全国の書店員が「フェアの企画力」を競う「Book Fair Championship」に新王者誕生。その企画は「ペア読」
滝口氏は「2冊一緒に売るという斬新さというか新鮮さが面白い。2人の人が同じ本を一緒に読む、同じ時間に読むという読み方に踏み込んでいる提案というのが素晴らしい。もう一つは、同じ本が2冊同時に売れるわけで、そこにちょっとチャーミングな商魂みたいなものがうかがえるのもいいなと個人的には思った」、角田氏は「提案は親子ということだったと思うんですが、これが友達同士でも恋人同士でも、どんな関係でも成り立つなと思ったのが非常に面白かったのと、あと選考会の中で久禮さんだったと思うんですけど“これは本をただ紹介するという試みじゃなくて、新しい体験、誰かと一緒に読んでさらに語るっていう新しい体験を提供している試みだ”というふうにおっしゃったことが非常に心に響き、印象深かった」、久禮氏は「例えば私がやっているようなフラヌール書店のような独立系の個人書店では読書会を開いて、お買い上げいただいた後に一緒に読む、それを語り合うという体験を楽しむことができる。それは個人書店の強みかなと思っているところもあったんですが、大きな書店でも提案することもできるんじゃないかというのは新鮮な驚きがあった。親から子に、大人から子供に“この本を読めよ”と言うのは、得てして素直に受け止められず、子供は言われた本ほど読まないという現実もしばしばあるわけですが、それでもなお、親子の時間というものを大切に思ってフェアのテーマに取り上げた。その理想の高さに感じるところもあり、すごく好きです」などとそれぞれ評した。
昨年に引き続きスペシャルプレゼンターを務めた新日本プロレスの棚橋弘至社長は「着眼点がすごいなと思った。2冊買っていただけるっていう売上的なところももちろんあるんですけど、自分の買った本をお子さんとか親御さんとで共有するのではなくて同時に読むというところと、その読んだ本の話題が家族の会話になったりとか、2冊買っていただいたその先のイメージができているということ。少し先の未来を想像できる方だから、そういった皆さんに喜んでいただけるものを届けられたんじゃないかなと思います」と感心しきりだった。

