菅野美穂「育児中ということもあり運命を感じた」10年ぶり主演映画で母親役

©2021「明日の食卓」製作委員会
 菅野美穂が10年ぶりの映画主演を務める話題作『明日の食卓』公開に向け、育児中に挑んだ母親役についてコメントを公開。ともに母親役に挑んだ高畑充希、尾野真千子らもコメントを寄せた。

 原作は、どこにでもいる母と子供たちのリアルで壮絶な物語をつづった、椰月美智子による同名小説。監督は、菅田将暉と小松奈々の共演作『糸』や綾野剛主演の『楽園』を手掛けた瀬々敬久監督。同じ“石橋”という苗字で、さらにそれぞれが“ユウ”という名前の小学3年の子供を持つ、住む場所も環境も全く違う母親3人を菅野美穂、高畑充希、尾野真千子が演じる。

 菅野は「私自身が育児中という事もあり、運命を感じる役との出会いでした。留美子を演じながら、子どもへの愛情と、母性の狂気を改めて見つめ直すような気持ちになりました」と振り返りつつ「毎日抜け殻になるまで撮影をした、という気がします」とコメント。

 高畑も「とてつもなくパワフルな現場で、あれよあれよという間に時間が過ぎてゆきました。1日1日の密度があまりにも濃すぎて、撮影期間の記憶がほとんどありません(笑)」と充実ぶりを振り返った。

 尾野は「母を演じる事はやはり難しいです」と、未経験の母親役の難しさを振り返りながら「でも繋がりとは素敵で美しい大切なものなのですね」と、作品への思いを語った。

 瀬々敬久監督も、難しい役どころを演じ切った3人を「3人の母にはこの上ない方たちに集まってもらえた」と絶賛。原作者・椰月美智子も「3人のお名前を耳にし、この映画は成功するに違いないと確信しました。〈三人の母親〉と〈虐待〉は、どのような経緯をたどって、どのような結末になるのでしょうか」と完成作に期待を寄せた。

『明日の食卓』は2021年春、全国公開(KADOKAWA、WOWOW配給)。
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