「カワサキ ハロウィン」が24年の歴史に幕

2019年のハロウィン・パレードの様子(©カワサキ ハロウィン)

 日本のハロウィンブームをけん引してきた「カワサキ ハロウィン」が24年の歴史に幕を下ろした。

「カワサキ ハロウィン」は1997年にJR川崎駅前のシネマコンプレックス「チネチッタ」の10周年を記念した行事としてスタート。スタート直後こそ、参加者集めに苦労したが、大音量のクラブサウンドをとどろかせながらの仮装ダンスパレードといった、当時としては尖った企画が徐々に支持され始め、規模が拡大。2010年代には川崎市を含め主催25団体、パレード参加者約3000人、国内外から集まったパレード観覧者約12万人という日本最大規模のハロウィンイベントへと成長した。

 その後、ハロウィンの盛り上がりはさまざまな地域に飛び火。新たなイベントとして定着する一方で、渋谷駅前の騒ぎなどはたびたびネガティブな出来事として報道されることとなった。

 この間「カワサキ ハロウィン」も徐々に盛り上がりのピークを過ぎたことから、主催者側は昨年2月ごろに「そろそろやめ時」と判断。当初はゴールデンウイーク明けに大々的に「最終回」を宣言し、華々しくフィナーレを迎える計画を立てていたが、折からの新型コロナウイルスによる影響で、昨年は仮装動画を募ったうえでオンラインでパレードを行った。その後も主催者側の「終了」の意思は変わらず、8月27日に主催の「カワサキ ハロウィン プロジェクト」のホームページやツイッターの公式アカウントなどで終了を発表した。