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山崎貴監督、受賞の英語スピーチに「会場の皆さんが“頑張れ”という温かい空気」

2024.03.12 Vol.web original

 

 映画『ゴジラ-1.0』のアカデミー賞受賞記念会見が12日、都内にて行われ、アメリカから帰国した山崎貴監督らが登壇。日本映画史上初の視覚効果賞受賞の快挙に喜びを語った。

 11日(日本時間)に行われた第96回アカデミー賞授賞式では『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』、『ナポレオン』などの強敵を抑え見事、視覚効果賞を受賞した同作。

 本作の監督・脚本・VFXを務め、同賞を手にした山崎監督は「どうなることやらと思っていたんですが最高の結果」と笑顔。オスカー像を手にした感想を聞かれると「想像を超える重さで、緊張していたんですけどそれを一瞬忘れるくらいの重さでした」と振り返りつつ「シュワルツェネッガーさんから頂きたかったんですけど、僕はダニー・デヴィートさんからで…。でもシュワルツェネッガーさんと握手できたのでよかった」と笑いをさそった。

 授賞式会場の雰囲気について、エフェクトアーティスト兼コンポジターを務めた野島達司氏が「山崎さんの英語のスピーチを会場の皆さんが温かく見守ってくれていて、いい場所だなと思った(笑)」と言うと、山崎監督も苦笑しつつ「めちゃくちゃ温かかったですね。僕の非常に拙い英語のスピーチを“頑張れ!”って見守ってくれている空気が心地よくて」と会場の雰囲気に感謝。

「アカデミー賞の視覚効果賞という部門は“聖域”だった」とハリウッド外からの受賞は難しいとされ続けていた部門であることを語り「その門戸を開放してくれるんだ、とハリウッドの懐の深さを感じました」と感嘆した山崎監督。

 受賞の要因について聞かれると「完全にゴジラのおかげですね。アメリカの人たちがいかにゴジラが好きか、想像以上でした。ゴジラのVFXだからあの場所に立てたと思わないといけない」と“世界のゴジラ”にも感謝。

 この日は、山崎監督らにサプライズで、本作でヒロインを演じた浜辺美波も駆けつけ一同を祝福。

 監督に花束を渡して祝福した波辺は持ってみたオスカーに「わ、重い!」とびっくり、授賞式は日本で見守っていたといい「選ばれたときはビックリして。皆さんの喜んでいる表情と、監督の素晴らしいスピーチに…」と言及し、監督は「本当にやめて」と、またしても苦笑していた。

 この日の登壇者は山崎貴(監督・脚本・VFX)、渋谷紀世子(VFXディレクター)、髙橋正紀(3DCGディレクター)、野島達司(エフェクトアーティスト/コンポジター)、浜辺美波(キャスト)。

渋谷紀世子(VFXディレクター)

 

髙橋正紀(3DCGディレクター)

 

野島達司(エフェクトアーティスト/コンポジター)

BALLISTIK BOYZ&PSYCHIC FEVERのパフォーマンスでホーチミンの気温上昇? 3000人が踊って大合唱

2024.03.12 Vol.Web Original

 EXILE TRIBEのBALLISTIK BOYZとPSYCHIC FEVERが3月9・10日の2日間、ベトナムのホーチミン市で開催された『第9回 ジャパン ベトナム フェスティバル in ホーチミン』に初出演、パフォーマンスを披露した。BALLISTIK BOYZはデビュー当初のプロモーションツアー以来4年ぶり、PSYCHIC FEVERは昨年12月に出演した音楽フェス『HOZO MUSIC FESTIVAL』以来の2度目のベトナムでのパフォーマンスとなった。

 観覧スペースに入り切らない約3000人の観客に迎えられて、PSYCHIC FEVERが登場。「Up and Down」とタイのアーティストとのコラボ楽曲「FIRE feat. SPRITE」を2曲続けて披露すると、メンバーが自己紹介。慣れないベトナム語で話す様子に観客は大熱狂だった。小波津志の曲振りで最新曲の「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」のイントロが流れると会場のボルテージはマックスに。ベトナムのSpotifyバイラルチャートトップ50にチャートインを果たすなど現地でも人気の楽曲で、特別に英語バージョンでパフォーマンスするとメンバーの歌唱に負けないほどの大合唱になった。

 その後、タイのアーティストとのコラボ楽曲「SPICE feat. F.HERO & Bear Knuckle」、デビュー曲「Choose One」、タイのアーティストとのタイコラボ楽曲第1弾の「To The Top feat. DVI」を3曲続けてpフォーマンス。そしてベトナムの日本人学校の子どもたち40人と一緒に「BAKU BAKU」をパフォーマンスして締めくくり。PSYCHIC FEVERは今回のベトナム訪問中に日本人学校でダンス教室を行っており、ステージに上がったのはその子どもたちで、「BAKU BAKU」はレッスンした楽曲。笑顔あふれるパフォーマンスでステージを締めくくった。

MA55IVE THE RAMPAGEの新曲「Wild Boy」がアニメ「喧嘩独学」のOPテーマに決定!

2024.03.12 Vol.Web Original

 16人組ダンス&ボーカルグループ、THE RAMPAGEのパフォーマー5名によるヒップホップユニットのMA55IVE THE RAMPAGEの新曲「Wild Boy」が、テレビアニメ『喧嘩独学』(フジテレビ、毎週水曜24時55分ほか、4月10日スタート)のオープニングテーマに決まった。

 アニメ『喧嘩独学』は世界で20億回読まれたというLINEマンガでいま最もアツいとされる同名の作品をアニメ化するもの。全世界で100億回閲覧された『外見至上主義』をはじめヒット作を連発する漫画家のT.Junによるwebtoon作品で、動画配信サイトで喧嘩を独学して成り上がっていく貧弱主人公を描く。

 新曲「Wild Boy」の一部は、公開されたアニメ作品のプロモーションビデオで聴ける。

米国アカデミー賞『オッペンハイマー』7冠!『ゴジラ-1.0』受賞の山崎監督は「いつか日本人としてアンサーを」

2024.03.11 Vol.web original

 第96回アカデミー賞授賞式が11日(日本時間)、米国・ロサンゼルスののドルビー・シアターにて行われ、原爆開発者の葛藤を描いた『オッペンハイマー』が作品賞をはじめ最多7冠に輝いた。

『オッペンハイマー』は、最高賞となる作品賞をはじめ、監督賞(クリストファー・ノーラン)、主演男優賞(キリアン・マーフィー)、助演男優賞(ロバート・ダウニー・ジュニア)、編集賞、撮影賞、作曲賞の最多7部門を受賞。

 物理学者ロバート・オッペンハイマー役で主演男優賞を受賞したキリアン・マーフィーは「和平を構築する人のために、この賞をささげたい」と感激し、初の監督賞を受賞したノーラン監督も、プレゼンターを務めたスティーヴン・スピルバーグ監督からのオスカー像授与に感激し「この作品の可能性に気づいてくださった方々に感謝したい」。

 他、ヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるものたち』が主演女優賞(エマ・ストーン)など4部門受賞。アウシュビッツ収容所の隣で平和に暮らす一家の日常を描いた『関心領域』が国際長編映画賞など2部門を受賞。

 また、ロシア侵攻開始後からウクライナ・マウリポリの様子を記録した『実録 マリウポリの20日間』が長編ドキュメンタリー賞を受賞。ミスティスラフ・チェルノフ監督は「本当なら、こんな映画は作りたくなかった。もう攻撃は止めてほしい。ウクライナのこと、マウリポリのことをどうか忘れないでほしい」とウクライナの苦境と平和を訴えた。

 日本勢では、宮﨑駿監督の『君たちはどう生きるか』が長編アニメ映画賞を、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』が見事、視覚効果賞を受賞。

 受賞後の取材で山崎監督は、7冠と席巻した『オッペンハイマー』について聞かれ「ゴジラは、戦争や核兵器の象徴であり、それをなんとか鎮めたいという思いが込められていて今、世界がその感覚を求めているのかもしれない」と語りつつ「それとは別に、日本人として『オッペンハイマー』に対するアンサーとなる映画をいつか作らないといけないと思っています」と語っていた。

「生中継!第96回アカデミー賞授賞式」は11日21時よりWOWOWプライム]、WOWOWオンデマンドにてを配信(字幕版)。WOWOWオンデマンドでは3月19日23時59分までアーカイブ配信。

主演男優賞を受賞したキリアン・マーフィー(Photo by Patrick T. Fallon / AFP) ©AP/アフロ 
『オッペンハイマー』クリストファー・ノーラン監督がスピルバーグ監督から監督賞のオスカー像を授与 (Photo by Patrick T. Fallon / AFP) ©AP/アフロ 

オスカー受賞『ゴジラ-1.0』会場からも大声援!山崎監督「ハリウッドは見てくれている」

2024.03.11 Vol.web original

 第96回アカデミー賞授賞式が11日(日本時間)、米国・ロサンゼルスののドルビー・シアターにて行われ、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞を受賞した。アジア、日本の作品が視覚効果賞を受賞したのは初。

 視覚効果賞にノミネートされたのは『ザ・クリエイター/創造者』、『ゴジラ-1.0』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』、『ナポレオン』の5作。

 強敵たちと並んで紹介される中、会場から一際、大きな喝さいを受けた『ゴジラ-1.0』。会場からは「ゴジラ―!」の叫び声も。

 見事、オスカーを獲得し壇上に上がったゴジラチーム。山崎監督は「私のキャリアは40年前に始まりました。ハリウッドから非常に離れたところから、このステージに立つとは思いもよりませんでした」と感激。

 さらに「ノミネーションの知らせを受けたときは、リングに入って強敵と対戦しなければならないという気持ちでした」と笑いをさそいつつ「ハリウッド以外で頑張っている皆さん、ハリウッドは私たちを見てくれています。誰にでもチャンスがあるということの証だと思います」とハリウッドよりもはるかに低い予算で、アジア初の同部門受賞を成し遂げた快挙に感動のスピーチ。

 また、長編アニメ映画賞は『君たちはどう生きるか』が受賞。宮﨑駿監督と鈴木敏夫プロデューサーは授賞式には不参加。司会のジミー・キンメルは「宮﨑監督がいらっしゃらないのは残念。“鳥”に会えなかったのも」と笑いをさそった。

 ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演の『PERFECT DAYS』がノミネートされていた国際長編映画賞は、アウシュビッツ強制収容所の隣で幸せで平穏な日常を送る一家を描く『関心領域』が受賞した。

「生中継!第96回アカデミー賞授賞式」は11日21時よりWOWOWプライム、WOWOWオンデマンドにてを配信(字幕版)。WOWOWオンデマンドでは3月19日23時59分までアーカイブ配信。

©AP/アフロ (Photo by Robyn BECK / AFP)

dip BATTLES KENSEIにMVD「チームプレイ、やっと学びました」シーズン初勝利に導く 今後に期待〈Dリーグ〉

2024.03.11 Vol.Web Original

 日本発のプロダンスリーグ「第一生命 D.LEAGUE 23-24 」(以下、Dリーグ)レギュラーシーズンのROUND.10が3月10日、江東区の東京ガーデンシアターで行われた。この日行われた全6マッチのうち5つがひとつのチームがオーディエンスとジャッジからの票のすべてを獲得するSWEEPでの勝利という派手なROUNDで、シーズンのトップを走り続けるCyberAgent Legit(以下、Legit)もSWEEPで勝った。勝利チームそれぞれ順位をあげてCS進出に一歩近づいた。

 ROUND.10で、MVD(Most Valuable Dancer)に輝いたのは、dip BATTLESのディレクターでダンサーのKENSEIだった。チームは、SPダンサー3人を招へいし、Benefit one MONOLIZを、オーディエンスとジャッジの票すべてを総取りするSWEEPで破り、待ち望んでいたシーズン初勝利をてにした。

 勝利した直後は思いが言葉にならなかったKENSEIだったが、マッチ終了後の取材で、感想を聞かれると「I本当に、ようやく」とやわらかい笑顔。

「去年のメンバーだった時と、ディレクターになった自分。今シーズンは責任感が違いすぎて。自分が(チームを)勝たせなきゃいけないっていうのがあって、気持ちよく踊れてなかったんです。(踊っている)2分15 秒、ぶちかます前に頭が働いていて。どれだけ練習しても体力がついてこなくなって最後とかは体が動かなくて、カマせてないかもしれないみたいな。どんどん気持ちがロウになって、いつもラウンドを終えていました」

CyberAgent Legit「楽しさ」追求でSWEEP勝利!シーズン首位をひた走る 〈Dリーグ ROUND.10〉

2024.03.11 Vol.Web Original

 日本発のプロダンスリーグ「第一生命 D.LEAGUE 23-24 」(以下、Dリーグ)レギュラーシーズンのROUND.10が3月10日、江東区の東京ガーデンシアターで行われた。この日行われた全6マッチのうち5つがひとつのチームがオーディエンスとジャッジからの票のすべてを獲得するSWEEPでの勝利という派手なROUNDで、シーズンのトップを走り続けるCyberAgent Legit(以下、Legit)もSWEEPで勝った。勝利チームそれぞれ順位をあげてCS進出に一歩近づいた。

 試合の結果発表があるたびに歓声で会場が揺れるようだった。

 ROUND.10は、首位を狙う昨シーズンの王者であるKADOKAWA DREAMS(KD)とようやく調子が上がってきた強豪、SEGA SAMMY LUX(以下、LUX)との対決でスタートした。偶然にも同じヒップホップをテーマにした作品で、それぞれのチームの色や工夫を凝らしたショーケースをぶつけ合ったが、会場をより巻き込んだLUXがオーディエンスとジャッジのポイントを総取りした。

 セカンドマッチは、KOSÉ 8ROCKS(以下、8ROCKS)とSEPTENI RAPTURES(以下、RAPTURES)の対戦。8ROCKSはダンスを見せることに特化したショーケースで、照明を活用した演出を駆使したり、ダイナミックながらもシームレスにつながっていく胸が空くようなパフォーマンスで会場を魅了。その一方で、RAPTURESはお寺を舞台にした前代未聞の「雑巾パフォーマンス」。前身を使った雑巾がけダンスで客席を沸かせただけでなく、4ポイントを奪取。ステージもピカピカにした。

 サードマッチは、dip BATTLES(BATTLES)とド派手なステージでオーディエンスを驚かせ続ける Benefit One MONOLIZ(以下、MONOLIZ)。今シーズンまだ勝ちがなく勝利を渇望していたBATTLESはSPダンサーを3人投入してのパフォーマンスでSWEEP勝利。結果が出てディレクターでダンサーのKENSEIがマイクを手にするも声にならなかった。KENSEIはこの日のMVD(Most Valuable Dancer)にも選ばれた。

 後半は、首位をひた走るLegitと強豪のFULLCAST RAISERZ(以下、RAISERZ)が相対する注目のカード。両チームともコミカルな作品で勝てるチームで、Legitはそれぞれの個性を生かした楽しさが伝わる作品を披露すると、RAISERZはボクシングを取り入れたコミカルな作品をぶつけた。ステージの上も下も笑顔が途切れない時間だったが、結果はLegitがSWEEPで勝利した。

 ラスト前のマッチは、毎ラウンドごと唯一無二のショーを見せてくれるLIFULL ALT-THYTHM(以下、アルトリ)とDYM MESSENGERS(以下、MESSENGERS)が初顔合わせ。アルトリは神事を思わせる祭りの雰囲気を醸し出す和テイストの作品でオーディエンスを前のめりにさせた。一方、MESSENGERSは世界観のアルトリに対して、これまで見せたことがなかった物語性があり、テーブルなどの小道具や衣装などを取り入れた作品をぶつけ、SWEEP勝利した。

 最後は、Medical Concierge I’moon(以下、I’moon)とぐんぐんと調子をあげているValuence INFINITIES(以下、INFINITIES)による対戦。I’moonはトロピカルな森林のなかを自由に飛び回る原色の鳥たちかのようなパフォーマンスでオーディエンスの目を開かせたが、「ヒップホップ・オーケストラ」と題してメンバーそれぞれの個性と得意技で攻めるINFINITIESには及ばなかった。は、INFINITIESのSWEEP勝利だった。

 本ラウンドの様子は、D.LEAGUEの公式YouTubeチャンネルなどでアーカイブ配信している。

 ROUND.11は3月21日開催。

 以下に、勝利チームのコメント。

 

写真は(c)D.LEAGUE 23-24

元キンプリ岩橋玄樹、初写真集の感想は「やっぱり自分、格好いいなと思いました(笑)」

2024.03.10 Vol.Web Original

 King&Princeでアーティストの岩橋玄樹が3月10日、都内で3月14日発売の1st写真集『Labneh(ラブネ)』(講談社)発売記念会見を行った。

ぽかぽかなアジフライ弁当を待つ間、スキマスイッチさんを心底うらやましいと思った昼下がり〈徳井健太の菩薩目線第199回〉

2024.03.10 Vol.Web Original


“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第199回目は、ネタの作り方について、独自の梵鐘を鳴らす――。

 

 お笑い芸人のネタの作り方はさまざまだよね、なんてことをあらためて思った今日この頃。

 我が家の近くには、お弁当屋さんがある。とても美味しいのだけれど、揚げ物などは注文してから調理をするので、アジフライ弁当なんかを頼んだ日には、15分ぐらい店先で待たなければいけない。ある意味、至福の時間。

 たまたまその日は、店内のテレビで『ぽかぽか』(フジテレビ系)が流れていて、アジフライがふっくらと揚がるまでの時間、僕はなんとなく番組を眺めていた。

 ゲストとして登場したのはスキマスイッチのお二人だった。楽曲の作り方などについてトークをしていて、なんでもスキマスイッチさんは二人で曲を作ると話していた。お笑いでも、二人でネタを作ることがある。片方が大まかな設定を考え、それを二人であーでもないこーでもないと言いながら作り上げていく。二人で作ること自体は珍しくないだろうから、特に驚きはないかもしれない。

 ところが、スキマスイッチさんは昔も今もずっと、今から手掛ける曲のテンポはどれくらいにしよう……などなど、相談しながら進め、歌詞も分担作業で作るという。正真正銘、二人でゼロから作っていくとテレビの中で明かしていた。お互いのアイデアがぶつかって、ともに譲れなくなったときはどちらも取り下げ、また新しいアイディアを考えるそうだ。

 パチパチとアジフライが揚がる音を聞きながら、僕は呆気にとられていた。

 音楽とお笑いを一緒くたに考えることはできないけど、お笑いではありえないような作り方をしているなって。めちゃくちゃ面白いことを思いついたけど、相方がそれを面白いと思わないのであれば、それを取り下げてまで新しいことを考える――これって、ものすごく信頼関係が成り立っていなければできないこと。

 自分は、その思い付きを面白いと思っている。だけど、自分が信用している相方が面白くないと思うのであれば、きっと再考する余地があるのだろうと割り切れる。スキマスイッチさん、あなた方はなんてうらやましいコンビなんでしょうか。

 僕たち平成ノブシコブシは、吉村が考えたアイデアを二人で一緒に練っていくという作り方をしていた。今となっては、僕らのネタを見たことがあるという人は絶滅危惧種だと思うけど、僕らもネタをしていたときがあったのだ。

 ネタを作るとき、僕と吉村の感性はまったく違うから、最 終的に揉めて、第三者に決めてもらうことがほとんどだった。第三者に決めてもらっているのに、僕も吉村も心の中では納得していないままそのネタをやっていたから、スキマだらけ。僕らのネタは、なんちゃって合議制のもとで作られていたけど、裏を返せば、そうでもしないと着地することができなかったってこと。

 想像している以上に、ネタは作り続けられない。衝突すれば、その分コンビに不協和音が増える。ネタ作りはリスクが大きい。そんな苦痛を伴うことを、ずっと続けることができるのは、ネタを作る才能があることに加え、相方を信頼しているからに他ならない。

 芸人のネタの作り方って、本当に多種多様だと思う。

 たとえば、同期のピースは、又吉くんも綾部もどちらもネタを作る能力に長けている。言わば、シンガーソングライター同士がコンビを結成したようなものだけど、ピースのネタの多くは、又吉くんがネタの骨格を考え、綾部が演技指導を施すといった役割分担があった。

 ジェラードンは、まず面白い設定だけを考え、その後はフリー演技で作り上げていくと話していた。彼らのYouTubeなんて、まさにその真骨頂が表れている。

 M-1を獲ったときのブラックマヨネーズさんのネタは、ラジオよろしく、実際に二人が掛け合いをする体で、一緒にネタを作り上げていったという。

 天竺鼠は、川原にアイデアが降りてこない限り、ネタが完成することはないと言っていた。単独ライブの直前になっても降ってこなければ作れない、中世の作曲家みたいな作り方。瀬下のセリフが極端に少ないのは、直前まで何も決まらないことも珍しくないからだそうだ。

「お待たせしました。アジフライ弁当になります」

 お目当ての一品を受け取ると、僕は帰路についた。いろいろな作り方がある。作られている最中は、なんだかんだで待ち遠しくて、至福の時間なのかもしれない。

Hey! Say! JUMPの髙木雄也と清水くるみで10の情事「どう感じるかを大事にして」舞台『東京輪舞』10日開幕

2024.03.10 Vol.Web Original

 

 Hey! Say! JUMPの髙木雄也と清水くるみで10の情事を描いていく舞台『東京輪舞』が3月10日、渋谷区のPARCO劇場で開幕する。


 初日を控えた9日、プレスコールが行われ、劇中の一部が公開された。東京、トーキョー、とうきょうといろいろな東京で埋め尽くされた舞台上で、髙木と清水がドキドキする会話と、ドキッとするフレーズ、一抹の切なさと嫌な感じも、さまざまな感情を呼び起こした。

 緊迫したシーンでプレスコールを終えると、髙木はすくっと立ち上がって「すごいところで終わりました」と笑って舞台裏に消え、清水、脚本の山本卓卓、演出と美術を担当した杉原邦生とともに登場し、取材に対応した。

 翌日10日に初日を控え、髙木は「キャスト、スタッフの皆さんで一丸となって作り上げてきたので、ようやく皆さんにお披露目できるのかというのと、早かったなーっていう、ドキドキとワクワクのフィフティフィフティ状態。自分ができることは100%やってきたつもりなので、早くみなさんに見ていただけるとうれしいです」と、意気込みのコメント。

 清水も1カ月強の稽古期間はあっという間だったとしたうえで、「見ごたえがあるんじゃないかなって思って。このセットにワクワクしますし、(髙木と)2人で8役、6役やらせていただいて、きっと面白いものになってるんじゃないかなと思って。皆さんの反応が気になるんですけど、精一杯頑張りたいと思います」と、笑顔を見せた。

小沢健二とスチャダラパー、4月に「今夜はブギー・バック」発売30周年で記念ライブ

2024.03.09 Vol.Web Original

 小沢健二とスチャダラパーが、“今夜はブギー・バック発売30周年記念ライブ「ぶぎ・ばく・べいびー」”を、4月26日にNHK ホールで開催することを発表した。

 「今夜はブギー・バック」は、1994年に発表。小沢健二 featuring スチャダラパーの「今夜はブギー・バック nice vocalバージョン」、スチャダラパー featuring 小沢健二「今夜はブギー・バック smooth rapバージョン」の2つのバージョンがあり、どちらも愛され親しまれ続けている。また数多くのアーティストたちによってカバーされ続けている名曲でもある。

 リリースから30周年を記念して行われる本ライブでは、「対バン」スタイルを超えた、新しいスタイルの共演ライブを届けるという。30年ぶりの両者によるコラボ新曲「ぶぎ・ばく・べいびー」も演奏されるという。

 全席に本人デザインによる限定Tシャツ(USサイズ 2XL)付きで、公演中の着用が推奨されている。

 ライブは、昨年8月から開催されてきた、ホットスタッフ・プロモーション設立45周年を記念したイベントのひとつ。

 ローソンチケットで、本日3月9日18時からオフィシャル先行予約がスタートする。

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