『ミナリ』
1980年代、農業で成功することを夢みる韓国系移民のジェイコブは、アメリカはアーカンソー州の高原に、家族と共に引っ越してきた。一家はボロボロのトレーラーハウスで暮らし始めるが水が干上がり作物は売れず、さらに思いもしない事態が…。
監督:リー・アイザック・チョン 出演:スティーブン・ユァン、ハン・イェリ他/1時間55分/ギャガ配給/3月19日(金)より公開 https://gaga.ne.jp/minari/
1980年代、農業で成功することを夢みる韓国系移民のジェイコブは、アメリカはアーカンソー州の高原に、家族と共に引っ越してきた。一家はボロボロのトレーラーハウスで暮らし始めるが水が干上がり作物は売れず、さらに思いもしない事態が…。
監督:リー・アイザック・チョン 出演:スティーブン・ユァン、ハン・イェリ他/1時間55分/ギャガ配給/3月19日(金)より公開 https://gaga.ne.jp/minari/
シンガーソングライターの秦基博の弾き語りベストアルバム第2弾をリリース。前作からは7年の月日を経て届けられる本作はCD2枚に、現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説『おちょやん』の主題歌「泣き笑いのエピソード」「Tell me,Tell me」など新たにスタジオレコーディングした全21曲を収録。Disc2はリクエストから選曲しており、「さよならくちびる」「新しい歌」などファンなら弾き語りで聴いてみたいと思っていた楽曲が並ぶ。秦の優しくて温もりのある歌声が新しい一歩を踏み出す手助けをしてくれる。
1995年に行われた伝説的な屋外アート展「水の波紋95」を呼び覚まし、街とアートの深い関係を見つめなおす展覧会。
「水の波紋95」は、1995年の夏に国際的キュレーター、ヤン・フート(1936-2014)とワタリウム美術館が協力し、青山、原宿の街中40カ所に現代美術の作品を設置したアート展。各所に作品が置かれた30日間、そこには魔法が掛けられたかのように不思議な空気があふれ、さまざまな出来事が起きたという伝説の展覧会だ。「水の波紋」とは水面に落ちた一粒の水滴が波紋となりゆっくりと広がっていくように、街に設置したアート作品が多くの人たちの心に届くことを願って付けられたタイトルだという。阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件といった大きな事件が次々と起こった1995年、東京が異様な緊張感に包まれ、困難を極めながらも開催された同展は、図らずも都市における行動の自由や場所のあり方、安全についても改めて考えさせられた展覧会となった。
今回の展覧会では、コロナ禍の影響により人々が“不要不急”の外出を控えるなか、かの伝説的な屋外アート展の記憶を呼び覚まし、その源流となった作品をたどるとともに、その波紋に共鳴するかのようなアーティストたちの作品を紹介。ホワン・ヨンピン、宮島達男ら当時の出品作家の作品に加え、Chim↑Pom、キース・ヘリング、ヨーゼフ・ボイスらによる作品を展示する。
印象派の巨匠クロード・モネ。代表作『睡蓮』は、彼が自ら造園した庭をモデルに描かれている。彼が43歳から亡くなるまで暮らしていたアトリエ兼住居と庭園は現在、クロード・モネ財団によって管理・一般公開され、フランス・ノルマンディー地方の小さな街ジベルニーの一大観光名所となっている。
この庭に“日本の美”を見出し、四季の情景をとらえた日本人写真家・塚原琢哉さん。
「オルセー美術館で『睡蓮』を見たときに、日本の美と通じるものを感じたのが始まりでした。太鼓橋のある風景はもちろん、庭の草花の佇まいに江戸の情緒を感じ、ぜひ実際にこの庭を見てみたいと思ったのです」
モネの日本趣味はよく知られているところだが、ここではそれを随所に感じることができる。かつてモネが暮らしていた邸宅には、彼が集めた浮世絵コレクションが展示されており、睡蓮の池がある「水の庭」には、太鼓橋を彩る藤の花をはじめしだれ柳や竹、ツツジなど、日本人になじみの植物が植えられている。現在の庭はモネの没後、一時放置された後に復元されたものだが、実際にモネは当時交流のあった日本人美術コレクター黒木三次から贈られるなどした日本の植物をこの庭に植えたという。
「最初は特に撮影するつもりもなく訪れたのですが、そこにはモネのジャポニズムがあふれており、この空気感をぜひ撮影したいと思いました。でもそれには僕自身が“日本の美”とは何なのか、改めて見つめ直す必要があると考えました。そして、日本文化に深く根付いた“二十四節季、七十二候”の視点でモネの庭をとらえてみようと思い至ったのです」
そこで、モネの庭の春夏秋冬を撮影しようとするが…。
「モネの庭は、基本的に11月から3月いっぱいまでクローズしているんです。そこでモネ財団に計画を話し、1年を通して撮影してみたいと相談したところ“どうぞご自由に撮影してください、塚原さんがいつでも撮影しに来れるように手配しておきます”と言っていただきました。閉館期間や時間外などには、自分で門を開けて中に入り撮影していましたね(笑)。あのように言っていただかなかったら、早朝5時に朝もやに包まれる睡蓮の池を撮るなんてことはできなかった。今回の作品を撮ることは不可能だったと思います」
1980年代のアクション映画やポップカルチャーにインスパイアされた、レトロでハードボイルドな世界感のなかで楽しめるアクションコメディアーケードシューティングゲーム。舞台はサディスティックで凶悪なギャングたちに支配されたディストピアの未来。犯罪がはびこる街で、プレイヤーは武器と殺人の本能を持ち合わせたバウンティハンターとなって、裏社会を壊滅させて、街の開放を目指す。 ギラギラした街を走り、飛び、隠れて、敵地に攻め込んでは敵を追い出し、武器を取り上げていく。相対するのは、ごろつきからホッケーのフーリガン、ならず者や悪の親玉……さまざまだ。
ソロプレイまたは、ローカルで仲間と協力したり、2人1組になって敵に挑む。駆け抜けたり、駆け抜ける疾走感も心地よい。
80年代を彷彿とさせるネオンやグラフィティ、ダークウェーブ、インダストリアルシンセ、ハードロック、エレクトロといったユニークな80年代のサウンドトラックと一緒に楽しめる。
スポーツエリートの高校生たちが“部活”の力で戦国時代を生き抜く、空前絶後のエンタメ超大作!
部活×青春×歴史というジャンルが融合する異色の作品として、熱狂的なファンを獲得した笠原真樹による人気コミック「群青戦記グンジョーセンキ」が実写化。
主人公の自分に自信が持てない弓道部員・西野蒼役に新田真剣佑。共演には山崎紘菜、鈴木伸之、渡邊圭祐といった人気の若手俳優に加え、戦国武将役に三浦春馬、松山ケンイチといった実力派がそろう。監督は日本を代表するヒットメイカー、本広克行。
高校生たちが突然タイムスリップした先は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった歴史上の戦国武将たちが生きる戦国時代。果たして高校生たちは「部活で培った身体能力」と「未来を知る現代人の知識」を生かし現代の常識がまったく通用しない戦いの世を生き延びることができるのか。そして平和な現代に無事戻ることはできるのか。高校生たちが青春のすべてをかけて挑む!
2011年3月11日に起こった東日本大震災から今年で10年が経った。
本作は仙台演劇界を牽引した劇作家・演出家の石川裕人が2012年に、まさに「東日本大震災の10年後」という設定で描いたお話。津波で流されてしまった三陸の架空の町の中にぽつんと生き残った映画館を舞台に、被災地に生きる人々の思いが語られ、惨状の先にある未来を見つめる人々の心がつづられた。
石川が主宰を務めたTheatreGroup“OCT/PASS”によって仙台で上演され、多くの反響を呼んだのだが、石川がその翌月に急逝してしまったため、仙台以外で上演されることはなかった。
今回の上演は2021年3月に同作を再演しようとTheatreGroup“OCT/PASS”のメンバーが呼び掛けた有志により立ち上がった「方丈の海2021プロジェクト」により実現した。
発生から3〜4年は多くのメディアで被災地の様子や復興の進ちょく、被災者たちのその後を取り上げたが、時間が経つとともにニュースの分量は減ってきた。あらためてあの時の記憶を呼び起こし、さまざまな思いを巡らせるきっかけにもなる作品だ。
葵わかなと三吉彩花が女子高生カップルを演じることで話題のブロードウェイミュージカル『The PROM』のが10日、TBS 赤坂 ACTシアターで開幕。
ティーンエイジャーが自分らしい生き方を貫く物語。主人公はアメリカの田舎の小さな町に暮らす高校生エマ。LGBTQであるエマが同性のパートナーとプロム(卒業パーティー)に参加することを表明したことでプロムそのものが中止になる。女子高生カップルが引き起こしたできごとはニュースとなって全米を駆け巡り、彼女たちを応援しようと落ち目のブロードウェイの俳優たちが乗り込んでくる。
地球ゴージャスがプロデュース。日本版脚本、訳詞、演出、そして出演もする岸谷五朗がブロードウェイで出会い、大感激したというミュージカル。コロナ禍で閉鎖されたままのブロードウエイへの恩返しでありエールともいえる公演だ。
エマを葵わかな、パートナーのアリッサを三吉彩花が演じる。町に乗り込んでくるブロードウエイスターのD.D.アレンは大黒摩季、草刈民代、保坂知寿のトリプルキャスト。三者三様のスターが見られそう。
5月に大阪公演もある。
女性向けセクシーコンテンツを配信する「SILK LABO」「GIRL’S CH」で活躍するイケメンたちによる「劇団Rexy」という劇団の制作を務めていた大川望美が舞台を中心とした企画・制作・プロデュースを行う「大川企画」を立ち上げた。今回はその第1回公演となる。
大川の「観劇は生で味わう贅沢な娯楽」という考えのもとこの大川企画ではコメディーをベースにしながら人の心をこっそりのぞき見する、いい大人たちの嗜好品のような舞台」を制作していくという。
今回は「もしも、SEXでウイルスの感染を止めることができたら、この世界は愛であふれるのか? それとも…」をテーマにマスク工場で働く、恋に不器用な大人たちの恋愛模様を描くラブコメディー。
脚本・演出の友池一彦は映画の脚本、小劇場や商業演劇の脚本・演出、テレビやラジオの構成作家といった作家活動のとは別に松竹芸能に所属するピン芸人「友池さん」としても活動中。自ら主宰する「TOMOIKEプロデュース」では昨年1月に下北沢の本多劇場にも進出するなど着々と演劇界でも活動の場を広げている。
障害・性・世代・言語・国籍など、個性豊かな人たちと一緒に楽しむパフォーミングアーツの祭典「True Colors Festival 超ダイバーシティ芸術祭 -世界とつながるともっと面白い-」が3月から開催される。
「True Colors Festival −超ダイバーシティ芸術祭−」は多様性が溢れ、人々が支え合う社会になることを目指して2019年9月からスタートしたイベント。新型コロナウィルスの感染拡大で昨年4月以降はイベントが中止になる中、6月にはコロナ禍で「不安を抱えている人に寄り添うことの大切さ」を発信するため、15の国と地域から46名の障害のあるアーティストが参加し、ミュージックビデオ「Stand By Me」を発表。9月には初のオンラインイベントを開催するなど、芸術のリレーを繋いできた。
魔物のせいで父を失い、たった一人で生きてきた王国の“最後の希望”ラーヤは、伝説の“最後の龍”シスーの力によって世界を再び一つにしようとする。だが、ようやく見つけ出したシスーは他人を信じすぎてしまう性格で、しかも肝心の魔法も失っていた。
監督:ドン・ホール 出演:ケリー・マリー・トラン他/1時間54分/ウォルト・ディズニー・ジャパン配給/公開中 https://www.disney.co.jp/movie/raya.html