路上喫煙禁止が市内全域に広がった大阪市の今。市は350カ所を設置したというが、繁華街における喫煙所はいまだ不足。見かねた格闘家の朝倉未来が自身で喫煙所を設置

西横堀公園にある喫煙所。分かりにくい
その後、大阪市は喫煙所について万博開幕時には約350カ所を確保したという。
そこで万博の開幕直前に再び御堂筋を歩いてみたのだが、見せかけの数字とリアルな街の状況は大きく違うと感じた。
例えばアプリで喫煙所を検索すると多くの喫煙所が見つかるのだが、その多くはいわゆる飲食店や民間のビルの中に“民”が作っているもので、利用できるのはその施設の営業時間内だけなので、夜になると利用できる喫煙所は一気に減る。また大阪のメディアの報道によると大阪市のいう350カ所の中には一軒のパチンコ屋にある7つの喫煙所をそのまま7つと数える、水増しといわれてもおかしくないものもあったという。
いくら市の喫煙所として指定されていたとしても、たばこを吸うためだけにパチンコ店に入るのは一般的な感覚からすれば難しい。
今回の取材中、心斎橋の街中にある箱型の喫煙所に入ろうとする外国人カップルがいた。しかしなぜかそこは鍵がかかっており、入れなかった2人はアプリで近くの喫煙所を探し、移動したのだが結局見つけることができず路上で喫煙することになってしまった。
西横堀公園にある喫煙所は阪神高速1号環状線の下のスペースを利用したもので、看板などがあるわけではなく、金網フェンスがあり入り口も分かりにくいことから、海外からの旅行者だけでなく、大阪以外から来た日本人ですらも探すのに苦労するのではないかと思われた。