FC今治オーナー岡田武史氏、オンラインイベントで本音「コロナ禍でお金に換算できない豊かさが大切と気づき始めた」

写真左より佐瀬真人氏、岡田武史氏、若林理紗氏(デロイト トーマツ コンサルティングスペシャリスト)

 佐瀬氏は、今後のコンサルティングに必要なこととして「いかに誠実性をもって世の中をデザインしていくのか。間違った思想のもとにデザインすれば間違った世界ができていく」と語る。それを受けた岡田氏は「これは大変だと思いながら(里山スタジアムの)資金調達を始めたが、えっというくらいお金が集まっていて、社会が変わり始めたなという肌感覚がものすごくある。若い人の感性が豊かになって、新しいことに対してやらなければという使命感を持っていて、これからそういうところがどんどん大きくなっていくのでは」と同調した。

「コロナ禍で、絵であり音楽でありスポーツであり、お金に換算できない豊かさが大切だということに皆さんが気づき始めたような気がします。好きな人が趣味でやっているのではなく、生きていくために必要なものなのだという価値観になってくるのでは」と岡田氏。「スポーツもそうですし、エンターテインメントや社会変革でデジタルの可能性にチャレンジしていくことが、本業である企業の変革にもつながっていくと思う」という佐瀬氏に、岡田氏は「デジタルはこれからも絶対に進んでいくし、とめちゃいけないんですけどそこに心がないと。ウィズハートですね」と笑顔でまとめた。

 この日はセッション2のゲストに元ラグビー日本代表キャプテン、現在は株式会社HiRAKU代表取締役の廣瀬俊朗氏を迎え「Purpose of Deloitte Digital」をテーマにトークセッション。セッション3では原田考多氏(株式会社セールスフォース・ドットコム アライアンス事業 パートナーエコシステム推進部長)が、デロイト トーマツ コンサルティングメンバーとともに「デジタルは人生を変える」というテーマで語り合った。セッション4では「アセットで実現するEtoEのパートナーシップの実現」をテーマに、Deloitte dX Garage執行役員の藤岡稔大氏が講演した。

 5日間にわたって行われる「Deloitte Digital Week」。2日目の18日は「Hello New “Education”」をテーマに、セッション1「SDGs教材がめざす課題解決能力の育成」(17時〜)のゲストに朝日透氏(早稲田大学 理工学術院教授、グローバル科学知融合研究所所長)と小宮山利恵子氏(スタディサプリ教育AI研究所所長、東京学芸大学大学院准教授)、セッション2「子ども未来国連とBEYOND2030の姿」(17時50分〜)に中山泰秀氏(防衛副大臣 兼 内閣府副大臣)、一木広治氏(株式会社ヘッドライン代表取締役、早稲田大学研究院客員教授)、堀潤氏(ジャーナリスト)、セッション3「デジタル時代を支えるAI産業論・人材論」(18時40分〜)に松尾豊氏(日本ディープラーニング協会理事長)。

 3日目の19日は「Hello New “Entertainment”」をテーマに、セッション3「New Era of Entertainment」(18時40分〜)のゲストに別所哲也氏(ショートショートフィルムフェスティバル&アジア代表、俳優)などのメンバーが集い、縦横無尽にトークを繰り広げる。参加にはイベント管理サービス「Peatix」からの事前登録が必要で参加費は無料。