役所広司、70歳になったら作りたい映画の夢語る「もういい爺さんになってきたので」TAMA映画賞で最優秀男優賞

 

 最優秀女優賞には『明日の食卓』などで評価された尾野真千子と『花束みたいな恋をした』『映画 太陽の子』などで評価された有村架純が受賞した。

 最優秀新進男優賞に輝いたのは藤原季節と金子大地。藤原は「『のさりの島』は都内でもそんなに上映していなかったのですが、TAMA映画賞で見つけていただいて広まるかも。“のさり”というのは、幸運も不運も天からの恵みと考える、壮絶な歴史を経た人たちが残した名言。受賞したこともこの映画に出会えたことも僕にとっては“のさり”」と語り本作が遺作となった共演・原知佐子をはじめキャストスタッフ、ロケ地・天草に感謝。金子は「映画賞を頂くのはこれが初めて。こんなに頭が真っ白になるとは」と受賞に感激した。

 最優秀新進女優賞は三浦透子と伊藤万理華が受賞。三浦は「この仕事を始めて約20年、その間で会った一つひとつの作品がここに導いてくれた」とビデオメッセージを寄せ、登壇した伊藤は「今後も小学生からおばあちゃんまで演じられたら」と意気込みを語った。

 最優秀作品賞を贈られたのは『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督、及びスタッフ・キャスト一同と、『あのこは貴族』の岨手由貴子監督、及びスタッフ・キャスト一同。登壇できなかった濱口監督はビデオメッセージに加え手紙をプロデューサーに託し喜びを語っていた。