猗窩座・石田彰「鬼滅の刃」残酷描写は「ぼやかしちゃいけない」花江夏樹「映倫さんが大丈夫って」

 

 公開中の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』の舞台挨拶が19日、都内にて行われ、声優の花江夏樹、櫻井孝宏、石田彰と主題歌のLiSAが登壇。本作の重要キャラクター上弦の参の鬼・猗窩座を演じる石田がバトルシーンの描写への思いを語った。

 吾峠呼世晴による同名大ヒット漫画を原作にしたアニメーションシリーズ劇場版最新作。

 昨日18日に公開され、早くも絶賛相次ぐ本作。鑑賞後の観客からも万雷の拍手。キャストたちも本作の完成度にファンさながら興奮ぶり。その中で今回、副題にもなっている重要キャラ・猗窩座役の石田は「炭治郎や義勇の成長に猗窩座が関わっているというのはうれしいこと」と笑顔を見せた。

 一方で「猗窩座は(肉体が)再生されることが前提となっていて腕とか足が飛んでも戦い続ける。残酷描写でもあるから、より多くの年齢層の方に安心して見てもらう作品にするのであれば、そこはぼやかすほうが良いのかもしれないけど…」と逡巡しつつ「それを真正面から描くことで、鬼の強さ、人間がどうしたってかなわないんだということが説得力を持って伝わるし、鬼殺隊に頑張れという、見る人の思いもより込められる。これはぼやかしちゃいけないところなんだというのが僕の考えです」と語った。

「小さいお子さんをお連れの方は、ちょっと目隠しをするとか…」と気遣う石田に、花江が「映倫さんも大丈夫と言ってるから」、司会からも「保護者の方の指導のもと全年齢にご覧いただける作品となっております」と口添え、会場も大笑い。

 そんな石田の演技に、共演の2人も圧倒された様子。竈門炭治郎役の花江は「石田さんの猗窩座が素晴らしすぎて、意識するまでもなく自然と気持ちが湧き出てきました。特に、煉獄さんに対する猗窩座のひと言に、炭治郎から不意を突かれたように出る言葉は、自分も思ってなかったような声が出た」と明かし、冨岡義勇役の櫻井も「あれは静かな迫力があってしびれた」と感嘆しつつ「僕も、猗窩座はクールなイメージの義勇が沸騰するような、闘いに没頭させられる存在だと感じました。石田さんの猗窩座に美しさを感じる」。

 2人からの絶賛に石田は「2人が持ち上げてくれるけど、見た感じ僕、小さいじゃないですか」と身長ネタで自虐。櫻井が「私には巨人に見えてます」と言い花江もうなずくと、石田は「強さを演じるのに実はすごい無理して頑張っているところがあるんです。そこを悟られないように必死でやっていたという感じなんです」と謙遜していた。

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