格闘家イケメンファイル Vol.15 進化し続ける総合格闘技の中で 宇野 薫

撮影・神谷渚
「来年になるとプロ20年目に突入します。大ベテラン? そうですかね(笑)。でも、その間にはもちろん、何度も波はありましたよ。常に勝ち続けられたというわけではありませんし、当然いい時もあれば悪い時もありました。その中で辞めようと思ったことも何回かありましたけど、自分の中でひとつ決めていることがあって、試合に負けたあとで悔しくなかったら、辞めようと思っています。逆に言うと、負けて悔しいという思いがあるうちは、できると思っています」

 たとえ年下でも、素直に人の意見に耳を傾けることが大切。

「自分はすごく周りの人に恵まれていると思います。家族や友人、格闘技界の先輩と後輩は、僕の考え方や行動がおかしな方向に行ったら、“ちょっとおかしいよ”って言ってくれる。そういう人が周りに多いというのは、すごく感謝です。今でこそ19年目でベテランと言われていますけど、セコンドやコーチ陣には、年下の人も多い。でも年齢は関係ありません。自分の中では、そういう助言や忠告を素直に聞けなくなったら、終わりだと思っていますね」

 勝利した時に可愛い子どもが3人リングに上がるのが恒例。そこでは家族思いのパパの顔に。

「そうですね(笑)。上げなくてもいいかなって思うんですけど、スタッフの方が上げてくださったり、子どもたちも試合に勝ったら上がれるものだと思ったりしているみたい(笑)。でも家族には、我慢させている部分があると思うので、勝って喜んでくれるのはとてもうれしいです。子どもができ時間を自由に使えなくなった時は正直葛藤がありました。でも今は仕事と家庭を切り離し、少しだけ時間をうまく使い分けられるようになりました」

 来年、20年目を迎える宇野には大きな目標がある。

「UFCに出ることです。過去2回出場しているんですが、いい試合ができたという満足感がない。もう一度、あそこに立っていい試合をしたい。もちろん、勝つということを含めてですが。実は2年前にあまり成績が良くない時期があって、その時に、自分の中でちゃんと目標を立てたほうがいいと思い、立てた目標が、もう一度UFCに上がりたいというものだった。逆にその1年間で結果を出せなかったらもうやめようとも思っていました。でもその1年は3連勝して、今年も3連勝で、現在6連勝中なので、目標に向けて結果は出せていると思います。格闘技に対しても、あまりダラダラ引きずるのは良くないと思って立てた目標ですが、今はそれがいい方向に行っていますね」

 1月25日には、プロ修斗公式戦で中村好史と“第6代修斗環太平洋ライト級チャンピオン決定戦”で対戦する。

「相手はデビュー戦の相手だった桜井“マッハ”速人の弟子です。どんどん前にくるアグレッシブな選手で、気持ちも強いですが、もちろん勝ちにいくつもりで挑みます。総合格闘技は、打撃もあって、寝技や組み技もあり、最初は難しいかもしれないけど、展開がスピーディーで見ていて楽しい。格闘技は野蛮なものではなく、ちゃんとルールの中でやるスポーツです。その中でも総合格闘技は、やることがいっぱいあり、一個自分の選択を間違えると、一気に攻め込まれるスリリングなところと、形勢不利でも一発で逆転するなど、展開が目まぐるしく変わるところがおもしろい。ぜひ会場で生で観戦してほしいですね」
撮影・神谷渚
宇野 薫
1975年5月8日生まれ、神奈川県横須賀市出身。第4代世界ウェルター級チャンピオン。1996年、プロ修斗でデビュー、3年でチャンピオンまで登りつめる。その後、UFC、K-1、HERO'S、DREAMなど数多くのリングで活躍。2010年には再挑戦したUFCから凱旋し、階級を−65kgに落としてDREAMのリングに復帰。現在はVTJを主戦場に活躍中。また、プライベートブランドのUCSやスポーツアパレルブランドのONEHUNDRED ATHLETICの監修をつとめる。2015年1月25日に行われる、プロフェッショナル修斗公式戦で中村好史と「第6代環太平洋ライト級チャンピオン決定戦 ライト級 3回戦で対戦」が決定。大会に関しての詳しい情報は→http://www.x-shooto.jp/http://www.x-shooto.jp/ UNO DOJO所属。
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