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節目の年に向けた渾身のラインアップで楽しむ展覧会「サントリー美術館 開館60周年記念展 ミネアポリス美術館 日本絵画の名品」

2021.04.14 Vol.740

 日本絵画のコレクションにおいて質・量ともに高く評価されているアメリカのミネアポリス美術館から、厳選された日本絵画を紹介する注目の展覧会。

 アメリカ中西部ミネソタ州最大の都市ミネアポリスにあるミネアポリス美術館は、1883年にミネアポリスの市民や実業家が美術協会を設立したことに始まり、現在では世界各地の約9万点を超える美術作品を所蔵する、世界有数の美術館の1つ。中でも、日本絵画のコレクションは、約2500点の浮世絵をはじめ、質・量ともに国際的にも高い評価を得ており、近年でも在米の美術愛好家から多くの日本絵画・工芸が寄贈されるなど、そのコレクションは今なお進化し続けている。

 本展では、同館の日本美術コレクションの中から、中世から近代にいたる日本絵画の変遷を選りすぐりの作品で紹介。水墨画・狩野派・やまと絵・琳派・浮世絵・文人画(南画)・奇想派・近代絵画と、江戸絵画を中心に日本絵画史の主要ジャンルをほぼ網羅するラインアップとなっており、中には初の里帰り作品も含まれている。

 国境を越え、時空を超えて一堂に会した人気絵師たちの競演を堪能できる、貴重な機会だ。

EXILE ÜSAとTETSUYA、中学生らによる『Rising Sun』披露!五輪聖火リレーセレブレーションが大阪で開催

2021.04.13 Vol.Web original

 国内初となるライブ配信の聖火リレーセレブレーション「NTT Presents 東京2020オリンピック聖火リレーセレブレーション」が13日、大阪・万博記念公園で行われ、書道家の武田双雲や太田雄貴、EXILE ÜSA、EXILE TETSUYA、GENERATIONS from EXILE TRIBEらが出席した。

 本イベントは、オリンピック聖火リレーで初となる拡大版のセレブレーションで、聖火皿への点火や子どもたちのパフォーマンスのほか、アーティストによる音楽ライブとNTTの最先端テクノロジーを掛け合わせたパフォーマンスが披露された。日々の聖火の到着を祝うセレブレーションでオンラインライブ配信が行われるのは初めて。

 大阪府で5日から適用されている「まん延防止等重点措置」のため、イベントは無観客で開催。イベントの模様はオンラインで生配信されたほか、会場に来る予定だった観客にはマルチアングルの360°映像配信を楽しめるようにし、会場外でもライブ同様の臨場感を演出した。

新たな出会いとなる作品『パンドラの鐘』

2021.04.13 Vol.740

 劇作家・演出家の野田秀樹氏が芸術監督に就任後、東京芸術劇場では「RooTS」と題した自主事業で、日本の現代演劇の源流を探るためにアングラ時代の戯曲を掘り起こし、若い演出家がチャレンジする企画を実施している。この「RooTS」の延長戦上にあるのが、野田戯曲を野田氏以外の人が演出することにも積極的に取り組む企画。

 今回は演出家・熊林弘高が『パンドラの鐘』の演出を手掛ける。

 同作は1999年が初演なのだが、野田と故蜷川幸雄氏がほぼ同時期にそれぞれが演出した作品を上演し、大きな話題を集めた。

「現代」と「古代」を行き来する物語なのだが、野田、蜷川演出では別々に演じていた異なる時間軸の登場人物を熊林演出では1人2役で演じる。過去に同作を見たことのある人にも新たな出会いとなる作品となりそう。

ゴヤの激動の半生を描くオリジナルミュージカル『ゴヤ-GOYA-』

2021.04.12 Vol.740

 スペインを代表する画家の一人であるゴヤの激動の半生を描くオリジナルミュージカル。画家人生のみならず、人間ゴヤに焦点を当てて、波乱万丈な生きざまや、どうして芸術家となっていったのかなどをエネルギッシュに描く。

 動乱と戦争の世を生きた人々を歌とダンスで表現する。主人公のフランシスコ・デ・ゴヤを演じるのは今井翼。フラメンコシーンにも注目せざるを得ない。ピアニストの清塚信也が初めてミュージカルの作曲、音楽監督に挑戦するのも注目ポイント。本作にはジャズの要素も入ってくるという。

 ゴヤの生涯の友あるが、実際にはそれ以上ではと思わせる存在のサパテールを演じるのは小西遼生。ゴヤの妻を清水くるみが演じる。

 愛知・御園座でも公演がある。

ライブ音楽の楽しさを少しずつ取り戻そう「~筒美京平 オフィシャル・トリビュート・プロジェクト~ ザ・ヒット・ソング・メーカー 筒美京平の世界 in コンサート」

2021.04.10 Vol.740

 

 数えきれないほどのヒットソングを生み出し、昨年亡くなった、コンポーザーの筒美京平さんをトリビュートするコンサートが開催される。2日間にわたって行われるもので、筒美京平作品を歌い届けてきたアーティストと実力派ミュージシャンが集う。

 演奏するのは筒美さんが手がけた作品のみ。『セクシー・バス・ストップ』『セクシャルバイオレットNo.1』『センチメンタル・ジャーニー』『抱きしめてTONIGHT』『夏色のナンシー』『人魚』『また逢う日まで』『魅せられて』『木綿のハンカチーフ』『Romanticが止まらない』『Oneway Generation』など、時代を追いつつ、日本のポップスが変化していく様子が感じられる内容。出演ラインアップは、麻丘めぐみ、浅田美代子、伊東ゆかり、太田裕美、ジュディ・オング、平山みき、C-C-B、早見優、松本伊代らと、メンバーだけみても多種多様だ。演奏は、 船山基紀とザ・ヒット・ソング・メーカーズが担当する。出演と演奏曲は開催日ごとに異なる。

 筒美京平作品をたどることは、日本のポップスや歌謡曲の歴史をたどることでもある。今もっとも見ておきたいコンサートのひとつだ。

【明日は何を観る?】『砕け散るところを見せてあげる』『BLUE/ブルー』『パーム・スプリングス』

2021.04.09 Vol.740

『砕け散るところを見せてあげる』

 平凡な日々を送る濱田清澄はある日、学年一の嫌われ者と呼ばれる孤独な少女・蔵本玻璃と出会う。幾度も救いの手を差し伸べる清澄に心を開くようになる玻璃だったが、彼女には誰にも言えない秘密があった。その秘密に気づき始めた清澄に“恐るべき危険”が迫る…!

監督:SABU 出演:中川大志、石井杏奈/2時間7分/イオンエンターテイメント配給/公開中 

https://kudakechiru.jp/

 

100年前の激動の時代に台湾に渡った日本人画家が求めた自由とは? 映画『塩月桃甫』

2021.04.07 Vol.web Original

 100年前、台湾に渡り台湾美術界に多大なる貢献をした宮崎出身の画家・塩月桃甫(しおつきとうほ)。彼の生涯を描いたドキュメンタリー映画『塩月桃甫』が、彼の出身地である宮崎県西都市で4月28日に公開される。

 同作の監督を務めたのは、宮崎県延岡市出身のアーティスト小松孝英氏。彼は10年前より台湾の国際アートフェアに多数出品するなどしており、現地で塩月の名を聞く機会も多かった。そんなある時、宮崎県児湯郡の骨董屋で塩月桃甫の描いた台湾原住民族(先住民)の油絵と出会い関心を持つようになる。しかし、調べて行くうちに台湾での知名度、貢献度とは対照的に日本ではほとんど知られていない現実を知り、彼の功績や生き様を広めるべく映画製作を決意するに至った。

 

乃木坂46・樋口日奈を主演に舞台『フラガール ーdance for smileー』再演

2021.04.03 Vol.web original

 2019年の秋に、元乃木坂46の井上小百合を主演にした舞台「フラガール – dance for smile -」が、キャストも新たに4月3〜12日に渋谷・Bunkamura シアターコクーンにて再演がスタートした。

 マスコミを招いた公開舞台稽古前の会見に出席した乃木坂46の樋口日奈は「この作品をみなさんの心に届けることが出来るのが楽しみです」と笑顔でコメントした。

読みたい作品が多すぎる! 2021年も名作が続々誕生の予感!【オススメコミック】

2021.03.28 Vol.739

 話題の映画や気になる海外ドラマ、チェックしておきたかったあの音楽に、話題のコミックス——。TSUTAYAのレンタルなら気軽にたっぷり楽しめます。さて今月のおすすめは……?

対馬舞台の大ヒットゲーム『ゴースト・オブ・ツシマ』が『ジョン・ウィック』シリーズ監督で映画化

2021.03.26 Vol.web original

 世界的大ヒットゲーム、PlayStation 4用ソフトウェア『Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ)』の映画化が決定した。合わせて累計実売本数が650万本を突破したことも発表された。

『Ghost of Tsushima』は、アメリカのサッカーパンチ・プロダクションズが開発したゲーム。文永(13世紀後半)のモンゴル帝国による日本侵攻をテーマにしたオープンワールド時代劇アクションアドベンチャー。日本侵攻の足掛かりとして対馬に上陸したモンゴル帝国の大軍勢に立ち向かうため、武士・境井仁(さかいじん)は、侍の道に反した邪道な戦い方に手を染めることを決意し、冥府から蘇った者「冥人(くろうど)」として戦うというストーリー。世界で累計実売本数が650万本を突破している。

 今回の映画化は、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントとのタッグにより実現。メガホンをとるのは、映画『ジョン・ウィック』シリーズのチャド・スタエルスキ監督。

 サッカーパンチ クリエイティブディレクターのネイト・フォックス氏は「かの有名な『E.T.』を鑑賞した時のように、誰もが映画館で観客に交じって涙した経験や、映画の公開初日に館内の照明が落ちるなか、みんなで一緒に興奮し、歓声をあげた経験があると思います。映画館で仲間と共に映画を鑑賞する、このような体験は何ごとにも代えがたいものです。いつかみんなでそろって、映画館で境井 仁を見る日がくることを想像するだけでワクワクします。仁が冥人へと変わっていく、その覚悟を新たな特等席から眺められるということは大変感慨深いものです」と、大きな期待を寄せている。

 また、フォックス氏は「先日、〈対馬市永久アンバサダー〉に任命されましたので、新型コロナウイルスの状況が落ち着いた暁には、皆さんにはぜひ対馬にお越しいただきたいと考えています。対馬は美しい景色、あたたかい人情、そして長い歴史のある地です。運がよければツシマヤマネコを目にすることができるかもしれません。『Ghost of Tsushima』の映画が公開された際には、モンゴル軍が上陸した浜の思い出話を友達にすることもできますよ」と、映画化決定の発表と合わせて、対馬の魅力もアピールした。

約1年3カ月ぶりの本公演を初進出となるザ・スズナリで ゴジゲン『朱春』

2021.03.25 Vol.739

 

 脚本家・演出家・映画監督、そして俳優としても活躍する松居大悟が主宰を務めるゴジゲンが約1年3カ月ぶりの本公演を初進出となるザ・スズナリで行う。

 その1年3カ月前の作品は昨年行われるはずだった東京オリンピック・パラリンピックをモチーフとした作品で、今から考えると別な意味でのそのタイムリーさに驚かざるを得ない。

 今回は「家から出られなくなった男たちのパーティーのお話」ということで、昨年の新型コロナウイルスによる緊急事態宣言により不要不急の外出の自粛を要請されたことをヒントに描かれる作品のよう。

 松居の作る作品は実体験を基にした作品も多い。こう書くと生々しさを連想する人もいるかもしれないが、生々しさもあるにはあるが、むしを共感を呼ぶ類のもので、ついつい登場人物に感情移入をしてしまう。

 今回はかねてから上演を希望していたスズナリへの初進出ということもあり、客演なしで劇団のみの公演。

 ちなみにゴジゲンは訳あって一時劇団活動を休止していた時期もあるのだが、その活動休止から復活にまつわるドキュメント映像をYouTubeチャンネルで公開しているので、ちょっとのぞいてから彼らの公演を見てみるのもいい。

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