SearchSearch

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第47回 70年目の原爆の日に思うこと。

2015.08.07 Vol.648

 広島、そして長崎に原爆が投下されてから70年目を迎えました。黙とうを捧げ、犠牲になった方々に心を寄せながら、思うんです。自分はその思いを自分のなかに留めておくんじゃなくて、外に伝えていかないとって。それが僕の仕事じゃないかって。戦争反対。それだけは伝えていきたいんです。

 70年前に起きたこと。現在もアメリカでは6割の人が原爆投下は正しかったと考えているという話を聞いたことがありますが、それってどうなんだろうって思わずにはいられません。

 こういう話をすると、パールハーバーであったり、日本が他の国にしたことについてはどうなんだ、という議論になりがちですが、それって水掛け論でしかないんじゃないかな。もちろん、悪いところがないわけじゃないと思う。当時の日本が戦争を始めたということ、それ自体についても思うところがあります。ただ、そういう細かいこと、広がったことを考える前に、もっとシンプル、簡単でいいんじゃないですか。爆弾を落とすこと、命を奪うこと、そういうことをしていいのか悪いのか。そこを考えたい。

 そのためにも戦争を知ることが大切です。僕自身、どうやって戦争に触れてきたかといえば、記念館を訪れる、語り部の方たちにお話しを伺うというのもそうですね。それと、黒澤明監督の映画もあります。それをきっかけに自分で調べたりして、緩やかに自分の中に入れてきたように思います。その蓄積された情報をもとに、戦争について考え続けているんだと思います。僕には息子がいますが、彼もまた関心を持って同じように緩やかに情報を入れていってくれたらなと思います。僕や誰かが正しい、間違ってるって言うのではなく、彼自身で積み重ねて行ってほしい。僕はそれを見守りたいと思っています。


 原爆の日。記念式典が行われましたが、ふと思ったことがあります。厳かな式典とはまた別に、あのころできなかったであろう楽しいことをやる、やってやろうっていうイベントっていうのもいいんじゃないかって。それに参加しながら、当時のこと、その時代を生きた人たちのことを思う。そういうのをね。……日本でやるだけじゃなくてさ、これだったらアメリカでもできるんじゃないかな。そんなことも考えました。

EXILE TETSUYA「DANCEの道」第32回「新しいスタートの季節。お互い頑張りましょう!」

2015.08.01 Vol.DANCEの道

 徐々にですが桜の枝に蕾が芽生え、冬の終わりと春の始まりを同時に感じる今日このごろ。新入生や新社会人の皆さんは新生活の始まりにドキドキ・ワクワクしているのでしょうか? 何事もスタートには緊張感がありますが、素敵なスタートが切れるように応援しています! お互い頑張りましょう!!

 さて、スタートと言えば、2013年にシーズン1がスタートしたEダンスアカデミーは、2015年の春からなんとシーズン3を迎えることになりました! シーズン1とシーズン2は半年間の番組だったのですが、シーズン3はなんと1年間やっちゃいます!  半年間でも子供たちと一緒に踊っていると本当に離れ難くなってしまうのに、これが1年となったら確実にヤバいですね(笑)。

 3代目Eダンスキッズは今までとは少し変わって、かなり国際色豊かな顔ぶれになりました。例えば、お父さんがアメリカの方だったり、お母さんがロシアの方だったり、フランスやイギリス、カナダにイラン、もちろん日本の子もいますが、見た目だけでもかなりワールドワイドです! 先日、初めてのEダンスアカデミーレッスンをして来たのですが、今までで一番にぎやか(笑)!

 初めてだから緊張してるかな?と思ったのですが、子供ってみんなすぐに仲良くなるんですね。入りから帰る時までワーワー!キャーキャー!はしゃぎまくってます。ダンスの方は初心者ばかりなのでまだまだですが、これから1年間レッスンを重ねてどのくらい成長するのか楽しみです。子供たちはそれぞれの国の言葉をしゃべれる子がほとんどなので、僕もこっそり英語を教えてもらおうかと思ってます(笑)。

 しかし、子供って本当に面白いですね! 純粋さがたまらなく可愛くて、見ていて本当に飽きません。楽しい時は思いっきりはしゃぐし集中力が切れると思いっきりつまらなそうな顔をするし(笑)。一緒にいるとみんなのピュアさが、自分の中の忘れかけている何かを呼び起こさせてくれるような……。大人になるといろいろなことで自分に歯止めをかけてしまったり、言いたいことも素直に言えなくなったりしませんか?自分の心の真ん中にある本当にやりたいことや思っていることをストレートに行動にした時って意外とうまくいったり、相手に伝わって助けてくれたりするような気がします。素直って大事なことなんだなって、子供たちから教えてもらっています。

 これから1年間きっといろんなことが起きると思いますが、みんなと真っすぐに向き合ってたくさんの思い出を作っていきたいと思いますので、「3代目Eダンスキッズ」の成長を楽しんでいただけたらうれしいです。そしてダンスは心にも身体にもEのでダンスをやったことのある人もそうでない人にも楽しんでいただける番組にしたいと思います、ぜひテレビの前で一緒に踊ってください!!  Eダンスアカデミー第1回目はEテレで4月3日金曜日18時55分からスタートです。先日初めて行ったとある場所でお子さん連れのご家族が僕とUSAさんを見て「ほら! 2チャンネルのダンスのお兄さんたちだよ!」って言われました(笑)。照れましたが、なんだかすごくうれしかったです。

大谷ノブ彦 カタリマス! 第15回 ベタなことをやって夏休みを回収したい

2015.07.27 Vol.647

 世の中はもう夏休み。喜んでいる人がほとんどだろうけど、なぜかうちの息子はそうでもないようなんですよ。学校が好きなのかな、休みはつまらないみたいなんですよね。

 僕の場合、『キキマス!』が月〜木でありますし、週末は夏フェスがあります。8月には舞台『テイラー・バートン〜奪われた秘宝〜』も控えていますし、なかなか夏休み気分は味わえなさそうなんですが、できることならば、夏休みっていえばこれだよねっていうベタなこと、いつも以上にベタなことをしたいって思っています。

 いろんなことがあるんでしょうけど、僕は家族がいるので家族でよりベタなことをやりたいんですよね。というのも、この間、家族で動物園に行ったんですけど、カミさんにすごい言われたんですよ。「一生懸命お父さんやってるね、すごい無理してる」って。お父さんをやるのが……下手なんだろうなあ。異常な行動力というか、人のことを考えていないというか、家族をおいて1人でスタスタ歩いて行っちゃう。だからね、多くの人がやっていることをやってみたいなって思うんですよ。バーベキューとかね。一緒に出掛けたり、カルピスを作って一緒に飲むだとか、キャッチボールをするだとか。もっとボール遊びができるところ、あるといいのになって思います。本当にできるところが少ないですよね。まあ、今は足が骨折してますから、フォームについてアドバイスぐらいしかできないんですけどね……。

大人になると、無駄なことというか必要じゃないことを行動に移すことは億劫になりがちです。僕がこういうベタなことをしたいのも、きっと息子がいるから。それにベタなことをすることで、自分ができなかった夏休みの過ごし方を回収したいっていうのもあるかもしれないですね。

 自分が親ではなく子供だったらどんな夏休みを過ごしたいか?……そうだなあ、釣りがしたいですね。海でも川でもいいんだけど、誰かに釣り方を教えてもらってね。

さて『キキマス!』では、夏休みを盛り上げていきます。いろんな夏の過ごし方、お聞きしたいですね。一緒に楽しめることも考えていますのでお楽しみに。

友香の素 vol.153 2年目のハーブガーデン

2015.07.27 Vol.647

 梅雨が明けましたね。毎日、本当に暑い日が続きますが、皆さんお元気ですか?

 先日、久しぶりにハーブガーデンに出かけたらその成長ぶりにビックリ。1カ月前の6月中旬ごろ、梅雨の長雨で枝が蒸れて枯れてしまわないように、枝や茎をカットしたりと株の整理をしました。特にラベンダーは梅雨による蒸れに気をつけないといけません。造って今年で2年目のハーブガーデンですから、今年も上手く梅雨を乗り切ってほしい! っと思いつつガーデン全体をスッキリさせて梅雨に備えた甲斐あって、梅雨が明けた今、それぞれのハーブたちも無事でした。ラベンダーもまたきれいな花を咲かせてくれていました。だけど、すっきりさせた分、風通しも日当たりも良くなって、更にど〜んっと一回りほど大きくなったハーブも。まるで寝起きの頭のよう! 長く伸びた茎が四方八方に広がりまくり、隣りのハーブと絡み合い…。

 ひとまずは梅雨に負けなかったと安心しましたが、この状態では、今度は夏の暑さで弱ってしまう! 一番に取り掛かったのは、キャットミントのカットでした。背丈が1メートルを超えるハーブ。茎も根元は1センチほどの太さ。だいたい根元から20センチくらいのところでカットします。もったいないな〜と思いますが、あとは花瓶にいけて飾ったりして楽しみます。スッキリとした根元には、すでに小さな芽が出ていたので、今度はそれらが日射しを浴びて育ってくれます。そして、これまたスゴイ勢いで茂っていたミントも、根元から20センチくらいでカット。同様に飾ったり、根っこのついたミントは他の場所に植えてあげるとそこに根付いてくれます。それからローマンカモミールもカット。

 ガーデンはスッキリと綺麗になりましたが、私自身が汗ダクのすごい状態(笑)。私自身をきれいにすべく今夜はカットしたハーブで、ハーブバスをしようと思います!

小池百合子のMOTTAINAI
新国立競技場 平成版「空気」の研究

2015.07.27 Vol.647

 梅雨が明けたとたんに、永田町の「空気」に変化が生じています。各種世論調査では、安倍政権不支持が支持を上回るものも出てきました。

 安全保障関連法案での衆院採決に加えて、新国立競技場問題、直接政治には無関係ですが、名門企業・東芝の利益水増し経理問題などが相まって、暗雲が立ち込めてきたといった感じです。

 安保法制については、ありがたいことに戦後70年の長きに渡って、国内の平和を享受できたものの、それゆえにテーマそのものへの拒否感が強い。ミサイルだの、軍艦だのといったハードな言葉を聞いただけで耳を塞いでしまうため、なかなか国民の理解が深まらないのが現実です。

 どう考えても、安保法制を実施した場合、リスクは高まると考えますが、安倍総理などの答弁で「リスクは別次元」と言い切ってしまっては国民の不信がかえって募るものです。むしろ、率直にリスクについて語り、わが国の現状、今後のあり方を論じることが、国民の理解につながると思います。

 安保法制審議もいよいよ参議院に舞台を移しますが、与野党ともに「良識の府」を体現してほしいものです。
 日本人にはイメージしにくい安保法制と違って、2500億円もの建築費が必要な新国立競技場問題はとても分かりやすいテーマです。当初の予算、1300億円だけでも「高い!」と思われていたのに、その2倍と聞けば、批判の的となるのは自明の理でした。

 何よりも五輪選手の強化費にしわ寄せがいくとなっては合点がいきません。仏よりも仏壇にお金をかけることになるではありませんか。安倍晋三首相がようやく「ゼロベースでの見直し」を決めたものの、遅きに失した感があります。
 冒頭、「空気」と表現したのには、昨今の様々な問題には、山本七平氏が記した『空気の研究』を思い出したからです。曰く。「『空気』とはまことに大きな絶対権をもった妖怪である」と。「専門家ぞろいの海軍の首脳に、『作戦として形をなさない』ことが『明白な事実』であることを、強行させ、後になると、その最高責任者が、なぜそれを行ったかを一言も説明できないような状態に落とし込んでしまう」。

 東京へのオリンピック・パラリンピック誘致の際は、誰もが誘致成功の手柄を競い合ったのに、今や責任の所在が不明です。東芝問題も過去の経緯が洗い出されつつありますが、得も言われぬ社内「空気」の支配があったのでしょう。
「空気」という妖怪に惑わされないためにも、自己を確立し、現実と将来をみる的確な情報入手と理解が欠かせません。そろそろ日本の空気症候群から脱皮したいものです。      
(自民党衆議院議員)

ノッポン弟オススメ! from TOKYO TOWER
TOKYO TOWER HIGHBALL GARDEN ROOFTOP ジンギスカン

2015.07.26 Vol.647

 毎日暑いけど、みんな元気? 東京もいよいよ梅雨が明けて、本格的な夏がやってきたね。お兄ちゃんは毎日冷え冷えのハイボールを飲みたいって言っているよ。そんな願いを叶えてくれる場所が東京タワーにオープン!

 その名も「TOKYO TOWER HIGHBALL GARDEN ROOFTOP ジンギスカン」。なんと東京タワーでは初めて、フットタウンの屋上スペースにジンギスカン・ガーデンができたんだ。ライトアップされた東京タワーの塔脚の内側に位置する屋上スペースは、東京タワーの鉄骨の迫力と美しさ、ライトアップの優美さを間近に体験できる、知る人ぞ知る穴場スポット。メインメニューは、1962年のマザー牧場創業以来の伝統の味で、人気№1のジンギスカン。それを秘伝の自家製ダレで食べるとほっぺたが落ちちゃいそうなおいしさ。ラム肉だけじゃなく、牛肉、豚肉のほか各種野菜も食べ放題!

 飲み放題ドリンクも「角ハイボール」はもちろん、生ビール、赤ワイン、ソフトドリンクを取り揃えているほか、東京タワーのライトアップをイメージしたオレンジ色のオリジナルハイボール「東京タワーハイボール」なども用意。さっぱりした味わいでとっても美味しいよ。北海道ザンギなどのアラカルトメニューも超おススメ。ジンギスカン・ガーデンで暑い夏を乗り切ろう!

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 悋気の火の玉(りんきのひのたま)

2015.07.26 Vol.647

 浅草は花戸川の鼻緒問屋・立花屋の主は、堅物を絵に書いたような人物。しかしある夜、仲間に強引に誘われて吉原へ行ったら、すっかりはまりこんでしまった。しばらくすると廓通いをするよりも、気に入った花魁を身請けして、妾にする方が安上がりと算盤を弾き、早速根岸に妾宅を作って住まわせた。最初は花戸川の本宅へ月に20日、根岸の妾宅に10日が行動パターンだったが、妾ができたことを知った本妻が不貞腐れて始めた。主が「お茶を入れてくれないか」というと「お茶?私の入れたお茶なんか美味しくないでしょ、フン」「嫌な言い方をするね。じゃ、飯の支度を頼む」と言うと「私のお給仕なんかじゃ美味しくないでしょ、フン」と何を言っても邪険にされる。そんなことをされるうちに段々本宅から足が遠のき、20日が妾宅、10日が本宅と逆転してしまった。それがますます気に入らない本妻はついに、根岸の妾に見立てた藁人形を五寸釘で杉の木に打ち付け呪い始めた。その噂を聞いた妾は大激怒。「私が頼んで旦那に来てもらっているわけじゃなく旦那が私に惚れているんだ! そっちが五寸釘なら、こっちは六寸釘だ!」とこちらも丑の刻参りを始めるしまつ。そのかいあって(?)、本宅の妻も根岸の妾も同日、同時刻にそろって急死してしまった。結局旦那は1度に2つの葬式を出す羽目に。ところが初七日を過ぎると妙な噂が。毎晩立花屋の蔵から陰火が上がり、根岸の方に猛スピードで飛んでいくという。さらに根岸でも陰火が上がり、花戸川の方へ。その2つの火の玉が中間の大音寺でカチーンとぶつかり合い、火花を散らし死闘を演じていると。そんな噂が広まると店の信用にもかかわると、谷中の木蓮寺の和尚でもある伯父にお経を上げてもらい、2人の魂を成仏させてもらおうと現地に行くと根岸から陰火が上がり旦那に向かってフワフワと近づいてきた。「お前の気持ちも分かるが、ここはなんとか成仏してもらって…。ちょっと一服したいから、火を貸しておくれ」と、火の玉で煙草に火を点け吸いながら説得していた。すると花戸川からも火の玉がすごい勢いで旦那のところで飛んできた。「お前にもぜひ謝りたいと思っていたのだよ。腹も立つだろうがそこは穏便に…。ちょっとまた一服させておくれ」と妻の陰火にキセルの先を近づけると火の玉はスっとよけて「あたしの火じゃうまくないでしょ、フン」

格闘家イケメンファイル Vol.29 新生K-1の申し子 平本蓮(ひらもとれん)

2015.07.26 Vol.647

 昨年『K-1甲子園2014〜高校生日本最強決定トーナメント〜』の王者となり、今年1月にK-1のリングでデビュー。現在3戦3勝と勝ち星を重ね、俄然注目の高校2年生平本蓮。格闘家のDNAは父親から受け継いだものだった。

「小学校4年生になる前のある日、父親に“近くにキックボクシングのジムができたから行くぞ”って言われて半強制的にやらされたのが格闘技との出会いです(笑)。もともと父親はプロボクサーを目指していたんですが、規定の厳しいプロボクサーになる前のCT検査で、ちょっと引っかかるところがあったらしく、ボクシングを続けるのをあきらめたそうです。それまで一生懸命努力してきた夢が一気に消えて絶望したと思うので、その分頑張りたいなという気持ちはあります。自分自身も格闘技が大好きなので、託されているというより、パンチの技術などもすべて父に教えてもらったので、夢を代わりに叶えてあげたいなという気持ちですね」

 きっかけは父親でも平本自身、格闘技のおもしろさにのめり込んでいった。

「最初に入ったジムがすごくアットホームで楽しかったのもありましたが、やり始めて1週間ぐらいでスパーリングをやらせられたんです。相手の子は正道会館で空手をやっていてすごく強かったので、思いっきりボコボコにされた(笑)。その時に不思議とやり返したいという気持ちがわきおこり、その子が2時間練習したら、自分は5時間とか、とことんのめり込んだ。そうするとどんどん実力がついてきて、1年後には僕のほうが何倍も強くなっていました。それで努力することの大切さ、そして努力すれば報われるという楽しさを知った気がします。そして始めて1年半後の小学校5年生の時にアマチュアジュニアのワンデートーナメントに出場して、何年もやっている子を差し置いて圧勝で優勝しちゃった(笑)。その時に、俺ってやればできるのかも知れないと思いプロ、そしてチャンピオンを意識しました。ただ、小学校を卒業したあたりからK-1がテレビで放送しなくなったのと、中学時代に体が大きくなって子どもの階級がなくなり、あまり試合に出られないこともありアマチュアボクシングを目指そうかなと思ったこともあったんです。東京オリンピックも決まったし。でもボクシングは素晴らしいスポーツなんですけど、キックボクシングをやっていた自分的には何か物足りなさを感じてしまって…。それで迷っている時に、K-1とK-1甲子園が復活になり、一気に目標が定まり、今につながっています」

 こうと決めたら一直線!かと思えば、意外にも多趣味とか。

「ほかにもやりたいことがたくさんあるんです。とにかくいろいろなものに影響を受けやすい(笑)。熱しやすく冷めにくいタイプですね。遊びならスケートボードとか、ギターも弾けますし、料理も好き。器用? 逆ですね。不器用だからどんどんのめり込めるんです。できることはすぐ飽きるけど、できないことほどはまりますね。女性の趣味ですか? 不器用なので生活していてできないことが多いし、普段はぼーっとしているので、リードしてくれる優しい人がいいです(笑)。見た目は同じ年で今人気の広瀬すずさんとかかわいいですね」

 9月にはK-1の本選に出場する。

「ずっと夢見てきた舞台ですが、当時あこがれていた舞台とはまた違うと思うんです。新生K-1はまだ生まれたばかりですし、僕もプロ格闘家として生まれたばかり。だからK-1と一緒に成長して行きたいですね。ですから9月は自分らしい試合をします。早くてキレのある攻撃で、きれいなパンチ、きれいな蹴りでKOを取る。モハメド・アリじゃありませんけど、“蝶のように舞い、蜂のように刺す”。そんな戦いをしたいといつも意識しています。バチバチ打ち合う試合も楽しいですが、僕の場合はきれいに戦い圧倒的に勝つ。その姿を見てほしいですね。目標?近いところではファイトマネーでスポーツカーを買いたい(笑)。そして将来的にはK-1とともに自分も大きくなって、ラスベガスとかで試合をしたいなと思います」

脱こじらせへの道第3回 女性のセックスは「イク」ことがゴールではありません

2015.07.24 Vol.647

 さて、今回は『「一人エッチでならイケるのに……」セックスでイッたことある?』というアンケートをもとに「こじらせ」からの脱却の道を探ってみたいと思います。

「一人エッチでならある」という人を加えると約7割がイッたことがあるとのことでした。
 まず前提として、この数字を見て「えっ? こんなに?」と感じた人もいるかもしれませんが、この数字は自己申告ですので、少し多めに出ていると思います。
 またこのアンケートに答えようと思った段階で、ある程度「イク」「イカない」ということを意識してセックスやオナニーをしていると思うので、大前提として、「ある」という答えが多く出るということは予想していました。この数字を見て「私は少数派なのか…」というふうには思わないでください。ファッション誌なんかでこの質問を投げたら多分もっともっと少ない数字になるはずですので。

 一言で「イク」と言っても、男性の場合は射精という非常に分かりやすい形がありますが、女性の場合、基準は人それぞれ。7割の人の中でも、その状態は千差万別です。そもそも「イク」「イカない」についてよく分かっていない人が大多数だと思います。
 また、「イク」「イカない」という会話の中で、「イッたことがない」という人は多分ホントにイッってないんだと思います。
「これが多分イッたってことなのかな?」という人は怪しいです。本当はイケてないのに、頭の中で勝手に「イケた」と変換しちゃってる可能性があります。

 アンケートの答えの中に「イケてなくて彼氏に申し訳ない」という答えがあったのですが、これはセックスに対して女性が主体的になれていないという証拠だと思うんです。
 まず男性ありきで、「彼氏がイッてほしがっているから、イカなきゃ悪いな」とか「相手が気にするからイケるようにならなきゃ」とか。

 でも、先ほども言ったように、男性には射精というゴールがありますが、女性はそれがない。たとえば、セックスをパートナーとのコミュニケーションのひとつだと思えば、セックス自体で「イク」「イカない」はそんなに重要ではないって思いませんか?。
 だって会話って必ずオチがなきゃいけないってことはないですよね。そう考えるとセックスも必ずイカなくてもいい。
 つまりセックスにおけるゴールが男女では違うので、必ずしも男性に合わせることはないんです。セックスにおいては男性のゴール=女性のゴールではありません。

「こじらせ」という観点でいうと、「イケる」人の中にも「イケない」人の中にも、こじらせは存在します。

 よく「セックスでイッたことがない。イッてみたいし、イキたいんだけど…」と考える人がいますが、「イク」って先天的にイケちゃう人と、「相手に開発されてイケるようになった」というようにある程度練習みたいなものが必要な人もいます。肉体的な問題もあれば、精神的な問題もあったり、それに、体質的にイケない人というのもいます。
 いずれにせよ、ある程度の努力はしないといけないにしても、「イクための努力」ってなんだか違和感ありませんか?
 彼が好きなの? それとも、ただただオーガズムを得たいの? 何のためにイキたいのか、目的がわかりませんよね。自分で自分のゴールを決めつけて迷走している。

 ただこの場合、「俺のセックスで女はイッて当たり前」と思っている男性が相手の場合だと、本当に厄介です。
 男性には是非、女性のオーガズムには色々あるということと、自分のテクニックが完璧ではないことを、理解していただきたい。

 反対に、「イケる」人の中では、いかに自分がイケるかということを語ってしまう人がいますが、それはちょっと気持ち悪い。イクことにこだわりすぎです。セックスにおいて、「イッていることだけで満足している」のであれば、それは果たしていいセックスだと言えるでしょうか?
 もし「イク」ことだけに重点を置いているのであれば、一度自分のセックスと、相手と、関係性を見直したほうがいいかも。

 イケる人は当たり前にイケるものだと思っているようです。一方、イケない人は自分だけイケてないのかと思っているようで「私おかしいのかな?」とか「イケるようにならなきゃ」とか悩んでいるのかもしれないですが、悩む必要はないんです。
 考えることはいいんですが、悩まなくてもいいことに悩むのはばかばかしい。悩んでもしようがない。
「いつかイク時もあるんだろう」くらいに思っていればいいんです。
 何度も言いますが、女性のセックスの場合はイクのが最終形ではないので、男に合わせてイカなきゃいけないということはありません。

「イク」「イカない」の話をしていて、イケてない私は少数派なのかと思ったら、実はイケてるほうが少数派だったということもあります。

「イク」はセックスの延長線上であってもいいし、なくてもいい。
 そう考えると「別にイケなくてもいいか!」はこじれてないと思いますが、「イケない。どうしよう」とうじうじするのはこじれ、ということになるのではないでしょうか。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第46回 今年の夏フェス、DJ ダイノジはちょっと違う…かも?

2015.07.23 Vol.646

 3連休も終わり夏休みシーズンに入りました。それと一緒に、各地で夏フェスも始まってます。ダイノジ20周年っていうのもあるし、僕もたくさんの夏フェスに出演させていただきます。

 その一発目となったのが20日に台場であった『アフロの変フェス』。僕とレキシの池ちゃんでやってるフジテレビ『アフロの変』(毎週木曜25時25分〜)の公開収録だったんですけど、これが本当にいいイベントだったんですよ。

 何が良かったかっていうと、それはいろいろあるんだけど、℃-uteですね。よっぴー(ニッポン放送の吉田尚記アナウンサー)が言ってたんだけど、℃-uteってさ、変わった振りつけっていうか、最初見た人は笑っちゃうような感じがあるんですよ。でもそれが、だんだんカッコよく見えてきてスタンダードになって、そしてライブの鉄板曲になっちゃう。それが本当のポップスなんだって。変なものとしてインパクトを与えていたものが大衆化する。2000人が彼女たちを平等に楽しんでいる……変なものを愛すっていうか、これもいいじゃんって言い合うようなフェスだったんです。それと、℃-uteのファンがどんなグループのパフォーマンスでもすごい盛り上がっていたのにもグッときました。骨折した足を引きずりながらステージを降りて、一緒になってオイコールをしたり、ハイタッチしたりして。℃-uteのファンで良かったって思いましたね。
 

 ちなみに、このイベントではギターまで弾いちゃいました。かじった程度ですけど高校時代にバンドでギターをやってたんですけどね、その日はとにかく練習して臨みました。池ちゃんがしないっていうんでリハーサルもしなかったので、見てくれた人は、それもまた「変なもの」として楽しんでくれたんじゃないかなって思いたいです。

 変だけどいいじゃない、みんな違っていいじゃない。それって、このイベントや番組だけじゃなくて、これから自分がいろいろやっていくなかでのテーマ、人生のテーマでもあります。受けること、盛り上がることばかり考えてやってきたけど、そうじゃなくて、いい曲さえかけていれば俺たちは大丈夫。変なDJでいいじゃないって思うんですよ。

 夏フェスシーズンも本番。DJダイノジも、ロック・イン・ジャパン・フェスティバル、サマーソニック、そして秋のマグロックやフジソニックまでたくさんのフェスに出演します。これまでのDJダイノジを知っていてくれる人がいたら、これまでとはちょっと違う?って感じてもらえるかもしれないですね。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第45回 一杯の立ち食い蕎麦。

2015.07.15 Vol.646

 ここのところ、立ち食い蕎麦に通っています。前から立ち食い蕎麦は好きなんだけど、足を骨折して動きづらいっていうのもあって、立ち食い蕎麦に落ち着いちゃってるんですね。腹が減っている。何か食べたい。いつもの店に行こうかなって思っても、この足では少し距離がある。そんな時に、あたりを見回すと必ずあるんですよ、立ち食い蕎麦が。

 先日、久しぶりに降りた桜木町でもそんな感じで、ふらっと立ち食い蕎麦屋に入りました。ただ、これが衝撃的な出会いだった。全部、自分の好みの店だったんです。

 店は、桜木町の駅構内にある川村屋。「そば」「うどん」と文字が並んだ店先に、もうひとつ…「青汁あります」。さっそく注文を通そうとしたら、青汁は別のカウンターがあるっていうんです。青汁を出す店も初めてなら、別のカウンターがあるとは。そして「はーい」って出してくれた青汁が、ドロドロの生の青汁。これがね、体にめっちゃいいだろうなって味なんですね。蕎麦は、かつおだしの優しい味。いなりずしにはごまも入っている。…うまい。人気メニューは「とりそば」で、煮込んだ鶏肉が入ってるんですよ……やるじゃない、と。

 川村屋さん、明治33年(1900年)にもともとは西洋食堂として始まったそうなんですね。駅周辺の開発があって店舗も移転したりするなかで蕎麦屋に専念。この115年の間にはいろんなことがあって、時代も変わっていくなかで、それに合わせて変化しながら、今もおいしいお蕎麦を出し続けているんですよね。蕎麦をすすりながら、青汁を売ろうとしたときもそんなもの売ったって、なんて反発もあったんじゃないだろうか、いなりずしのごまだってコストが高くなりますよ!なんて意見もあったんじゃないだろうか。それでも、お客さんの健康を考えて……なんて、考えを巡らせていたら、涙が出てきちゃいました。

 その日は本当にお腹が空いていたんで、もう一杯、かけそばを食べようかと思ったんですが、もう無理。泣いている松葉杖の男が「かけそば、もう一杯」なんてシュールすぎるでしょう。一杯のかけそば感がすごいしね。

 この話、13日の『キキマス!』で話したんですが、そしたら反響がすごかった。川村屋さんに行っているっていう話もあったし、おらが村の立ち食い蕎麦話とか止まりませんでした。

 骨折は全治1カ月といわれています。僕の何度目かの立ち食い蕎麦ブーム、しばらく続きそうです。

Copyrighted Image