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森七菜「眠れないときも多い」不眠の夜の過ごし方は「5分で眠れる癒しミュージックを3時間」

2023.03.15 Vol.web original

 

 映画『君は放課後インソムニア』完成報告イベントが15日、都内にて行われ、ダブル主演を務める森七菜、奥平⼤兼と池⽥千尋監督が登壇。一同が、物語にちなみ眠れない夜の過ごし方を明かした。

 オジロマコトによる同名コミックを原作に、不眠症に悩む女子高生・曲伊咲と男子高校生・中⾒丸太の青春を描く。

 この日は、物語にちなみ「眠れない経験」について質問。「けっこう眠れないときも多くて」という森は「とにかくいろんなものを試しますね。5分で眠れる癒しミュージックを3時間くらい聞いたり(笑)。あれ、5分で~と言いつつ3時間分くらいあるんです(笑)。それを聞いたあとにティーを飲んだり、お風呂に入り直したり。ようやく明るくなったころにあくびが出てくるのは、あるあるだなって思います」と、眠れない夜の過ごし方を語った。

 一方の奥平も「クランクインや個人的に重要なシーンの前は寝れないことが多い」と言い「何をしても眠れないからあきらめてます。天井とにらめっこというか。何もなすすべ無しですね」。

 ずっと天井を見つめているという奥平に森が「こわいよ(笑)」とツッコみ、一同大笑い。

 最後に森は「街を歩いていて、どんなにキラキラした人を見ても、その人なりに抱えているものがあると思う。キラキラだけがその人のすべてじゃない。生きることのすべてを肯定できる、今悩んでいることもすべて含めて自分なんだと、悩みを抱えている人に寄り添える映画になれば」と公開に向け意気込みを語っていた。

 映画『君は放課後インソムニア』は6月23日より全国公開。

森七菜 監督からの「天才」の言葉に感動「いいですね、浸ってます(笑)」

2023.03.15 Vol.web original

 

 映画『君は放課後インソムニア』完成報告イベントが15日、都内にて行われ、ダブル主演を務める森七菜、奥平⼤兼と池⽥千尋監督が登壇。以前から原作の大ファンだという森が現地ロケで役に入り込んだ感動を語った。

 オジロマコトによる同名コミックを原作に、不眠症に悩む女子高生・曲伊咲と男子高校生・中⾒丸太の青春を描く。

 以前から原作のファンだったという森は、伊咲役に「ずっと前から思っていた夢なので、年数も相まって感動しました」と感激し「絶対に嘘じゃないだろっていう、どこかで本当にあった話を誰かがのぞき見して描いているみたいな」と作品の魅力を力説。「私は全然、高校生活を楽しめたほうではなかったので、代わりに2人が楽しんでくれているように思いました」と笑顔。

 森は、原作の舞台でもある石川県七尾市でのロケも楽しんだ様子で「オジロ先生の再現率がどれだけ高いか分かったのでファンとして聖地巡礼をしたようでうれしかったですね」。

 キャストたちは七尾市入りした初日に市内をめぐるツアーをしたといい、奥平が「キャストの子たちを見ると、みんな(原作キャラの)本物にしか見えなかった」と感嘆すると、森も「私も、我ながら原作にかなり似ているんじゃないかなって思っていて(笑)、鏡を見ると同じ制服を着て同じ姿をしていて不思議な感じでした」と“自画自賛”し照れ笑い。

 以前にドラマ『世にも奇妙な物語』シリーズで共演した経験があるという森と奥平だが「その時はほとんど話す機会がなかった」といい、森が「不思議な人だなって思ってた。目を離すとどっかに行っちゃうんですよ(笑)」と暴露し、奥平を苦笑させる一幕も。

 いつの間にか打ち解けていたという2人。池⽥監督は「この2人は本当に天才だなと思いました」とたたえ「漫画のなかにあったシーンを、今この2人は生きて、生みなおしているのを見せてもらっている感覚でした」と絶賛。

 そんな池田監督の言葉に、森は「“天才”はいいですね、浸ってます(笑)」と感激していた。

 映画『君は放課後インソムニア』は6月23日より全国公開。

永瀬廉 声優次回作は「声だけで見てくれる人をキュンキュンさせるような吐息多めの役を」

2023.03.14 Vol.web original

 公開中の『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』の大ヒット御礼舞台挨拶が14日、都内にて行われ、声優を務めた永瀬廉(King & Prince)、山里亮太(南海キャンディーズ)、藤本美貴が登壇。永瀬が“ネコ耳”で大ヒットを祝福した。

 映画第1作目が公開された1980年から42作目を迎える『映画ドラえもん』シリーズ最新作。

 公開(3月3日)初週の週末動員ランキングで1位を記録した大ヒットに、永瀬も「すご過ぎて実感が沸かない」と感激。本作のプロモーション期間中の1月23日に24歳の誕生日を迎えた永瀬。「ドラえもんから誕生日プレゼントを頂きまして。いろんなグッズが入ったプレゼントを頂いたんですが、その中にサウナハットが入っていて。そのハットをかぶってサウナに行ってきました。数倍整いましたね」とご満悦。「(ドラえもんグッズのハットを)被っていたのが僕だけだったのでけっこう見られたんですけど、そこは胸を張って。堂々と見せびらかしました」と自慢。

 この日はドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫が永瀬らに質問。「次に声優をするとしたらどんな役?」と聞かれると、永瀬は「キュンキュン系ですかね。恋愛もの。声だけで、見てくれる人をキュンキュンさせるような。ちょっと吐息多めの役を」。

 するとスネ夫が「やってみてよ。しずかちゃんにやって」と無茶ぶり。山里が「ここにいる皆さんも、しずかちゃんの気持ちになってね」と観客を盛り上げ、後に引けなくなった永瀬は「しずかちゃん…こっち向けよ」。

 ところが間髪入れず、しずかちゃんから「向いてるわ」と返され、タジタジとなった永瀬は「今日、一緒にお風呂入ろうか」と言い、のび太から盛大な抗議を受けるはめに。すると「しずかちゃんみたいな純粋なかわいい女の子の役がやりたい」という藤本も“かわいい女の子”の声で「のび太くん、一緒にお風呂入ろう」と続け、のび太はオロオロ。スネ夫から「そこは、ミキティーのエッチ!って言わないと」とツッコまれ会場の笑いをさそっていた。

米アカデミー賞で『エブエブ』旋風!主演女優賞ミシェル・ヨー「“あなたは年を取りすぎた”なんて言わせてはいけない」

2023.03.13 Vol.web original

 第95回アカデミー賞授賞式が13日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催。 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が作品賞をはじめ、監督賞、主演女優賞(ミシェル・ヨー)、助演女優賞(ジェイミー・リー・カーティス)、助演男優賞(キー・ホイ・クァン)など最多7冠に輝いた。

 キー・ホイ・クァンの助演男優賞、ジェイミー・リー・カーティスの助演女優賞に続いて、主演女優賞を獲得したミシェル・ヨーは「私のような見た目の女の子たち、男の子たち。これは皆さんの希望の証です。そして女性の皆さん、あなたは年を取りすぎたなんて言わせてはいけません」とマイノリティーの立場からも語りつつ「私の母、そして世界中の母親たちに伝えたい。彼女たちはスーパーヒーローです。彼女たちがいるから私はここに立てています」と感激あふれるスピーチ。

 アジア系が初めて主演賞を獲得するという快挙に「アカデミー、ありがとう!これは歴史的なことです!」と感謝と喜びを爆発させた。
 
 同作の監督、脚本を手がけたた“ダニエルズ”の2人、ダニエル・シャイナート、ダニエル・クワンもと監督賞、脚本賞の受賞に加え、最高賞の作品賞を手にし興奮しきり。

 作品賞の発表では『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』でキー・ホイ・クァンと共演したハリソン・フォードがプレゼンターとして登場し、キー・ホイが感激の拍手を贈る一幕もあった。

 今年は『RRR』でインド映画初の歌曲賞を獲得するなど、アジア系の躍進も注目を集めた。

 授賞式のもようは「第95回アカデミー賞授賞式 字幕版」にて13日22時よりWOWOWで放送・配信。

キー・ホイ・クァン オスカー受賞で感涙スピーチ「僕の旅路は難民キャンプから始まった」

2023.03.13 Vol.web original

第95回アカデミー賞授賞式が13日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で俳優本格復帰を果たした元人気子役のキー・ホイ・クァン(ジョナサン・キー)が助演男優賞を受賞。自身のルーツを振り返り涙ながらに受賞の喜びを語った。

 手渡されたオスカー像に何度もキスしたキー・ホイ・クァン。歓喜の表情で、84歳という母に「オスカーとったよ!」とカメラ越しに呼びかけると「僕の旅路はボートで始まりました。僕は難民キャンプにいたんです。でも今はハリウッド最大の舞台にいる。こういうストーリーは映画にしかないと思いますか? いえ、これは僕の人生の話です」と、幼少期にベトナム戦争の混乱から抜け出しアメリカに移民した自身のルーツを涙ながらに述懐。「これこそがアメリカンドリームです!」と叫ぶと、会場もキーに万雷の拍手を贈った。

 さらに夫婦役を演じた同作主演ミシェル・ヨーをはじめキャストスタッフ、さらには「『グーニーズ』の皆さんにも感謝したい」と、子役として一世を風靡することになった名作の仲間たちにも感謝。そして「ここにある栄誉を妻にささげたい。彼女は何十年も言い続けてくれた。いつかあなたの時が来るわよ、と」と語り「皆さん、夢はあきらめないで!」とカメラに指をさして呼びかけた。

 さらに助演女優賞でも 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ジェイミー・リー・カーティスが授賞している。

 キー・ホイ・クァンは1971年生まれ。『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』や『グーニーズ』の子役として日本でも人気を博した。その後もアクション演出などに従事。本作で俳優として本格復帰を果たした。ゴールデングローブ賞でも助演男優賞を受賞している。

 授賞式のもようは「第95回アカデミー賞授賞式 字幕版」にて13日22時よりWOWOWで放送・配信。

 

Getty Images Kevin Winter

三浦貴⼤「僕が一番最初に持ったパソコンは容量が3ギガバイトでした」2000年代PCアイテムを懐古

2023.03.11 Vol.web original

 

 公開中の映画『Winny』の舞台挨拶が11日、都内にて行われ、W主演の東出昌⼤と三浦貴⼤、共演の和⽥正⼈、松本優作監督が登壇。劇中に登場する、実際にWinny事件が起きた当時の“懐かしのアイテム”の話で盛り上がった。

 簡単にファイルを共有できる革新的なソフトとして注目を集めながら、作品の違法アップロードなどを招き、開発者・金子勇氏が逮捕された実際の事件の映画化。

 事件を忠実に描きつつ、映画としての表現を模索し「僕たちのWinny事件を描いた」という松本監督。モデルとなった実在の人物や周辺への配慮を振り返りながら「それでも映画を完成させたいなと思ったのは金子さんを調べるなかでどんどん知っていたことが大きい。有罪になったときは大々的に報じられたけど、無罪になったときははるかに小さい報じられ方になってしまっていたなと思う。いまだに金子さんが有罪だと思っている人もたくさんいらっしゃるだろうし。金子さんのことを映画を通して知ってもらいたいという思いが一番強かった」と映画化への思いを語った。

 劇中に登場する“マイコン”や“オランジーナ”など当時、実際にあった懐かしいアイテムに反応する人も多い様子。松本監督は「そこも楽しく見れるポイントかなと、当時のものをできる限り集めていただいた。実際に金子さんが使われた遺品なども入っています」。

 すると三浦も「僕もパソコンは昔から使っていたので、当時こんなだったっけなと。僕が一番最初に持ったパソコンは容量が3ギガバイトでした。親世代が使っていたパソコンはフロッピーで起動してたなとか、懐かしくて。(監督の)狙い通りですね(笑)」。和⽥が「それこそ金子さんが作られたシミュレーターの…『ネコファイト』とかが懐かしいなという印象で。普通に撮影中、遊んでいました」と、劇中に登場する当時のアイテムの話で盛り上がっていた。

東出昌⼤「真実は見る角度を変えればさまざまに変わるもの」スタッフから案じられるほど役に没入

2023.03.11 Vol.web original

 

 公開中の映画『Winny』の舞台挨拶が11日、都内にて行われ、W主演の東出昌⼤と三浦貴⼤、共演の和⽥正⼈、松本優作監督が登壇。東出が役どころに没入するあまりスタッフから「この作品が終わったらどうなるのか」と案じる声が上がるほどだったと明かされた。

 簡単にファイルを共有できる革新的なソフトとして注目を集めながら、作品の違法アップロードなどを招き、開発者・金子勇氏が逮捕された実際の事件の映画化。

 Winnyの開発者である故・金子勇氏を演じた東出。金子氏の人物像について「生前の金子さんを知る人方で、金子さんのことを悪く言う人がいない。金子さんも人のことを悪く言ったり愚痴ったりすることが極端に少ない人だったと伺いました」と言い「こんなに素晴らしい、純真無垢な方を演じられることはなかなかない」と特別な役との出会いを振り返った。

 撮影中にスタッフから、この作品が終わったらどう生きていくんだろうと思われるくらい役に向き合っていたという東出。人物像をどうつかんだかと聞かれると「僕も愚痴らないようにしよう、とか日常から心がけたり。あとは、金子さんがプログラミングに没入して、それしか表現のすべがなかったように、自分も芝居しかないと思って臨んだので、その辺りが周りのスタッフさんから“こいつ、この役が終わったらどう生きていくんだろう”と思われたところかもしれない(笑)」と照れ笑い。

 金子を支える弁護⼠・壇俊光を演じた三浦貴⼤も「2人のバディ感は、東出くんが撮影現場でもずっと金子さんでいてくれたからこそできたこと。ずっと猫背だったり。今日、久しぶりに見たら背筋がピッとしてた(笑)」と東出とのバディを振り返った。

 締めの挨拶で、東出は「クランクインの前に(金子氏の)お姉さまが“出る杭が打たれない社会になってほしい”とおっしゃっていました」と振り返り、金子氏に有罪判決が出てからの7年「ご遺族の方には不名誉のようなものがついて。7年といわずこの20年、そういう心苦しい思いをなさっていたのかな、と。そのお姉さまが“世の中には不条理が満ちあふれていると思って金子勇という人物を胸の中にしまっておいたのに、それがこのような形で表に出ることは奇跡”とおっしゃってくださった。真実は見る角度を変えればさまざまに変わるものだと思いますが、この『Winny』の真実が1人でも多くの方に伝わったら」と切々と語っていた。

「僕は日本映画が大好き」妻夫木聡が涙『ある男』最優秀主演男優賞はじめ最多8冠に感激

2023.03.11 Vol.web original

 第46回日本アカデミー賞授賞式が10日、都内にて行われ、石川慶監督作『ある男』で最優秀主演男優賞を受賞した妻夫木聡が、同作の最優秀作品賞受賞に目をうるませ喜びを語った。

 今年の優秀賞を総なめにした『ある男』。優秀主演男優賞を獲得した妻夫木は、2010年公開の『悪人』での最優秀主演男優賞を振り返り「そのとき僕は舞台中だったので中継での参加だったんですけど、今回はこうしてこの場に立つことができてうれしいです」と笑顔。

「いろいろこだわって撮った場面が全カットになっていた」と苦笑しつつ石川監督や脚本家・向井康介とディスカッションを重ねた難役を振り返り「山田洋次監督から言われた、その場にあるということが大事なんだよという言葉を大事に現場にいさせていただきました」。

 続けて「僕は日本映画が大好きです。これからも盛り上げていけるように皆さんと頑張って行けたら」と、受賞の喜びをかみしめるようにしてさらなる意気込みを語った。

 さらに『ある男』が最高賞となる最優秀作品賞を受賞すると、キャスト、スタッフは感無量の面持ちで登壇。

 自身の最優秀男優賞受賞では涙をこらえていた妻夫木だったが、最高賞の受賞に「うれしいです。監督とは…監督のデビュー作からご一緒させていただいていて。才能というものを間近に見ていた時期があるので、こうやって認めていただいたのはうれしい」と、ときおり声を震わせ涙を浮かべながら感激。

 最優秀助演男優賞を受賞した窪田正孝は「このチームの一員となれたことが本当にうれしい」、最優秀助演女優賞を受賞した安藤サクラも「おめでとうございます!もうこれ以上のものはないな、って」と大きな笑顔。優秀助演女優賞の清野菜名も涙を浮かべ「自分はこんな素敵な作品に参加できてラッキーだなと思います。私も頑張っていきます」と喜びを語っていた。

 『ある男』は最優秀作品賞をはじめ最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞など最多8冠を受賞した。

写真提供: 東京写真記者協会

 

安藤サクラ、最優秀助演女優賞受賞に涙「現場と子育ては上手く両立できないけれど」

2023.03.11 Vol.web original

 第46回日本アカデミー賞授賞式が10日、都内にて行われ『ある男』で最優秀助演女優賞に輝いた安藤サクラが、涙ながらに同作で感じていた葛藤を振り返りつつ受賞の喜びを語った。

 優秀助演女優賞のトークでは「未だにすごい難しい役だったと感じる」と振り返っていた安藤。会場にいる共演の窪田正孝から「1日だけ撮休の日に突然、特急に乗って帰っちゃったことがあった」、同じく妻夫木聡から「撮影中に、私やっぱり女優に向いてないと思うの、この作品で引退しようと思うと言われて、これは重要な現場になってしまったな、サクラちゃんの引退作品に恥じない作品にしないとと思った。でもその後(夫の柄本)佑くんに会った時に“今サクラちゃん何してるの”と聞いたら“映画の撮影してますよ”って(笑)」と明かされると、安藤は「くよくよのピークに達してて…。子育てと映画を上手く両立できないと感じていて…」と苦笑しつつ述懐。「でも途中から、くよくよよりも現場が好きと気づいた」という安藤に妻夫木が「気づいたら言ってよ!佑くんに聞かなかったらずっと引退するもんだと思ってたよ」とツッコみ会場の笑いをさそう一幕もあった。

 その後、最優秀助演女優賞を受賞した安藤は「ああ、泣いちゃう。辞めようと思っていたことがこんな形で…。(先ほどのトークで)自分が情けなくて、かっこ悪いなと思いながら檀上にいたので」と笑い泣き。「この作品の最中に、やっぱり現場がすごく好きなんだとはっきり思えた。そんなものは他に見つけられないなと思えたので今も現場に向かうことができています。ただ私にとってやっぱり現場と子育てはうまく両立できないので、その都度、悩みながら家族で協力しながら、また大好きな現場に戻れたら」と女優へのさらなる意欲を語っていた。

 同じく『ある男』で最優秀助演男優賞を受賞した窪田正孝は「(石川慶監督から)役の底の底、本人の深みの部分を撮りたいと言われて裸でいるより恥ずかしい部分をむき出しにしてぶつかって。それを(妻役の)サクラさんが受け止めてくれた」と、安藤との共演を振り返っていた。

『ある男』は最優秀作品賞をはじめ最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀主演男優賞など最多8冠に輝いた。

有村架純の「引き出し」に目黒蓮が感謝 日本アカデミー賞司会と優秀助演女優賞受賞

2023.03.11 Vol.web original

 第46回日本アカデミー賞授賞式が10日、都内にて行われ、昨年『花束みたいな恋をした』で最優秀主演女優賞に輝き、今年の司会を務める有村架純が、優秀助演女優賞受賞者と司会の2役に照れていた。

 昨年の第45回日本アカデミー賞では、社会現象的大ヒットを記録した『花束みたいな恋をした』で最優秀主演女優賞を初受賞した有村。日本アカデミー賞での初司会に緊張を明かしながらも、登壇した受賞者たちをたたえつつ、撮影裏話や作品への思いを引き出していった。

 有村は『月の満ち欠け』で優秀助演女優賞受賞者としても登壇。目黒蓮が演じる青年が思いを寄せる年上の女性・瑠璃を演じた有村は「あこがれの年上の女性像に見えないといけなかったので、その課題を抱えながら撮影に入りました」と役作りを振り返った。

 撮影エピソードを聞かれると「目黒さんと身長と足の長さが違うんですけど…走るシーンがあって、目黒さんはまっすぐ役と向き合う方なので、気持ちを込めて走られていたんですけど、私がどうしても追いつけなくて。たぶん私より2倍、足が回転していたと思う(笑)」と明かし、そのシーンが後日、再撮影になったと苦笑。

 会場で聞いていた目黒は「その瞬間は瑠璃さんを連れて行くんだという一心だったので全然気づかず…後々それを聞いて、大変申し訳ないなと(笑)」と謝罪し、会場の笑いをさそった。
 
 そんな目黒は同作で新人俳優賞と優秀助演男優賞を受賞。「有村さんは引き出しが多すぎて、自分は引き出しの多い有村さんに新しい引き出しをたくさん見つけていただいた気がして感謝しています」と有村との共演を振り返った。

 優秀助演女優賞のトークでは受賞者と司会の2役を切り替えながら登壇者たちの話を引き出していた有村。すべての発表が終わり、司会の大役を無事務めあげると「皆さん、本当にかっこよかったです」と受賞者たちをたたえ「作品を思うからこそ言葉にできない思いがあるんだなということも感じました。皆さん、涙ぐまれていたりするのはそういうことなんだな、と」と感無量の様子で語り「私も皆さんの背中を見ながら頑張っていきたいです」と晴れやかな笑顔を見せていた。

 最優秀助演男優賞と最優秀助演女優賞は『ある男』の窪田正孝、安藤サクラが授賞。『ある男』は最優秀作品賞をはじめ最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀主演男優賞など最多8冠に輝いた。

写真提供: 東京写真記者協会

西島秀俊が有岡大貴、松村北斗、福本莉子ら新人俳優賞受賞者にエール「皆さんは日本映画の未来」

2023.03.11 Vol.web original

 第46回日本アカデミー賞授賞式が10日、都内にて行われ、昨年、日本アカデミー賞で最優秀男優賞を受賞した西島秀俊がプレゼンターとして新人俳優賞を受賞した若手俳優陣にエールを贈った。

 昨年の第45回日本アカデミー賞では『ドライブ・マイ・カー』で最優秀主演男優賞を初受賞した西島秀俊。受賞した俳優たちに「皆さんは日本映画の未来です。俳優の人生は長いので、どうか自分を大切に、ゆっくり進んでいってください。何かあったら先輩たちがいます。僕も聞きますので、なんでも相談してください」と温かいまなざしを向け、続けて「明日で東日本大震災から12年になります。より一層、人生を深く見つめられる映画を一緒に作っていきましょう」と言葉をかけた。

 昨年は米国アカデミー賞でも注目された大先輩からの温かい言葉に感激しつつ、受賞の喜びを語った受賞者たち。

『シン・ウルトラマン』の有岡大貴は「(受賞の)報告を受けたのが(Hey! Say! JUMPの)グループみんなでお仕事しているときだったんですけど、マネージャーさんに僕だけ別室に呼ばれて報告いただきまして。他のメンバーは何かで怒られているのではと勘違いをさせてしまって。控室に戻ったらみんながやけに優しく接してくれて申し訳なかったです(笑)」と、1月23日の新人俳優賞発表で受賞を知ったときのエピソードを披露。

『サバカン SABAKAN』の番家一路は、大人顔負けのしっかりした感謝のコメントをしていた一方で、実の弟との兄弟役に「弟を叩くシーンはいつも通りできて、すごく気持ちよかったです(笑)」と無邪気に語り会場の笑いをさそった。

『ホリック xxxHOLiC』の松村北斗は「なんで僕なんかがこの賞をと言われないよう、ゆっくり返していきたい。耳の穴から目の穴からこぼれ落ちそうなくらいうれしいです」。『月の満ち欠け』の目黒蓮はメンバーからの祝福を振り返りつつ「これからもSnow Manの目黒蓮として精進していけたら」。

『ハケンアニメ!』の小野花梨は「5歳からこの仕事をさせていただいて経歴長いねと言われるようになったんですが、ある方から、経歴は売れてから数えるものだと言われて、私は一年目っていつ言えるのかなと思っていたところにこの賞を頂けた」と感激の涙。

『月の満ち欠け』の菊池日菜子は「至らないことばかりだけど、そんな今だからこそ出せる表現もあると思って見守っていただけたら」といい、父親を演じた主演・大泉洋のサポートに感謝。

『モエカレはオレンジ色』の生見愛瑠は「こんなにも映画って楽しいことなんだと実感した」、『今夜、世界からこの恋が消えても』の福本莉子は「新人賞は私にとって新たなスタート」とさらなる意欲を語り、韓国をはじめ海外での人気にも感謝した。

松村北斗、西島秀俊から表彰され感激(写真提供:東京写真記者協会)

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