女性25歳「大切な親友を傷つけてしまいました」【黒田勇樹のHP人生相談 97人目の2】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 脚本・演出を務めさせていただいている三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースVol.2「スーパー名探偵のファイナル事件簿」が皆様のおかげで連日満員となっております。

 ゲリラ豪雨があろうが台風が来ようが、来てくださる皆さんには本当に感謝しかありません。

 ありがとうございます。

 では今週も始めましょう。

写真・https://www.pakutaso.com/
※編集部注:相談者の前回のお悩みはこちら( http://www.tokyoheadline.com/418135/
あだもす(女性25歳)のお悩み
友人に対してエネルギーを使えますが自分の時間を削ってまでとは思いません。

 黒田さん

 お返事ありがとうございます。

 星の王子さま、何度も読んだことあります。

 厳格すぎて年に一回話すかどうかくらいの父が、10歳の誕生日の時に、「大人になる前に読んで理解してほしい」と突然プレゼントしてきたものです。笑

 冒頭で想像力について、キツネのお話で友情について、バラのお話で愛情について、星を回る話で仕事や価値観について、ヘビのお話で生死について。

 人生におけるすべての事がつまった一冊ですよね。

 さて、私がその友人に対してエネルギーを使えるかとのご質問ですが、

 結論から言うとイエスです。

 しかし、自分の時間を削ってまでとは思いません。

 あくまで自由に使える時間の中でなら、3倍でも10倍でも頑張れます。

 自分勝手な意見ではありますが。

 引き続きアドバイス頂けるととても嬉しいです。

 異常な暑さなのでどうかお身体にはお気をつけください。

◆黒田勇樹
ほぼほぼ「ノー」という答えが出たのと同じだと僕は受け止めますが…

 星の王子様、読んでらっしゃったようで良かったです!話が早い!

 ありがとう、素敵なお父様!

 さて、お返事を踏まえての回答なんですが…

 そんなに甘かねーんだよ、人間関係は!!!

 時間とエネルギーは、相互関係にあるから「どちらか一方を使う」なんてことは出来ません!

 短い時間でエネルギーを出し切ったら、その分どこかで歪みが出て、休息に時間がかかったり、他の時間でしている仕事や家事などの作業にいつもより時間がかかったり、成果が出なかったりします。

 逆もそう、エネルギーを使わない様にすれば、今度はそれだけ時間がかかります。

 これはね、「人1人の一生に出来ること」のコストの話だからどうしようもありません。

 最初に言ったけど「手続き」の話なんだから、例えば役所の窓口に行って「私、時間はないけどいつもの3倍のエネルギーを使うから戸籍謄本出して下さい!」って言っても「時間がある時に出直してきて下さい」と言われるのがオチだよね。

 まず、使えるエネルギーがあるなら、彼女と会ってる時にエネルギーを使うべきではなくて、会う時間を作ることにエネルギーを割くのが前提です。

 僕も色々な仕事をしている中で「手伝いたい」と申し出てくれる人は沢山いるんだけど、その人たちに「〇月〇日の〇時から〇時なら手伝えます!」とか言われて、うっかり「その人の手伝ってくれる時間に作業を調整」したり、結局のところ自分の作業を増やしてしまうというミスを犯したことがあります。

 本当に手伝いたいなら100%こっちの都合に合わせてくれ!

 こっちの作業増やして「手伝った」って、もうそれは成果の搾取でしかないからね!

 あ、なんか個人的な感情で話が反れました…

 まぁ、相談者さんも「自分勝手」と仰ってるからこの辺なんとなく感じているんでしょうが…

「こじれ」を修正した後なら「お互いの都合の中」で、関係を保てるけど、こじれてる現状を修復するまでは絶対に「時間とエネルギー」どっちも必要になりますよ。

「そこまで出来る?」って話で「時間は使いたくない」なら、ほぼほぼ「ノー」という答えが出たのと同じだと僕は受け止めますが…

 もっかい、極端な例で聞き直します。そのご友人に「3か月一緒に自転車で日本一周してくれたら信用する」って言われたら、出来ますか?そこまでして関係を修復したい相手ですか?

 お返事お待ちしてます。

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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として活躍。主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともに TBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にてキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパー・メディア・フリーター」と名乗り、ネットを中心に謎の活動を開始。2012年3月には自身のことを記録した『非俳優生活100days』を刊行。 現在は「廃優」と名乗り、俳優業に復帰しているとの噂も。

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