私立聖学園の生徒会を舞台にした恋愛漫画の金字塔『天使なんかじゃない』、ファッションデザイナーを目指す主人公の恋と成長を描く『ご近所物語』、中島美嘉と宮﨑あおい出演の実写映画化で社会現象を巻き起こした『NANA』……数々の人気作を世に送り出した漫画家の矢沢あい。矢沢本人が総監修を務めた“ベストアルバム”のような原画展「ALL TIME BEST 矢沢あい展」が現在、新宿髙島屋 11階特設会場にて開催されている。
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ゲイの男性2人と彼らと深い関わりを持つ1人の女性との時代を超えて描かれるラブストーリー『The Pride』が日本では約11年ぶりの上演
PLAY/GROUND Creation #3『The Pride』が現在、東京・赤坂RED/THEATERで上演されている。
同作はイギリスの劇作家アレクシ・ケイ・キャンベルが2008年に執筆し、イギリスで最も権威のある演劇賞とされるローレンス・オリヴィエ賞を受賞した戯曲。日本ではTPTが上演して以来、約11年ぶりの上演となる。
物語は1958年と2008年のふたつの時代を交錯しながら展開。50年間の空白を挟み、ゲイの男性2人と彼らと深い関わりを持つ1人の女性との、時代を超えて描かれるラブストーリー。
1958年はフィリップとシルヴィアは夫婦関係。そこにシルヴィアの仕事仲間のオリヴァーがやってきて、オリヴァーとフィリップは恋に落ちる。だが、「同性愛は病気」とされたこの時代。そんな当時の社会のタブーに立ち向かう活力のあるオリヴァーとは対照的に、フィリップは自らの立場と社会から向けられる視線に苦しむことになる。
2008年ではオリヴァーとフィリップは恋人同士。だが、オリヴァーの行動が原因で2人は別れてしまう。他の男性と性的な関係を持つことがやめられないオリヴァーと1958年の出来事からどこかに罪悪感を抱えたまま2008年を生きるフィリップ。2人の共通の友人であるシルヴィアはそんな2人を見かねて、彼らをそれぞれプライド・パレードに誘うのであった。
巨大ガシャやAIルフィも!グッズ展『Meet the “ONE PIECE”』で渋谷はワンピース一色
今年でマンガ連載開始25周年を迎え、25日に原作連載再開、8月6日に劇場版『ONE PIECE FILM RED』の公開を控える「週刊少年ジャンプ」の大人気コミック『ONE PIECE』。現在、渋谷キャスト スペース・ガーデンにて25年分のグッズを展示販売するグッズ展『Meet the “ONE PIECE”』、「RAYARD MIYASHITA PARK」で連動イベント『Meet the “ONE PIECE” 出張版 at RAYARD MIYASHITA PARK』が開催中だ。『ONE PIECE』一色の渋谷を編集部が体験した。
金融教育ディレクター・橋本長明さんに聞く 知っているようで知らない「金融教育」
今年度から高等学校で「金融教育」の授業がスタートした。これに合わせて、小学生から金融リテラシーを学べる解説書『すてきな相棒!おかね入門』(リトルモア)が出版された。著者は日本銀行で「金融教育」の概念作りや「金融教育元年」事業などに携わり、現在は金融教育ディレクターとして活動する橋本長明さん。橋本さんに、なぜ今「金融リテラシー」が必要なのか教えてもらった。
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『69号室の住人』初のライブイベント開催 グランジ遠山と楽しむ「オタク目線すぎない」アーティストとのトーク
音楽トーク番組『69号室の住人』( TOKYO MX、毎週火曜深夜1時35分)のライブイベント『69号室の住人 LIVE!!!!』が、1日、渋谷区のLINE CUBE SHIBUYAで行われた。
音楽好きの芸人、遠山大輔(グランジ)がMCを務め、ゲストアーティストの音楽性からプライベートに至るまでを自由に聞き出すという番組。このライブでも普段の放送と同様、遠山とゲストアーティストのトークを挟みつつ、進行した。
この日は、青山テルマを筆頭に、シンガーソングライターの井上苑子、神泉発のバンド、フレンズが出演。シンガーソングライターのericaと冨岡愛がオープニングアクトを務めた。
芸人MCとのトークも番組主催ライブならではの醍醐味
オープニングアクトのライブパフォーマンスを経て、グランジ遠山が登場。簡単な番組紹介の後、本編がスタート。
フレンズのライブが始まると、会場のボルテージも一気に上昇。自称神泉系バンドのフレンズは、軽快かつおしゃれな曲調が特徴だ。『夜にダンス』『NIGHT TOWN』などヒットチューンを中心に曲が進む中、SNSで流行中の『タイミング』では遠山をスペシャルゲストとして呼び込み、遠山も熱唱。普通のライブではなかなか見られない光景のスペシャルコラボとなった。その後、事前に番組内で遠山がリクエストしていたというアルバム曲『海のSHE』も披露。普段こういった対バン形式のイベントではまず歌うことはないであろう曲が登場するのも、番組イベントならではの光景だった。
ライブ後には、各アーティストとのトークパートも展開。ライブ中のMCはアーティストそれぞれの個性が出るポイントではあるが、掛け声や声援を送ることはできても、改めてライブや楽曲について深掘りできる機会はなかなかない。遠山は自身を「僕、別に音楽評論家ではないですからね」と言いながら、等身大な質問でライブの感想や、アーティストたちの近況を引き出していく。アーティストたちの話もよりファンが気になる方向に膨らんでいくのが、観客側の視点から見るとありがたかった。
井上苑子も『大切な君へ』や『だいすき。』など、Z世代から人気を集める曲を披露。爽やかで透明感のある歌声が魅力の井上だが、そんな彼女を「井上苑子ちゃんは喋らせたらすごいから」と評価する遠山。実際、ライブ後のトークパートでは遠山との掛け合いの中で、井上節を連発して会場に笑いが沸いた。
ソロアーティストは、ライブMCのみだと一人で語ることが多くなりがちだが、遠山は一歩引いた目線でアーティストの魅力を引き出していく。芸人で例えるならばボケの井上に対して、軽快にツッコミを入れていく遠山。実は、今回のライブ以前の放送回にて遠山と「あっち向いてホイ」で勝負していた井上。結果遠山が勝利したということで、遠山のリクエスト曲『点描の歌』もライブで披露していた。井上はトーク中、その時のあっち向いてホイが「すごくカットされていた」と暴露。放送内では出てこない、そして一人のトークでも出てこないエピソードが聞けるのも、リアルイベントならではの醍醐味と言ったところだ。
コロナ禍の世界に“ハワイの風景”伝えた日本人写真家の個展が東京で開催
ハワイ オワフ島でガイドをしながら、ハワイの景観を写真に収めている写真家yasuの個展「UPLIFTING2022~Bright&Sunset」が7月16日から台場にて開催。
このコロナウィルス渦中においても、アメリカ、カナダ、スペイン、ドイツ、韓国、ポルトガル、フィリピンなど世界各地の国際写真展に出品し多数入選。ハワイの美しい風景の数々を世界に届け、高く評価されてきた。
コロナ感染拡大の影響を受け日本からの旅行客が激減しているため、現在はガイド業を休止し一時帰国中。年内にはハワイに戻り事業を再開する予定とのこと。
本展では「ブライト&サンセット」をテーマに、ハワイの素晴らしい景観を撮影し続けた作品、約50点以上を展示。青い空と海、夕暮れからのマジックアワー…ハワイが見せるさまざまな光景を臨場感たっぷりに写し出す。
このコロナ禍でハワイへの旅行を我慢していた人も多いはず。ガイドとして現地に暮らす彼ならではの、ハワイ愛にあふれた写真の数々で、地上の楽園を感じてみては。
「UPLIFTING2022~Bright&Sunset」は7月16日から31日まで、台場・GALLERY21にて開催。
『エヴァンゲリオン』歴代プロダクト大集合! 誕生から現在まで約25年以上にわたる“エヴァカルチャー”に圧倒
大人気シリーズ『エヴァンゲリオン』のプロダクトが一堂に会する『EVANGELION CROSSING EXPO-エヴァンゲリオン大博覧会-』が8月15日から渋谷ヒカリエにて開催。
1995年にTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』が放送されて以来、25年以上にわたって生み出されてきたプロダクトやプロジェクト4000点以上が展示される“エヴァプロダクトの祭典”。貴重なアイテムの数々を通して、あらゆるジャンルに広がる“エヴァカルチャー”を体感できる展覧会となっている。
テレビ放送開始当時から現在までに制作されたフィギュア・プラモデルに始まり、数々の話題を呼んだ、企業や地域、他作品のキャラクターとのコラボアイテムやプロジェクトアイテムも一挙終結。
販売価格約1600万円という、世界に一台しかないスポーツカー「エヴァンゲリオン オロチ」も実物展示。
玩具や雑貨にとどまらず、アパレル、伝統工芸品、ゲーム、イベント、モータースポーツなど、あらゆるジャンルに広がるエヴァカルチャーの多様性と歴史を体感できる機会となっている。
また、本イベント限定アイテムなども登場する公式ストア「EVANGELION STORE」や会場限定のソフトクリームなども合わせて楽しんで。
『EVANGELION CROSSING EXPO-エヴァンゲリオン大博覧会-』は7月15日から8月26日まで渋谷ヒカリエ・ヒカリエホールにて開催。
持続可能な社会に必要なキーワード「エシカル」とは?日本初の『エシカル白書』発売
新型コロナウイルス、気候変動、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻……経験したことのない困難な時代を生き抜く私たちが、持続可能な社会の実現に向けて重要な概念が「エシカル(ethical=倫理的な)」。一般社団法人エシカル協会では、「エシカル」をキーワードにまとめた日本初の白書『エシカル白書 2022-2023』(山川出版社)を発売した。
同協会代表理事・末吉里花氏とジャーナリスト・国谷裕子氏による対談や脱炭素・海洋プラスチック・フードロス・児童労働および強制労働といった社会課題の解説、国連が発表する統計データの読み解きを網羅。さらにスウェーデン・ポートランド・バリ島・徳島県上勝町といった国内外の先進事例、IPCC主執筆者の江守正多氏、アニマルライツセンターの岡田千尋氏、『人新世の「資本論」』著者の斎藤幸平氏ら識者の論考も掲載し、私たち一人ひとりがエシカルな視点を持つことの大切さを教えてくれる。
発売を記念して『エシカル白書 2022-2023』を3名にプレゼント。
今しか見られないEXILEのドームツアー開幕! ATSUSHI「EXILEって最高だな」
今しか見られない、15人によるEXILEのドームツアー『EXILE LIVE TOUR 2022 “POWER OF WISH”』の初日公演が6日、福岡PayPayドームで開幕した。
今回のツアー『POWER OF WISH』では、2020年にソロ活動専念を発表したATSUSHIがグループに限定復活し全公演に参加。約2年5カ月ぶりとなる、“15人のEXILE”によるドームライブ、さらに今しか見られない、15人によるEXILEのライブパフォーマンスが見られるツアーが始まった。
本記事は、そのオフィシャルリポート。
劇団鹿殺しの活動20周年記念公演vol.2『ランボルギーニに乗って』が7月8日からスタート
鹿殺しは座長・菜月チョビが関西学院大学在学中にサークルの先輩であった代表・丸尾丸一郎とともに2000年に旗揚げした劇団で昨年、実に活動20周年を迎えた。
彼らは2021年-2022年を「劇団鹿殺し20周年YEAR」と銘打ち、昨年は活動20周年記念公演第一弾として『キルミーアゲイン’21』を新宿・紀伊國屋ホールと大阪・IMPホールで上演。今回はその第2弾で新作書下ろしとなる。
20年の間、本公演、特別公演、全国ライブハウスツアー、プロデュース公演とさまざまな形態で59の公演を行ってきた。この驚異的な公演数を実現できたのも、彼らの「劇団力」の賜物。昨今の劇団では珍しく、多くの劇団員を抱えつつ、新しい血の導入も怠らない。劇団として結束しながらもこじんまりとまとまることはなく、外部との交流も盛んに行い、今回も松島庄汰、河内大和、多田直人(キャラメルボックス)、谷山知宏(花組芝居)といったさまざまなシーンで活躍する俳優たちをゲストとして迎える。
今回の公演にあたり、座長の菜月チョビは「集大成のような『キルミーアゲイン’21』と対比して、こちらは20年目の旗揚げ公演のような姿勢で臨んで参ります」とコメント。ここからまた新たな鹿殺し伝説をスタートさせるつもりだ。
ケニア発アパレルブランド「ラハ・ケニア」の起業ストーリー『踏み出す一歩は小さくていい』
大学在学中の就職活動で60社すべて不採用となった著者。その後、介護職、ニート、教職を目指すも断念、丸の内でOL生活……。そんな彼女の背中を押してくれたのは、結婚を期に夫と移住したケニアで人々が身にまとう、カラフルで個性的なアフリカ布だった。
現地でアパレルブランド「RAHA KENYA(ラハ・ケニア)」を立ち上げた河野理恵さんの起業ストーリー。SNSでのテスト販売からトライ&エラーを繰り返し、次から次へと起こる問題に悪戦苦闘する。社会課題や廃棄問題にも安易な答えを出さず〈私が願うのは、支援ありきではなく、ラハ・ケニアの商品を純粋に「かわいい」とか「品質がいい」と思って買ってくださること〉と貫く姿勢もいい。
「RAHA KENYA」のブランドコンセプトは「一歩踏み出すきっかけの」。この本もアフリカ布のように洋服が好きな人、アフリカに興味がある人、起業を考えている人、何かを頑張りたい人の背中を押してくれるだろう。税込1540円。