多国籍タウン・新大久保在住作家と歩くパワースポット「東京媽祖廟」とは?

 緊急事態宣言の発出で、20時をすぎると一気に閑散とする繁華街。夜も賑やかだった観光スポット「新大久保」エリアも現在はひっそりとしたものだ。ところが、大久保駅から小滝橋通りに抜ける小道の途中に、静かな街とは対照的に夜間でもひと際異彩を放つ極彩色の建物がある。気になるこの建物の正体は「東京媽祖廟(まそびょう)」。近年、人口の35%は外国人という多国籍タウンに変貌を遂げる新大久保には、それに伴ってさまざまな神様がまつられているのだとか。新大久保に在住し、国際化が進む街を綿密に取材した話題の書籍『ルポ新大久保』(辰巳出版)の著者、室橋裕和さんに明るい時間帯に案内してもらった。

「媽祖」とは、航海・漁業の守護神として、台湾および中国沿海部を中心に信仰を集める道教の女神のことだ。この「媽祖」をまつる寺院のことを「媽祖廟」といい、世界中には約2000カ所以上の「媽祖廟」があるそうで、「東南アジア各国にも建てられていますよ」と室橋さん。中国の福建省から移住した開拓民が多数存在する台湾では、航海の安全と無事に台湾に到着した感謝の証しとして各地に「媽祖廟」が建立され、「媽祖」は台湾で最も親しまれる神様と言われている。そのため「東京媽祖廟」の建立は、日本に居住する台湾華僑の人々の念願でもあったのだという。
写真上:『ルポ新大久保』著者・室橋裕和さんと「東京媽祖廟」/写真下:入り口にある大きな香炉「天公炉」(撮影:蔦野裕)
「東京媽祖廟」は入場無料で誰でも参拝できる。入り口にある大きな香炉「天公炉」は、日本の寺院と同じように参拝者が線香をあげるためのものらしい。早速、室橋さんの案内で建物に入ると右手に受付があり、数珠やお守り、有料の線香などが並べられ、左手には賽銭箱、無料の線香や着火機などが置いてある。受付にいた岳華さんによると「GoToトラベル」キャンペーンでは、日本で台湾気分を味わえるバスツアーの立ち寄りスポットとしても人気を博していたとか。

 4階建ての建物の各階に神様がおり、まず「天公炉」で線香をあげ、2階からそれぞれ関聖帝君、太歳星君、媽祖、五営将軍、観音、虎爺将軍の前で1本ずつ線香をあげて祈るという映画『死亡遊戯』方式の参拝手順だ。エレベーターもあるが、ここは階段で各階を回ることにする。2階の「関聖帝君殿」は三国志の武将として名高い関聖帝君(関羽)のほか済公禅師(道済)、武財神、月下老人、福徳正神、中壇大元帥、太歳星君が鎮座している。ちなみに手前の赤いテープは封眼といって、向かいの新館に鎮座される予定の新しい神様に、悪いものが入らないようにしているとのこと。

 向かって左手のピンク色で白い髭をたくわえた「月下老人」は、「運命の赤い糸」を持っている台湾で有名な恋愛・縁結びの神様。台湾好きの若い女性には大人気だそうで、受付で申し出ると結婚祈願の参拝方法を教えてくれるらしい。壁面にはろうそくの代わりに、神様の形をした「光明燈」がびっしりと並んでいる。
2階は三国志の武将として名高い「関聖帝君」や恋愛・縁結びの神様「月下老人」が
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