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柳楽優弥と黒島結菜が舞台挨拶で「婚姻届」に署名 約10年ぶり共演で「セッションできた」

2024.08.21 Vol.web original

 映画『夏目アラタの結婚』(9月6日公開)のジャパンプレミアが21日、都内にて行われ、俳優の柳楽優弥、黒島結菜、中川大志、丸山礼、市村正親と堤幸彦監督が舞台挨拶に登壇。柳楽と黒島が劇中の役どころとして“婚姻届”に記名した。

 乃木坂太郎による同名コミックの実写化。連続殺人犯の死刑囚にプロポーズすることから始まる衝撃の獄中サスペンス。

 主人公・夏目アラタ役の柳楽優弥と、アラタがプロポーズする、連続殺人犯にして死刑囚・真珠を演じた黒島結菜はドラマ「アオイホノオ」(2014)以来の共演。

 柳楽が「黒島さんとセッションできたという感じ。簡単にはできないような関係性が出来たのは黒島さんが演じる真珠だったから」と振り返れば、出産後初の復帰作で死刑囚役を演じた黒島も「最初は私にできるかなという不安が大きかった」と明かしつつ、久々の共演に「柳楽さんが明るく“久しぶり!”と話しかけてくれてリラックスできた。真珠は何を考えているか分からないつかみどころのない人物。でも心の中にあるものは一つだということを意識していて、柳楽さんとは心と心でお芝居できました。柳楽さんとのシーンは毎回、緊張感と達成感がありました」と手ごたえ。

 印象的な不ぞろいの歯の特殊メイクに挑んだ黒島が「何度も試作を重ねて作ったこだわりのポイント」と胸を張ると、弁護士役の中川大志も「予告編の映像でも、黒島さんだと気づかない人もいるんじゃないかと。どれが一体、本当の彼女の姿なのか周りの人間と同じように、見ているお客さんも翻弄されていくんじゃないかと思う」と感嘆。

 この日は、そんな物語にちなみ「最近、翻弄されたり狂わされていること」を一同に質問。

 黒島は「プロ野球。今年から見始めて、すごいハマっちゃって。野球ってほぼ毎日、試合をやっていて、今もやっていて、内心気になっています(笑)」とソワソワ。

 イベントの最後には、巨大な婚姻届が登場。柳楽と黒島が、観客に見守られながら劇中の役名で署名し、会場を沸かせていた。

&TEAMのYUMAとHARUAがカバーに登場! ボリュームたっぷりの特集も『with BOYFRIEND』最新号

2024.08.21 Vol.Web Original

 ビジュアルインタビュー誌『with』の増刊号 MOOK シリー ズ『with BOYFRIEND』(講談社)の最新号(9月5日発売)で、ボーイズグループの&TEAMのYUMAとHARUAが登場、カバーを飾る。

 カバーに登場しているセットアップのほか、部屋着を思わせるパーカーのスタイルで2人でリラックスする様子など2パターンの撮り下ろし写真のほか、異なるフォトグラファーによるオフショット企画、2人の親密さやグループのこれからも語るクロストークでのインタビュー、ゲーム形式の取材企画、2人をもっと深く知れる24の質問、さらにはグループのなかで起きた事件などを報告する企画など、トータル32ページにわたって展開する。両面ピンナップの特典もある。

黒島結菜が復帰後初登場! 死刑囚演じた映画『夏目アラタの結婚』レッドカーペット

2024.08.21 Vol.web original

 映画『夏目アラタの結婚』(9月6日公開)のジャパンプレミアが21日、都内にて行われ、俳優の柳楽優弥、黒島結菜、中川大志、丸山礼、市村正親と堤幸彦監督がレッドカーペットに登場。出産からの復帰後初の公式の場となった黒島がスレンダーなフォルムのモノトーンのワンピース姿で観客の目を引いた。

 乃木坂太郎による同名コミックの実写化。連続殺人犯の死刑囚にプロポーズすることから始まる衝撃の獄中サスペンス。

 主人公・夏目アラタ役の柳楽優弥は「サスペンスでもありラブストーリーでもある作品。上手く入り混じっている感じや、漫画のファンタジー要素を上手く取り込んでいる遊び心なども見どころだと思います」。

“品川ピエロ”の異名をもつ連続殺人犯にして死刑囚・真珠を演じた黒島結菜は「予告編を見るとちょっとホラーっぽいのかなと思うんですけど、人間の本質的な部分を描いていたりする。いろんな要素があるので、見る人によって刺さるところが違うのでは」とアピール。

 アラタに協力を求める弁護士の宮前光一役の中川大志も「韓国ではもう上映していて、日本のお客さんに見ていただくのはこれが初めてなので楽しみ」。真珠に心酔していく児童相談員・桃山香を演じた丸山礼は「これが初めての映画デビュー。汗が滝のよう」とレッドカーペット初体験に緊張気味。

 控訴審の裁判長役の市村正親は「見どころはアラタと真珠の出会いからの旅。殺人者と児童相談員の2人の旅が何とも言えない、それがすごく素敵」。堤監督は「編集に何カ月も苦労したが自信をもってお届けできる作品になった」と胸を張っていた。

 黒島は俳優の宮沢氷魚との事実婚を発表後、今年7月に第一子出産をSNSで公表した。

ENHYPENメンバーがそれぞれ美のこだわりを披露 SUNOO「コスメ専用冷蔵庫を愛用しています」

2024.08.20 Vol.web Original

 韓国のスキンケアブランド「Dr.Jart+(ドクタージャルト)」日本再上陸記念イベントが8月20日、都内にて行われ、同ブランドのグローバルアンバサダーを務める韓国のボーイズグループ、ENHYPEN(エンハイプン)が登壇。新商品にちなんだ私生活が垣間見える「ナイトルーティン」などについてメンバーが語った。

 ENHYPENは、韓国出身のHEESEUNG(ヒスン)、SUNGHOON(ソンフン)、SUNOO(ソヌ)、JUNGWON(ジョンウォン)、アメリカ出身のJAY(ジェイ)、オーストラリア出身のJAKE(ジェイク)、そして日本出身のNI-KI(ニキ)の7人グループ。

「RENT」でクリスタル ケイが英語での演技に初挑戦。初日が開ける前から“夏の終わり”の寂しさを口に…

2024.08.20 Vol.Web Original

 日米合作ブロードウェイミュージカル「RENT」の公開ゲネプロが8月20日、東京・渋谷の東急シアターオーブで行われた。

 今回が3度目のミュージカル出演となるクリスタル ケイが初日が開ける前から“夏の終わり”の寂しさを口にした。
 
 この日はゲネプロの前に主人公のマーク・コーエンを演じる山本耕史、ロジャー役のアレックス・ボニエロ、モーリーン役のケイ、演出のトレイ・エレットが会見を行った。

 クリスタルは2019年にブロードウェイ・ミュージカル「ピピン」の日本語上演版でミュージカルに初挑戦。そのダイナミックなパフォーマンスと確かな歌唱力が評価され、第27回読売演劇大賞・優秀女優賞を受賞。2022年の再演にも同じ役で出演した。

ミュージカル「RENT」に26年前と同じ役で出演の山本耕史「感慨深い」。初の日米合作、英語での作品に「すごくチャレンジング」

2024.08.20 Vol.Web Original

 日米合作ブロードウェイミュージカル「RENT」の公開ゲネプロが8月20日、東京・渋谷の東急シアターオーブで行われた。

 同作はオフ・ブロードウェイ公演を経て1996年4月にブロードウェイで幕を開けると、NYイースト・ヴィレッジで生きる若者の姿をビビッドに描き、ピュリツァー賞やトニー賞を受賞。ブロードウェイでは2008年9月まで12年に渡りロングラン上演を行い、計5124公演を記録するロック・ミュージカルの金字塔。

 日本では1998年に日本語版で初演され、その後、来日公演も多数行われたのだが、今回は初の日米合同キャストでの上演となる。また日本の初演時に主人公のマーク・コーエンを演じた山本耕史が今回、26年ぶりに同じ役で出演する。

 この日はゲネプロの前に山本、ロジャー役のアレックス・ボニエロ、モーリーン役のクリスタル ケイ、演出のトレイ・エレットが会見を行った。

ケンドーコバヤシ「大阪で仕事すべて無くなったことがあった。脱藩みたいにして東京に来た」

2024.08.20 Vol.web original

 

 映画『モンキーマン』(8月23日公開)のイベントが20日、都内にて行われ、お笑い芸人のケンドーコバヤシ、しずちゃん(南海キャンディーズ) がゲストとして登壇。ケンコバがどん底から這い上がる主人公の共感した。

 デヴ・パテルが監督・主演を務めるリベンジアクション。

 ケンコバは「主人公に共感できる。芸人は養成所からなる人も多いんですけど、僕は珍しく地下ファイトクラブからお笑い芸人になったので…」と言い、どん底に落ちた主人公に「その辺も共通してる。僕もほんまにどん底のときありましたからね。度々ネットニュースにも取り上げていただくことがあるんですけど…いっとき、地元・大阪で仕事すべてなくなるという事件を起こしたことがありまして。みんな夢持って東京進出する人が多い中、僕だけ脱藩というか、抜け忍みたいな感じで来ました」と東京進出の裏事情を振り返った。

「ローカル番組で各県で飲み歩き番組をやらせてもらっているので今はストレスないですね」と言うケンコバ。

「復讐したい人」を聞かれると、フリップに後輩芸人の「相席スタート山添(寛)」と回答。山添と夕食に出かけたところ、山添が選んだ店に2回連続で芸人仲間がいたといい「2週連続で山添に10万使わされて腹立つな、と。手配してたんちゃうかという匂いすらある」と疑心暗鬼に。

「小っちゃい男だと思わないでくださいね」と言うケンコバ。しずちゃんが出演した舞台で男性キャストの「おしりに座薬を入れたり局部にカテーテルを入れる役」を演じたエピソードを語ると、ケンコバも「僕もカテーテルの経験あるんですけど」と言い「怖くて体冷えました。ビビって本来の“自分”じゃなくなって。あの時の看護師さんにそれだけは伝えたい。自分、普段あんなものじゃないです。あのときはビビってただけなんで」とムキになって弁明し笑いを誘っていた。

しずちゃん“復讐”のパンチでフリップ破壊「最近は山ちゃんの周りの人を恨んでる」

2024.08.20 Vol.web original

 

 映画『モンキーマン』(8月23日公開)のイベントが20日、都内にて行われ、お笑い芸人のケンドーコバヤシ、しずちゃん(南海キャンディーズ) がゲストとして登壇。しずちゃんが「復讐したい人」を書いたフリップをパンチで叩き割った。

 デヴ・パテルが監督・主演を務めるリベンジアクション。

 闇のファイトクラブで“殴られ屋”として生きる主人公にちなみ、この日は格闘技マニアのケンコバことケンドーコバヤシとボクサーとしても活躍するしずちゃんがゲストとして登壇。

 リングふうのステージに上がった2人。ケンコバが「こういうの好きなので何か叩きつけるかも」と言えばしずちゃんも「私もボクシングやっていたのでリングに入るとスイッチ入っちゃう」。

 熱い復讐アクションに大興奮の2人。しずちゃんは主演のパテルに「この人、本当に強いんだろうなと思った。サンドバッグ叩いてるのを見ても、この人とは戦いたくないなと思いました」と言いつつ、太鼓のリズムでトレーニングする主人公に感銘を受けた様子で「1回、アメリカに武者修行に行ったことがあって。パッキャオのジムに勝手に行ったんですけど、みんな音楽聞いていた。日本てストイックなんですけど」と修業時代を振り返った。

 一方で「私は普段穏やかなので闘争心に火をつけるのに時間がかかってしまって、殴られてからじゃないと殴れなくて。トレーナーが私を怒らせようとしてサンドバッグに山ちゃんの顔写真を貼ったんです。…憎しみとか怒りって、やっぱ大事なんやな、と。心と体ってつながっているんだなと思いました」と相方・山里亮太の“おかげ”で闘争心を身に着けられた様子。「今は貼ってない」と言うしずちゃんにケンコバは「はたから見てもすっかり仲良くなった。昔は一番仲悪かったですもんね(笑)」。

 そんなしずちゃんは「復讐したい人」をフリップに書くというお題で「山ちゃん…の周りの人」と回答。「前は山ちゃんと思っていたんですけど、最近は違うんじゃないかと。山ちゃんをあんな人間にした周りの人がいけないんじゃないかと思うようになった」と言い「例えば山ちゃんが街を歩いているときにバカにしてきたお兄さんがいて、言い返すことが出来ずその後ろ姿に向かって呪いをかけたらしいんです。山ちゃんをそんな復讐の鬼にした、クソみたいな人間にしたのはその人」と憤懣やるかたない様子。

 ケンコバは「もう復讐終わってるやろ、あんなキレイな人と結婚してお子さんもできて…」と首をかしげたが、しずちゃんは「まだこれからですよ」と断言。

 そのうっぷんをはらすべく、ケンコバが持つフリップを豪快なパンチで叩き割ったしずちゃんに、ケンコバも「さすがオリンピックに王手をかけた拳」と、その迫力に感嘆していた。

THE RAMPAGE神谷健太と与那嶺瑠唯の沖縄方言かるた「メンバーの反応、いい」なぜなら「メンバーにファンが多いので」

2024.08.20 Vol.Web Original

 16人組ダンス&ボーカルグループ、THE RAMPAGEのパフォーマーの神谷健太と与那嶺瑠唯が『THE RAMPAGE うちなーぐちかるた ハイサイコンビの想い出ガイドブック付き』(幻冬舎)を8月20日に発売、同日、都内で取材に応じた。2人は沖縄を代表する企業のひとつ「オリオンビール」のTシャツで登場すると、「満足な仕上がり」と胸を張り、「ぜひ、沖縄みやげに!」とアピールした。

 タイトル通りに、沖縄方言であるうちなーぐちを使ったかるた。THE RAMPAGEのメンバーのエピソードをうちなーぐちで紹介する内容で、2人は読み札に使われている沖縄方言の監修も手がけている。

 与那嶺は「本当に何回も打ち合わせを重ねて。メンバーのエピソードを見つけるのも大変でしたし、うちなーぐちに直して、さらにそれを訳すみたいな工程があって、時間をかけて本当にこだわって作らせていただきました。空港にも置きたい」と、自信に満ちた笑顔。

 神谷はパッケージにこだわったと強調。「最初はシンプルでいこうみたいな感じだったんですけど沖縄で行きましょう、と。海とかいろいろこだわって、満足のいく仕上がりでとてもうれしい」と話した。

指原莉乃「ズバリ言います」元カレと友達に戻りたい女子大生に「やめたほうがいい」

2024.08.20 Vol.web original

 

 恋愛リアリティー番組『ラブ トランジット』 シーズン2の配信記念イベントが20日、都内にて行われ、番組MCの川島明(麒麟)、指原莉乃、長谷川忍(シソンヌ)が登壇。「数々の恋愛リアリティーショーを見てきた」と豪語する指原が女子大生からの悩み相談にズバリ回答した。

 5組の元恋人たちが番組を通して再会し、約1か月の共同生活を通して、過去の恋と新たな出会いの間で揺れ動く姿に迫る恋愛リアリティー。

 シーズン2から新たに番組スタジオMCに就任した川島、指原、長谷川の3人。実は本作で初めて恋愛リアリティー番組を見たという川島は「ディズニーランドに行ったこともないのに初めて乗ったのがタワー・オブ・テラーだった、みたいな。ギャアギャア言って心もかき回された」と言えば、長谷川も「未来と過去が同時進行しているみたいな、マーベル好きなのでマルチバース見ているみたいですごく楽しい。こことここがつながってたんだ!みたいな」と大興奮。

 人気の恋愛リアリティー『バチェラー・ジャパン』シリーズでもMCを務める指原は「質感がめっちゃ良くて。おしゃれだし恋愛ドラマを見ているようだし。私は恋愛リアリティーミステリーショーだと思ってるので」と言うと川島も「考察モノでもある。おすすめは3~4人でピザを食べながら1話終わるごとにホワイトボードに書き出して考察しながら楽しんでほしい」。

 この日のイベントは大学生数十名が観覧。会場の大学生がスマホでリアルアンケートに回答。「元カレ元カノの思い出の品を持っている」「元カレ元カノをSNSで探したことがある」など現役大学生たちの回答に3人も興味津々。

 さらに会場の大学生たちから直接、3人に恋愛相談も。「元カレと友達に戻りたい」という女子大生からの相談に、長谷川は「僕は元カノと友達になったことないな」、川島は「変にお互い気を使っちゃうよね」と頭をひねっていたが、指原は「ズバリ言います。やめたほうがいい。万が一、今の彼に新しい恋人がいたら、その恋人から恨まれる可能性があるじゃん。そこまでしなくても、もっといい友達出来ると思います」とエール。指原の明快回答に会場も拍手を贈っていた。

『ラブ トランジット』シーズン2は8月22日よりPrime Videoのにてプライム会員向けに配信開始。

エンタメの基礎も応用もその先も、すべてはアンパンマンの中にぎっしり詰まっている【徳井健太の菩薩目線 第215回】

2024.08.20 Vol.web Original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第215回目は、アンパンマンについて、独自の梵鐘を鳴らす――。

 映画『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』を、まだ観ていない方。できるだけ早く観に行ってください。今作は、タイトルからも分かる通り、ばいきんまんが主役。子どもだけでなく、大人も楽しめる一作なので、この夏、ぜひとも見逃してほしくない作品の一つなのです。

 映画についていろいろと話したいことはたくさんあるんですけど、それを綴ってしまうとネタバレになってしまうので、あくまで僕が感じた所感のみを記させていただければと思います。

 今年の夏は本当に暑い。めまいがしそうだ。

 僕は子どもと一緒に、新宿にあるkino cinemaという決して大きくはない映画館へ観に行った。新宿3丁目にほど近い、スシローの上にある映画館。家から遠くないこともあって、僕はここをたびたび利用する。450円でお代わり自由のドリンクバーがあるのも家族連れにはうれしいサービスだし、ちょっとマイナーな作品を取り扱うあたりも、個人的に気に入っている。

 夏休みにアンパンマンの映画を上映する映画館なんて、大きなシネコンを含めて山ほどある。まさかkino cinemaで、アンパンマンの映画が上映されるなんて思ってもいなかった。映画好きが集うだろうkino cinemaで、キングオブメジャーとも言えるアンパンマンの映画を上映すること自体、正直驚いた。

 その日、劇場には僕たち家族とカップル一組しかいなかった。エンタメのド真ん中の作品が上映されるというのに、あまりの静けさ。蛙が飛び込む音だって聞こえてきそう。ある意味、kino cinemaっぽくない作品を上映している証左だし、今からアンパンマンを観るという非現実的世界に没入することを考えれば、最高のシチュエーションだったかもしれない。

 ライブには必ずセットリストがあると思います。「今日は良いセットリストだったな」とか、「今日あの曲やってないから微妙なセットリストだったな」とか、セトリ次第でライブの印象ってかなり変わると思うんです。僕は自分が行ったわけでもないライブのセトリが気になってしまい、「いまあのアーティストがツアーをしているけど、どんなセトリ何だろう」なんて具合にチェックする癖がある。例えばCreepy Nutsだったら、「Bling-Bang-Bang-Bornをどのタイミングで演っているんだろう」とか。一曲目でぶっ放せばめちゃくちゃ盛り上がるだろうし、終盤にやれば溜めた分だけ盛り上がる。セトリって、聴衆を乗せる乗せないに大きくかかわってくるわけです。

 何が言いたいか――というと、今回のアンパンマンの映画は、まず“掴み”が最高だったということ。序盤に心を鷲掴みにされるような曲(的なシークエンス)を持って来ることで、僕らはすっかりアンパンマンの映画の世界にダイブ。

 アーティストがあえてライブの一曲目に静かな曲を持ってきたりすると、お客さんはどう乗っていいか分からない。やっぱりお客さんが求めていることを、どんな形であれ体現することは、お金を払って観に来ている人に対して最良のパフォーマンスなのではないのかなって思う。もちろんこだわりだってある。でも、わかりやすさはもっと大事なんじゃないのって。外したり、あえて逆に行ったりしても、そこにわかりやすさが伴わなければ置いてけぼりになってしまう。

 そういう意味で、アンパンマンほど分かりやすい世界はない。

 アンパンマンには、お約束とも言える「助けてアンパンマン!」のくだりがある。当然、映画とはいえ今回もお約束は訪れる。

 その瞬間、僕は泣いた。

 物語に没入していたから、お約束を忘れていたんです。何度だって知っているはずなのに、初めて体験したようなその瞬間に、全身の穴という穴からドーパミンが吹き出た。完璧なセトリ。「あの曲、まだ演ってないな」と思わせることすら忘れさせるほどの展開――からのスーパーウルトラキラーチューン。こんなん泣いちゃいますって。

 エンタメを再考する傑作でした。これっていろいろなことにも当てはまる。芸人の単独公演。幕が開く。一発目に暖気運転的な漫才やコントをすることがあるけど、そういうことではなくて開始早々からフルスロットルで観客のハートを撃ち抜きにいく。そんな気持ちが大事なんだなって。まぁ、僕らは単独公演というものをはるか昔に置いてきてしまった人間なので、お前らが言うなよなんだけど。

 下手とかオーソドックスとか、もしかしたらマンネリなんて言われるかもしれない。でも、お客さんが求めているものを分かりやすく続けていることが、一番難しいし、もっとも尊いことなんじゃないでしょうか。毎日同じことを繰り返す、手を変え品を変え誤魔化す、そんなことに対して疑問を覚えている人は、この夏、アンパンマンを観に行ってみてください。

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