八代目尾上菊五郎襲名披露興行の最後は7月の全国公演。「雨の五郎」「藤娘」の舞踊2本立てに襲名披露の口上を挟み音羽屋ゆかりの「魚屋宗五郎」
松竹大歌舞伎「尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎襲名披露」の製作発表記者会見が3月17日、都内で行われた。
尾上菊之助は昨年5月に八代目尾上菊五郎を襲名。昨年5月の歌舞伎座を皮切りに7月の大阪松竹座、10月の名古屋の御園座、12月の京都の南座、今年6月の博多座と続いた八代目襲名披露興行はこの日発表された全国公演が最後の興行となる。
7月7日から31日まで全国19会場全27公演の巡業で「雨の五郎」「藤娘」の舞踊2本立てで始まり、襲名披露の口上を挟み、続いて音羽屋ゆかりの世話物の名作「魚屋宗五郎」を上演する。八代目菊五郎の巡業出演は2018年以来8年ぶり。
この日の会見で八代目菊五郎は「5月から襲名披露興行をさせていただきまして、各地を回らせていただき、6月の博多、そして7月の巡業で就名披露興行としての千秋楽を迎えさせていただきます。この巡業では祖父が大事にしておりました『藤娘』、そして音羽屋代々大事にしてまいりました『魚屋宗五郎』を務めさせていただきます。舞踊の華やかさ、そして江戸情緒を感じていただける舞台になっておりますので、ぜひ皆様、お誘い合わせの上、劇場にお越しください。どうぞよろしくお願いいたします」と挨拶。
菊五郎を襲名して約1年となるのだが「まだ1年足らずですので身になじんでいるかと申しますと、まだまだ。一日一日、一興行一興行、菊五郎を名乗らせていただき、舞台に立たせていただくことでだんだんなじんでいくことになると今でも思っている次第です。少しは慣れてきたと思いますが、ただやはり菊五郎としての責任、それからせがれがともに襲名させていただき、たくさんの皆さんの声援を励みに、菊五郎という名前の重みを感じながら毎日舞台を務めている次第です」とのこと。「八代目と呼んでいただけることが多くなりまして、“八代目といえば私のことかな?”と思えるようにはだんだんなってまいりました」とも。

