カフェ・カンパニー最高顧問の楠本修二郎氏が「地方は絶対スナック。スナックには全てがある」

楠本修二郎氏(撮影・蔦野裕)

 楠本氏はWIRED CAFEをはじめ国内外で街、人、カフェをつなぐ場作りを生み出してきたカフェ・カンパニー株式会社を2001年に設立。6月1日付で代表取締役を退任し、ファウンダー兼最高顧問に就任した。楠本氏は「僕はすごい歴史オタクで世界史だけ勉強して全国2位になりまして。どうして歴史が好きなのかというと、未来を見たいから。未来を見るときに、ただ妄想しても始まらないので、いろいろな文脈を過去から考えて未来を見るのが自分の趣味。そんなふうに一軒一軒カフェを作ってきたんですけれども、街には街のキャラクターがあり、歴史があり、そして風土、営みがあって、それをどのようにカフェでつないでいくかみたいなことをやってきました。今日は街デザインとエンターテインメントの融合ということなんですが、僕が今やっているのはほとんど食産業をワンチームにするというようなことをやっていて、地方で農業をやっております。僕はテクノロジーの会社の代表というよりも、生活文化をどう作っていこうという人間で、これから先の日本を考えたときに、地方創生というのは非常に大事になってきます。食べ物を作る文化が消えてしまうリスクがこのままではすごくある。おそらく3年以内に日本の農業は相当な危機を迎えます。なぜならば、60%以上が平均年齢70歳以上の農家さんなので、 2030年は非常にやばい状況になっちゃうということで自分たちは農業をやっている」などと持論を述べた。