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修斗で注目のタイトル戦 4・23舞浜で斎藤vs宇野 3・24後楽園で石橋vs佐藤

2017.03.10 Vol.686

 プロフェッショナル修斗の舞浜アンフィシアター大会(4月23日)で「世界フェザー級チャンピオンシップ」王者・斎藤裕vs 挑戦者・宇野薫(同級1位)が行わることが2月24日発表された。

 斎藤は現在、昨年9月にVTJでISAO、今年1月のマイク・グランディと連敗中。王者として崖っぷちに立たされている。一方、宇野は2015年の中村好史との環太平洋ライト級チャンピオン決定戦以来のタイトル戦。

 この舞浜大会はUFC参戦経験もあるZSTライト級王者・小谷直之の修斗初参戦。今後のストロー級の行方を占うこととなる猿田洋祐vs箕輪ひろば、澤田龍人vs木内崇雅など注目度の高い試合がラインアップされている。

 これに先駆け3月大会(24日、東京・後楽園ホール)では王者・石橋佳大に佐藤将光が挑戦する「環太平洋バンタム級チャンピオンシップ」が行われる。昨年、安藤達也、岡田遼との激闘を勝ち抜き王座とMVPを獲得した石橋の初防衛戦となる。

 またフライ級のホープ対決となる覇彌斗vs田丸匠はそれぞれ前田吉朗、漆谷康宏という実力者を破っての対決とあり、勝者は扇久保博正の持つベルトへの挑戦にぐんと近づく一戦となる。

 また2月24日の渋谷大会で中止となった「インフィニティリーグ2017フェザー級」内藤太尊vs 三上譲治の試合がスライドして行われることとなっている。

2・24修斗 初の渋谷O-EAST大会は木村がKOで締める

2017.02.25 Vol.684

 プロフェッショナル修斗公式戦の新ブランド「THIS is SHOOTO」が24日、渋谷のO-EASTで開催された。

 渋谷で修斗の公式戦が行われたのは初めて。

 会場のO-EASTはライブハウスということもあり、ケージと観客席が近く、打撃の音や選手の息遣い、セコンドの指示の声などがより臨場感を持って感じられる。後楽園ホール、新宿フェイスとは一味違った臨場感で、今後人気が高まりそうだ。

 この日は「インフィニティリーグ2017フェザー級」の開幕戦、内藤大尊vs三上譲治戦がメーンイベントとして予定されていたのだが、三上が前日計量の朝に減量による体調不良で救急搬送され、ドクターストップとなり欠場。セミファイナルに予定されていた鈴木淑徳vs木村孔明がメーンに繰り上がり、木村が2R3分38秒、左ストレートでKO勝利を収め、初の渋谷大会を締めくくった。

 またセミの金物屋の秀vs岩木啓戦では秀が1R4分4秒、スリーパーホールドで約2年ぶりの一本勝ちを収めるなど、全7試合中、6試合が一本決着。新しい会場に選手も好試合で応えたかっこうとなった。

 なお、この日流れた内藤vs三上戦については3月24日の後楽園ホール大会での開催に向け調整される。

1・29修斗 世界王者・斎藤完敗 フライ級1位・前田は新鋭・覇彌斗に判定負け

2017.01.30 Vol.683

「プロフェッショナル修斗公式戦・2017年開幕戦」が1月29日、東京・後楽園ホールで開催された。

 メーンでは修斗世界フェザー級王者の斎藤裕がマイク・グランディに敗れる波乱があった。

 グランディはプロ8戦7勝で、うち6つの一本勝ちの“高速の極め職人”という異名をとる選手。徹底したタックルからのテイクダウン狙いで斎藤を苦しめる。斎藤の打撃を食らっても重戦車のごとく突進しては組み付き、斎藤がひじを放ってもしつこく食い下がりテイクダウンを奪っていく。斎藤は1Rに組みついてくるグランディのボディーに強烈なヒザを何度も叩き込んだが、見せ場らしい見せ場はそれくらい。最終3Rの終盤はグランディがマウントを取り切り、斎藤の反撃を封じ3-0の判定で勝利を収めた。ジャッジ1人が30-26をつけるほどの完勝だった。

 斎藤は昨年9月のVTJでISAOに敗れており、これで2連敗となった。

修斗2016年新人王表彰式 MVPはフライ級の箕輪が獲得

2017.01.28 Vol.683

 プロフェッショナル修斗の「2016年新人王表彰式」が1月28日、東京・水道橋のMLBカフェで行われた。

 MVP(最優秀選手賞)にはフライ級新人王の箕輪ひろばが輝いた。敢闘賞をバンタム級の鎌田悠介、技能賞をフェザー級の一條貴洋がそれぞれ獲得した。

 各階級の新人王は以下の通り。
 ・フライ級新人王 箕輪ひろば
 ・バンタム級新人王 鎌田悠介
 ・フェザー級新人王 一條貴洋
 ・ライト級新人王 山本健斗デリカット
 ・ウェルター級新人王 長田拓也
 ・ミドル級新人王 橋本公一

1・29修斗 メーンの斎藤「完全決着」 セミ出場の覇彌斗は前田の握手を拒否

2017.01.28 Vol.683

「プロフェッショナル修斗公式戦・2017年開幕戦」(1月29日、東京・後楽園ホール)の前日計量が28日、東京・水道橋のMLBカフェで行われ、第1試合に出場する奇天烈以外の全選手が計量をパスした。奇天烈はフライ級のリミット56.7kgを大きくオーバーする59.3kgだった。

 休憩時間に行われるジュニア修斗公式戦(48kg契約)に出場する鶴屋怜と吉井龍城も計量に参加。ともに1回でパスした。

 メーンでイギリスのマイク・グランディ相手に復帰戦を戦う修斗世界フェザー級王者の斎藤裕は「とりあえず判定はない。完全決着。期待してください」と挨拶した。

格闘家イケメンファイル Vol.65 修斗の未来を託された高校生 箕輪ひろば(みのわ・ひろば)

2017.01.23 Vol.683

「毎日楽しいです。学生なので時間がたっぷりある分、格闘技につぎ込めるだけ時間をつぎ込んでいます」と現役高校生の箕輪ひろば。しかし、もともとは大人しい少年だった。

「水泳はやっていたんですけど、球技とか運動がずっと苦手だったんです。小さい頃からピアノをやっていて、中学時代は吹奏楽部でフルートを吹いているようなバリバリの文科系(笑)。しかし、父親が体を鍛える意味で、何か運動をやらせたいと思っていたようで、中学に入学するタイミングで道場に入門しました。父の紹介と言ったら聞こえはいいですが、半分だまされたような感じで(笑)。ですから、プロの格闘家になりたいと言った時は、すごく驚いていましたね。ここまで格闘技にのめり込んだのは、入門してすぐに見た同じ道場で、世界チャンピオンにもなった山上(幹臣)さんの試合。まさにその世界戦だったんですけど、衝撃を受けて自分もこうなりたいと。その時は小学生が、将来プロ野球選手になりたいと言っているレベルでしたが、その思いはずっと持っていたと思います。ですからきつい練習も楽しくやってこられました」

 とはいえ、その強さは有名で、順調にプロデビューとなるはずが…。

「心残りがひとつあって、僕は最後のアマチュアの戦績が負けで終わっているんです。地区大会でも順調で、全日本のトーナメントに出場した時、絶対に優勝できると確信していたのに、コロッと負けちゃった。優勝できると思っていた自分の気持ちが甘かった。完全にその気でいたし、このまま無敗でいい感じでプロに上がって…とか想像していたんですけど、ちょっとマジか?! みたいな感じで(笑)。そこは挫折というより反省ですね」

 それなりにつまずきもあったが、それでも順調に格闘家としての道を歩んできた。そのモチベーションと強さの秘密は?

「やはり山上さんという憧れの選手の存在は大きいですよね。僕はその人の背中をずっと追いかけている。しかも同じ団体の新人王で、同じ階級。それで世界チャンピオンになっているので、憧れであり、目標であり、いつかは追い抜きたい存在でもあります。また、この環境で練習できているというのも、自信になっている。辞めていく選手もいる中、とても厳しい環境の中でもしっかりと練習できていたという気持ちはありますね」

 プロになってから今までを振り返って。

「2016年はすごく充実していました。常に試合があって、その試合一つひとつに向けて追い込んでいけた。修斗だけでも4戦していますが、修斗以外の試合にも出ているので、それらの経験がすべて自分の糧になっていると思います。今はいい流れでどんどん試合を組んでもらっているので、その勢いを崩さずに、同期の中では1番でいつづける。そして2017年は、もっと上に行かなきゃいけないので、どんどん上を食っていこうと思います。その先にはもちろんチャンピオンも狙う。20歳までにはベルトを巻いて、その後は世界に挑戦していきたいと思っています」

 目指すファイター像は?

「代表から常に言われているんですけど、打撃や蹴りではボクサーやキックボクサーに、テイクダウンの攻防では柔道家やレスリングの選手に、そして寝技だったら柔術やグラップリングの選手に勝つのが総合格闘家なんだと。寝ても倒れても打撃でも組んでも、常に勝てと言われてきたので、何をさせても箕輪が一番強いと言われる選手になりたいです。総合的に一番強くなる。それが目標です。例えば寝技のほうが得意だからといって打撃に苦手意識を持つのではなく、打撃もしっかりできて、倒せて、最後はしっかり一本を取れるファイターですね。そうやって勝つのは当然として、お客さんには、強いファイターというより、面白いファイターだと思われたい。最近僕が感じるのは、負けない試合をするファイターが多いんじゃないかなっていうこと。それでは見ている人は面白くないと思うので、やはり勝ちにいって、しっかり相手を倒す。明確にどちらが勝っているか分からなくても、お互いにしっかり攻撃して、常に攻防を繰り広げている状況を見せる。そんなファイターとして活躍していきたいです。格闘技に詳しくなくても、それどころかまったく知らなくても、僕の試合を見て“面白かったね、かっこよかったね”って言ってもらえるようなファイターになります」

ZST王者・伊藤盛一郎がRIZIN出場勝ち取る

2016.11.04 Vol.677

「GRANDSLAM 5」(11月3日、東京・ディファ有明)のメーンでZSTのフライ級王者・伊藤盛一郎と修斗の世界バンタム級2位の内藤頌貴が対戦。
 伊藤が2R4分59秒、ニンジャチョークで一本勝ちを収めた。

 1Rはやや力みが見られた伊藤は内藤のパンチを被弾しフラッシュダウン。内藤にバックを許し、いきなりピンチを迎えたが、冷静に対処し、再びスタンドへ。
 攻撃に転じた伊藤だが、タックルも踏み込みが弱く、タックルを切った内藤のパンチで伊藤がまたも尻もち。動きが硬い伊藤にセコンドの勝村周一朗から「もっと動け!」と指示が飛ぶ。
 徐々に本来の動きを取り戻した伊藤は右フックをヒットさせると、内藤は左目じりから出血。ドクターチェックが入る。
 再開後、伊藤はタックルの仕掛けを増やしつつ、パンチでも積極的に前に出るが、内藤のカウンターを食らう場面も目立ち、全体的に動きが硬い印象。

10・16修斗 井上学が3年ぶりの復帰戦飾る 箕輪が4連勝で新人王決勝へ

2016.10.17 Vol.676

 プロフェッショナル修斗公式戦「SHOOTO GIG TOKYO Vol.22」(10月16日、東京・新宿FACE)のメーンで初代バンタム級キングオブパンクラシストの井上学が約3年ぶりの復帰戦を六本木洋と戦い、3-0の判定で勝利を飾った。

 井上は序盤こそ六本木の打撃を食らう場面も見られたが、徐々にかつての動きを取り戻し、左のインロー、ハイキックから執拗なタックルを繰り出しテイクダウンを奪う。六本木がコーナーを使って立ち上がると足をフックしサイドからのパンチの連打を浴びせるなど終始試合をリード。危なげない試合運びで勝利を収めた。
 しかし井上は試合後「いつも通り地味な試合になってしまったんですけど、3年半休んでいて簡単に勝てるほど修斗のリングは甘くないということが分かりました。これからもっと練習してどんどん上を目指していきたい」と反省。かつて堀口恭司、佐々木憂流迦といった強豪を苦しめた井上の復活で修斗のバンタム級戦線がまたひとつ面白くなってきた。

 この日はフライ級の新人王決定トーナメント準決勝2試合が行われ、箕輪ひろばと大西ヒロトが勝利を収め、12月に行われる決勝に駒を進めた。
 箕輪は小巻洋平と対戦。立っても寝ても動きの止まらないスピーディーな攻防を繰り広げ、会場を沸かせる。グラウンドでは終始上のポジションをキープするも、小巻の下からのヒールホールドや三角絞めにヒヤリとさせられる場面も。しかし最後はきっちりとV1アームロックで2R3分48秒、ギブアップを奪って見せた。
 大西は小川竜輔と対戦。グラウンドで執拗に下からの攻撃を繰り出し、最後は三角絞めで仕留めた。

『VTJ 8 th』ISAOが修斗現役王者・斎藤との接戦を制する

2016.09.23 Vol.675

 総合格闘技イベント『VTJ 8 th』(9月19日、千葉・舞浜アンフィシアター)のメーンで現修斗世界ライト級王者の斎藤裕と第5代ライト級キング・オブ・パンクラシストのISAOが対戦。5Rを戦い抜き、48?47、47?49、48?47の2?1でISAOが判定勝ちした。

「修斗vsパンクラスの王者対決」とうたわれたこの一戦。ISAOはこれまで弘中邦佳、リオン武、冨樫健一郎といった修斗の王者・世界ランカークラスを撃破しており、これで対修斗4連勝となった。

 打撃を主体に攻める斎藤に対し、その間隙を突き、組みついてテイクダウンを決めるISAO。グラウンドでも的確にヒジを落とし、ポイントを奪った。

 昨年からアメリカの総合格闘技団体「Bellator」に参戦するも2連敗のISAOは試合後「自分はまだアメリカにリベンジしたい思いがある。内容的にはまだまだだったので、一本かKOで決められるようにやり直してきます」と話し、再度の海外進出に意欲を見せた。

 セミファイナルでは第5代、第8代修斗世界ライト級王者のリオン武と初代ZSTウェルター級王者の内村洋次郎が対戦。リオンが2R4分17秒、KO勝ちを収めた。

 リオンは修斗世界王座陥落後は当時の国内メジャーDREAMに参戦。しかし2011年大晦日の高谷裕之戦から6連敗を喫するなどどん底を味わった。昨年5月に修斗公式戦で3年半ぶりの勝利をあげ、復活の兆しを見せたが、またしばらく沈黙。今回はそれから約1年4カ月ぶりの試合となった。内村は今年6月にパンクラスで日沖発に敗れ、今回は「リオン選手に勝ってトップ戦線に生き残りたい」と背水の陣での出撃。

 ともに打撃を得意とするだけにKO決着が期待されたが、その期待を裏切らないアグレッシブな展開に。2Rに入ると打ち合いからリオンが右フックをクリーンヒット。腰を落とした内村だったが、パンチで反撃。しかしリオンは組みつき、テイクダウンに成功。一度は立ち上がって逃れた内村だったが、リオンはバックをキープしたまま再度グラウンドへ。マウントを奪い、強烈なパウンドを放つ。背を向けた内村に追撃のパウンドを放つとレフェリーが試合を止めた。

 リオンは5年ぶりのKO勝利。試合後「勝てない時期が続いたが、ようやく戻って来られた。しっかりまた強い選手になっていきます」と話した。本格復活に期待がかかる。

9・19「VTJ 8 th」パンクラスのISAOが修斗世界王者・斎藤を破る

2016.09.20 Vol.674

 総合格闘技イベント『VTJ 8 th』が19日、千葉・舞浜アンフィシアターで開催された。
 メーンでは現修斗世界ライト級王者の斎藤裕と第5代ライト級キング・オブ・パンクラシストのISAOが対戦。ISAOが2-1の判定で勝利を収めた。
「修斗vsパンクラスの王者対決」とうたわれた一戦。ISAOはこれまで弘中邦佳、リオン武、冨樫健一郎といった修斗の王者・世界ランカーを破っており、斎藤にとっては大きな看板を背負っての戦い。
 打撃を中心に攻撃を組み立てる斎藤に対し、ISAOは巧みに距離を詰め組み止めると要所要所でテイクダウンを成功させ、パウンドとヒジで攻め立てる。斎藤もケージを利用して立ち上がり、逆にテイクダウンさせる場面も作るなど不利な展開を長引かせることはなかったが、主導権を握っていたのはISAO。2人が48-47、1人が49-47の僅差でISAOが接戦を制した。
 ISAOは試合後「斎藤選手が強くて思うようにできなかった。生意気なことを言うと、通過点というか、自分はまだアメリカにリベンジしたい思いがある。内容的にはまだまだだったので、一本かKOで決められるようにやり直してきます」と話した。

修斗新時代の幕開け!飛鳥が澤田を破り世界王座獲得

2016.07.22 Vol.671

 プロフェッショナル修斗公式戦(17日、東京・後楽園ホール)のメーンで行われた修斗世界フライ級チャンピオン決定戦で飛鳥拳が澤田龍人を2R4分41秒、KOで破り、第6代王者に就いた。

 今大会は後楽園ホールの公式戦でケージを解禁、ラウンドガールの採用、久しぶりの女子の公式戦「浅倉カンナvs檜山美樹子」がマッチメークされるなど新時代を感じさせる大会となった。

 今回の決定戦は前王者・内藤のび太の王座返上に伴い行われたもの。
 飛鳥は内藤と同門ということで、2014年に行われた同級インフィニティリーグで優勝したものの挑戦を見送り、澤田が先に挑戦した経緯もあったことから、飛鳥にとっては満を持しての試合となった。

 同リーグ戦で一度対戦した2人だが、その時は飛鳥がフルマークの判定勝利を収めていた。しかしタイトル戦を経験した澤田は大きく成長。この日はキレ味を増したタックルで主導権を握ると、チョークスリーパーであわやの場面を演出。あと一歩のところまで追い詰めたが、2Rに入ってやや失速したところで飛鳥が一瞬のすきを突いたハイキックで形勢逆転。粘る澤田をパウンドの連打でKOした。

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