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黒谷友香「友香の素」vol.165 それはそれは暑い夏。

2016.07.25 Vol.671

 暑い日が続きますねえ。昨日のニュースでは九州から東海が梅雨明けしましたが、関東ももう時期でしょうか。

 6月中旬からの約1カ月は、仕事で京都に滞在していましたが、それはそれは暑かったですよ。京都は盆地なので、暖められた空気が下に溜まるそう。確かにいつも、空気があったまり過ぎて、淀むというか、モアモアっと密度が濃い〜い感じがしてました。1カ月くらい居たから、その暑さに身体が慣れてたんでしょうね〜、その仕事が終わって東京に帰り、新幹線を降りて思ったのは、「そんなに暑くないじゃん!」でした。暑いんだけど、どこかカラっとサラッとしてる感じで、快適、快適〜って感じでしたもん。でも、喉元過ぎれば暑さ?いや、熱さを忘れるではありませんが、関東の暑さに身体が慣れると、これが暑いのなんの。カラッとサラッとしてる? どこがやね〜ん! と自分に突っ込みました。これで梅雨が明けたらもっと暑くなるのでしょうね。熱中症に気を付けないといけません。

 私は趣味でガーデニングをしているのですが、夏の作業は日差しがまだ弱い朝のうちか夕方。日焼け防止と虫刺され防止に、長袖を着てフェイスカバー付き帽子にUVカット手袋、足首まであるパンツスタイル。目元以外のほぼ全身を布で覆っているので、京都ではありませんが、熱が外に逃げないので暑いのです。でも京都に行く前に、新たにハーブを植え付けておいたガーデンが、約1カ月間そのままだったので雑草が生えちゃって生えちゃって、ぱっと見たら雑草ガーデン?一体どこにハーブが植わってるの!?ってなぐらいになってるので、これは頑張って綺麗にしないといけません。汗をかいて頑張った後は、私の大好きなスイカを食べます。スイカには疲労回復、夏バテの解消に有効な成分もあるらしい。やった〜! でも、食べ過ぎには気を付けなきゃね。

江戸瓦版的落語案内 百川(ももかわ)

2016.07.24 Vol.671

 落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

脱こじらせへの道 第27回 夏到来!こじらせダイエッターとは!?

2016.07.22 Vol.671

 皆さん、自分に自信はありますか?
 最近他のサイトでの連載コラムで、サセ子になってしまう女の子の心理状況を考えてみました。
 サセ子の精神のメカニズムはこんな感じです。

 自分に自信がない
    ↓
 誰かに認めてもらいたい・褒めてもらいたい
    ↓
 言い寄って来る男性を受け入れることで承認欲求を満たす

 どんなに経験人数が多くても「ヤリマン」ではなく「サセ子」と呼ばれる女性は、そこに主体性がないだけでなく、彼女のセックスがすごくネガティブな動機だからなのではないかと推測します。

 さて、そこで今回のテーマ、「ダイエットしてますか?」。
 世の中のほとんどの女性がダイエットを経験していると思います。
 また、今もダイエット中という女性も、少なくとも半数くらいいるのではないでしょうか。
 実際にこのアンケートの結果でも、7割近くの女性がダイエットをしているという結果になりました。

 ダイエットをする理由も様々です。
 健康上痩せる必要がある方もいると思いますが、このアンケート結果を見る限りでは、多くの女性が自分の外見を気にするがゆえにダイエットをしている、というのが現状のようです。

 ニュースサイトでも、ダイエットに関する記事は多いですよね。
 ダイエットのハウツーや、セレブの間で流行っている話題のダイエットの紹介もあれば、男性の意見を紹介するものまで。

 以前「おっぱいの悩み」について考えたときもそうでしたが、ここでも他者の視点が介在しているようです。

「こんな体型じゃモテない…」
「太ってることを影でバカにされているのでは…」

 まあ百歩譲って、本当に太っているのならこういうふうに思うのは仕方ないと思いますが、太っていないのに「もう少し体重を落としたい」というふうに考えてしまうのはいかがなものなのでしょうか。

 太っていないのにダイエットをする…。これはこのコラムでよく出てくる「他人の目を気にしすぎる」という事例が当てはまります。

 こういうと異性の目を気にしていると捉える方がいらっしゃるかもしれませんが、この場合、多分気にしているのは、同性の目だと思うんです。

 例えば、女性同士での会話では、「私、太っていて…」と言って、「そんなことないよ〜」と言われるのを待っている時ってあるんですよね。

江戸瓦版的落語案内 百年目(ひゃくねんめ)

2016.07.11 Vol.670

 落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

格闘家イケメンファイル Vol.52 ヘラクレス 宮田和幸(みやた・かずゆき)

2016.07.11 Vol.670

 総合格闘技の選手として活躍中の宮田和幸は、BRAVE GYMを主宰しているほか、CARPE DIEM(カルペディエム)広尾などでパーソナルトレーナーとしても活動中。

「自分の練習はもちろんですが、夜は自分のジムに行って選手の指導をして、昼間はパーソナルトレーナーとして指導していることが多いですね。マンツーマンのプライベートレッスンは、以前は筋トレをしてマッチョになりたい男性が主流でしたが、今は、女性でも鍛えたいという方が増えてます。僕のレッスンは基本的に、ジムでの運動のほか、食事指導などで、ダイエットをしたいとか、筋肉を付けたいなどの希望に応えています。最近では、キックボクシングなどの格闘技を見るのではなく、やる人が多くなっているような気がします。ここカルペディエム広尾は、柔術だけのジムなんですけど、最近ものすごく柔術が流行っていて、生徒さんが増え続けている。実際、ロスや西海岸でも柔術の人気はすごくて、セレブのたしなみのような感じになっているんです。人気の秘密は、ハマる人が多いことでしょうか。とにかく、一度入会したら、辞める人はほとんどいないですね。自分も寝技にハマったほうだから、その気持ちはなんとなく分かる。また、基本的に格闘技は、一通り丁寧に教えますから、逆に運動になれていない人はウエイトトレーニングのジムより格闘技ジムのほうがコスパはいいかも知れません」

 ヘラクレスと呼ばれる美しい肉体、そしてレスリングでオリンピック出場という輝かしい経歴を持つ宮田だが、総合格闘技の世界に入ったばかりの頃は苦労の連続だったとか。

「シドニーオリンピックに出場後、アテネオリンピックを目指していましたが出場できず、その頃流行っていたK-1に転向しました。オリンピックに出ていて、知名度があったため、総合格闘技は初心者なのに、デビュー戦はホイラー・グレイシーという強豪と対戦することに。もちろん負けました(笑)。その後も強い人たちとばかり当てられ、負ける事のほうが多かった。マネジャーもおらず、自分1人だったので、言われるがままに対戦していましたし。今は、ジムのマネジメントを僕がやっているので、(主催者に)面倒くさいと思われている。弟子の対戦相手とかに関しても、自分の経験から、ちゃんと段階を踏ませてあげたいと思っているので結構うるさい(笑)」

鈴木寛の「2020年への篤行録」第34回 18歳のための都知事選「テレビ選挙」講座

2016.07.11 Vol.670

 本稿の締め切りは、参議院選挙の投開票日(7月10日)の前になりますが、テレビや新聞の報道は、参院選よりも東京都知事選(7月31日)の方が盛り上がりそうな雰囲気です。

 都知事選は、この四半世紀、「テレビ選挙」と言われています。80年代までは、ほかの地方の知事選と比べて、メディアの取り上げ方に大きな差がなかったのですが、90年代から、テレビを意識した候補者のパフォーマンス合戦が激しくなり、タレント出身で無所属の候補者が政見放送とポスターを貼るだけの選挙活動で政党推薦の候補者を破って当選したこともありました。この間、特定の支持政党を持たない人たちの増加に対し、各政党とも、首都特有の選挙の難しさに頭を悩ませています。

 テレビ、特に民放各局の選挙報道が過熱すると、どのようなことが起きるでしょうか。ニュース以外の情報番組でも、主婦やお年寄り向けに、噛み砕いて取り上げるのはよいことですが、番組の作り手が「分かりやすさ」を追求する余り、どうしても誰と誰が出るかばかりに焦点を当てた報道が中心になります。

 今回の選挙戦は、任期途中で辞任した舛添前知事がやり残した政策的な課題は一体何だったのか、そこをしっかり検証するのが筋ですが、あれだけ連日、辞任に至るまで報道していた割に、辞めた後のことは置き去りにされがちです。

 選挙が「劇場化」してしまうと、候補者の方も本気で勝ちに来ている陣営もあれば、都政とは関係のない、自らの主義主張をしたいだけの陣営、新しい方法論を試すことに注力する陣営など、次の都政に向けた本来の政策論争からやや逸脱した選挙模様になりかねません。今度の都知事は、オリンピック・パラリンピックの開催準備という歴史的使命はもちろんのこと、かつてない超高齢化対策、一向に解消されない待機児童問題など、難題が山積みです。

 前回のコラムでは、参院選を迎える18、19歳の有権者のみなさんに向け、「各政党・候補者がどのような公約を掲げているのか、他党の公約や専門家の指摘と擦り合わせて一つ一つ吟味をする」と書きました。テレビの選挙報道は、あくまで一つの判断材料として、自分の頭で考え、友や師と議論すべきなのは、都知事選も同じです。

 参院選で初めて投票した都内の18、19歳の有権者の皆さんにとっては、良い意味でも悪い意味でも、テレビが選挙をどのように取り上げ、どれだけの影響を投票行動に与えるのか、そして視聴者である皆さんが、そうした選挙報道にどう向き合うか、格好の実践の場が来たと言っていいでしょう。

(文部科学大臣補佐官、東大・慶応大教授)

長島昭久のリアリズム 新しい東京都知事の使命

2016.07.11 Vol.680

 東京都では、3代続けて現職知事が途中でその職を投げ出すという異常事態が起こっています。2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会の開催まであと4年。招致や準備をめぐる不透明なプロセスが都民や国民の不信感を招いており、新しい都知事はそのモヤモヤ感を払拭し、誰もが心から応援できるような環境を整備することが喫緊の課題となります。さらに、30年以内に7割の確率で起こるといわれる首都直下型地震や、世界中を震撼させている国際テロやサイバー攻撃から都民の生命や安全をいかに守っていくかも重要な課題です。同時に、この20年ですでに立ち遅れてしまったグローバルな都市間競争に東京が勝ち抜いて行くため、東京の持つ魅力や潜在力にさらに磨きをかけて、投資や情報、そして創造性に富んだ人材(リチャード・フロリダ加トロント大学教授が「クリエイティヴ・クラス」と呼んだデザイナーやクリエイター、研究者、芸術家など)を世界中から惹きつける「新しい東京」を創造する先頭に立たねばなりません。
 それよりも何よりも、東京が抱える最大の課題は、我が国の国力を蝕む最大の元凶というべき人口減少問題です。超高齢化の進行とともに少子化や貧困化、格差の拡大が、まぎれもなく経済成長の足を引っ張り、社会不安を増大させています。人口減少時代にも活力を維持しながら、幸せを感じられる日本社会を構築するためには、未来を担うこども達の学びや育ちの環境を劇的に改善しなければなりません。

 10数年間、国会議員として働かせていただく中で、私は、地元の多摩地域はじめ東京における子育てや保育、学校教育の現場で発せられた切実な声を数多く聞きいてきました。保育園に落ちて仕事を辞めなければならない。妊娠を告げたら上司のマタハラに遭い、保育園を造ろうとすれば周囲が騒ぎ出す。貧困に苦しむひとり親家庭のこども達の学ぶ機会が奪われているという現実。せめて東京に暮らすこども達には、これまでとは違った未来、すなわち「新しい未来」がプレゼントされて欲しい。これまでの惰性や延長線上にある漠然とした「古い未来」ではなく、こども達にとって希望や可能性に満ちた「新しい未来」が。そんな思いを強く抱きます。

 したがって、今回の都知事選挙の最大の争点は、東京のこども達にどのようにして「新しい未来」を準備できるか、だと思うのです。

 そのためには、8000人に上る待機児童をゼロにする。年間8000件近い児童虐待をゼロにする。そして、16.3%と推計される「こどもの貧困」をゼロにする。このトリプル・ゼロを達成しなければなりません。なぜなら、これらは紛れもなく「東京プロブレム」だからです。そして、大事なことは、東京がこれら日本社会全体の直面する課題を克服するための先頭に立つということです。しかも、東京は、これらの課題を克服し得る人的資源、財政的安定性、日本の首都としての活力を潜在的に持っています。都政が的確な政策を打つことができれば、必ず克服できるのです。

 できるはずのことが、何故これまでできなかったのか? それは、政策のプライオリティが低かったからです。政治の本質が数ある政策に優先順位をつけることであるならば、次の都知事の使命は、こども・子育て・教育を東京政策のプライオリティ・ナンバーワンに持ってくること。トリプル・ゼロを実現するために、政策を総動員し、持てる資源を惜しみなく投入し、「子育て世代」を全力で応援することです。

 東京が変われば、絶対に日本が変わる。だから、新都知事には、東京のこども政策を劇的に転換してもらいたい。そして任期中に、東京のこども達に「新しい未来」をプレゼントする。こどもたちの親御さんやおじいちゃん、おばあちゃんには「こどもたちの笑顔」をプレゼントする。どんな家庭に生まれても、どんな環境に育っても、全てのこども達に正真正銘の「新しい未来」を届ける。これこそが、新都知事に与えられる唯一最大の使命なのです。
(衆議院議員 長島昭久)

新しい“ジブン発見”コラム My Discovery vol.05 水沢アリー(みずさわ ありー)

2016.07.10 Vol.670

水沢アリーの“My Discovery”
新たな出会いは、楽しむ気持ちから!

脱こじらせへの道 第26回 「女性がAVを見る」のその先へ

2016.07.08 Vol.670

 今回は、ひとりエッチのおかずは何派?というアンケートでお話を進めてみようと思います。
 こんなアンケートに回答が集まるようになったのだから、今さら「女性に性欲がない!」とか「女性はオナニーをしない!」というのは嘘だということがわかりますね。
 まだまだ女性の性の解放は途中ではありますが、かなりポジティブな状況ではあると言えそうです。

 圧倒的に多かった「見ながら派」ですが、
 やはりスマホの普及が大きく影響していると思います。
 GIRL’S CHがオープンした2013年の1月時点では、まだスマホを持っている人は半分くらいだったのではないでしょうか。
 それがこの2〜3年でほとんどの人がスマホを持つようになりましたよね。
 スマホによって、いつでもどこでも、手軽にオナニーのおかずが手に入るようになりました。
 GIRL’S CHももちろんその波に乗って、スマホユーザーの増加とともに、サイトのユーザーが増えたと言っても過言ではありません。

 特に「動画や漫画を見ながら」という意見が多かったのも、スマホなら見ながらどんな体勢にでもなれる、というのが大きいかと思います。
 以前「HOW TOオナニー」という撮影をした際に女優さんが、「以前はレディコミを見てたから、スマホになってもオナニーのときは一旦おかずを置いてからする」とおっしゃっていました。
 レディコミはスマホとくらべて重さや大きさもありますからね。読みながらオナニー…となると、かなりやりづらいのではと想像します。

 ましてや動画は、スマホが普及する前はパソコンやテレビで見るしかなく、そうなると見られる場所は自ずと限られてきます。
 周りの目も気になりますね。

 寄せられたエピソードを見てみると、女性のオナニーについてはまだまだ歴史が浅いし、それ故に幅がまだまだ狭いな、と思いました。

新“SASUKE伝説”継承者 猿田洋佑【格闘家イケメンファイル Vol.51】

2016.06.27 Vol.669

 修斗のフライ級(-52.2㎏)といえば、内藤のび太がベルトを返上した事で空位になったチャンピオンの座をかけて熾烈な争いが繰り広げられている階級。猿田洋佑は、そんな強豪たちの中に、ひとつ階級を下げ参戦。

「プロになってからは、2009年に新人王を取ったり、2012年にインフィニティトーナメントで優勝したりするなど、ケガがありながらも良い成績を残す事ができました。しかしインフィニティの翌年の2013年にタイトルに2回挑戦するものの、1回目がドローで2回目が判定負けと惜しいところでチャンスを逃してしまい…。なので、階級をひとつ落とし、適正階級でチャンピオンを目指そうかなと。前の階級でもランキングは1位でしたが、昨年の11月に現チャンピオンの扇久保博正選手に挑戦者決定戦で負けてしまいました。そうなると今度自分にチャンスが回ってくるのが1年後か2年後か…。それを考えたら階級を落としてフライ級で上に行こうと。というのと、のび太選手と戦いたかったというのもあります。でもどっか行っちゃったので、とりあえずここでチャンピオンになって、のび太を追いかけたいと思います(笑)」

【小池百合子のMOTTAINAI】都知事選にかかる費用は約50億円。もったいない話です

2016.06.27 Vol.669

 舛添要一東京都知事が一連の騒動で辞任したかと思えば、イタリア・ローマでは初の女性市長が当選しました。そもそもこのローマ市長選は前市長の公費流用疑惑による辞任に伴うもの。前市長は市のクレジットカードで家族の食事代を支払っていたとして批判されました。その額2万ユーロ、約240万円でしょうか。

 舛添知事の場合、1万8000円のたまごサンドの領収書や正月のホテル三日月での宿泊費などが疑惑の焦点となりましたが、身近な話題と金額でテレビのワイドショーは大盛り上がり。ヒール役と化した舛添知事は自らの記者会見での強気発言で墓穴を掘ったかたちです。

 いつも「政治と金」でコケるわけですが、すべての議員が舛添さんのように公私混同が当たり前と思っているわけではありません。ちなみに私は公私の区別がつけにくい飲食費は一切計上しません。お金の問題に足をとられ、本来の政策実現が遠のいては無意味だからです。

 舛添氏も「東京防災ブック」という危機管理本をヒットさせたのに、自らの危機管理は十分ではなかった。才気あふれる人だけに、もったいない最後でした。

 それにしてもこの騒動で生じる都知事選にかかる費用は約50億円。それこそもったいない話です。これで任期途中に都知事が辞すのはこの4年間で3人目です。その都度突如として選挙戦に突入し、いつも最後に現れる「後出しジャンケン」の候補者が勝利を納める。この繰り返しです。政策論争などより、知名度合戦、人気投票です。

 人口1350万人の東京は国でいえば世界70位のジンバブエ並みです。13兆円にのぼる年間予算規模でインドネシアの国家予算に匹敵します。日本の税収の4割は東京が生み出し、日本経済のエンジンといえます。一方で、2025年には東京圏の高齢化は恐ろしいほどのスピードで進むとされ、若者の街のイメージからは想像もつかない介護難民問題が懸念されています。一国が抱える課題が山積しているうえに2020年の東京五輪が控えているわけです。

 東京オリンピック・パラリンピックは歴史的大事業ですが、開催期間はわずか40日程度の話です。まず都政への信頼を取り戻し、毎日の都民の生活をどう守り、どう希望が抱ける首都とするかが問われているのです。

 老若男女が希望を抱ける首都・東京にする。そのためにもしっかり取り組みたいものです。
(自民党衆議院議員)

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