日だったからなのか? 結構、浴衣を着て歩いている人がいらっしゃるんですよね。風情のある街を、浴衣で歩くのって素敵。いいですよね〜。その涼やかな浴衣姿に、見ているこちらも少しだけ暑さが和らぐような気もします。

大阪に住んでいたころは初詣に行ったり遊びにも行きましたが、上京してからは京都にはいつも仕事で行きます。春は桜、夏は床、秋は紅葉、冬は雪の金閣。一昨年の夏、ちょうど南座の側のお店でドラマの撮影があり、床で鱧(はも)を食べました。確かに美味しかったけど、今度は観光旅行で、ゆっくりと味わってみたいな(笑)。

 そうそう、南座の楽屋にいると、外から雅やかな音がするっ?!と思って、障子を開けて外を見ると、宮司の方々やお巫女さんが信号待ちをしていて、びっくり。何かと思って調べてみると、祇園祭の行事の一つの神輿洗式の真っ最中。南座の横の鴨川のお水で神輿を清めるそう。その行事が行われていたんですね。楽屋からでしたが見られて良かったです。

『熱海殺人事件』の東京公演と京都公演の間には、ちょうど友達が出演している舞台の公演があって、新宿に観に行ったのですが、その舞台もたくさんのお客様が入っていました。開演までの間、少し時間があったのでロビーの椅子に座り、観に来ていらっしゃるお客さん達の楽しそうな様子を眺めていると、改めて忙しい中、時間を作って舞台に足を運んでいただく事のありがたさを、感じました。

『熱海殺人事件』東京、京都でのカーテンコール、お客様からいただいた暖かな拍手に感謝をして、またこれからも頑張っていきたいと思います!!

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