木村拓哉と夫婦役の優香「優しい夫」にデレデレ「奥様のことを愛してらっしゃって」

 

 映画『TOKYOタクシー』の完成披露舞台挨拶が20日、都内にて行われ、俳優の倍賞千恵子、木村拓哉、優香らキャストと山田洋次監督が登壇。木村と優香が夫婦役を振り返った。

 2022年に日本でも公開され話題を呼んだフランス映画『パリタクシー』を原作に、山田監督が舞台を東京に移し替え人生の喜びを描くヒューマンドラマ。

 鑑賞後の観客の大声援に笑顔を見せた一同。それぞれの役について語る中、倍賞が演じる主人公すみれの過去で“ひどい夫”を演じた迫田孝也が役どころを苦笑しながら振り返ると、山田監督が「彼は異常な人間だけど、特別ではなくて、誰もがどこかに同じ部分を持っている」と語り、木村も「監督がおっしゃった、皆にもある一部分なんだよ、という…。嫌だけど分かるもんね」と共感しつつ「でも初めて見たときはショックが大きかった」。

 木村と夫婦を演じた優香も「なんてひどいヤツだと思いました」と言い、迫田を苦笑させると、山田監督が「あなたは“優しい夫”がいたからね」。すると優香は「そうなんですよ(笑)。奥様のことを愛してらっしゃって。こちらもです」とデレデレ。

 そんな優香から、役について考えた“裏設定”を促された木村は「夜勤明けで、明るい昼間に寝るときに何かないかなと、奥さんが使っていたアイマスクを使っているという設定を考えたんです。同じ寝室で横になっているということや、目を閉じて安心できる、ちょっと彼女を感じられる匂いとかもあるのかなと。それで寝てみたらどうかな、と」と明かし、優香も「脚本に描かれていない部分まですごく考えていらっしゃるんです」と木村の役作りをたたえていた。

 この日の登壇者は倍賞千恵子、木村拓哉、迫田孝也、優香、中島瑠菜、山田洋次監督。

 

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