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日本とアメリカ、それぞれの映画賞が評価したのは!?【春の日米アカデミー賞大特集・後篇】

2019.03.12 Vol.716

2月25日(日本時間)にはアメリカ最大の映画の祭典・第91回アカデミー賞授賞式が、3月1日には第42回日本アカデミー賞授賞式が行われ、その年を代表する映画作品の数々が表彰された。日本とアメリカ、それぞれの受賞傾向や部門の違いなどを比較して楽しみつつ、受賞・ノミネート作品の中にはBD・DVDリリースされているもの、劇場公開中や今後公開を控えているものも多いので、ぜひ自分で鑑賞してみよう。

最高賞となる作品賞を受賞した『グリーンブック』のピーター・ファレリー監督とチームら(写真:AP/アフロ)

米国アカデミー賞は“協調”と“多様性”に注目

アメリカでは、世界最大規模の映画の祭典、第91回アカデミー賞授賞式が日本時間25日、ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催。今年は日本人監督作2作品のノミネートが日本でも話題に。授賞式前のレッドカーペットには、外国語映画賞にノミネートされた『万引き家族』の是枝裕和監督と、長編アニメ映画賞にノミネートされていた『未来のミライ』の細田守監督も登場。是枝監督は同じく外国語映画賞にノミネートされている『ROMA/ローマ』の「アルフォンソ・キュアロン監督とはパネルディスカッションを行うことができた。もっと時間があったら監督同士で突っ込んだ話をしたい」、細田監督は「シンポジウムで他のアニメーション監督とも話すことができた。ノミニー同士で称え合うのがアカデミー賞の素晴らしいところ」と他の映画人との交流も楽しんだ様子。華やかなレッドカーペットを終え、いよいよ授賞式がスタート。

『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ&メアリー夫婦役で共演し、実生活でも熱愛を公表しているラミ・マレックとルーシー・ボイントン(写真:AP/アフロ)

オープニングアクトを飾ったのは『ボヘミアン・ラプソディ』が日本でも大ヒットしたクイーンと人気歌手アダム・ランバートによるメドレー。これにはハリウッドの映画人たちも冒頭から大興奮。その後も、『アリー/スター誕生』で共演したブラッドリー・クーパーとレディー・ガガが劇中曲を生披露するなど、パフォーマンスをはさみつつ賞の発表が行われて行った。外国語映画賞はアルフォンソ・キュアロン監督のネットフリックス作品『ROMA/ローマ』が、長編アニメ映画賞は『スパイダーマン:スパイダーバース』(公開中)が受賞し、惜しくも日本勢のオスカー獲得はならず。

オープニングアクトを飾ったのはクイーン&アダム・ランバート。『We Will Rock You』と『We Are The Champions』をメドレーで熱唱。会場の映画人たちも大熱狂(写真:ロイター/アフロ)

脚色賞で念願のオスカー獲得となった『ブラック・クランズマン』(3月22日公開)のスパイク・リー(2015年に功労賞は受賞済み)は興奮の面持ちで「今日はブラックヒストリーにとって重要な日。まもなく大統領選。愛か憎しみか正しい選択をしなければいけない」とスピーチ。会場をややざわつかせながらも祝福の拍手を送られた。助演女優賞は黒人に対する差別という困難に立ち向かう恋人たちの姿を描いた『ビール・ストリートの恋人たち』(公開中)のレジーナ・キング、助演男優賞は黒人差別が公然と行われていた1960年代を舞台にした『グリーンブック』(公開中)で、粗野で無教養なイタリア男を用心棒に、差別の根強い南部を目指して旅をする天才黒人ピアニストを演じたマハーシャラ・アリが受賞。主演女優賞は『女王陛下のお気に入り』(公開中)のオリヴィア・コールマンが、主演男優賞は『ボヘミアン・ラプソディ』(公開中)のラミ・マレックが受賞。監督賞は『ROMA/ローマ』、作品賞は『グリーンブック』が受賞。

『アリー/スター誕生』で共演したブラッドリー・クーパーとレディー・ガガが劇中の登場人物さながらのパフォーマンスで切なくも美しいバラードをデュエット(写真:ロイター/アフロ)

新たに司会を務めるはずだったケビン・ハートが過去の差別ツイート発覚により司会を辞退したことで今年も司会者不在での開催となったが進行に滞りなし。人気映画部門の新設案や技術系の4部門の放送短縮案が持ち上がっては見送られるなど、懸念要素もありつつ多彩な作品にスポットライトが当たり“祭り”感も満点。「多様性」がカギとなる作品が受賞する傾向が例年以上に高まった。

『ブラック・クランズマン』脚色賞で念願のオスカーを獲得したスパイク・リーは熱いスピーチで会場を沸かせた(写真:ロイター/アフロ)

 

写真左から主演男優賞のラミ・マレック、主演女優賞のオリヴィア・コールマン、助演女優賞のレジーナ・キング、助演男優賞のマハーシャラ・アリ(写真:AFP/アフロ)
監督賞、外国語映画賞、撮影賞の3つのオスカー像を握りしめるアルフォンソ・キュアロン監督(写真:AFP/アフロ)

 

尾州テキスタイルを使った「尾州ファッションワークショップ」が渋谷で開催!

2019.03.12 Vol.716

 愛知県一宮市を中心としたエリア「尾州」で育まれてきた高品質で多彩な表情を持つ「尾州テキスタイル」の魅力を伝えるワークショップが、渋谷のカフェで開催。ファッショントレンドに敏感な20代の女性が参加した。

羽生結弦『雪肌精』アンバサダーに!「完璧な美を見せていけたら」

2019.03.12 Vol.Web Original



 フィギュアスケートの羽生結弦が化粧水『雪肌精』のアンバサダーに就任、新CMに出演することが12日発表された。

 アンバサダー就任について羽生は「恐縮」としたうえで、「僕たちフィギュアスケーターも(『雪肌精』同様に)常に美を意識しながら演技をしており、今シーズンだけでなく、完璧なプログラムを目指していますので、アンバサダーという立ち位置で、演技を通じて完璧な美を見せていけたらいいなと、身が引き締まっています」と、コメントした。

 まもなくオンエアになるCM「透明感。それは、美しさの原点。」篇は演技中の映像を使用している。「俳優さんのように演技をしたり、言葉を使って表現するのは正直苦手なので、自分が競技中に演技している姿を使っていただけるのは自分自身も気持ちよく観ることができますし、最も得意な部分を見せられるのはうれしい」と、本人。

新K-1ライト級王者・林健太はパパの威厳を示せるのか…【K-1】

2019.03.11 Vol.Web Original

子供にピザ屋でピザづくりの体験を提案も…
「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K’FESTA.2~」(3月10日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ)の一夜明け会見が3月11日、東京都内で開催され、卜部功也を破り、見事にライト級王者となった林健太が改めて勝利の喜びを語った。

 前日はロングランの大会だったため、家に帰った時は子供はもう寝ていたという林。今朝起きてベッドで子供たちと前日の試合を振り返り「めっちゃカッコ良かった」と言ってもらえたという。

 前日のリング上の挨拶では試合に集中するあまり子供に対して塩対応になっていたことを明かし、「行きたいところに連れて行ってあげるつもり」と話していた林。今朝、林が「横須賀のソレイユの丘というピザ屋でピザづくりの体験をしたい」と提案すると子供たちの反応が薄く、これから家に帰ってから改めて家族会議を開いて行き先を決めるという。加えて「奥さんはディズニーシーに行きたいって言っているんですが、僕がピザづくりに行きたいんで、そこも会議します(笑)」とどうやら林自身はどうしてもピザを作りに行きたいようで「ほぼ決まり」というのだが、果たしてチャンピオンの希望は通るのか…。

判定勝ちに反省の皇治が「女の子に癒してほしい」と突如“甘えモード”を発動【K-1】

2019.03.11 Vol.Web Original

倒せなくて「マジでへこむ」
「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K’FESTA.2~」(3月10日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ)の一夜明け会見が3月11日、東京都内で開催され、「日本vs世界・7対7」に出場し、ヤン・サイコに判定勝ちを収めた皇治は「反省している。倒せなくてへこんでいる。勝つことは当たり前で、倒すことにこだわっているからマジでへこんだ」といつになくローテンション。そして「女の子に癒してほしい。誰か癒して」と突如 “甘えモード”を発動した。

 試合については「倒そうとしすぎて硬くなった。人間ってこんなに倒れないか、と。あいつも空気読んで倒れろよ、って。やってきたことが何もできなかった。ファンに期待させていたし倒すと約束していたのに、それを守れなくて反省している」と振り返った。

 しかし武尊がラジャダムナンスタジアムの現役王者ヨーキッサダー・ユッタチョンブリーにKO勝ちし、皇治は武尊と判定負けということで「俺のほうがラジャ王者より強いってことですよね。俺はその“間接株あがり”をするために武尊君を育てているんです。武尊君がいろいろな奴をKOしてくれたら俺の株が勝手に上がるというのが俺のシナリオ(笑)。あいつがいい感じに育ったところで、もう1回俺があいつの首を狩りに行ければ最高かなという作戦を立てている」と徐々にいつもの皇治節が戻って来る。

武尊「意味のある試合」なら「総合ルールでもやる」【K-1】

2019.03.11 Vol.Web Original

ビッグマッチ実現へルールも階級も柔軟に対応
「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K’FESTA.2~」(3月10日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ)の一夜明け会見が3月11日、東京都内で開催され、メーンで勝利を収めた武尊らが登壇した。

 武尊は大会ではK-1選手と海外の強豪選手の対抗戦となる「日本vs世界・7対7」でムエタイの二大殿堂ラジャダムナンスタジアムの現役王者ヨーキッサダー・ユッタチョンブリーと対戦。2RでKO勝ちを収めた。試合後に今後について「意味のある試合をしたい」と発言したのだが、この「意味」については「意味のない試合はない」と断ったうえで、ヨーキッサダー戦のような勝つことで自分自身が満足できる、やって良かったと思える試合を挙げた。またそのカードによってK-1の地上波生中継が実現するような試合や東京ドームをいっぱいにできるような試合についても「意味のある試合」とした。またその試合についてはK-1ルールやキックボクシングルールにはこだわらず「ルールは問わない。僕がやりたいと思う相手で、その相手がやりたいルールだったら僕は総合でもなんでもやる」とルールにも幅を持たせた。

橘ケンチがLVMHグループでキャリアトーク「常にフレッシュな気持ちで現場に」

2019.03.11 Vol.Web Original

 橘ケンチ(EXILE / EXILE THE SECOND)が8日、ルイ・ヴィトンなどのLVMHグループで行われたトークイベントに出席、自身のこれまでのキャリアや今後の展望について語った。

 橘は、LDH JAPANの創立から、自身がEXILEに加入するまでのストーリーを説明したうえで、自らのアーティスト活動や想いを次世代につないでいくことの大切さを伝えた。また、日本酒の魅力を伝える活動や、“本好きな皆さんと一緒に創り上げる書店”というコンセプトのもとスタートした『たちばな書店』プロジェクトについてふれ、自分が好きなものを追求することで、ファンに対して、新たな“橘ケンチ像”を提示できるよう、可能性を探っていると話した。
 
 司会を務めていた、LVMHジャパンの人事責任者ステファン・ヴォワイエ氏から「アーティスト活動をする中で最も困難な状況だったのは?」との質問も。橘は、「現在関わっている様々なプロジェクト活動すべてに全力で向き合うことが理想的ですが、物理的に限りがあります。全てをハイクオリティで進めていくことは簡単ではないと思いますが、その中で一番大事なのは自分が常にフレッシュな気持ちで現場に行って、自分で自分をマネージメントしていくことだと思っています」と、話した。

 トークイベントは、同グループが社会貢献活動として行う『EllesLVMH』の社内イベントとして行われたもの。2020年までにトップマネジメントを占める女性と男性の割合を50:50にすることを目標に女性をエンパワーメントするグローバルイニシアティブで、毎年3月8日の国際女性デーに各国でイベントが開している。

引きこもり経験者や高校生…“起業家のタマゴ”たちが事業アイデアを熱血プレゼン!

2019.03.11 Vol.Web Original



 起業家育成プログラム「TOKYO-DOCAN(トーキョードカン)」の最終プレゼンテーションが10日、丸の内にある東京都の創業支援施設「Startup Hub Tokyo(スタートアップ ハブ トウキョウ)」(以下:スタハ)にて行われ、中高生4人を含む幅広い年齢層の第6期受講者21人が各自の事業アイデアのピッチ(簡易的なプレゼンテーション)を行った。

「TOKYO-DOCAN」は、スタハが実施している起業を目指す人を対象とした起業家育成プログラム。マサチューセッツ工科大学の起業家育成プログラムのメソッドに基づいた、全7回のフィールドワークや講義を通して、事業アイデアの創出から事業化までを体験できる。

関ジャニ横山が北斎の破天荒な人生を生きる!舞台『北齋漫畫』に主演 

2019.03.11 Vol.Web Original

 横山裕(関ジャニ∞)が葛飾北斎に挑戦することが発表された。6月上演の舞台『北齋漫畫(ほくさいまんが)』に主演するもので、主人公の鉄蔵(葛飾北斎)を演じる。

 貧しい家に生まれたものの持ち前の絵のうまさから絵師の弟子となった鉄蔵が、幾人もの師から破門されながらも絵を描き続け、ある日、不思議な魅力を持つ女・お直に出会って……。世界を魅了する北斎の破天荒な人生を描く名作だ。

 北斎を演じることについて横山は、「大変光栄である反面、プレッシャーも強く感じております。これまで数々の役者さんが演じてこられた葛飾北斎。奇人 と呼ばれ破天荒な生涯をおくった魅力的な偉人を演じることができ、すでにワクワク感が止まりません! この舞台で僕なりの北斎を表現できたらと思います」と、コメントを寄せている。 
 
 共演は、鉄蔵を惑わす魔性の女・お直役に佐藤江梨子、実在した佐七(曲亭馬琴)役に木村了、お栄(葛飾応為)役に堺小春、佐七の女房・お百役に枝元萌、佐七の下駄屋の丁稚・伍助役に吉田健悟、鉄蔵の養父・ 中島伊勢役に渡辺いっけいら。 演出は宮田慶子。

 6月、東京グローブ座にて上演。 

王座陥落の卜部功也が今後の現役生活に言及【3・10 K-1】

2019.03.11 Vol.Web Original

「もう1回ベルトを目指そうという気持ちにはなれない」
「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K’FESTA.2~」(3月10日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ)で林健太に敗れライト級王座を失った卜部功也が今後の現役生活について言及した。

 功也は試合後の会見で「同門の健太が強かった。気持ちもすごい出てて強かったです。堅実っていうか、相手の流れに持ち込まれたなっていうのがあるが、すごくいい選手。頑張ってほしい」と同門で後輩の林を称えた。

 そして今後については「もう考えられないですね、分かんないです。もうけっこう長くやっているので、あとはどう締めるかという、そのぐらいですね。ラストスパートだとはずっと自分の中で感じていたので、後はどこで集大成を見せるかとか…。もう1回ベルトを目指そうという気持ちにはなれないです。もうそろそろですね」と話した。

林健太が卜部功也を破り涙の初戴冠【3・10 K-1】

2019.03.11 Vol.Web Original

林健太が延長にもつれ込む熱戦制す
「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K’FESTA.2~」(3月10日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ)で4つのタイトル戦が行われた。

 ライト級タイトルマッチは王者・卜部功也に林健太が挑戦。林は昨年12月の大阪大会で行われた「ライト級世界最強決定トーナメント」を制し、今回の挑戦にこぎつけた。2人はSAGAMI-ONO KREST所属で同門対決となるのだが、林は家族を養うために仕事を持っていることからジムのプロ練習にはほぼ参加することはなく、他のジムで練習する日々を送っている。

 1R、功也は左ミドルで試合を組み立てる。林はパンチで反撃も功也はその打ち終わりにパンチの連打を合わせる。そして左のミドルとストレートを打ち分け林を翻弄する。2Rになると林がプレッシャーをかけ距離を詰めてパンチで攻め込んでいく。カウンターのミドルやストレートで林の突進を止めにかかる功也だったが、林のプレッシャーは止まらない。一進一退の攻防が続く中、功也の左ミドルがローブローとなり試合が中断。気遣って駆け寄る功也だったが、以降、左のミドルの軌道がやや上に。

 3Rも林の突進は止まらず。功也のカウンターの左ストレートをもらっても林はパンチを出し続ける。終盤には林の右フックが炸裂し功也が大きくバランスを崩す。この最大の勝負どころで林は連打を繰り出すも確実性に欠け、倒すまでには至らない。しかしこの一発が効いて、判定は3者ともイーブンとなり試合は延長へ。

 延長ラウンドになっても林の前進は止まらない。コーナーに詰めパンチの連打で追い込む林に対し、功也はカウンターのストレートで反撃する。しかし3Rのダメージが残る功也は手数も少なく、残り30秒、林がパンチの連打で一方的に攻め込む展開に。功也は王者の意地で最後まで立ち続けることしかできなかった。

 判定は3者が10-9で林を支持。林が涙の初戴冠を果たした。

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