キリンの果実のフードロスの削減と農家支援を目指す企業横断プロジェクトから誕生 人気チューハイシリーズ「氷結 mottainai」の新ラインアップにキウイのたまご!

 

 規格外果物を活用した人気チューハイシリーズ「キリン 氷結 mottainai」に期間限定で新ラインアップが加わって、コンビニエンスストアなどの棚をジューシーに彩っている。

 キリンは先日、セブン₋イレブンと組んで、新商品「キリン 氷結 mottainai キウイのたまご」を発売した。香川県で作られているブランドキウイ「キウイのたまご」の規格外果実を使用して作られている商品だ。

 キリンは、人気チューハイ「氷結」ブランドに欠かせない果実農家を支援する目的でおいしいのに廃棄されてしまう規格外果実「モッタイナイ果実」を使った「氷結 mottainai」シリーズを届けており、「氷結 mottainai 浜なし」「氷結 mottainai 尾花沢すいか」など人気商品が飛び出している。

キウイのたまご

 今年4月には、果実のフードロスの削減と農家支援を目指して、企業横断プロジェクト「モッタイナイ!を、おいしいに!に。プロジェクト」をスタートした。このプロジェクトは、志を同じくする企業が、それぞれの強みを生かして、協働していくものだ。このプロジェクトから生まれたのが「キリン 氷結 mottainai キウイのたまご」。セブン-イレブンと組んで、同社が見つけ出した「キウイのたまご」の「モッタイナイ果実」を使用している

「キウイのたまご」は、一口サイズのキウイで、指で割って食べるブドウのように吸って食べるのが特長。和三盆のようなジューシーな甘さと程よい酸味、果汁感のあるさわやかな香りを楽しめる。

 発売を控えて都内で行われた記者発表には、香川県で「キウイのたまご」を生産している島田満沖さんが登壇。生産量40トンに対して廃棄量が10トンを超えるという報告に会場はざわついた。「小さいながらもちょっといびつな形をしていて、変形、奇形、傷……こういったものがあると規格品外として廃棄処分されます。ただ、何と言っても多いのが軟化なんです。柔らかくなって出荷ができない。貯蔵中にも(軟化するものが)少しずつではあるんですが増えてきています。いろんな要因があると思うんですが、いいものだけをお届けしようとするので品質基準がきついですから、それも大きな要因の 1 つになっている」。

 

 

 全国のセブン-イレブンをはじめ、イトーヨーカドー、ヨーク。ヨークベニマルなどで期間限定で販売されている。

 島田さんは「飛び上がるほどうれしいし日の当たる場所にキウイのたまごを導いていただけるということで本当に感謝してます」としたうえで、「生果として食べてみたいなと思っていただけたら最高にうれしいです」

 キリンは「単社では実現できないフードロスの削減を実現できるといったことに加えまして、フードロス削減につながる商品をより身近に感じていただくこともできると考えております。農家さんの課題であったり、果実へのこだわりを知っていただくことのきっかけにもなるとうれしい」と期待を寄せた。