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【長島昭久のリアリズム】変貌するアジア太平洋地域と日本の安全保障(その弐)

2017.06.26 Vol.693

 70年前に地政戦略家スパイクマンが予言した、中国による南シナ海での勢力拡張と日本ならびに西側諸国への圧迫。それを現代において実現する戦略を立てたのが、劉華清提督(鄧小平時代の中国共産党政治局常務委員であり海軍司令員)でした。そして、その将来展望は次のようなものでした。

 まず、2000年までに中国沿岸の防衛能力を高め、2010年までに第一列島線内側の制海権を確立。続く2020年までに複数の通常型空母艦隊を建造して第二列島線内部の制海権を確立。さらに2040年には複数の原子力空母艦隊を率いて、米海軍の西太平洋およびインド洋における制海権をそぎ落とし、やがて米国と対等な海軍国になる、と。

 これを、太平洋の対岸、すなわち米国から”anti-access, area denial, A2/AD”戦略と評したのが、米国戦略予算評価センターのアンドリュー・クレピノヴィッチ所長です。西太平洋における中国の宇宙から航空、洋上、海底、そしてサイバー空間にいたるクロス・ドメイン戦力の拡大の目的は、同地域への米軍の戦力投射を阻み(A2)、第一列島線の内側、やがては第二列島線の内側全域から米軍を排除する(AD)ことにあるのだと。

 この意味を正確に理解するには、1996年4月に勃発した台湾海峡危機を想起すべきです。当時台湾では二期目に臨む李登輝総統が初の総統民選を実施しようとしていました。台湾の独立志向の高揚を極度に警戒する北京政府は、台湾住民にプレッシャーをかけるために、台湾の北、西、南側海域で大規模なミサイル演習を繰り返しました。これに対し、クリントン米大統領(当時)は、二つの空母打撃群(艦艇約20隻、艦載機約150機)を同海域に派遣、「強制外交」(coercive diplomacy)でもって中国を牽制しました。今日の朝鮮半島のように一触即発の危機に直面しましたが、当時の米中の戦力差は歴然で、中国は撤退を余儀なくされたのです。

 しかし、仮に今日、同じ事案が発生したらどうなるか。トランプ政権は、96年当時のように躊躇なく空母打撃群を台湾海峡、より正確には第一列島線の内側へ投入することは出来ないでしょう。96年の屈辱を晴らすために血道を上げて取り組んだ大軍拡の結果、中国はこの20年間に、クロス・ドメインのA2/AD能力を保有するまでに強大化したのです。

 しかも、中国の究極の目標は、第一列島線と第二列島線の間の広大な海域における中国海空軍の行動の自由、すなわち海上・航空優勢を確保することに他なりません。この海域に、米本土を射程に収める長距離弾道ミサイル(SLBM)を搭載した原子力潜水艦を潜ませることができれば、A2/ADどころか、米国に対する核の報復能力を確立できることになります。

 このような中国の海洋戦略に対する米国の対抗策は未だ確立されたようには見えません。しかも、トランプ政権がどこまで効果的に中国の海洋進出に歯止めをかけられるのか予断を許しません。
(衆議院議員 長島昭久)

脱こじらせへの道 第49回 女性向けAVに求めるられるものは?

2017.06.23 Vol.693

 ここ最近は業務の兼ね合いで、男性向けのAV作品やサイトを見る機会が増えました。
 女性向けの担当が長かったので、久しぶりに男性向け作品に触れて、こうも違うのかとびっくり。
 パッケージの色使いから、タイトルのつけ方、あらすじまで、何から何まで違うのです。

 そんなわけで今回は、こんなアンケート。

「キュンとしたい?あなたが女性向けAVに求めるものは?」

「キュンとするドラマ」を求めるという意見がもっとも多いという結果になりました。
 よく、女性向けAVについて説明されるときに、「イケメン男優が出演していてドラマがあって…」という風にいわれるので、なんとなくイメージがつくという方もいらっしゃるかもしれません。

 実際には、アンケートの回答などにもあるように、「感情移入して見ることができる」ということが重要視されていて、必ずしも物語的に複雑なものが求められている、ということではないんですね。

 というのも男性向けAVの場合、最初から男性は「こんなエロいものが見たい」という具体的なイメージをもって見る人が多い。
 作り手も、「こういうジャンルです」「こんな部分がエロいです」というところが明確な場合が多いので、見る側にとっては作品を選びやすく、感情移入するのが容易です。

 一方で女性の場合、「こんなエロが見たい」というものがある人は少なく、男性向けのジャンルやパッケージを見てもピンと来ないことがあったりします。
 だからこそ、感情移入していって「このエロが良い!」と思うまでの過程が必要ということなのだと思います。

 買い物の仕方なんかも、男女でそんな風な違いがありますよね。

 アンケートの回答の中には、「ハードなセックスシーンを好む」と答えた女性ユーザーもいらっしゃいますし、前回お話したような「オナニーのためにAVを見る」という女性ユーザーもいらっしゃいます。
 女性向けAVを表現する言葉として、「ドラマ作品」ではなく、「過程を大切にする作品」というほうが適切な表現なのかもしれませんね。

 これはおそらく実生活でもそうです。
 男性から女性に向かっていきなり、セックスしよう!なんて言ったらセクハラどころか不審者扱いされてしまいます。
 だから、男性はセックスするまでの過程に重きをおいて口説いてみるといいのではないかと。

 ちなみに、男性向けと女性向けの一番の違いって、内容というよりもパッケージなのではないかなと最近思っています。
 男性向けの作品は、原色、出演者が正面を向いている、感嘆符多め。
 闘争心を刺激して興奮させて、購買意欲につなげているのではないでしょうか。

 女性向けでは、そういう表現はあまり使いません。
 女性向けは興奮よりも、落ち着きや安心できるような表現のほうが、共感を得て購買意欲につながるように思います。

 男性と女性が、本能的に求めているものの違いが、このAVパッケージという第一印象に色濃くでているんです。
 よかったら、AV作品を見てみるときに、そんなことも気にしてみてくださいね。

【江戸瓦版的落語案内】転宅(てんたく)

2017.06.14 Vol.692

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

【格闘家イケメンファイル Vol.74】無限の速射砲 安保璃紅(あんぽ・りく)

2017.06.12 Vol.692

 関西では最強の格闘兄弟として有名だった“安保三兄弟”の末っ子璃紅。昨年から拠点を横浜に移した。

「昨年の9月に上京してきました。兄(次男の瑠輝也)と一緒に来たんですけど、最初は嫌だったんですよ。同じところでやるのが。でもよく考えたら、小さい時からお兄ちゃんと一緒にやって来て、結果を残してきたし、それが一番強くなれる方法なのかなと思って、あえて一緒のジムを選びました。ここ(TRY HARD GYM)にしたのは、HIROYA選手とか大雅選手とか、かっこよくて結果も残しているから。あとサポートとかトレーナ―の人も素晴らしいと思ったので。1人暮らしをしていますが、修行だと思って生活しています(笑)。友達もいないですし、ジムと家の往復で、今は毎日が練習です。日曜日も一応休みなんですけど、ほかの人の試合を見に行ったり、疲れを抜くため温泉に行ったりするだけ。遊びに行こうという気持ちはなく、どこかに行くとしても自分の体を休めるためだったり、体のメンテナンス、気分転換の息抜きなど、格闘技のための事をしています」

 格闘技を始めたのはやはりお兄さんの影響?

「そうですね。長男も次男も極真空手をやっていたので、流れで自分もという感じ。物心ついた時にはやっていました。遊び場が空手の大会の会場だったので(笑)。もともとは長男がブルース・リーに憧れて空手を始めたんですけど。兄たちに対してライバル意識はないですけど、お兄ちゃんが負けた大会でも僕は優勝していました。兄弟の中では、自分が一番優勝回数が多いです。負けず嫌い? 超がつく負けず嫌いです。末っ子って結構おもちゃにされるので、昔から兄たちにいじめられてきたんです。でもお父さんもお母さんも助けてくれない(笑)。わざと泣いたりしてみたんですけど、まったく助ける気配がない。そんな経験から、自分の身は自分で守るしかないなと。心の中で、絶対に見返してやるって思っていました。そういうので、めっちゃ負けん気がつきましたね」

【鈴木寛の「2020年への篤行録」】第45回 新幹線無料化なら究極の地方創生が実現!?

2017.06.12 Vol.692

 慶応SFCが、自治体とコラボレーションし、地方創生の研究・実践に励む大学院生などの人材を、各地に送り出す「地域おこし研究員」の取り組みが本格化しています。総務省の「地域おこし協力隊」制度(例・年間の報償費と活動費がそれぞれ200万円、最長3年間)や、自治体独自の制度等を活用することで、受け入れ先の自治体で研究員を任用してもらい、各地の街おこしを実践。大学側は、対面での指導だけでなく、現地とインターネットでつなぐことで遠隔で研究指導や学習を支援していきます。

 私の教え子たちは各地に続々と飛び込み、「スポーツまちづくり」「地域商社」「高校魅力化」など、先進的な企画をどんどん展開しています。SFCと鹿児島県長島町はこの2月に連携協力を締結しており、10人程度の研究員が任用される見通しです。
 長島町は私も昨夏、講演に行ってまいりましたが、東京から鹿児島まで飛行機を使い、そこから車に乗り継いで6時間程度かかります。たしかに遠いです。しかし、インターネットがこの距離を埋めることで現地に入った研究員は、首都圏にいる仲間に、中途経過や成果をリアルタイムにフィードバックし、逆に遠方の仲間たちからアイデアの提供を含めてコミュニケーションできます。

 現地の皆さんも、最新のビジネスノウハウを持った若い世代と一緒に触れ合うことで元気になる。公私に渡って関係性が密になり、特産品や観光などの新しい売り方といったかたちで地域のポテンシャルが引き出されていくことでしょう。

 ネットの普及により、遠隔でも、最新の知識や知恵、あるいは業務的なやりとりを日常的に行えます。最近流行りのシェアリングエコノミー的な観点でいえば、知識・知恵のシェアは当たり前になってきましたが、次は「人材のシェア」を都会と地方、あるいは地方都市同士で行う時代になるのではと予測します。たとえば新幹線がつながっている地域の大学で、専門家が少ない分野の教員を共有すれば、経営の効率化はもちろん、各地の学生の学びを深められます。

 ただ、その障壁で大きいのが移動コスト。最近はLCC(格安航空会社)が増えていますが、たとえば、自治体が「投資」として一定の条件をつけて招致したい人材に向けて「新幹線無料化」を行ったら、週の半分は東京で、もう半分は地方というライフ&ワークスタイルの人材が増えるのではないでしょうか。

 もちろん財政的な制約はあります。それでも夜行バスの無料化であれば、新幹線ほどコストはかかりませんし、検討に値するでしょう。真の地方創生へ、人のモビリティーがもっと着目されてもいいと思います。  
(文部科学大臣補佐官、東大・慶応大教授)

脱こじらせへの道 第48回 セックスの要望、言えますか?

2017.06.09 Vol.692

 女性自身も、自分の性欲を認識しているということが前回のアンケートでわかりましたが、一方で、セックスにおいて、自分の思うことを相手に伝えられない、わかってもらえないという声も多く耳にします。
 GIRL’S CHの掲示板でもよく、「して欲しい」「やめて欲しい」ということをパートナーに伝えられないという意見を拝見します。

 そんなわけで、今回はこんなアンケートをとってみました。

「もっとこうして欲しい!セックスの要望をどうやって伝えますか?」

 やはり、実際にアンケートでも4割の方が「言えない」という回答でした。
「して欲しいこと」を相手に伝えるのが恥ずかしい。
 または、相手にどう思われるのかが怖い、不安。
 そんな理由から、自分の希望を伝えづらいようです。
 また、「痛い」「気持ちよくない」なんて言ってしまうと、相手を傷つけるのではないか……というところから「言えない」という場合もありますよね。

 一方で、「その場ではっきり言う」という方が4割もいらっしゃって、回答が真っ二つに分かれる結果となりました。

 はっきり言える女性は、相手に引かれたり嫌われたりすることが怖くないのでしょうか?

 そういうわけではないですよね。
 相手にどう思われるかは不安……だけど、自分の体や気持ちを大切にするのが一番だという理由から、伝えるべきところはきちんと伝える、ということなんだと思います。

 ただその場合、そういったことを言われ慣れていない男性の場合、それでへこんでしまうことがあるんです。へこむとまではいかなくても、冷静になってしまったり、萎えてしまったり。
 自分の気持ちはそんなつもりはないのに、下半身だけ元気がなくなってしまう、ということも。
 女性にとって、そんな男性の姿を一度でも見てしまうと、その後はあまり言えなくなってしまいますよね。

 例えばこのコラムを読んでくださっている男性にオススメしたいのが、男性のほうから「なんかあったら言ってね」と声をかけること。そういうことを言ってくれたら女性はうれしいと思います。ポイントアップです。
「気遣ってくれているんだな」と思えますし、男性から言ってもらわないと言えないということや場面もありますから。
 男性の皆さんも、「自分からそう伝えたから言ってるんだ」と自分に言い訳できるのではないでしょうか。そこは言い訳しちゃっても良いと思います。

 お互いにちょっとずつ言い合えるようになるといいんですよね。

 もちろんこういったところには、性格的な要素も関わってくるとは思いますが、愛し合っている人にすら意思を伝えられなければ、誰にも自分の思いを伝えられない、そうは思いませんか?
 今回、結果が二分されたというところには、相手に伝える「はじめの一歩」のハードルが高いということもあるように思います。

 一度伝えてしまえば、相手も聞いてくれる姿勢を持ってくれるかもしれませんし、「言っていいんだ」と安心できて、より言いやすくなるのではないでしょうか。

 女性は、社会的にも体力的にも受身になりがちですが、もっと自分の気持ちを大切にして、意見を言ったり行動したりしていいと思うのです。

脱こじらせへの道 第47回 何のためにAVを見る?

2017.05.26 Vol.691

 GIRL’S CHがオープンしてまもなく4年半。
 サイトを通して、女性だってAVが見たい!女性にも性欲がある!ということをずっと訴え続けてきました。
 このコラムの読者さんやサイトのユーザーさんにとっては、「いまさらこんな質問?」かもしれませんが、あえて今回はこんなアンケートをとってみました。

 性欲はありますか?

 GIRL’S CHはアダルトサイトなので当然なのかもしれませんが、皆さん性欲が「ある」「どちらかというとある」という回答。
「ない」という回答はありませんでした。

 この結果は、もしかしたら男性にはピンと来ないかもしれませんね。
 もっというと、サイトオープン前だったら、われわれ制作陣にとっても信じられない結果だったかもしれません。

 というのも、女性向けにAVを配信しているGIRL’S CHですが、「女性もきっとAVが見たいはずだ!」という確信はあったのですが、その理由が「性欲解消」なのかそれ以外なのかという部分においては、当時はまだ答えが出ていなかったのです。

 女性がAVを見る目的ってなんだろう?
 パートナーとの行為に役立つハウツーを学んだり、ドラマを楽しむのではないか?
 未開拓な市場なので何が求められているのかわからず、オリジナル動画ではバラエティーやハウツーやドラマなど、さまざまなジャンルの動画を作ってきました。

 それらの動画に対する反応は、ジャンルによってさまざまだったのですが、私たちが驚いたが「オナニーの仕方がわからない」という女性が多かったこと。
 どうやってするのか方法がわからない、自分の方法が正しいのかどうかが不安、というご意見を多くいただきました。
 当たり前ですが、「女性のオナニーの仕方」を教えてくれるメディアなんて今までなかったのです。
 だからAVを見て、ほかの人がどうしているかを学んで、自分のオナニーに対する不安を払拭しようとしていたのではないか?というのが私の意見です。
 参考にするのがAVであることが良いか悪いかはまた別の問題ですが……。
 少なくとも、「知りたい」という気持ちを後押しすることはできたのではないかと。

 時代は、「AVは男性のもの」から「女性もAVを見る」へ。
 そして、「?のためにAVを見る」から「ムラムラするからAVを見る」へ。
 アンケートの回答にもありますが、まだ女性の性欲について否定的な方もいらっしゃるようです。
 ですが、女性の性欲も、ここ数年でかなり認知されたとは言えるかと思います。

【江戸瓦版的落語案内】紺屋高尾(こうやたかお)

2017.05.25 Vol.691

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

一木美里のおいしくたべようの会 vol.36『The Pie Holeとロスのにおい』 #朝ごパン #パイ #LA

2017.05.23 Vol.691

こんにちは!
一木美里です。
先週末はTGCCAMPUSというイベントでDJしてきました?
フレッシュな皆さんの前でDJできて
学生時代に出演させていだたいた学生イベントを思い出して
懐かしくなりました?
今日はロス生まれのパイのお店をご紹介します。

EXILE TETSUYA「DANCEの道」第58回 一つ終えた始まり

2017.05.22 Vol.691

 昨年10月から始まった、EXILE THE SECONDのツアー『EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2016-2017 “WILD WILD WARRIORS”が、5月14日に幕張メッセで無事にFINALを迎えることができました!! 全国のアリーナでパフォーマンスさせていただき、会場にお越しいただいた皆様と、ライブビューイングに足を運んでいただいた皆様を合わせると、なんと45万人の方々に僕たちの想いを伝えることができました。最初は2月までのツアーの予定でしたが、5月までの超ロングラン公演にすることができたのも、全国のファンの皆様の応援のおかげだと心から感じております。二代目 J Soul BrothersからEXILEになり、成長して成熟した僕たちだからこそお届けできる、今の等身大のパフォーマンスを皆さんに喜んでいただけたのは本当に感動的でうれしかったです。

 最後の幕張メッセでのFINAL公演3日間には、アルバムでコラボレーションさせていただいた、ラッパーのAKLOくんや、LL BROTHERSさん、L.A.からFAR EAST MOVEMENTの方々、そしてDANCE EARTH PARTY、DJ MAKIDAIさん、EXILE TAKAHIROくんもサプライズで出演していただき、とても内容の濃ゆいステージを作ることができました。

 EXILE THE SCONDは全員がEXILEメンバーなのですが、先輩メンバーが来てくれれば一瞬で一緒に踊っていた時の感覚になりますし、TAKAHIROくんの声も加わると、またSECONDとはまったく違うグループになったような気持ちになります。今回はTAKAHIROくんを加えてEXILE第一章の楽曲「Together」をパフォーマンスしたのですが、自分はこの曲をアリーナ規模の広い会場で踊るのが初めてでしたし、この曲の振り付けは先輩メンバーによるものです。自分がEXILEメンバーになる前、ファンだった頃に憧れていたこの振り付けを今回踊らせていただいて、当時のEXILEが世界で初めてアーティストとして、ストリートダンスというものを、この規模の広い会場でファンの皆さんにどうすれば、分かりやすく、伝わりやすく表現できるのかを模索して作ったのかというEXILEのDANCEの歴史みたいなものも感じながら踊っている自分がいました。本番でそんなことを感じながらDANCEしたのは初めてで(笑)、なんだかDANCEが自分に踊り方を教えてくれたみたいで、とても不思議な感覚になりました。

 かなり個人的で、なかなか伝わりづらい文章になってしまいましたが(笑)、自分たちにとって、とても意味があって、未来につながるツアーになったと、終わった今、改めて初心に返ることができました。何より時間とお金を割いて会場や映画館に足を運んでくれたファンの皆さんの地鳴りのような声援が僕らのこれからのパワーになりました。

 そして最終日に発表されましたが、EXILE THE SECONDは2017年の秋から、また新たなツアーを開催することが決定しました! 今回のツアーを超える次なるENTERTAINMENTの創造はきっと容易ではないと思いますが、これからメンバー1人1人がたくさんのことをインプットして、持てる力の限界に挑戦していきたいと思いますので、どうか皆さん楽しみに待っていていただけたらうれしいです。

 来月には新曲「Summer Lover」もリリースされ一気に夏モードになっていきますが、DANCE EARTH PARTYも6月9日に新曲「WAVE」が配信リリースされます!! この曲も、夏!海!な最高に気持ちのいい曲に仕上がりました。実はこの曲、2年くらい前から製作していて、なかなかお披露目できなかったのですが、今回最高のタイミングでリリースできることになりました。また新たにDANCE EATH PARTYらしい自然や地球やHAPPY↑↑↑を存分に感じる曲が仲間入りして、6月10日の石垣島でのフェス、「Tropical Lovers Beach Festa 2017 in Fusaki Resort Village」に出演するのが本当に楽しみです。

 最近皆さんに「忙しすぎて大丈夫ですか?」なんて心配のお言葉をいただくことが多々ありますが(笑)、やるべきことがたくさんあるって本当に幸せなんです。自分の大好きなDANCEを思う存分、毎日踊れることに心から感謝しながらすべての活動を全力でやらせていただきたいと思っております。ツアーは終わりましたが、これからも皆さんの日々の生活の活力になれるように信念を持って頑張りますし、なによりLDH ENTERTAINMENTで皆さんが楽しんでくれたらうれしいです。

黒谷友香『友香の素』vol.175 馬とトカゲ。

2017.05.22 Vol.691

 今日は暑くもなく寒くもない穏やかな日。馬のラルフ(26歳)の放牧にも良さそうな日和。今日一緒に放牧をする仲間の馬は、エイト君(28歳)。この2頭で放牧するのは、今日がなんと初めて。さて、どちらがリーダーになるのでしょうか? 放牧してみないと分からないので、エイト君の飼い主さんと一緒に、気を付けてしばし2頭の様子を見ます。お互い最初はふんふんと匂いを嗅ぎ合い、ちょっぴり威嚇もしましたが、それもすぐに終わり、すんなり仲良くなりました。ラルフがちょっと移動すると、その後をエイト君が追いかけていきます。どうやらリーダーはラルフのよう。エイト君は誰かの下になりたい性格だそうなので、エイト君よりちょっと強気?のラルフとは、ばっちり相性が合って、放牧コンビとしてマッチしたので良かったです。ラルフに放牧仲間ができました。

 馬のお手入れが終わり、次はガーデニングです。お庭を見ると去年の秋に植えた球根類が咲き出していました。紫色のまあるいボールのような形の花が咲くアリウムや、紫色や黄色の花が咲くダッチアイリスやジャーマンアイリスがちょうど見頃を迎えています。ハーブでは、タイムやセージ、ラベンダーが花を咲かせていて、目を楽しませてくれています。セージは葉っぱを卵と炒めると、セージのあの何ともいえない香りがたって、ホント美味しいんですよね。

 これからの季節は植物がさらにぐんぐんと成長するので、鑑賞も収穫も楽しみではありますが、その分、雑草もどんどん生えてくるので、庭のお手入れを小まめにしないといけません。さっき、雑草を根っこからゴソっと引き抜いたら、小ちゃなトカゲちゃんも一緒に土からピョロっと出てきました。土の中で休んでいたところ、いきなり陽の光を浴びてびっくりだったね! ごめんよ。今日はさまざまな動植物から刺激をもらった良い一日でした。

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