麒麟・川島、『ブルーピリオド』展で泣きかけた! 「味わったことがない感動ある」

©山口つばさ/講談社/ブルーピリオド展製作委員会


 お笑いコンビ、麒麟の川島明が16日、東京・天王洲の寺田倉庫で行われた『ブルーピリオド展~アートって、才能か?~』(18日スタート)のプレス発表会に登壇した。

 月刊アフタヌーンで連載中の、山口つばさによる人気コミックス『ブルーピリオド』の初めての展覧会。ある日、絵と出会い、藝大を志すことになった主人公の矢口八虎と仲間たちの物語を追体験できる展示や、アートを身近に感じることができる展示など、さまざまなアングルから『ブルーピリオド』の世界に迫る。鑑賞するだけではなく、体験や参加できる構成で、来場しなくても楽しめるコンテンツも提供するハイブリッドな展覧会になっている。

 作品のファンで、本展の公式アンバサダーを務めている川島は「1巻が出たときに書店で何気なく手に取って、こんな切り口の、絵を題材にした漫画ってあるんだと衝撃を受けました。それから今日に至るまで愛して止まない作品になりました」と作品との出会いを熱量たっぷりに振り返ったうえで、「(アンバサダー就任は)読んでいたら、お前もこっち来いよ!と誘ってもらったような。指名していただくなんてそんな光栄なことはない」と、歓喜のコメント。

 ひと足先に展覧会を見たといい、「マジで普通の原画展や個展とは違うんです」と強調。「漫画の原画展には行ったことがあって、このシーンの原画だ!とパワーを感じるんですが、『ブルーピリオド』(の展覧会)は特殊。キャラクターが漫画の中で描いた作品の原画がそこにあったりするので、もう一個感動が乗る。この絵は実在していたんだという感動、八虎くんが成長していく様も原画で見ていると……正直、泣きかけました。美大に入りたいという思いを託して描いた絵の線の一本一本を見て、漫画でも泣きましたけど、展覧会で見ても泣いてしまうという。他では味わったことがない感動を得ましたね」と、一気にトーク。

発表会では、音声ガイドの再現も

 川島は音声ガイドやデジタルコンテンツも担当。音声ガイドについては「絶対この仕事は自分に向いていると思って。声だけだったら他の人には負けないという自信がある、と。作品の説明しているだけじゃなくて、ファン目線でもしゃべっているので、作品が好きな人にも、これから読みたい人にも聞きやすい内容になっていると思います」と、胸を張る。

 とはいえ、収録は緊張したそうで、「その日は、『ラヴィット!』(川島がMCを務める朝の番組、TBS系)で喉を温めて、ホカホカの喉で収録スタジオに飛び込んでおりますので、自分でも100点の声が出せたと思う」と話して笑わせた。

 デジタルコンテンツでは、川島同様作品のファンであるパンサーの向井慧やおかずクラブのゆいPらと作品の魅力についてトークしている。メンバーの中には、現役芸大生の須藤さんの姿も。須藤さんは川島の元マネージャーで、須藤さんは川島に『ブルーピリオド』を薦められたことがきっかけで絵を描き始め、1年間予備校に1年通い、この春、藝大に合格。吉本興業は退社し、今年4月から藝大生になったというリアル『ブルーピリオド』なのだ。

 コンテンツのダイジェストが披露されると、司会を務めていた『ラヴィット!』で共演している田村真子アナウンサーが番組の漫画紹介で流したいとコメント。すると、川島は微妙な表情に。「いいんですけど、TBSの社員が何人か辞めてしまうんじゃないかと怖いです。いろんな人に火を付けてしまう漫画なんです」と笑った。

1 2 3>>>