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妻役・吉永小百合に「私がだいぶ年上だから」と言われ佐藤浩市「そう感じることは一切ございません」

2025.10.31 Vol.web ooriginal

 

 映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』の初日舞台挨拶が31日、都内にて行われ、俳優の吉永小百合、佐藤浩市、天海祐希らキャスト陣と阪本順治監督が登壇。吉永と佐藤が劇中さながら、夫婦漫才さながらのほっこりトークを繰り広げた。

 1975年、エベレストの女性世界初登頂をはじめ数々の偉業を成し遂げた登山家・田部井淳子の実話をもとに描く感動作。

 主演の吉永は「本作が124本目の映画になるんですけど、昔はこういう舞台挨拶が無かったので毎回、前日の夜はドキドキして。今日は天気が悪いというので、昨日は胃がシクシクしてました」と苦笑。

 親友役の天海は「偉大な女性が偉大な女性を演じた映画」と言い、吉永も思わず照れ笑い。

 一方「まさか吉永さんと夫婦役ができるなんて」と感激を語っていた佐藤に、吉永が「だいぶ、私が年上なので(笑)」と茶目っ気を見せると、佐藤は「いや、とんでもない! まったくそう感じることは一切ございません!」と力いっぱい断言。

「亡き三國(連太郎)もこんな日が来るなんて思って無かったと思う」と感慨深げに語る佐藤は「三國に報告したらなんと言うと思うか」と聞かれると「“ああ、そう”」と、父である名優・三國連太郎をほうふつとさせる声色で答え、阪本監督が「ものまね?」。会場は笑いに包まれた。

 この日は、映画にちなみ一同に「自分にとって“てっぺんの向こう”にあるものは?」という質問。佐藤は「てっぺんの向こうにてっぺんがいた。僕も100本以上の映画をやっていますが、そこそこ登ったかなと景色をみてもまだてっぺんがいる。いくら歩めども頂上にいけないのがこの世界」。

 天海は「自分。毎作、自分の才能の無さとぶつかる」と語ると隣の吉永も「本当にそうです。この歳になってもそう思います」と共感しきり。

 そんな吉永は「てっぺんの向こうに観客の皆さんがいる」と回答。「こんな天気でも見に来てくださる方が全国にいらっしゃる」と観客に感謝していた。

 この日の登壇者は吉永小百合、佐藤浩市、天海祐希、のん、木村文乃、若葉竜也、工藤阿須加、茅島みずき、阪本順治監督。

堺正章「私自身も高齢者になりましたので…」仏の名女優ドヌーヴと演じた“来世”を語る

2025.10.31 Vol.web original

 

 映画 『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』の舞台挨拶が31日、都内にて行われ、俳優の⽵野内豊、堺正章、⾵吹ジュンとエリック・クー監督が登壇。堺がフランスの名女優カトリーヌ・ドヌーヴとの撮影を振り返った。

 シンガポールの名匠エリック・クー監督がフランスの名優カトリーヌ・ドヌーヴを主演に、日本の豪華俳優陣を共演に迎えて描く、迷える⼤⼈たちの希望と再⽣を描く物語。

 ドヌーヴが演じる亡き歌手クレアに見守られるハヤトを演じた⽵野内は「カトリーヌ・ドヌーヴが日本の風景のなかでお芝居している姿を見るだけでも価値があると思います」と胸を張り、クー監督も「カトリーヌとも話したんですが、日本での撮影は約60年越し、積年の夢だったと。『シェルブールの雨傘』で来日して大好きになった日本でやっと撮影することができたとおっしゃっていました」と明かした。

 そんなドヌーヴとともに“見えざる存在”を演じた堺。ドヌーヴと2人で千葉の海を眺めるシーンは、撮影を止めてまで話し合ったドヌーヴもこだわりのシーンと言い「私もいろいろ意見を言ってみたんです。これはいいアイデアだと出したら全部、ドヌーヴさんに却下されました」と苦笑。すかさず監督が慰めるように堺の肩をたたき、会場も大笑い。

 冒頭の挨拶でも「撮影は2年前なので、映っているのは少し若い自分」と笑いをとっていた堺。「私自身も高齢者になりましたので。これからの現世と来世がどうなってるんだろうといった不安を日々感じて生きています。そんな高齢者の方も、こんな来世だったら現世の続きだよねととらえられるような描き方を監督はしてくれています」。

 風吹も「こんな素敵なスピリチュアルな映画が作れるんだと不思議な感覚でした」とうなずきつつ「そのままのドヌーヴが映し出されている作品。エリック監督でなければこうは映せなかったと感じられると思います」と語り、クー監督をたたえていた。

『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』全国拡⼤公開中。

キンプリ髙橋海人「母親から“色っぽかった”と(笑)」“師匠”永瀬正敏は「かわいいってずっと思ってました」

2025.10.30 Vol.web original

 

 公開中の映画『おーい、応為』の舞台挨拶が30日、都内にて行われ、俳優の永瀬正敏、髙橋海人(King & Prince)と大森立嗣監督が登壇。髙橋が北斎の弟子役を振り返った。

 破天荒な絵師・葛飾北斎の娘であり弟子でもあった葛飾応為。江戸の男性社会の中、数少ない女性絵師として自由に生きた応為の人生を描く。

 前回の舞台挨拶に登壇できず、主演の長澤まさみらから『おーい、海人』と呼びかけられた髙橋。「先日、仕事で登壇できなかったんですけど、家に帰ってネットを見たら『おーい、海人』とネットニュースにたくさん出ていて…何が起きているんだ、と(笑)」と苦笑しつつ「皆さんの愛を感じてアンサーさせていただきました」。

 北斎の門下生・善次郎(渓斎英泉)役の髙橋。反響について聞かれると「母親が見てくれて“色っぽかった”と言ってもらいました。母親から色っぽいと言われるってなかなかないな、と不思議な気持ちになりました」と照れ笑いし、劇中の姿が「若いときの父親そっくりで。それで母親がときめいたのかもしれません(笑)」。

 北斎役の永瀬は髙橋の演技をたたえつつ「(髙橋が)“今日は半歩(前に)出ちゃった”と言っていて。それを聞いて心の中でずっと“かわいい、かわいい”って思ってました(笑)」。

 舞台挨拶の立ち位置でつい前に出てしまうと苦笑する髙橋を、永瀬は「前に前に出て、作品を届けたいという気持ちなんだね」と肯定。髙橋も温かく見守ってくれる“師匠”に感謝しきり。

 漫画家経験もあり、アートへの関心も高い髙橋。本作を通して浮世絵の魅力を再発見したと言い「当時の人たちが描いた浮世絵というのは、その時代の“今”を素敵に絵に落とし込んだものだと思うんです。だから自分も今の日本の絵を描いてみたい、今を残すということに興味を持ちました」と語り「北斎が生きていたら今の日本をどう描くんだろうと思いました」と、芸術家肌らしい視点で振り返った。

 最後に永瀬は「もしかしたらまた『おーい、まさみ』さんと、また(舞台挨拶に)立たせていただく機会もあるかも」とさらなるヒットに期待を寄せていた。

大森南朋、舞台挨拶中に怪奇音「オレがしゃべらないように…?」

2025.10.29 Vol.web original

 

 映画『平場の月』(11月14日公開)の完成披露試写会が29日、都内にて行われ、俳優の堺雅人、井川遥らキャスト陣と土井裕泰監督が登壇。大森南朋がイベント中のハプニングを笑いで和ませた。

 朝倉かすみによる同名恋愛小説を原作に、中学時代の同級生が時を経て再会し、離れていた歳月を埋めながら心を通わせていく姿を描く。

 主人公・青砥健将役の堺、その恋人役の井川をはじめ一同が完成作に感激。撮影中のエピソードをそれぞれが振り返る中、青砥の同級生を演じた大森はトークの順番が回ってきたことに「やっとしゃべれる」と笑いを誘いつつ、堺との久しぶりの共演に「非常に楽しく撮影できました」。

 するとそこに突然、謎の音が響き渡り一同びっくり。すかさず大森が「しゃべりすぎちゃった? 僕が変なこと言ったかな?」と困惑しつつ笑いをとり、一瞬緊張した会場の空気を和ませると、堺とともに同級生たちの会話シーンを「延々とできそうでしたね」「2時間くらいいける」と楽しそうに振り返った。

 ところが大森が話を続けようとすると、またしても謎の音声トラブル。大森が「裏で誰か、オレがしゃべらないように音出してるんじゃ…」と首をかしげると、土井監督が「僕が話しているときは鳴らなかった」と言い、会場も大笑い。

 この日は、一同が「推しの台詞」を回答。キャストの中で最後に順番が回ってきた大森は「考えてきたんですよ」と言いポケットからスマホを取り出し高と思うと「考えてきたうちの2つがでちゃったんで…」とメモを確認。

 4つの回答候補を考えてきたという大森の真面目さに堺が「そんな準備されるんですね」と感嘆し、観客のさらなる笑いを誘っていた。

 この日の登壇者は堺雅人、井川遥、坂元愛登、一色香澄、中村ゆり、吉瀬美智子、椿鬼奴、大森南朋、土井裕泰監督。

堺雅人「女性に対して“お前”って最初は違和感があった」推し台詞の話題で豪華共演陣と大盛り上がり

2025.10.29 Vol.web original

 

 映画『平場の月』(11月14日公開)の完成披露試写会が29日、都内にて行われ、俳優の堺雅人、井川遥らキャスト陣と土井裕泰監督が登壇。主演の堺が豪華な共演陣とトークで盛り上がった。

 朝倉かすみによる同名恋愛小説を原作に、中学時代の同級生が時を経て再会し、離れていた歳月を埋めながら心を通わせていく姿を描く。

 8年ぶりの映画主演で、等身大の主人公・青砥健将を演じた堺。青砥が中学生時代に思いを寄せていた須藤葉子を演じる井川をはじめ、豪華な共演陣を示して「本当に面白そうな映画だと思いませんか」と胸を張った。

 寒い季節のロケ現場では、井川から教わった体操をやっていたと振り返った堺に、井川が「優秀な生徒さんで、どんどんできるようになって」とほほ笑むと、堺が「足が上がるようになったんです!」。井川は「私たち世代の話なので、身体をいたわりながらね」とにっこり。

 一方、青砥の元妻を演じた吉瀬美智子は井川とプライベートでも仲が良いと言い、堺は「奥さんが吉瀬さんで恋人が井川さんなんて、すごい世界だなと。ありがたいことです」と笑いを誘った。

 この日は、一同が「推しの台詞」を回答。堺は「“お前”です。最初は、好きな人に、女性に対して“お前”って違和感があったんです。でも終わってみると…いいなあ、って(笑)」。

 それぞれが選んだ思い入れのあるセリフや言葉を熱く語り、堺は「このトークいいね。見終わった後に一杯ひっかけながら、どのセリフが推しだった?って盛り上がりそうですね」と喜んでいた。

 この日の登壇者は堺雅人、井川遥、坂元愛登、一色香澄、中村ゆり、吉瀬美智子、椿鬼奴、大森南朋、土井裕泰監督。

山田洋次監督「今の人はとても苦労しながら映画を撮っている」日本映画界の後輩たちへの思い語る

2025.10.29 Vol.web original

 

 第38回東京国際映画祭センターピース作品『TOKYOタクシー』(11月21日公開)の舞台挨拶が29日、日比谷にて行われ、俳優の倍賞千恵子、木村拓哉と山田洋次監督が登壇。映画祭特別功労賞を授与された山田監督が、日本映画の黄金期を振り返りつつ日本映画界への思いを語った。

 2022年に日本でも公開され話題を呼んだフランス映画『パリタクシー』を原作に、山田監督が舞台を東京に移し替え人生の喜びを描くヒューマンドラマ。

 東京国際映画祭の目玉・センターピース作品として大型劇場で上映され、満員の観客から喝采を浴びた一同。

 倍賞は「スタッフ、キャスト全員で富士山より高い『TOKYOタクシー』という山に登ったという思い。忘れられない作品になりました」と笑顔。木村が「家にいてもスイッチ一つで作品を楽しむことができる時代ですが、こうして大きなスクリーンや特別な音響で作品を受け取ってもらえるのは一番うれしいこと」と言うと、山田監督も「僕も撮影しながらいつも、この作品は大きなスクリーンで大勢の人と一緒に見るんだと自分に言い聞かせながら作ってきた気がします」と同意。

 本作が91作目の監督作となる山田監督。映画祭から特別功労賞を贈られると「長生きしてたくさん映画を撮ってきてしまった」と照れ笑い。

 一方で山田監督は「僕が映画界に入った70年近く前、日本映画は充実していて、まさしく黄金時代でした。そのころの映画界は今思うと豊かでゆとりがあった。まだテレビがそれほど普及してなかったし、アジア諸国、韓国や中国にしても映画らしい映画をほとんど作ってない時代でした。映画には大勢の観客が集まった。娯楽の王者と言ってよかった」と振り返り「そこから比べると今はとても厳しい時代。今の映画人はとても苦労しながら映画を撮っている。ときどきとてもかわいそうだと思うことすらあります」と後輩たちへの思いを吐露。

 そんな山田監督に“盟友”倍賞も「監督の熱い思いがひしひしと伝わってきました。今回も監督のもとで仕事ができたこと本当に光栄です。これからもおいしいものをたくさん食べて、“本番行くよ、行くよ”って、なかなか始まらない本番の声なんですけど、これからも映画を撮り続けていただきたいです」とさらなる活躍に期待を寄せていた。

 第38回東京国際映画祭は11月5日まで日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催中。

木村拓哉「幼少期に住んでいた柴又で『男はつらいよ』の撮影を見てました」山田洋次監督と熱いハグ

2025.10.29 Vol.web original

 

 第38回東京国際映画祭センターピース作品『TOKYOタクシー』(11月21日公開)の舞台挨拶が29日、日比谷にて行われ、俳優の倍賞千恵子、木村拓哉と山田洋次監督が登壇。木村が幼少期に体験した、山田監督との“縁”を振り返り熱い思いを語った。

 2022年に日本でも公開され話題を呼んだフランス映画『パリタクシー』を原作に、山田監督が舞台を東京に移し替え人生の喜びを描くヒューマンドラマ。

 本作が91作目の監督作となる山田監督。映画祭から特別功労賞を贈られると「長生きしてたくさん映画を撮ってきてしまった。そのことでほめられて、こんな賞を頂けたんだと戸惑いながらも思っております」と茶目っ気たっぷりに喜びつつ、娯楽にあふれた現代で奮闘する日本映画界の後輩たちへの思いを吐露。

 そんな山田監督に倍賞、木村がお祝いの花束を贈り、木村は監督と熱いハグ。

 スピーチを終えて椅子に座った山田監督の口元の高さにマイクを合わせるなど、自然な気配りを見せていた木村。本作の物語の始まりの場所であり、山田監督の『男はつらいよ』シリーズの舞台・柴又について聞かれると木村は「自分は幼少期に柴又に住んでいたこともありまして。実際に『男はつらいよ』の撮影に人だかりができている中の“人だかり分の1”として“何やってるのこれ?”と。その光景を見ていたんですよと監督に言ったら“そうなのか、君はいたのか”という言葉を頂きました(笑)」。

 懐かしそうに振り返りつつ、今回の柴又での撮影に「あの町自体が、山田組がここでまた撮影をしてくれる、という…山田組の者だけではなく現場全体の空気感が、もう一度脈を打ち出したような感じがしていました」と感慨深げ。

 さらに木村は山田監督の特別功労賞受賞に「監督は本当にいろんなことに興味や愛情をお持ちになられていて、だからこその現役なんだなと。それが今回の賞につながっているんだと、今ずっと考えていました」と生涯現役の山田監督をたたえ「皆さんも、こういう先輩がいると、もう1回やる気が出ますよね。本作を見てくださった方なら、こんな先輩がいるんだなと、生きていく力というか現役でいる力を受け取っていただけるんじゃないかなと思います」と熱いメッセージ。

 木村の祝福に山田監督も「ありがとう、木村くん」とうれしそうに笑顔を見せていた。

 第38回東京国際映画祭は11月5日まで日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催中。

Snow Man佐久間大介とSUPER BEAVER渋谷龍太に豪華映画人があこがれ「この人たち、今はこうだけどステージでは」

2025.10.28 Vol.web original

 

 映画『ナイトフラワー』(11月28日公開)の完成披露試写会が28日、都内にて行われ、俳優の北川景子、森田望智、佐久間大介(Snow Man)、渋谷龍太らキャスト陣と内田英治監督が登壇。俳優陣と監督が佐久間と渋谷へのリスペクトを語った。

『ミッドナイトスワン』の内田英治監督が原案・脚本・監督を手掛けた最新作。借金を抱える母親が子供の夢を叶えるためにドラッグの売人として危険な世界へ足を踏み入れていくサスペンス。

 ロックバンド・SUPER BEAVERのボーカリストとして活躍する渋谷は、ドラッグの元締め・サトウ役で演技初挑戦。劇中の強面姿から一転、渋谷は「どの面さげてこの場に出たらいいんだろうと裏で考えていました」と低姿勢であいさつ。光石研から「親父狩りに遭うんじゃないかと思って」と言われると「しません!」とさらに身をかがめ会場も大笑い。

 音楽の場とは違う現場に緊張したと振り返りつつ、共演陣のおかげで和んだと言い「おかげでお芝居が楽しいと思わせていただいた」と感謝。今後の俳優業へも意欲をのぞかせた渋谷は、人気グループSnow Manのメンバーでもある佐久間とも意気投合した様子。トークでは漫才コンビさながらのやりとりで会場を盛り上げた。

「あこがれているもの」をお題にしたトークでは北川と森田をはじめ光石が音楽アーティストとしての2人をリスペクト。内田監督は「この人たち今はこうだけど、ステージではめちゃめちゃかっこいいじゃないですか。クールで非情な感じ。僕も演出するときそうなりたい」。

「歌が苦手」と言う北川が「お客様の前で歌えるって気持ちいいだろうなと思って」と言うと佐久間が「超気持ちいですよね」、渋谷が「気持ちいいね」と答え、北川は「絶対そうですよね」と2人に羨望の眼差し。

 そんな佐久間は「内田監督。こんな僕が『ナイトフラワー』みたいな作品を作れたら面白いだろうなと」、渋谷は「噺家さん。実はバンドはなりゆきで初めて続いているもので、一番初めは人を笑わせる職業を志していた」と明かし、観客を驚かせていた。

 この日の登壇者は北川景子、森田望智、佐久間大介(Snow Man)、渋谷龍太、田中麗奈、光石研、内田英治監督。

「北川景子は怖い」Snow Man佐久間大介が“ドラッグの売人になる母親”熱演の北川に脱帽

2025.10.28 Vol.web original

 

 映画『ナイトフラワー』(11月28日公開)の完成披露試写会が28日、都内にて行われ、俳優の北川景子、森田望智、佐久間大介(Snow Man)らキャスト陣と内田英治監督が登壇。北川の“演技のスイッチ”に森田と佐久間が脱帽した。

『ミッドナイトスワン』の内田英治監督が原案・脚本・監督を手掛けた最新作。借金を抱える母親が子供の夢を叶えるためにドラッグの売人として危険な世界へ足を踏み入れていくサスペンス。

 2人の子どものためにドラッグの売人になろうとする主人公・永島夏希を演じる北川は「私も2人の子どもがいるのですごく共感できた」。

 本作では、ほぼスッピンに関西弁と、今まで見せたことのない表情で強くたくましい母を熱演。「私としてはシンプルに演じられたんですけど…皆さん的には、ベラしゃべりの関西弁が新鮮かもしれない(笑)」。

 そんな北川と、互いの役に一番共感したと語り合った田中麗奈は「私自身も母親として共感しました」と完成作を見て泣いたと明かし「応援したい一方で、彼女がしていることは善なのか悪なのか…。母親の愛の力の使い方というか」。北川もうなずき共感しきり。

 北川、田中、さらに、7キロもの増量で夏希のボディガードを務める格闘家を演じきった森田望智の女優陣に、光石研は「恐ろしいくらいすばらしい。日ごろの生活もあるのに、この人たちはこのテンションをどうやって保ったのか…考えただけでぞっとします」。

 すると佐久間が「景子さんは切り替えがすごくて」と明かし、森田も「泣くお芝居のときも直前までケラケラ笑ってらっしゃって。終わったらまたすぐケラケラ。それを何回もできるから怖いな、と(笑)」。

「全然、重い気持ちにならなかった」とケロリとする北川に、光石が「女優は怖いんですよ」。すかさず佐久間が「北川景子は怖い」と北川の“演技のスイッチ”に脱帽し、会場の笑いをさそっていた。

 この日の登壇者は北川景子、森田望智、佐久間大介(Snow Man)、渋谷龍太、田中麗奈、光石研、内田英治監督。

齊藤京子「日本の暗黙の了解“アイドルの恋愛禁止”」題材「この役を演じたいと強く思った」

2025.10.28 Vol.web original

 

 映画『恋愛裁判』(2026年1月23日公開)のジャパンプレミアが28日、日比谷にて開催中の第38回東京国際映画祭で行われ、主演の齊藤京子らキャスト陣と深田晃司監督が登壇。昨年、アイドルを卒業した齊藤が、劇中で演じたグループの再結成に意欲を見せた。

「元アイドルの女性に賠償命令」が言い渡された実際の裁判に着想を得て、日本独自のアイドル文化と暗黙の「恋愛禁止ルール」に鋭く切り込む話題作。

 主人公・山岡真衣を演じるのは、元・日向坂46でセンターを務めた経験を持つ齊藤。完成した作品に「ドキュメンタリーを見ているかのようでした」と振り返り「私が演じた真衣のアイドルに対してやグループへの思いに共感して、この役を演じたいと強く思いました」と役への思い入れを語った。

 2015年に、アイドルが恋愛をしたことで事務所から訴えられたという2件の裁判をニュースで知ったことが企画のきっかけとなったという深田監督。「この人たちや事務所はどういう気持ちだったんだろう、と。10年かけて映画にしていきました」と振り返りつつ、メンバー役のキャストたちに「俳優とアイドルが入り乱れるオーディションで出会った素晴らしい5人のおかげ」と感謝。

 この日は、齊藤とともに劇中アイドル「ハッピー☆ファンファーレ」のメンバーを演じた仲村悠菜、小川未祐、今村美月、桜ひなのも登壇。小川以外は現役またはアイドル経験者という顔ぶれ。私立恵比寿中学の現役メンバー、仲村からは「アイドルをやっている身として役に葛藤もあったんですけど…」という声も。

 難役をともに乗り越えたメンバーたちとすっかり意気投合した様子の齊藤。最後に「日本の暗黙の了解であるアイドルの恋愛禁止を題材にした作品。私もアイドルグループに所属して昨年、卒業したんですけど。劇中で演じたハッピー☆ファンファーレが大好きで、クランクアップのときには号泣してしまったくらい(笑)。なんならどこかで結成できたら…というくらい。それが映画にもしっかり反映されているので気負わずにメンバーたちの姿をほほえましく見ていただけたら」とアピールしていた。

 この日の登壇者は齊藤京子、仲村悠菜、小川未祐、今村美月、桜ひなの、深田晃司監督。

ジュリエット・ビノシュ、MEGUMIの言葉に照れ笑い「私が世界で一番かっこいい女性と思ってる方」

2025.10.28 Vol.web original

 

 フランスの俳優ジュリエット・ビノシュが28日、第38回東京国際映画祭で上映された、自身の初監督作『IN-I IN MOTION』のQ&Aに登壇。同作の共同プロデューサーを務めたMEGUMIもかけつけ、2人の出会いを振り返った。

 MEGUMIから花束を贈られ満面の笑顔を見せたビノシュ。MEGUMIが「私が世界で一番かっこいい女性だと思っているビノシュさんの作品に携わることができてとてもうれしいです」と言うと、ビノシュも照れつつ「MEGUMIさんにサポートしていただけたこと、私の人生に加わってくれたことは本当にうれしいです」。

 2人の出会いを聞かれたMEGUMIは「初めてお会いしたのは、カンヌ国際映画祭で私が主催したジャパン・ナイトというイベントの特別ディナーでご挨拶させていただいたときでした」と振り返り、ビノシュの作品作りや俳優としての姿勢に共鳴し共同プロデューサーとして参加したとのこと。

 そんなMEGUMIにビノシュも「MEGUMIさんも女性に関わるプロジェクトをされているということで私もとても共感しています」。

 観客とのQ&Aでは熱心な質問が飛び交い、ビノシュも真剣回答。

 2007年の舞台をドキュメンタリー化した理由を聞かれ「舞台は2007年から半年ほど上演し、最終公演をNYで行ったんですが、そこにロバート・レッドフォードさんが来てくださって“これを映画にするべきだ”と言ってくださったんです」と、9月に急逝した名優ロバート・レッドフォードの言葉がきっかけだったと明かし、観客を驚かせていた。

『IN-I IN MOTION』は2007年に上演したビノシュ自身の舞台『IN-I』を題材に10年以上の年月をかけて製作されたドキュメンタリー映画。振付家のアクラム・カーンとビノシュという異なる文化的背景を持つアーティスト2人が即興と対話を通じて「人を愛するとは」というテーマを探っていく姿を映し出す。

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