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ZST旗揚げ記念大会で柏﨑が元GRACHAN王者・手塚にプロ初黒星

2016.11.28 Vol.679

 総合格闘技ZSTの旗揚げ14周年記念大会となる『ZST.54』(11月27日、東京・ディファ有明)のメーンで、ZSTバンタム級王者の柏﨑剛と元UFCファイターで元GRACHANバンタム級王者の手塚基伸が対戦。3-0の判定で手塚が勝利を収めた。

 2年続けてこの旗揚げ記念大会のメーンを務める柏﨑はデビュー以来17戦15勝2分の無敗の王者。フライ級王者の伊藤盛一郎とともにZSTを引っ張る存在だ。団体内では敵なしの状態で、今回自ら望んで他団体の強豪を迎え撃つことになった。

 柏﨑は1Rから何度もタックルからテイクダウンに成功しチャンスは作るのだが、手塚の巧みなディフェンスでなかなか決定機を作れない。逆に手塚は試合を通じ、ラウンド終盤にポジションを入れ替え攻撃のままラウンドを終えるなど、巧みな試合運び。

 柏﨑は2Rにはポジションの悪いところで投げを仕掛け逆にマウントを許すなどここぞというところでポイントを落としてしまう。最終3Rも序盤にニンジャチョークを取りかけるなど見せ場を作ったが、しのがれるとバックマウントを許し、最後はグラウンドで主導権を握られ反撃できないまま終了のゴングを聞いた。

 試合前の煽りVで「戦ってきた相手が違う」と話していた手塚だったが、キャリアの差を見せつけた勝利となった。

 手塚は試合後「20歳にしてあの強さなので、たぶんあと10年くらいしたらもっと怖い存在になってくると思う」と柏﨑を称えた。そしてZST実行委員会に対して「ZSTさん、この後どうします? この後の展開をどう作ろうかなと思っていたんですが、俺はこれで勝ち抜けさせてもらってもいいです。でも、展開を作れるようであれば、俺が他の良く知らない人たちをぶっ倒して行くので、それでストーリーを作っても良いかなと思っています」とアピールした。

格闘家イケメンファイル Vol.61 グランドスラム・イズム 伊藤盛一郎(いとう・せいいちろう)

2016.11.28 Vol.679

 2015年2月9日の同連載Vol.18に登場した伊藤盛一郎が2度目の登場。当時フライ級タイトルマッチ前に、チャンピオンに挑む心境を語った伊藤。その試合に勝利し、チャンピオンとなった伊藤はその後も防衛し続け、ベルトを守っている。2年の間に、挑む者から守る者になった伊藤の現在。

「チャンピオンになった時の試合ははっきりと覚えています。1R目の前半、自分が押してて、ちょっとイケるかな…と思った時に、パンチをもらいました。結構ガツンともらい、これは負けちゃうんじゃないかというぐらいピンチで。でも応援に来てくれてる人の事を思い出すと、こんなところで終わってたまるかって。そこからちょっと盛り返して、なんとか1Rは終了。もらったパンチで鼻が折れて、鼻血がすごかったんですけど、逆に思い切りいこうと。たくさんの人が応援に来てくれていたし、自分も本当に勝ちたかったので、絶対にぶっ飛ばすぞって、ガツガツ前に出ました。そして飛び膝蹴りから、コーナーに詰めて、最後はパウンド。パンチの連打で勝ったんですが、その瞬間号泣です(笑)。最後殴っているところがスローモーションになり、レフェリーの人がゆっくり入ってきた。そしたらカンカンカンって鐘がなって、その瞬間気持ちが高ぶって涙がバーッと(笑)。勝村先生も飛び出して来て、2人で抱き合って泣いていました(笑)」

 伊藤と師匠・勝村の熱い師弟関係は有名。

「師匠との絆は深いと思います。このジムでなければ格闘技はやらないし、勝村先生の元でしかやりたくないので。今は親よりも長い時間過ごしているんじゃないかな。先生は普段はすごくふざけていて、でも自然と周りに人が集まってくる。それは自分を犠牲にしてでも困っている人を助けてあげるなど、人格的にも素晴らしい人だから。あんなふうになりたいと思いますが、なかなか真似できないですよね」

 11月3日、東京・ディファ有明で行われた「GRANDSLAM 5」で、修斗の世界バンタム級2位の内藤頌貴と対戦し勝利。ケージサイドで観戦していた榊原信行RIZIN代表に、大晦日のRIZIN参戦を直訴。榊原氏から「大晦日に待ってます」と参戦を快諾された。

「1年前に鎖骨をケガして、去年の11月の試合を欠場してしまったんです。もしかしたらですが、その試合に出場して勝っていれば、昨年の大晦日に出場できていたかな…と。ですから、昨年末からずっと今年の大晦日のRIZIN出場を目指し、1年間頑張ってきました。結構大変な1年でしたけど、なんとかここまでやってきて良かったと、今は思っています。やはり大晦日の格闘技は、まだ自分が始める前から見ていましたし、勝村先生や所さんが、戦っていた大きな舞台なので、プロになったら自分もそこで戦ってみたいと思ってました。いつも言っている事なんですけど、ZSTのファイターって、一本とかKOなどをアグレッシブに狙っていくファイトスタイルなんですね。で、ZSTの中では多分自分が一番そういうファイトスタイルだと思うので、それをRIZINの舞台でやりたい。アグレッシブに攻めて、一本、KOを狙うZSTスタイルをお見せできれば、みなさんに楽しんでもらえるんじゃないでしょうか」

 前回のインタビューでは、男性のファンが多いと嘆いて(?)いたが…。

「それは変わらないです(笑)。3日の試合後、RIZINの試合が決まってから、ほとんど毎日5?6人の友達申請がフェイスブックであるんですけど、9割方男性です。男性から好きですっていうメッセージもきましたし、何でですかね(笑)。そこは2年前と変わらずですね(笑)」

 この2年でぐんと成長した伊藤。今後について。

「この先は…ずっとチャンピオンでいたいです。前回取材していただいた時は20歳で、ジムの中で自分が一番年下でしたけど、最近は大学生や自分より若い後輩も増えてきました。自分は今フライ級なんですけど、そのぐらいの階級の子がいたら育ててZSTに送り込んでみたいです。自分も師匠の田沼さんからベルトを受け継いで、第3代のチャンピオンになったので、ぜひ後輩に第4代になってもらいたい。このジムでフライ級のベルトは受けついでいきたい。自分自身は、前も言いましたが、今は海外は目指していません。それよりも、日本で先輩の所さんのようになりたいです。所二世って言われたいぐらい。大晦日のRIZINには、所さんも出場するので、一緒に勝てたら最高ですね」

『僕らのごはんは明日で待ってる』試写会に15組30名 

2016.11.28 Vol.679

 瀬尾まいこのロングセラー恋愛小説を原作に、旬なキャストを揃えて描く、この冬最高のラブストーリー! ネガティブ男子の主人公役に初主演作『ピンクとグレー』で評価された中島裕翔。超ポジティブ女子のヒロインに8代目ゼクシィCMガールなどで注目を集める新星・新木優子。監督は『箱入り息子の恋』の市井昌秀。

 無口でネガティブな亮太と、太陽のように明るく超ポジティブな小春。性格は正反対ながらも、運命の恋だった。ところが2人が大学生になったある日、小春は突然、亮太に別れを切り出す。実は、小春は亮太に言えない秘密を抱えていた。別れの理由が分からないまま、亮太は何度も自分の思いを伝えるが、小春はまったく取り合おうとしない。時が経ち社会人になったある日、小春が隠していた真実を知った亮太は彼女のもとに再び走り出す。出会いから7年、運命の恋が再び動き始める…!

 2017年1月7日よりTOHOシネマズ新宿ほかにて全国公開。

そうそう見られない企画 ハイバイ『ワレワレのモロモロ東京編』

2016.11.27 Vol.679

 今回の公演は「俳優が自分の身に起きたことを書き、演じる」という異色番外公演。

 ハイバイはもともと主宰の岩井秀人が「自分がひどい目にあったこと」を中心に取材し、現実に起こっている「面白ひどいこと」を主な題材として作品を作ってきた。いわば「私小説」ならぬ「私演劇」。

 ドラマは日常に転がっている、とはよく言うが、まさにそれを実際に行ってきたのが岩井の作品。

 ゆえに題材は「ひきこもり」「家族」「夫婦」「不倫」など現実の社会問題とリンクするものが多かった。

 そして岩井は2011年から全国の高校・大学・公共ホールなどで参加者が「自分で書いて、演じる」というワークショップを行い、そこで何本か作品を作ってきた。

 本作はそのワークショップを起とし、俳優たちが実際に自分の身に起きたことを出し合い、それを岩井が構成・演出し一本の作品に仕上げたもの。

 演劇というフィルターを通した時に、悲劇が喜劇に代わる時もあれば、その逆もしかり。演劇のダイナミックさを体験できる作品となりそうだ。

 すでに前売り券は完売なのだが、当日券は毎回必ず出すとのことなので、ぜひチャレンジしたい。
 15、16日には岩井のアフタートークもある。

ハイバイ『ワレワレのモロモロ東京編』
【日時】12月10日(土)?23日(金・祝)(開演は19時。17日(土)は14時の回あり。18日(日)と23日(金)は14時開演。月曜休演。開場は開演20分前。受付開始は開演40分前)【会場】アトリエヘリコプター(五反田)【料金】整理番号付自由席 前半割(10?16日)前売・当日共3300円/一般(17?23日)前売・当日共3800円、学生:前売・当日共2800円(受付にて要証明)【問い合わせ】ハイバイ(TEL:080-6562-4520 =10?20時 [HP] http://hi-bye.net/ )【構成・演出】岩井秀人【出演】荒川良々、池田亮、岩井秀人、上田遥、川面千晶、永井若葉、長友郁真、平原テツ、師岡広明

美輪明宏が贈る〈恋と愛の物語〉

2016.11.27 Vol.679

 

 三島由紀夫と美輪明宏の美学が織り成す、ロマンあふれる物語を上演。美しく、妖しく、はかなく、悲しい幻想の世界を、美輪演出ならではのスペクタクルに、ロマンティックに、ダイナミックに、そしてドラマティックに展開。恋する女の魂の悲しくも恐ろしい物語『葵上』、美しすぎるがゆえにあまりにも悲哀に満ちた定めを負わねばならない、『卒塔婆小町』。〈美と醜〉〈若者と死〉など〈正負の法則〉に基づく2作品を贈る。チケットはローソンチケットで。

 

今田耕司「時代を切り取っている番組です」

2016.11.27 Vol.679

 

 さまざまな番組で名MCとしてその手腕を振るう今田耕司が、「BSスカパー!」のために、ひと肌脱ぐ。「BSスカパー!」認知度をさらに上げるために『地上波ではぜったり見ることができない番組』を制作する。

 昨年、田村淳、劇団ひとり、加藤浩次が同じ目的で三者三様なオリジナル番組を制作して好評を博した。今田の番組でもう一押ししようというのが狙いだ。

 プレッシャーがかかる状況下で、今田が提案したのは『裏ものまねチャンピオン決定戦』だ。地上波では放送できない裏ものまね芸人が集結し、放送コードギリギリのものまねを披露。今田のジャッジでチャンピオンを決定する。世界を騒がせた人、国内をザワつかせた人など禁断のものまねが飛び出すという。

「裏テーマとして時代を切り取っている番組です(笑)。旬なこと、時代を反映した出来事、地上波ではできないこと、をモノマネしてくれています。地上波が染みついているのでカメラで言ったことのない放送禁止用語を話したときに汗がプシャーって出ちゃいましたね。こっちになれないように気を付けないと…」と、今田は収録を楽しんだよう。

 今田をサポートした河本準一(次長課長)は、「ものまね芸人さんはオーディションに行くんですけど、ほとんどの人が落ちて、落ちた人は来年なんです。その人たちの受け皿がようやくできた、“時は来た!”という感じです。(番組では)まさかあの人が、あんなことをするなんて…。普段、見られないコラボが登場しますよ」と、今田が力を注いだこの番組に胸を張る。

「第2回があるとすれば、どんな事件、どのような時代の流れなのかが分かる、外国のちょっとインテリジェンスな番組を目指します」と、今田。それは「時代を切り取っている」本番組の進化系か?

 BSスカパー!にて12月16日深夜1?2時で放送。

 

エディ・レッドメインの魔法にファン絶叫

2016.11.27 Vol.679

 大ヒット映画『ハリー・ポッター』の新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のジャパンプレミアが21日、都内にて行われ、主演のエディ・レッドメインと共演のキャサリン・ウォーターストン、アリソン・スドル、ダン・フォグラー、そしてデイビッド・イェーツ監督らが登壇した。

 同作は『ハリー・ポッター』に登場するホグワーツ魔法魔術学校でハリーたちが使っていた指定教科書の著者である魔法動物学者ニュート・スキャマンダーを主人公にした作品。ニューヨークにやってきたニュートが、保護していた魔法動物を逃がしてしまったことから巻き起こる騒動を描く。

 新主人公ニュートを演じているのが近年、人気実力ともに高い評価を誇っているエディ・レッドメイン。ヒュー・ジャックマン主演で大ヒットした『レ・ミゼラブル』のマリウス役で注目を集めた後、2015年にはホーキング博士を演じた『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞主演男優賞など映画賞を総なめ。トランスジェンダーの芸術家を演じた『リリーのすべて』でも2年連続でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされるという、注目の存在だ。そのルックスも相まって、日本でも熱狂的な女性ファンが続出。ジャパンプレミアでは、雨をものともしないファンの熱気に迎えられ、たっぷりとファンサービスを行った一行。エディは「キャストたちも全員“ハリポタ”ファンだけど、この映画を見た後は“ファンタビ”のファンになってください」とアピール。さらに宣伝大使を務めるDAIGOから日本のファンにどんな魔法をかけたいかと尋ねられると、ニュートの持っているトランクの中は広い空間となっていることから「温かい歓迎をしてくれたファンの皆さん全員を持ち帰りたい」と茶目っ気たっぷりに答え、これにはファンもメロメロ。

 23日には初日舞台あいさつにも登場。一行は青のはっぴ姿で鏡開きに挑戦。勢い余って酒のしずくを浴びたエディは「すごい体験!」と満喫した様子だった。

 映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は全国公開中。

THL編集部オススメMOVIE『疾風ロンド』

2016.11.27 Vol.679

 医科学研究所から違法生物兵器「K?55」が盗まれた。研究所所長の下に4日の間に3億円を用意しろという脅迫メールが届く。主任研究員・栗林は秘密裏に生物兵器を探す密命を受けるが五里霧中。しかもなんと犯人が死亡してしまい兵器は行方知れずに。

監督:吉田照幸 出演:阿部寛、大倉忠義、大島優子他/1時間49分/東映配給/丸の内TOEI他にて公開中  http://www.shippu-rondo-movie.jp/

今度の魔法使いはシャイだけどスゴイ! 監督デイビッド・イェーツ

2016.11.27 Vol.679

「もう魔法使いたちとの仕事はあれで終わったと思っていたんだけどね(笑)」と笑うのはデイビッド・イェーツ監督。世界中でブームを巻き起こした『ハリー・ポッター』シリーズでは5作目から完結までメガホンをとったイェーツ監督。

「この作品の話を聞いて、ぜひやってみたいと思ったんだ。『ハリー・ポッター』のときにはいわば “途中参加”だったから、ある程度形作られたキャラクターたちの成長を見守っていくのが仕事だった。でも今回はキャスティングにも参加できたし、何よりJ・K・ローリング自身が脚本を担当してくれたので、原作者と一緒に作品を作れるというのも魅力だった」 

 新たな主人公の魔法使いは魔法動物学者ニュート・スキャマンダー。演じるのは『リリーのすべて』のエディ・レッドメイン。

「エディは本当に素晴らしい役者だと分かっていたけれど、本作では期待をはるかに超えたものを見せてくれたと思う。ものすごい才能の持ち主なんだけど人と関わることが苦手、でも動物たちには限りない愛情を注いでいる…というユニークで複雑なキャラクターを本当に魅力的に表現してくれた。他のキャストたちもぴったりだったね。後から分かったんだけど、実はキャストたちは皆、熱狂的なハリポタファンだったんだ。ファンでなくともキャスティングしたと思うけど(笑)、彼らがファンだったからこそ世界観を見事に表現してくれたのかもしれないね。僕も子供のころからファンタジー作品が大好きだった。幻想の世界でいろいろ想像するのが好きなシャイな少年だった(笑)。だからこそ13歳から映画作りに夢中になって今があるんだと思うよ」

 ターゲット層を意識せず楽しめる作品を作りたかったと監督。若いファンから大人までが魔法を体感できる一本だ。」

12・31 RIZIN ミスター女子プロレス・神取忍がギャビと対戦

2016.11.26 Vol.678

 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが11月26日、都内で会見を開き「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2 ND ROUND/FINAL ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)に出場するギャビ・ガルシアが神取忍と対戦することを発表した。ルールはRIZIN女子MMAルールで5分×3R。

 神取は柔道で全日本選抜柔道体重別選手権を3連覇し、世界選手権3位の実績を誇る。1986年にジャパン女子プロレスに入団しプロレスラーに転向。以降、「ミスター女子プロレス」と呼ばれるなど、「強さ」を前面に押し出すスタイルで女子プロレス界をリード。ジャッキー佐藤とのケンカマッチ、男子のトップレスラー天龍源一郎との対戦など、女子プロレスの常識を大きくはみ出した戦いを見せてきた。

 また格闘技においては、神取はPRIDEが始まる前の1995年にLLPWで女子初の総合格闘技大会「L-1」を立ち上げ、第2回大会では並み居る強豪を破り優勝を遂げている。いわば「女子格闘技のパイオニア」的な存在だ。

 今回の対戦についてギャビは「そもそもなぜ神取さんが私のチャレンジャーになるのかということが理解できない。他にも私と戦う資格がある選手がたくさんいるのではないかと思うが、試合が決まったので戦います。リングの中では対戦相手が誰であろうと、男だろうが女だろうが、私の母親だろうがぶっ飛ばします。最近は人の顔を殴るために生まれてきたのではないかとも思っています。彼女は私を倒す自信があるといっているようですが、その自信がどこから来るのか全く分かりません。冗談なのかと思っています。試合当日、ギャビ・ガルシアがどんな人間なのかを思い知ることになるでしょう」と話した。

 神取は「自分は柔道、プロレスを背負って戦ってきた。目の前に強い者がいたら、とにかく倒す、そういった気持ちは忘れていません。そういった中で、女子世界最強といわれているこの選手がいて、手を挙げる人間がいないので私が手を挙げました。ギャビは強いと言われていますが、私はこの選手よりも大きい選手とも男子とも戦ってきた。規格外の選手と散々戦ってきています。そういったなかではなんら恐れることはないし、負ける気もしない。“心を折る”という言葉を使っていますが、ギャビの心を折ってやりたいと思います」と話した。

 質疑応答で互いの印象を聞かれ、ギャビが「チャレンジ精神を持って挑んでくるということに気に入っている。今、体重を落として少しでもハンディを少なくしてあげようと思って、トレーニングしている。大会当日はそんなに体重差がないようにします。私と戦う資格があるかどうかは置いておいて、同じリングに立つ以上、あなたの顔を思い切り殴りにいきます」とやや上から目線で話した。
 これを受け神取は「私は本能で戦います。そういったなかで今日初めてそばに立って、全然気迫がない。思っていた以上に威圧感がなくて逆にがっかりしています。RIZINの女子の試合は確かに盛り上がって面白いくなっている。しかし私の中ではまだまだ面白くない。私がもっと面白い試合をしたい。殴ると言われても、私は散々殴られて何度も顔面が壊れています。なんの怖さもありません。逆にその恐怖心を与えたい」と話すとギャビは「今日は人を威圧するために来ていません。私はリングの外では普通の女の子。リングに上がったらびっくりします」とすかさず返すなど徐々にエスカレートしていった。

 会見後のフォトセッションは会見に出席した榊原信行RIZIN実行委員長、高田延彦統括本部長との4人→2ショット→フェイストゥフェイスという手順だったのだが、神取は最初からギャビから視線を外さない。最初は無視していたギャビだったが、最後は顔を近づけてにらみ合うなど一触即発の状態に。

 最後の最後でギャビを本気にさせたミスター女子プロレスが体格と年齢の差を乗り越え、勝利を収めるか? ギャビがその規格外のパワーで一気に蹴散らすのか…。この2人の試合は31日に行われる。

THL編集部オススメMOVIE『俺たち文化系プロレスDDT』

2016.11.26 Vol.679

 2015年秋。後楽園ホールにて、DDTプロレスリングの文化系プロレスラー・大家健、HARASHIMA 対棚橋弘至、小松洋平の試合が行われた。彼らの試合を準備したのは男色ディーノとマッスル坂井。それぞれが異なる目的を抱え、戦う姿をカメラは追う。

監督:マッスル坂井、松江哲明 出演:マッスル坂井、大家健他/1時間14分/ライブ・ビューイング・ジャパン配給/新宿バルト9他にて公開中  http://liveviewing.jp/contents/obpw2016/

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