松村北斗と上白石萌音が舞台挨拶でほめ合いバトルの後「社会に出れなかった人間たち」と自虐

 

 映画『夜明けのすべて』(2月9日公開)のプレミアイベントが11日、都内にて行われ、W主演を務めた松村北斗、上白石萌音と共演の光石研、三宅唱監督が登壇。朝ドラでの夫婦役に続き共演した松村と上白石が互いをほめ合う「戦い」を繰り広げた。

 瀬尾まいこの同名小説を『ケイコ 目を澄ませて』の三宅唱監督が映画化。パニック障害を抱え無気力に毎日を過ごしている“山添くん”と、月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる“藤沢さん”の不思議な絆を描く。

 NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で夫婦役を演じ、今回、映画初共演でW主演を務めた松村北斗と上白石萌音。「カムカムのときは実はあまり話していなかった」という2人。

 本作を通して知ったという互いの魅力を聞かれると松村が「“瞬発力”もありますが“なじむ力”。この映画は街が主役とも言えると思うので、街にどれだけ違和感なくなじめるかが大事だったと思うんですけど、上白石さんはもう初日に、家から15分くらいかけて歩いて会社に来たのかなというようなたたずまい。そこの感覚はものすごい。朝ドラもそうでしたけど。そこは本当に追随を許さない。そんな素敵な女優さん」と手放しでたたえると、上白石は「イジってません?」と照れ笑い。

 すると上白石も“松村先生”と呼びつつ「本当に他の追随を許さない。松村さんは役に溶け込むのが早い。シュッと溶け込んで入れる役者さん。いつも引っ張っていただいている」とほめ殺し返しをし、三宅監督も「どういう戦いなんだ(笑)」と苦笑。

 この日は、主人公たちが務める会社で、もし自分が働くとしたらどんな社員になりそう?という質問。松村から「社長~!」と、役どころからリーダー役を期待された光石は「僕、本当にリーダーシップとか無いんです」と固辞。当の松村は「僕はギリギリ遅刻してくるヤツじゃないですか。苦手なんです、約束の時間通りに行くの。もういい、アイツと思われながら肩身の狭い思いをしている役」と言い、上白石から「社会人としてはよろしくない」とダメ出し。ところがそんな上白石も、松村から「社長ポジションでは」と言われると「私、本当に意思決定ができないので、私が社長になったら破綻しますね。できます、できますって全部引き受けて皆から嫌われる(笑)」と苦笑いし松村も「それは敬遠破綻ですね」と納得。2人は「私たちは会社勤めができない」「僕らは社会に出れなかった人間たち」と自虐で一致した。

 最後に松村は「見た後に近くにいる人を助けてあげよう、少し手を伸ばしてあげようと思える映画になっていれば」。上白石は「この作品は、生きづらさを抱えた2人の物語、と説明されるんですけど、映画に出てくる人たちもそうだし今日ここに来ている人も、もしかしたら何かを抱えているものがおありなんだろうな、と。常に完璧にハッピーな人ってなかなかいないと思うので。すべての人のための映画だと思っています」とアピールしていた。

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