是枝裕和監督の韓国映画がカンヌ国際映画祭コンペ部門に正式出品決定

『ベイビー・ブローカー』6月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開 ギャガ配給 ⓒ 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED

 是枝裕和監督の最新作『ベイビー・ブローカー』が、5月17日(現地時間)から開幕となる第75回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出され、正式出品が決定した。

 本作は、主演に『パラサイト 半地下の家族』のソン・ガンホ、共演に『MASTER/マスター』のカン・ドンウォン、『空気人形』のペ・ドゥナら実力派に加え“IU”としても活躍するイ・ジウンやドラマ「梨泰院クラス」のイ・ジュヨンといった韓国映画界の豪華俳優陣を迎えた、是枝監督初の韓国映画。“赤ちゃんポスト”に預けられた赤ん坊を巡り出会っていく人々が描かれる、ヒューマンドラマ。

 是枝監督作品がカンヌ国際映画祭でコンペティション部門に選出されるのは、最高賞のパルムドールを受賞した2018年の『万引き家族』から4年ぶり、6回目。カンヌ国際映画祭への出品自体は8回目となる。

 これまで、2004年に『誰も知らない』で主演を務めた柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞。2013年の『そして父になる』で審査員賞、2018年の『万引き家族』ではパルムドールを受賞している。

 今回のコンペ出品決定に、是枝監督は「6回目だからといってうれしくないかと言ったらそんなことはありません。異国での、言語や文化の違いを超えた今回の共同作業を高く評価して頂けて、僕だけでなくスタッフ、キャスト皆が報われたとホッとしています。4年ぶりのカンヌ参加になりますが、コロナ禍だけではなく、世界が大きく揺れる時代に映画を作り続けること、そして、世界に届けることの意味を考える良い機会にしたいと思います」とコメントを寄せている。

 また、他にも日本映画では、倍賞千恵子主演、早川千絵監督の映画『PLAN 75』が同映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門への正式出品が決定している。

『ベイビー・ブローカー』は6月公開予定(ギャガ配給)。

 

是枝裕和監督 ©藤井保

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