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鈴鹿央士「自分、もっと頑張れよと毎日思っていました」松山ケンイチと長澤まさみに圧倒され「芝居忘れた」

2023.02.02 Vol.web original

 

 映画『ロストケア』完成披露舞台挨拶が2日、都内にて行われ、松山ケンイチ、長澤まさみら豪華キャストと前田哲監督、原作者・葉真中顕氏が登壇。介護殺人を描く社会派作品に、鈴鹿央士ら若手俳優陣も「介護はいつか自分も向き合うこと」と思いを語った。

 葉真中顕の第16回日本ミステリー文学大賞新人賞作の映画化。介護士でありながら42人を殺害した連続殺人犯と、法の正義の下で彼を追い詰める検事の攻防を描く社会派エンターテインメント。

 介護士でありながら42人を殺害した連続殺人犯・斯波を演じた松山と、法の正義の下で斯波と向き合おうとする検事・大友を演じた長澤の迫真の演技に圧倒されたという鈴鹿央士は「お2人の芝居をずっと見ていて、芝居をしなきゃいけないんですけど、見入ってしまって圧倒されて。パソコンを打つの(演技)を忘れちゃったんです」と告白。

「自分、もっと頑張れよって毎日思っていました」と反省する鈴鹿だったが、前田監督から「央士くん、頑張ってました。誰よりも最初に現場に来て机に座っていた。見てましたよ」と言われると照れて「恥ずかしいです(笑)」。

 そんな鈴鹿ら20代の俳優陣も本作を通して介護問題を意識した様子。鈴鹿は「僕の世代だとまだあまり介護は直面する問題ではなかったりするんですが、これから生きていく中で親の介護は必ず直面することだと思う。自分はどうですかと強く言われた気がしました」。加藤菜津は「脚本を読むまで、自分が親を殺すなんてどんなことがあってもありえないと思っていたけど、この撮影中に介護ってなんだろうと考えた」と、自分事として作品のテーマと向き合ったことを明かした。

 原作者・葉真中氏も「自己責任論に飲み込まれないで、他人への想像力を豊かにしてほしいなと思う。20代のお2人もまだ遠い先のことだと思っていたとおっしゃっていましたが、その世代で介護している人もいる。自分とは違う大きなものを抱えている人がいるという想像力を忘れないでほしい」と原作に込めた思いを語っていた。

 この日の登壇者は松山ケンイチ、長澤まさみ、鈴鹿央士、戸田菜穂、加藤菜津、前田哲監督、葉真中顕(原作)。

 映画『ロストケア』は3月24日より公開。

初共演の松山ケンイチと長澤まさみ「まーちゃん」「ケンちゃん」と呼び合うも「撮影中は会話なかった」

2023.02.02 Vol.web original

 

 映画『ロストケア』完成披露舞台挨拶が2日、都内にて行われ、松山ケンイチ、長澤まさみら豪華キャストと前田哲監督、原作者・葉真中顕氏が登壇。映画初共演を果たした松山と長澤がお互いへの信頼を語った。

 葉真中顕の第16回日本ミステリー文学大賞新人賞作の映画化。介護士でありながら42人を殺害した連続殺人犯と、法の正義の下で彼を追い詰める検事の攻防を描く社会派エンターテインメント。

 10年前から前田監督とともに本作の映画化を熱望してきたという松山は、この日の完成披露上映を観客と一緒に鑑賞していたと明かし「お客さんの反応を見たいなと思って。大体あまり面白くなかったら頭ががこうなる(動く)んですよね。でもあまり動いてなかった」と観客の反応に手ごたえを感じた様子。

 そんな松山に、共演の長澤も「プロデューサーさんとして(松山と)接していたところもありました」と、本作にかける松山の情熱を振り返った。

 まさに今、日本が抱える介護問題を描く問題作。松山は「今、日本は平和と言われているけど穴はいくらでもあって、介護でも、たくさんの人がその穴に落ちてしまう可能性がある。こういう問題は見たくないものにすることはできない。未来のためにも、多くの人と共有しなくてはいけない問題だと思う」と社会課題としての介護に言及。

 本作で、介護士でありながら42人を殺害した連続殺人犯・斯波を演じた松山は「斯波がどうしたら殺さなくて済んだのかということも僕は考えるんですよね。間違いなく言えるのは孤独だったということ。孤立させないことが大事なんじゃないかなと思っています」と語った。

 法の正義の下で斯波と向き合おうとする検事・大友を演じた長澤が「私も普段からしていますが、自分たちの将来を両親と話し合ったり、どんな老後を過ごしたいか、夢を語るのと同じように、家族や友達と話すことが重要かなと思う」と言うと、松山は「僕も“まーちゃん”と一緒」と同意。すると長澤も「ケンちゃんもそう思ってました?」。

 初共演ながら「まーちゃん」「ケンちゃん」と呼び合う2人。撮影中にすっかり意気投合したのかと思いきや、前田監督が「2人は現場では全然話してないんです。(対峙し合う)役柄もあって」と、撮影時はほぼ会話していなかったことを明かし、松山は「それここで言わなくてよくない?」と苦笑。

 それでも長澤は「斯波を松山さんが演じると聞いたときから安心感がありました」と松山への信頼感をあらわにし、松山はまたしても「僕もまーちゃんと一緒です」と相好を崩していた。

 この日の登壇者は松山ケンイチ、長澤まさみ、鈴鹿央士、戸田菜穂、加藤菜津、前田哲監督、葉真中顕(原作)。

 映画『ロストケア』は3月24日より公開。

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