舞台「お光とお紺」で藤山直美と寺島しのぶが12年ぶりの共演。寺島「“何も変わってないな”って思われないように、食らいついていきたい」
物語は寛政8年に伊勢の歓楽街・古市の遊郭「油屋」で実際に起こり、歌舞伎「伊勢音頭恋寝刃」のもとになったことでも知られる事件「油屋騒動」を題材としたもの。ともに遊女として売られる幼なじみの娘を演じる。
作品について藤山は「女同士の幼なじみの良さ、それからみんながみんなを思いやる心。自分のために自分の体を動かすことは当たり前のことですけど“村のために”と言って、自分が村を背負って生きていくなんていうことがあった時代、そういう昔の古き良き日本の、村とかそういうところを思う気持ちとか、ずっと途切れない縁のすごさ。男同士の友情なんてよくありますけれども“女同士の友情というのはなかなか難しいもんよ”なんて言われるのが世の常ですけれども、女同士の友情みたいなことがしっかり描かれている。それをお芝居の中にちゃんとまとまっていければいいなと思っています」と紹介。
また寺島は「『浅草パラダイス』の時もそうだったんですが、 直美さんは台本があっても台本がないような感じでやっていた。勘三郎さんも柄本さんもそうだった。なんていうか、人間で見せるみたいなそんなお芝居になってしまうんですよね、すごすぎるから。だから今回、やっぱり内容はもちろんありますけれども、直美さんと私がやらせていただくことで何か新しいセリフ以外のことが楽しくなっていけば、もっともっとこの話も膨らんでいくのかなと思ったりしますし、直美さんとだったらそれができるような気はします。いったん恋がたきになったりするんですけれども、本当に嫌いで恋がたきになったわけじゃなく、お互いにリスペクトがありながらどんどん変わっていくさまというのがとてもよく描けているので、すごく楽しみですし『伊勢音頭』というのはどうしても悲しげな話になりますけれども、今回は喜劇と書いてありますので ぜひ直美さんの喜劇をお楽しみください」などとかつての共演時の演技を振り返りながら、藤山のすごさを口にした。
同作は2月5~24日まで東京・新橋演舞場で上演される。

