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格闘家イケメンファイル Vol.34 クレイジー・キッド 竹田誠志
額や顔、そしてTシャツからのぞく腕に見える無数の傷が、プロレスラー竹田誠志の壮絶なファイター人生を語っている。
「入門したU-FILE CAMPはもともと総合格闘技系のジムで、自分も最初は総合格闘技をやっていました。その時にZSTの試合なんかも出場していたのですが、いつの間にかデスマッチのほうに行っちゃった(笑)」
話し始めると饒舌で笑顔がチャーミングだが、やはりデスマッチファイターとしての試合ぶりを聞くと怖い。
「蛍光灯やガラス板を使ってやるので、生傷は耐えません。この前銭湯に行ったとき、なんか腰が痛いなと思ったので、触ったら何か引っかかる。見てみたら、結構大きなガラスが埋まっていました。それは友達にピンセットで取ってもらったんですけど、ガラスや蛍光灯の破片が数日から数カ月後に体から出てくることもあるし、出てこないときは全身麻酔の手術で取ることも。あと、3万個の画鋲をリングにまいて、裸足でやったときは全然動けなかったな。足に無数の穴があいて、折れた芯先が刺さったまんまになっているところもありました。それもピンセットで取りましたけど(笑)」
生で見ると怖そうですが…。
「蛍光灯とかガラスの割れる音って、思った以上にすごいんです。生で聞くと本当に興奮する。誰もがワーッとなるので、非現実を求めたい人は絶対に会場に来たほうがいい。現実に疲れた人とか、会社で嫌なことがあった人は、生で見て、その音を聞いたら、ものすごいストレス解消になると思いますよ」
毎回凄まじい戦いをしている竹田の生き抜きはお酒と温泉。
「こう見えて寂しがりやなので、プロレスをやっていない時は誰かと飲み歩いています。ミュージシャンやお笑い芸人、デザイナーなど異業種の人が多い。そういう人たちと交流することで、学ぶことも多いですね。温泉は男友達と部員2人の温泉部を作って近場から遠くまで年に数十回は行っています。温泉に入りながら人生を語る。これですよ(笑)」
また、見た目に反し家庭的でかわいい一面も。
「調理師免許を持っているので自炊もするし、洗濯も掃除も得意。得意料理はオムライスです(笑)。ケチャップでハートは書きませんが(笑)」
強面で料理男子。ギャップモテしそう…。
「全然、モテないです。とういか、1人で何でもできちゃうので、付き合ったら面白くないって言われてしまう。割と几帳面で、綺麗好きなので、女性からしたら、そこもダメみたいですね。私がいなくてもいいでしょみたいな。だから今は絶賛彼女募集中です。好きなタイプ?うーん、フィーリングが合って、一緒にいて楽しい人。あとは料理ができる人がいいです。やっぱり作ってもらったほうが楽なので。あと、プライベートの時はあまりプロレスの事を考えたくないので、プロレスに詳しくない人のほうがいいです。以前、詳しい人と付き合った事があるんですが、試合に点数つけられたりして面倒くさかったから(笑)。外見は…年下できれい系で、ショートカットの人が好きです」
そんな竹田、11月には6年ぶりに総合格闘技のリングに復帰する。
「総合格闘技っていうのが心にずっとあったんです。最初、ちょっとやっていて、プロレスが忙しくなってきたので、フェイドアウトした形になった。それが中途半端に終わった気がして、自分の中で心残りがあったんです。デスマッチで全身ぼろぼろになって、満身創痍ですが、今ならまだ動けるって。だから動けるうちに、けじめに1試合しっかりやってみたいと決意して、出場する事にしました。ですから、今はプロレスをお休みして、次の試合まで、集中してしっかり調整しようと思っています。練習をしていると、体の衰えも感じますし、正直この短期間で伸びしろがあるかと言われると疑問です。あとは気持ちの問題だと思うので、そこをどうやって持っていくか。その辺も含め、ほかの選手に失礼がないようにしっかり練習して挑みたいと思います」
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格闘家イケメンファイル Vol.33 リアルアマプロレスラー シバター
「なんだよお前、こんなところに呼び出して。イケメンファイル?俺以上にこの連載にぴったりなやつはいないだろう。えっ!? 俺が33回目? 普通1回目か2回目だろう。なんで俺に声が掛かるのがこんなに遅かったんだ? まあ、それは後でゆっくり聞くとして、俺の何が知りたいんだ?」
扉を開けるなり、リング上と同じオラオラ全開で登場したシバター。総合格闘家としてリングに上がるほか、プロレスラーとしても活躍中だ。
「総合格闘技とプロレスの間に違いなんかないね。対角線に立っている相手をぶっ倒す。ただそれだけ。総合格闘技は試合と試合の間隔が長いけど、それはみんな弱いから。弱いから準備期間が必要とか言い訳している。俺なんかプロレスで毎日戦っているよ。本当に強い奴は毎日戦える。格闘技を始めたのは18〜19歳の時だからかれこれ11年ぐらいになるかな。俺が格闘技を好きというより、格闘技が俺を好きだったのかもしれない。なんか呼ばれたような気がして始めたからな」
総合格闘家、プロレスラーのほか、YouTuberでもある。
「YouTubeはここ3年ぐらいやってるね。基本的には自分の試合の動画とか。それこそ自分の胸とか頭、あとリングから離れたところにカメラを設置して、試合の模様を配信している。胸や頭にはリアクション芸人がつけてるような小型のカメラをつけて、自分目線で対戦している様子を映している。だからカメラに映っているのは基本相手の選手だね。本当は俺が映ったほうが盛り上がるから、相手選手にカメラをつけたいんだけど、なかなかつけてもらえないから、自分につけてやっているよ。あとは有名人、芸能人の悪口だね」
そんなYouTuberシバターのファンは子どもが多いとか。
「ファンはほとんど男の子ども。YouTubeの視聴者は子どもが多いんだよ。任天堂3DSで見られるから、ゲームをしないでYouTubeを見ている。そこで俺が子どもたちの心を貫いたんだろうな。妖怪ウォッチのように。子どもたちからすると俺はジバニャンに見えていると思うぜ。女性ファン? 何故かキワモノ好きのファンが多いな。俺としてはキワモノのつもりはなく、正統派イケメンのつもりなんだが、棚橋(弘至)に群がるような感じのギャルはいない。そこは納得いってないね」
女性ファンは少なくてもタイプにはうるさい。
「そりゃ、やっぱり美人だろうね。それは当たり前として、巨乳で、お尻が大きいのがいい。で、ブロンド。キックアスのクロエちゃんなんか可愛いな。嫁さんにするならハリウッド女優かな。そのレベルじゃないと俺に釣り合わないから。連れて歩いた時にみんなが振り返るような美女が俺にはふさわしい。性格? そりゃ、料理ができて性格がよくて、自分に合っていれば…って、普通すぎるだろ(笑)」
11月22日に行われる「〜FIGHTING NETWORK ZST〜 「ZST.49」 —旗揚げ13周年記念大会—」に出場が決まっている。
「相手? まだ決まってないけど、俺と戦いたい奴はごまんといるからな。俺は誰が来たって全然構わない。そしてそこではほかの選手がしないようなパフォーマンス、戦い方、勝ち方を見せるよ。エンターテインメントと強さの融合だな。入場から100%の力で挑むから、俺の試合には絶対遅れるなよ。これを見た女性はぜひともそんな俺を見に会場まで来てほしいね。差し入れのひとつも持って来てくれたらうれしいね(笑)」
そんなシバターのライバルは意外にも格闘家ではなく…。
「ジャスティンビーバーだね。俺の夢は伝説を作ること。世界一の嫌われ者になりたい。世界一嫌われて、知名度をもっともっと上げたいね。そこが今ちょっとジャスティンに負けてるから(笑)。最強の嫌われ者ってかっこいいだろ? 俺というより、格闘技が俺を欲しているから、この体が動かなくなるまで続けると思うよ。格闘技とプロレスを両方やって、世界一の嫌われ者であり続ける。それが俺の夢であり生き方だね」

