舘ひろしさんのサービス精神が炸裂!映画『免許返納!?』が、歴史に残すべき傑作だった件【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 黒田勇樹です。

 今週は芸能界でもスポーツ界でもいろいろと考えさせられる出来事が多かったように思います。

 みんながすげー盛り上がっていろいろなご意見を発信しているものを見て、前から思っていることなんですが、口に出す時はいろいろと考えてからじゃないといけないな…と思う今日この頃です。

 では今週も始めましょう。

黒田勇樹

 1994年に公開されたコメディ映画『免許がない!』映画スターが免許習得に奮闘するという物語なのですが、とても大好きな作品でした。
 その続編とも言える作品として32年の時を超えて蘇ったのが、今回の『免許返納!?』
 少年時代に大好きな映画だったので「あんなに頑張って取ったのに、返しちゃうのかよ!」と、心の中の少年黒田は、叫びました。
 そもそも蒲田行進曲や、マジックアワーなどバックステージものが好きで、「ない!」の方は、舘さん演じる主人公の免許習得に撮影スタッフが陰ながら協力するという爆笑であり、感動的なラストシーンだったんですが、その時のスタッフや教習所の教官などが、同じ俳優で再登場。他にも舘さん出演作のオマージュなどてんこ盛りで、とても楽しい作品でした。
 こういう「実在するスターをイジる」作風って、一歩間違えるととても寒くなる可能性を秘めているのですが、一切感じず、完璧なドタバタコメディでした。

 その中にアクションやラブロマンス、ロードムービーのような展開など、すっごく詰め込まれているのですがストーリーが破綻していない。台詞の省略が上手でテンポがとても良かったこと。そして、その大きな要素の一つが「舘ひろしが言えば、一言でも、なんかカッコよく聞こえて納得できる」だったと思われます。

 この「セルフパロディに立ち向かう舘さんの姿勢」が、かっこよすぎて、ワケわからないギャグシーンで感動の涙が流れました。
 作中、名曲「泣かないで」を歌われるシーンがあるのですが、以前ドラマで共演させて頂いた時も、打ち上げで率先して「泣かないで」を歌ってくれた、舘さんそのままの姿でした。あのサービス精神と、熟練された演技力がなければ完成しない、大傑作でした。共演の西野七瀬さんも、とても良かった。彼女の見る主人公の姿にずっと観客は共感できる、そんな大げさすぎず、でもわかりやすいリアクション。お見事でした。テーマである「免許返納」を、時代に即していながら「メッセージ性」に、より過ぎない絶妙なバランス。

 最後の決め台詞が最高に好きでした。なんて言ってたかは、ぜひ劇場でご確認下さい! 見逃すな!

1 2>>>