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格闘家イケメンファイル Vol.16 無限大の未来が、今、走りだす 斎藤裕(さいとうゆたか)

2015.01.11 Vol.634

 昨年開催されたプロフェッショナル修斗 インフィニティリーグ2014。5名の選手が1年を通して各大会で公式戦を実施し、全日程終了時に最も勝ち点を多く獲得した選手が優勝となる総当りのリーグ戦だ。同リーグ戦のライト級で優勝した斎藤裕が1年に及ぶリーグ戦を振り返る。

「昨年の3月、7月、9月、12月で総当たりの試合をこなし、12月21日の最終戦で優勝を決めました。欠場した選手がいて、4人での戦いとなりましたが、最終戦まで全員に優勝の可能性があり、誰が抜けるか分からない状況でした。その中で自分は1ラウンドで勝てたので、優勝することができた。もちろん、どの試合も負けられない試合だと思ってやっていましたけど、リーグ戦が進むにつれて、毎大会得点状況も変わり戦況がどんどん変化していきます。周りも誰が優勝するんだろうという目で見てくるので、9月、12月の試合では結構プレッシャーはありましたね。最終的に12月に決まるのですが、まず目の前の一戦一戦を勝たないと先に進めないという気持ちで挑みました」

 もともとは野球少年だった斎藤を格闘技の道にすすませたのは…。

「K-1です。僕がテレビでK-1を見てた時期が、ちょうどボブ・サップが出てきた時で、一番盛り上がっていたころでした。その時は、テレビでやっていたら見るぐらいだったんですけど、サップとアーネスト・ホーストの試合を見て、衝撃が走った(笑)。感動というか、ちょっとやばいぞと。それで、小中と野球をやっていたのですが、高校になって空手道場に通うようになりました。あの衝撃を受けた試合が自分にもできるのかなっていう気持ちですね。その後、秋田から福島の大学に行き、そこでも格闘技を続け、就職で東京に出てきて、24歳でプロデビューしました」

 今回優勝したことで、強い選手との試合が組まれる可能性も。

「優勝したら、上の選手と試合をさせてもらえるという話は聞いています。ですから、優勝した時にリングの上から、1月25日に行われる宇野薫選手と中村好史選手による、環太平洋ライト級チャンピオン決定戦の勝者と試合をさせてほしいと言いました。ただ自分としては特定の誰かと戦いたいというより、修斗のチャンピオンベルトを絶対に獲りたいという気持ちのほうが強いんです。デビューした当時は打撃でいくという考えでやっていましたが、1回勝てなくなった時があった。それから修斗でいうところの“打投極”を回すという考えで、打撃、寝技、組み技を全部回して勝ちにいくということをやってきて、最近ではそれが自分にあったスタイルだと思うようになってきました。ですから、総合格闘技という部分でも、修斗のベルトにはこだわりたいと思っています」

 リングの上では鋭い眼光のイケメンだが、リングを降りると優しくおっとりキャラの斎藤。どんな女性がタイプなのか。

「あまり短気じゃなくてのほほんとした人がいいですね。僕が面倒くさがりで、掃除とかもあまりしたくないので、そういうのをガーっと言われるとちょっと…。短気な人は怖いです(笑)。あと、できれば格闘技にちょっと興味があり、知識がある人がいいかな。タレントでは本田翼さんとか。実際は知りませんが、見た目のイメージがぽわーっとしているので。短気じゃなさそうだし(笑)」

 今後の夢は?

「修斗のベルトが当面の目標ですが、ベルトを獲った後も、その後は1試合でも多く、1年でも長く選手としてやっていきたいという気持ちがあります。格闘技を始めた時は、30歳までやると思っていませんでしたが、今は、勝ち続ければ30歳をすぎてもモチベーションを保ってやれるという気がしています。毎回、試合をして終わったらゆっくりしようと思っているのに、練習をしていないとつまらなくて、すぐ次の試合のことを考えている自分がいるので、それがずっと続くといいなと思っています」

鈴木寛の「2020年への篤行録」
第16回 なぜ学ぶのか?「花燃ゆ」の松陰に思いを馳せる

2015.01.11 Vol.634

 あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。

 若い頃にミュージカル劇団の音楽監督を務めた経験がある割に、普段はテレビドラマをあまり見ないのですが、NHKの大河ドラマだけは政治家時代から時折見てきました。2015年の大河は吉田松陰の妹、杉文を主人公に描いた「花燃ゆ」。松陰の生き様に、私も大きく影響されましたので、今回の作品には格別の思いで楽しみにしていました。

 物語の冒頭で松下村塾が出てきましたが、まさにその場所が教育者としての私の原点です。20代の終わりに通産省から山口県庁に出向の折、現地を訪ねました。十畳と八畳半の二間しかない平屋建ての茅葺小屋に五十名もの塾生が学んでいたことにまず私は驚きました。ドラマでは久坂玄端と高杉晋作が「秀吉とナポレオンが戦をしたらどちらが勝ったか?」と議論していましたが、私も小さな畳の空間を眺めながら、ここで若人たちがどんなに白熱した議論をしていたのか思いを馳せました。それまでの私は法律立案や予算編成の仕事をしていて世の中は制度が作るものだと思い込んでいましたが、世の中を変えるのはそうした「制度」ではなく、「人」だということに気付きました。山口には2年ばかりの着任でしたが、その間、私は20回も通いつめては国づくりとしての人づくりを考えました。

 ドラマでは、後の松陰こと寅次郎が山鹿流の兵学者のホープとして長崎や江戸に遊学していた時代から始まります。途中、叔父の玉木文之進からスパルタ教育を受け、学者としての基礎を叩きこまれた少年時代が回想シーンとして挿入される等、初回は教育者としての生い立ちをしっかり描いていました。そのため、登場人物の信念をセリフの中に投影し、物語の基礎を固めんとするばかりの骨太な描写が印象的です。とりわけ初回のクライマックスシーン。幕府によって禁書とされた「海防臆測」の所有者に名乗り出るように玉木たちが藩校の学生たちに呼びかけたところで、寅次郎と若き儒学者、小田村伊之助(後の楫取素彦)が禁書を持っていたことを打ち明けつつ、「人はなぜ学ぶのか?」熱弁を振るったシーンには感銘を受けました。

「知識を得るためでも職を得るためでも出世のためでもない。人にものを教えるためでも、人から尊敬されるためでもない。己のためじゃ 己を磨くために人は学ぶんじゃ」。寅次郎がこう言えば、伊之助も「お役に就くためでも、与えられた役割を果たすためでもない。この世の中に己がすべき事を知るために学ぶのです」と同調します。

 折しも高校生にとっては受験、大学生にとっては期末試験のシーズン。当面はテスト対策の勉強に専念せざるを得ませんが、落ち着いたところでドラマでも見ながら「自分はなぜ学ぶのか?」と自問自答してみてください。違った視野から学問を考えるきっかけになると思います。

(東大・慶大教授、文部科学省参与)

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)第24回 ラジオ界のボケになりたい。

2015.01.07 Vol.633

 年末年始も『キキマス!』はいつも通りに放送していたわけですが、一般的には今週から仕事始めなんでしょうか。この「カタリマス!」の連載も新しい年になって初めてですね。担当から「……ありがちですけど、新年の抱負なんかを…」というリクエストがありましたから、それから始めたいと思います。

 今年の抱負は、ラジオでボケになる、それを目指すってことです。

 年末にマキタスポーツくんと話してたんです。長渕剛ってスゲーなって。長渕さんって、気がつけば“ツッコまれる人”、“ボケ”になってるって思いませんか。いろんなところでいろんな人からツッコまれて、それがすげぇ面白いんです。
 

 長渕さんって時代によって変わる人です。いい兄ちゃん像をやってた時期、フォーク期があって、石井聰亙監督の『爆裂都市』とかに影響を受けてるんだろうなっていうマッドマックス期。『HOLD YOUR LAST CHANCE』のバンド期に、チンピラ・やくざ期、その後にはインドかぶれ期っていうのもあって、今はブルース・スプリングスティーン期ですよ。革ジャン着て体を鍛え、取材する前にもトレーニングをする。それってすごい面白いじゃないですか。全部突っ込ませるんだから。

 今、テレビに出ている人って、みんなツッコミじゃないんだよね。みんなボケなの。お笑いだけじゃなく、スポーツとか、他のジャンルもね。長渕さんもそうでしょう。そういう人たちを見て面白いって思うようになってるんです。僕も年末年始にテレビに出演させていただきましたけど、変な人っていうか、よく分かんない人でしたよね。テレビに出てるのにラジオラジオって言い続けてて。現場では滑ったって思いましたけど、見てて面白かったって言ってくれる人もたくさんいて。それでいいんだって思えました。

 だから、ラジオでもそれになりたい。普段からラジオを聞いていただいている人は、何やってるんだ、ふざけたことをしやがってっていう人もいるかもしれないし、マキタスポーツくんが言ってた “通りすがりの正義”を振りかざす人にも出会うだろうし、ツッコミがはいると思います。でも、僕は正しいか間違いかをジャッジするんじゃなく、ほとんどが正しいんだって言える、多様性を評価する人でありたいなって思うんです。もちろん自分のなかで一つか二つぐらい提示できる何かは持っていたいと思うけどね。

 僕は裸になりたい。まっさらになって、外圧によって変化していくことを楽しみたいんです。手始めに僕は、家の本、CDを捨てようと思ってます。

大谷ノブ彦 カタリマス!第8回 「こっち側の人間」とか、つまんない。

2014.12.22 Vol.633

 年も押し迫ってくると、いろんなベストテンが出てきてます。映画、音楽、本……とにかくいろんなものの今年のベスト、さらにはワーストまでもが発表されます。並べられた作品から、選んだ人の視点が見られるのはすごく楽しいんですけど……なんかこういうベストテンみたいなの、どうなんだろう。それが悪いわけじゃないけど、少なくとも僕のなかではピンと来なくなっちゃった。

 例えば、映画。僕が今年初めて体験したことに「劇場でこんなに笑ってる!」っていうのがありました。『劇場版 テレクラキャノンボール2013』と『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE 2』だったんですけど、この2作品、ベストテンにはほとんど顔を出してないんですよ。いわゆる映画じゃないってとらえられてるのもあるんでしょうけれども。10億円市場だっていう、確実に人が入ってる女子中高学生が見に行く映画がありますけけど、これも批評の対象にはなってないんです。

 こういうものをすべて一緒くたにして並べられないならベストテンみたいなのをやってもどうなのって思いませんか? 枠からはみ出しちゃったものは見ない、批評の対象にしない。誰かが決めた枠のなかで成立してるものを相手にするのって、1つのコミュニティーのなかでやってるだけじゃないかって思ってしまう……。「俺、そっち側じゃなくて、こっち側の人間だから」ってさ。新しいエンターテインメントって、その枠を飛び越えて出てくるものだと思うんだけどなあ。大ヒットした『アナと雪の女王』だって、作品の質感だけじゃなかったと思います。みんなで歌うだとかそういうもの含めてのものだったと思うんですよ。 

 そんなこともあり、今年は「映画って何だろう」「音楽って何だろう」「ロックって何だろう」、さらには「お笑いって何だろう」…ってことを改めて考えることが多かったし、「枠の中は対コミュニティー」っていうのが明確に出てきたと思っています。映画でも音楽でも何でも、いろんな作品があって、いろんな人がいて、そこで自分の役割をまっとうしている。だからこそ、面白さがあるなって思うんです。それなのに「こっち側の人間」とか言ってたら、つまんないでしょって。そういう思いが強くなった1年でした。番組でいろいろな人のお話を伺ったこともそう思うようになった大きな理由だと思います。
 さて『キキマス!』は年末年始も休まず生放送です。さらに僕、大みそかの特番もパーソナリティーを担当させていただきますので、よろしくお願いします。

小池百合子のMOTTAINAI 総選挙。隠れた助演賞は「サウジ、中国、そして労組」

2014.12.22 Vol.633

 第47回衆院選は自民・公明の与党が計326議席を確保し、衆院で3分の2の勢力を維持する結果となりました。
 私自身、地元(豊島・練馬)や応援に出向いた全国各地で確かな手ごたえを感じながら、目標の「あずさ2号(8時ちょうどの当確)」を達成することができました。

 あえて言えば、相手の姿が見えなかった。政権に挑戦する野党がなかったせいでしょう。

 野党側は安倍総理の奇襲作戦に翻弄されつつも、結果的には民主党が11増、維新で1減。次世代の党や生活の党の分が流れた計算になります。「確かな野党」の共産党が8議席から21議席へと躍進し、不満票の受け皿役となりました。
 今回の総選挙の主役は安倍晋三総理であることは紛れもない事実ですが、他に隠れた三人のバイプレーヤー、助演役が存在しました。

 第一にサウジアラビア王国です。

 選挙直前の11月27日、石油価格を決定づけるOPEC(石油輸出国機構)総会が開かれました。注目された原油の生産調整は調整役不在で見送りとなり、さらに油価は続落。スゥイング・プロデューサー役を務めるべきサウジアラビアが協調減産を実施していたなら、石油価格の上昇に加え、円安で拍車がかかり、特に地方での不満に火がついたことでしょう。なつかしい民主党の「ガソリン値下げ隊」が息を吹き返したかもしれません。中長期的にはアベノミクスへの影響もありますが、ここはサウジアラビア様、シュクラン・ジャジーラン(感謝)。

 第二に中国。サンゴの密漁で小笠原諸島近海にうじゃうじゃと出現した中国船の集団は安全保障や危機管理に疎い民主党への不信感を改めて思い出させてくれました。96年、台湾総統選挙で李登輝勝利を阻止したい中国軍が基隆沖にミサイルを撃ち込み、逆に李氏の地滑り的勝利へと導いた時と同じです。中国様、多謝。

 第三が労働組合です。

 アベノミクスの問題点は賃金上昇が消費税アップや物価上昇に追いついていないことです。本来、賃金アップの交渉にあたるのは労働組合ですが、現在の日本の労働組合の委員長は安倍総理自身です。政権奪還後、安倍総理は経済界に対し「賃金アップ」要請をし、最初に応じたのがコンビニのローソンでした。ローソならぬローソンが春闘の主役だったのです。労組のお株を総理が奪ったかたちです。

 官公労を激しく批判してきた維新の橋下氏と選挙で労組に依存する民主が突如統一候補を担ぐのも無理がありました。

 結果として、安倍総理は「あと4年」の政権運営権を確保しました。毎年のように社長が変わる企業はありません。ここはじっくり日本の国益確保とサステナブルな発展に取り組みたいものです。

(自民党衆議院議員)

EXILE TETSUYA DANCEの道 第29回 ワクワクするような目標がめちゃくちゃある

2014.12.21 Vol.633

2014年最後のコラムになりました、今年1年、皆さんいかがでしたでしょうか? 良い事も悪い事も年越しまでには笑って過ごせたらいいですね(笑)。このコラムを書きながらいろいろ振り返ってみるともう29回目なんですね! 初めてこのお話をいただいた時には、正直ここまで続くとは思ってもいなかったのですが、書けば書くほど面白くなってきて、書く事によって自分のDANCEへの考え方もまとまるし、読み返した時に初心に還ることができますし、これだけ自分と向き合ってDANCEの事を考えて文章にする時間ていうのはなかなかできる事ではないので、本当にありがたいなぁ〜と思います。いつも締め切りギリギリになってしまっていてスタッフさんには申し訳ないのですが…(笑)。このコラムを読んでいただいた皆さんからの感想やメッセージは、うれしい限りです! 2015年も許される限り頑張って締め切りと闘っていこうと思いますので、引き続き温かい応援をよろしくお願い致します!

さて今年の反省はたくさんありますが、それも踏まえて来年はどんな活動をしていこうかと考えてみると、言える事とまだ言えない事、たくさんありますが、今からワクワクするような目標や夢がめちゃくちゃあります!

 EXILEとしては第四章が始動して約3年ぶりのアルバムもリリースできますし、ドームツアーも決まっています。改めて考えてみると、これだけ毎年ドームでツアーできる事のありがたさはとんでもない事なんだなぁと思います、応援してくれるファンの皆さんがいてくれるからこそ成し遂げられますし、だからこそ必ず満足してもらえるエンターテインメントを作り上げたいと毎回気合が入ります。

 そして、またお芝居もしたいですね、今年はDANCE EARTHの舞台に立たせていただき自分のやりたい表現をすべてやらせていただきました(笑)。USAさんに感謝です! あの期間、物語の登場人物として稽古から千秋楽まで没頭できる時間がたまらなく好きです! お芝居も歌も(笑)またやらせてもらえるように自分磨きをしておきます!

そしてそして、自分の個人活動でもあるEXILEパフォーマンス研究所もまだまだやりたい事だらけです! DANCEをスポーツに!というテーマを2011年に掲げてから3年、いろんなインプットをしてきて、だんだんと形になってきましたし、これから形になりそうな事もあります、TETSUYA’sカリキュラムも来年は更にパワーアップしていきたいですし、靴もまた作りたいし、大学の講義もやりたいし、スーパーニュースさんでやらせて頂いたスポーツリポーターもやりたいし…新しくスポーツDANCEなんてモノも作りたかったり(笑)。

並べてみるとやりたい事だらけで、もう1年埋まった感じがしてしまいます(笑)。実際にはどこまで形にできるか分かりませんが、自分の大きな夢である、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開会式で踊りたいとか、僕らがやっているDANCEを競技にしたいとか、そこにつながる活動をしていきたいです。なかなか難しいのは分かっているのですが、だからこそ楽しんで一つひとつ丁寧に心を込めて形にしていきたいと思います。 もうすぐ2015年が始まります、皆さんにとって素敵な2014年の終わりと2015年の始まりが同時に訪れますように心から願っています。大晦日には紅白歌合戦で最高のパフォーマンスをしたいと思いますので、ぜひ見ていてください!

友香の素 vol.146  2015年もきれいな花を咲かせたい

2014.12.21 Vol.633

さっき、このコーナーで何度もご紹介していた巨大生物シリーズの「皇帝ひまわりちゃん」を切り倒してきました。ついこの間、植え付けたと思ったら。月日の流れは、どうしてこんなにも早いのでしょう。

春は10センチくらいの苗でした。それが花が咲く晩秋には、4メートルにまで成長。2度来た巨大台風にも負けずに、100個近くのつぼみを付けました(1度目の台風で横倒しになりましたが、レスキューして無事生還)。花が一輪二輪ちらほらと咲き始めたのは見ました。でも花がじゃんじゃんと咲いている晩秋は、仕事が立て込んでいたので、皇帝ひまわりちゃんの晴れ姿を、友人が送ってくれた写真でしか見ていないのです。一番良い時を見ていないまま、切り倒すって、こんな事初めて。何だか複雑な心境(笑)。でも私自身が居なくても、自分の手で植えた花が、みんなを楽しませてくれたし、写真が届いて、それを見た私自身も癒されていたのは確か。元気いっぱいに青空に向かって黄色の花を咲かせているのを見ると、私も頑張ろうっと思えました。

ガーデンを作る時は、将来の成長した植物たちの姿形を思い描いて、こうしたいな、こうなったら素敵だなっと全体をデザインしていきます。春はまだそれぞれの苗が小さくて土がすごく見えていましたが、今じゃすっかり大きくなって狭く感じるくらいです。都会で生活していると空調の行き届いた世界で、なかなか土の上を歩いたりはしないし、空もなかなか見ない。でも、ガーデニングをしていると、その季節の空気を思いっきり楽しむことができる。私にとってはこのバランスが大事です。リセットですかね〜。

そういう意味じゃ、皇帝ひまわりちゃんを切り倒した今日は、1年を振り返るにはピッタリなのかな。霜が降りる前に切り倒して、挿し木して保管すれば、また来年、芽が出てくるそうなので、ちゃんと挿し木を作りました。2015年もいろんな所できれいな花を咲かせたいなあ。

格闘家イケメンファイル Vol.15 進化し続ける総合格闘技の中で 宇野 薫

2014.12.21 Vol.633

「来年になるとプロ20年目に突入します。大ベテラン? そうですかね(笑)。でも、その間にはもちろん、何度も波はありましたよ。常に勝ち続けられたというわけではありませんし、当然いい時もあれば悪い時もありました。その中で辞めようと思ったことも何回かありましたけど、自分の中でひとつ決めていることがあって、試合に負けたあとで悔しくなかったら、辞めようと思っています。逆に言うと、負けて悔しいという思いがあるうちは、できると思っています」

 たとえ年下でも、素直に人の意見に耳を傾けることが大切。

「自分はすごく周りの人に恵まれていると思います。家族や友人、格闘技界の先輩と後輩は、僕の考え方や行動がおかしな方向に行ったら、“ちょっとおかしいよ”って言ってくれる。そういう人が周りに多いというのは、すごく感謝です。今でこそ19年目でベテランと言われていますけど、セコンドやコーチ陣には、年下の人も多い。でも年齢は関係ありません。自分の中では、そういう助言や忠告を素直に聞けなくなったら、終わりだと思っていますね」

 勝利した時に可愛い子どもが3人リングに上がるのが恒例。そこでは家族思いのパパの顔に。

「そうですね(笑)。上げなくてもいいかなって思うんですけど、スタッフの方が上げてくださったり、子どもたちも試合に勝ったら上がれるものだと思ったりしているみたい(笑)。でも家族には、我慢させている部分があると思うので、勝って喜んでくれるのはとてもうれしいです。子どもができ時間を自由に使えなくなった時は正直葛藤がありました。でも今は仕事と家庭を切り離し、少しだけ時間をうまく使い分けられるようになりました」

 来年、20年目を迎える宇野には大きな目標がある。

「UFCに出ることです。過去2回出場しているんですが、いい試合ができたという満足感がない。もう一度、あそこに立っていい試合をしたい。もちろん、勝つということを含めてですが。実は2年前にあまり成績が良くない時期があって、その時に、自分の中でちゃんと目標を立てたほうがいいと思い、立てた目標が、もう一度UFCに上がりたいというものだった。逆にその1年間で結果を出せなかったらもうやめようとも思っていました。でもその1年は3連勝して、今年も3連勝で、現在6連勝中なので、目標に向けて結果は出せていると思います。格闘技に対しても、あまりダラダラ引きずるのは良くないと思って立てた目標ですが、今はそれがいい方向に行っていますね」

 1月25日には、プロ修斗公式戦で中村好史と“第6代修斗環太平洋ライト級チャンピオン決定戦”で対戦する。

「相手はデビュー戦の相手だった桜井“マッハ”速人の弟子です。どんどん前にくるアグレッシブな選手で、気持ちも強いですが、もちろん勝ちにいくつもりで挑みます。総合格闘技は、打撃もあって、寝技や組み技もあり、最初は難しいかもしれないけど、展開がスピーディーで見ていて楽しい。格闘技は野蛮なものではなく、ちゃんとルールの中でやるスポーツです。その中でも総合格闘技は、やることがいっぱいあり、一個自分の選択を間違えると、一気に攻め込まれるスリリングなところと、形勢不利でも一発で逆転するなど、展開が目まぐるしく変わるところがおもしろい。ぜひ会場で生で観戦してほしいですね」

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 木乃伊取り(みいらとり)

2014.12.20 Vol.633
 店の金を持ったまま出かけた若旦那が家に帰ってこなくなり、もう4日目。心配した大旦那が調べると、吉原の角海老楼で、居続け遊びをしていることが判明。怒った大旦那は、番頭の佐兵衛に若旦那を迎えに行くように命じる。「必ず連れて戻ります」と言って出て行った佐兵衛だが、行ったきり5日も戻らない。大旦那は「番頭はせがれと一緒になって遊んでいるに違いない。もう勘当だ!」とご立腹。一人息子を勘当されたらたまらないと、おかみさんは「番頭なんかを行かせるからダメなんですよ。ここは鳶頭はどうだろう。花街のこともよく知っているし、その辺の対応も心得ているだろうから」と提案。それはいいと、鳶頭を迎えにやらせた。しかし、行ったきりこちらも7日帰ってこない。「どいつもこいつもミイラ取りがミイラになりやがって!今度こそ勘当だ!」と大旦那が怒り心頭でいると飯炊きの清蔵が、その役をかってでた。しかし大旦那は「お前は飯を焦がさないように、しっかり炊いてくれていればいいんだ。余計なことはしなくていい」と断ると「あんだ?仮にだで、この家に泥棒が入って、旦那さんが殺されかかるとする。んだ時、飯だけ炊いてりゃいいって言ってられっか? 泥棒と一騎打ちして、旦那さんを助けるのが人の道ってもんだべさ」。これには大旦那、反論できずに、結局清蔵を使いに出すことに。「首に縄おっかけても連れて帰るだで」と家を出た。角海老楼に着いた清蔵、ものすごい迫力で上がり込み、座敷に乱入。あまりの剣幕としつこさに、若旦那とうとう「酒がまずくなる。暇を出すからとっとと帰れ!」と逆ギレ。しかし清蔵も引っ込まない「暇を出されたら、もう主人でも使用人でもない。他人なら腕ずくでしょっぴくまで。覚悟をぶて!」と腕をまくった。腕ずくではかなわないと観念した若旦那はとうとう降参。最後に1杯飲んで陽気に帰ろうということで、清蔵にも酒をすすめた。1杯、また1杯と飲んでいくうちに気持ちが良くなってきた清蔵に、花魁がお酌をする。「こだな、あまっ子と野良こいてるだでな、帰れっちゅう方が無理かも知れねえ」「おい清蔵、そろそろ帰るぞ」と若旦那。「あんだ? 帰るなら、帰ればいい。オラはもう2、3日ここにいるだ」

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)第23回 『キキマス!』からドラマ主演まで! なんかすごい、2014年。

2014.12.17 Vol.632

  今年も残すところ、あとわずかになってきました。クリスマスも来週。もうすぐですね。

  クリスマス・イブの24日、ついに主演ドラマがオンエアになります。タイトルは『e-のスピリット』。以前、このコラムでも少しお話しましたが、本当です、主演なんです。2014年は『キキマス!』が始まって、『ゴッドタン』があって、そしてドラマ主演まで。なんか、すごいですね。

  地球を守るヒーローを選ぶオーディションをするというドラマで、僕は怪しい試験官・一石(いっせき)という役どころ。雑誌に掲載された募集広告を見て集まった若者8人を面接していきます。「どうしてヒーローになりたいの?」「ヒーローになると死ぬこともありますけど、それでもなりますか」。いろんな質問をぶつけていくなかで考え方が変わってきたりして面白い。「君は自分の名誉欲のためにヒーローになりたいんだ」なんて追い込み方もします。性格がめちゃめちゃ悪いの。僕に、ぴったりじゃないですか? そのやりとりが、出演している役者さんそれぞれの人生に照らし合わせたものになっていくっていう。撮影も楽しかったなあ。みんな、知恵熱出してました。TBSの『オトナの!』(毎週水曜深夜1時46分〜)のなかで流れるのでよろしくお願いします。

 僕、このドラマに関わることができて、すごくうれしいんです。なぜかっていうと、これ、広告とクリエイティブがうまく融合してひとつの作品になっているからなんです。キャスティングを軸にいろいろな事業を展開している「e-sprit」さんの一社提供で、会社は自分たちのことを宣伝したくてやってるわけだけれど、実際にはドラマを作ってるだけで企業の広告を出してるわけじゃない。クレジットは出ますけど、それ以上のことはないんです。オーディションを題材にしたドラマという作品で、伝えたいメッセージを表現している。このコラムでも何度か触れましたが、CMプランナーの澤本嘉光さんの仕事もそうですよね。広告なんだけれども、犬のお父さんたちがどうなるのか気になって見ちゃうっていう。このドラマもできてるんじゃないかな。

 音楽は、the telephonesの石毛輝くんがやってくれてます。それも楽しみですよ。

 クリスマス・イブには『e-のスピリット』をよろしくお願いします。上戸彩さんがパーソナリティを務める『第40回ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』(ニッポン放送、24日正午から24時間)もね。

EXILE TETSUYA「DANCEの道」第29回「 ワクワクするような目標がめちゃくちゃある」

2014.12.15 Vol.DANCEの道

 2014年最後のコラムになりました、今年1年、皆さんいかがでしたでしょうか? 良い事も悪い事も年越しまでには笑って過ごせたらいいですね(笑)。このコラムを書きながらいろいろ振り返ってみるともう29回目なんですね! 初めてこのお話をいただいた時には、正直ここまで続くとは思ってもいなかったのですが、書けば書くほど面白くなってきて、書く事によって自分のDANCEへの考え方もまとまるし、読み返した時に初心に還ることができますし、これだけ自分と向き合ってDANCEの事を考えて文章にする時間ていうのはなかなかできる事ではないので、本当にありがたいなぁ〜と思います。いつも締め切りギリギリになってしまっていてスタッフさんには申し訳ないのですが…(笑)。このコラムを読んでいただいた皆さんからの感想やメッセージは、うれしい限りです! 2015年も許される限り頑張って締め切りと闘っていこうと思いますので、引き続き温かい応援をよろしくお願い致します!

 さて今年の反省はたくさんありますが、それも踏まえて来年はどんな活動をしていこうかと考えてみると、言える事とまだ言えない事、たくさんありますが、今からワクワクするような目標や夢がめちゃくちゃあります!

 EXILEとしては第四章が始動して約3年ぶりのアルバムもリリースできますし、ドームツアーも決まっています。改めて考えてみると、これだけ毎年ドームでツアーできる事のありがたさはとんでもない事なんだなぁと思います、応援してくれるファンの皆さんがいてくれるからこそ成し遂げられますし、だからこそ必ず満足してもらえるエンターテインメントを作り上げたいと毎回気合が入ります。

 そして、またお芝居もしたいですね、今年はDANCE EARTHの舞台に立たせていただき自分のやりたい表現をすべてやらせていただきました(笑)。USAさんに感謝です! あの期間、物語の登場人物として稽古から千秋楽まで没頭できる時間がたまらなく好きです! お芝居も歌も(笑)またやらせてもらえるように自分磨きをしておきます!

 そしてそして、自分の個人活動でもあるEXILEパフォーマンス研究所もまだまだやりたい事だらけです! DANCEをスポーツに!というテーマを2011年に掲げてから3年、いろんなインプットをしてきて、だんだんと形になってきましたし、これから形になりそうな事もあります、TETSUYA’sカリキュラムも来年は更にパワーアップしていきたいですし、靴もまた作りたいし、大学の講義もやりたいし、スーパーニュースさんでやらせて頂いたスポーツリポーターもやりたいし…新しくスポーツDANCEなんてモノも作りたかったり(笑)。

 並べてみるとやりたい事だらけで、もう1年埋まった感じがしてしまいます(笑)。実際にはどこまで形にできるか分かりませんが、自分の大きな夢である、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開会式で踊りたいとか、僕らがやっているDANCEを競技にしたいとか、そこにつながる活動をしていきたいです。なかなか難しいのは分かっているのですが、だからこそ楽しんで一つひとつ丁寧に心を込めて形にしていきたいと思います。 もうすぐ2015年が始まります、皆さんにとって素敵な2014年の終わりと2015年の始まりが同時に訪れますように心から願っています。大晦日には紅白歌合戦で最高のパフォーマンスをしたいと思いますので、ぜひ見ていてください!

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