赤ペン瀧川「表現の規制は時代に合わせて厳しくなるのは仕方がない。でも過去の作品に今の物差しをあてるのは間違っている」〈インタビュー後編〉

今後の展望を語る(撮影・蔦野裕)

「本当に今、ちょうどいい。忙しすぎず暇すぎず」

 2023年ももう3カ月が経ちましたが、今年はどういった活動を?
「俳優業と赤ペン業がいいバランスで続けられたらいいなと思っています。赤ペンが忙しくなった時にドラマの仕事が来て、ドラマの仕事もちょっと忙しいなという時に赤ペンの仕事がくるというようなことを察して発注していただければ(笑)。赤ペンばっかりやっていると“ああ、俳優もやりたいな”って思いますし」

 どちらかが暇なときにどちらかの仕事が来ればいいのではなく?
「どっちがいいんだろうな…。本当に今、ちょうどいいんですよね。忙しすぎず暇すぎず。今、割合的には赤ペン8で俳優が2くらいなんで、もうちょっと俳優業をやりたいと思っています。7:3か6:4くらいには。赤ペンで仕事をしているときは本当に独りぼっちなので、ドラマの現場だと共演者やスタッフさんがたくさんいるんで楽しいんですよ。人がいる!って思っちゃう(笑)。舞台をやっているときもみんなで作り上げていた。赤ペンの作業は孤独すぎるし、昔のように奔放にはやってないし、カメラに向かって喋るので見ている方が面白がってくれているかもよく分からない。ライブじゃないのでリアクションが分からないんです。なので年に1回くらい、直で笑い声と拍手を浴びようじゃないかと思って年末のトークライブだけは欠かさず続けているんですよね」

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