「銀河鉄道999 THE MUSICAL」神田沙也加さんの代役で花總まりがメーテル役に

メーテル役を務めることとなった花總まり

日本青年館ホールで4月8日〜18日まで上演

 昨年12月に亡くなった神田沙也加さんがメーテル役を演じる予定だった舞台「銀河鉄道999 THE MUSICAL」で代役として花總まりがメーテル役を務めることが2月7日、発表された。

 同作の上演については実行委員会が公式サイトで1月26日に「今後の方針について、公演の中止も選択肢の一つとして検討してまいりました。協議を重ねた結果、キャスト・スタッフのメンタルケアに細心の注意を払い、公演の実施に向けて調整を進めていくという判断に至りました」などと報告していた。

 同作は4月8日〜18日まで東京・千駄ヶ谷の日本青年館ホールで上演される。

 今回の決定にあたり花總は「この度、『銀河鉄道999 THE MUSICAL』に神田沙也加さんの代役としてメーテル役で出演させていただく事となりました。
 お話を頂いた時、どうしたら良いのか判断がつかず、とても悩みました。
 けれども、もしこの公演が中止になってしまったらさーやの舞台への想いも一緒に消えてしまいそうな気がしました。
 また、このコロナ禍という状況の中で、公演ができなくなるという辛さは私も経験してきました。
 もし少しでも、誰かのため、何かのために自分が力になれるのであればと思い、とても悩みましたがこのお話をお受けする事にいたしました。
 沢山の方に愛されたさーや。大好きなさーや、いつも舞台に誠実に向き合っていたさーや。まだ現実として受け止めることが出来ない方も沢山いらっしゃると思います。
 私も同じです。
 でも前を向いて進んでいくために。
 さーやと一緒に、心を込めて精一杯メーテルを生きたいと思います。」

 主演の中川晃教は「再始動という形になった『銀河鉄道999 THE MUSICAL』に向けて

 花總まりさんがメーテル役の代役を引き受けてくださったことは本作に携わるすべての者を代表して感謝を申し上げます
 悩みながら決断してくださったその気持ちは何物にも代え難い真実だと感じています

 銀河鉄道999が動き出す時有限の今を生きる登場人物の一人一人の人生にはさまざまな巡り合わせがあります
 人や物との出会いもあれば思わぬ現実に遭遇することもあります
 その時々に心がどのように動くかで未来はきっと大きく違ってきます

 この宇宙で〝沙也加〟という名の星が輝いてくれている限り私たちの目的地を照らし見守ってくれている
 そう思わせてくれた花總まりさんへの心からの敬意と共に感謝の気持ちで再び公演へと向かって参ります」

 また神田さんの所属事務所の株式会社ローブも「この度の事態ではキャスト・スタッフ、そして関係者の皆様に大変なご迷惑をおかけいたしました。深くお詫び申し上げます。
 花總まりさんは神田が憧れて目標にしていた大先輩です。共演歴もあり”花ちゃん”と呼ぶほど慕い、また大変可愛がっていただきました。
 予期せぬ状況の中で、突然のお願いを真摯に捉えていただき、神田に対する想いのみならず、多くの皆様方に対するお心遣いに感動いたしました。そしてメーテル役をお引き受けいただき、心からのご承諾のご返事をいただきましたことに深く感謝申し上げます。
 メーテル役を花總さんと一緒に演じられることを、きっと神田もこの上なく喜んでいることでしょう。
 改めまして公演の盛況をご祈願いたしますと共に、謹んでお礼とお詫びを申し上げます。」

 とそれぞれコメントしている。