研ナオコ、認知症になったら「私は子どもたちに面倒をかけたい」思いを語る

 

 公開中の映画『うぉっしゅ』の舞台挨拶が3日、都内にて行われ俳優の中尾有伽、研ナオコらキャストと岡﨑育之介監督が登壇。認知症の祖母を演じた研が思いを語った。

 永六輔の孫・岡﨑育之介が企画・脚本・監督を務めた話題作。中尾有伽が演じるソープ嬢の孫と、研ナオコが演じる認知症の祖母・紀江の心の交流の物語。

 中尾有伽とのW主演で、9年ぶりの映画主演を果たした研。連日の取材続きに「訳が分からなくなって。俳優のときのほうが言われたとおりにやってただけだから楽だった」と笑わせつつ、認知症の役どころを振り返った。

 研は「周りの家族は大変だと思いますけど、私は、子どもたちには自分が認知症になったら言ってねと、言ってあるんです。その代わり施設には入れないでと。お家でときどきプロの人に来てもらってと。そういうのがいいからって」と家族との話し合いを明かし「お母さんたちってよく、子どもに面倒をかけたくないとか言いますでしょ。私は、すごい面倒かけたいの。心配してほしい。分からないかもしれないけど、絆は絶対に残っていると思うので。それはとても大事だなと思いましたね」と思いを語った。

 最後に研は「この映画を見て心が軽くなったと言ってくれた人もいた。SNSもやってるので、どんどん書き込んでください」と呼びかけたと思いきや「監督の悪口でもいいので」。すかさず岡﨑監督が「なんでやねん!」とツッコみ、2人の掛け合いに会場も笑いに包まれた。

 この日の登壇者は中尾有伽、研ナオコ、中川ゆかり、西堀文、赤間麻里子、 岡﨑育之介監督。

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