ネーミング大賞の「職場のロリエ」を協会会長が「最後の女性革命」と絶賛。審査委員長の太田光も「ネーミングは社会を変えていく力を持っている」
ネーミング協会の黒川伊保子会長(右)が大熱弁
授賞式ではネーミング協会会長で副審査委員長の黒川伊保子氏は「私は今年の春にある企業のトイレで、この『職場のロリエ』の箱に出会った。その時“なぜ30年くらい生理とともに働いてきた私がこれに気づかなかったんだろう?”という思いで胸がいっぱいになった。世界中の女性たちずっと生理用品を自分で用意する。これは男性にしたらトイレの個室にトイレットペーパーがないこととある意味一緒。例えば会議中に便意を催したら、自分のデスクに走って行って、トイレットペーパーをつかんで、トイレに行かないといけない。もし切らしていたら近所のコンビニまで走る。めちゃくちゃおしゃれなオフィスビルのトイレが、女性にとってはまだまだある意味野蛮だったってこと。私が見たとき職場のロリエは何十年も前からここにいるような風情でいた。私はその箱に“あなたはそこにいるべきだった。少なくとも男女雇用機会均等法ができたのが1980年。40年前からそこにいるべきだったよ。よく登場してくれたねと”話しかけて“最後の女性革命”というあだ名をつけました」などと熱弁。
大賞授賞後には「その最後の女性革命が応募書類の中にあるのを見たときに“よく来てくれました”と私は泣いてしまいました。本当によくぞこのネーミングを考案し、このプロジェクトを遂行し、そして応募してくださって、この壇上にいらしていただきました。ありがとうございました」と呼びかけた。

