花魁、遊び人、奉行…早乙女太一の七変化にため息 劇団朱雀のお祭り『祭宴』が開幕


 二部は芝居で、早乙女は町人の姿となって登場。美しく咲いた桜の下でもめる武士と町人たちの間に入ってとりなし、最後には裃姿も披露した。途中、弟の早乙女友貴とのユニークなやりとりもあり、客席が湧いた。

 ラストは、出演者全員になる舞踊ショー。躍動感のあるダンス、幻想的なもの、音楽ライブを思わせるようなアプローチのものも。公開稽古ではあったが、舞台の上も下も関係なく劇場内には笑顔があふれた。

 本サイトとのインタビューで、早乙女は「人と人とがつながって、一緒に何かを作る。一緒にお祭りを作って心を元気にする。そういうことが大衆演劇であったり芝居の根本かなと思っているんです。日々の生活の中でいっぱい辛いことや苦しいことがあるなかで、足を運んでくれたお客さんがちょっとでもそういったことを忘れられるような場所を作れたら」と話していた。

 


 開幕に寄せて、早乙女は「伝統から今につながる、数々の娯楽の要素を詰め込みました」とし、「劇団朱雀でしか作れない舞台が出来上がったと思っております。ぜひこの祭りにご参加ください」とアピールしている。

 31日まで同所で。6月7~11日は大阪のCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、同16~18日は福岡のキャナルシティ劇場、同24・25日は沖縄のアイム・ユニバースてだこホール 大ホールで公演がある。