路上喫煙禁止が市内全域に広がった大阪市の今。市は350カ所を設置したというが、繁華街における喫煙所はいまだ不足。見かねた格闘家の朝倉未来が自身で喫煙所を設置

そりゃたばこのポイ捨ても増えるわな

 別のお店ではカウンターで普通に紙たばこを吸うサラリーマン、ボックス席で加熱式たばこを吸うグループの姿が。カウンターの中では大将も加熱式たばこを吸っており「喫煙者の人権を軽視した条例に反発するストロングスタイルのお店なんだな」と思い、話を聞くと「客席面積がぎりぎり30平方メートルないからセーフだった」との答え。

 ちなみに路上喫煙については路上喫煙防止指導員が市内を巡回し、喫煙を行った者から1000円の過料を徴収している。たばこの値段には国たばこ税、地方たばこ税、たばこ特別税、消費税の4種類の税金が含まれており、一般的な紙巻たばこでは税負担率は6割で、580円の紙巻たばこを買った際には約350円が税金という。そのうえに1000円も取られてしまうとは…。

 万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマを掲げ、ブランドメッセージにあたるタグラインの中には「ほんとうに必要なものは何か、この万博を通じて、みなさんと見つけていきたい」といった言葉が盛り込まれている。本当に必要なものは「イメージアップ=見てくれ」なのか、喫煙者の吸う権利なのか、大阪市には今一度立ち止まって考えてほしいものだ。

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