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吉永小百合「昭和、平成、令和と三世代にわたって日本映画の真ん中に」東京国際映画祭特別功労賞

2025.10.27 Vol.web original

 

 第38回東京国際映画祭オープニングセレモニーが27日、日比谷にて行われ、俳優の吉永小百合が特別功労賞を受賞した。

 今年のオープニング作品 『てっぺんの向こうにあなたがいる』でレッドカーペットも大いに沸かせた吉永小百合、のん、阪本順治監督。

 セレモニーに登壇した吉永は「今日は、このお話の元になった田部井淳子さんと一緒に参加したいなと、帯に田部井さんのお写真をお借りしてきました」と帯を示し、会場からも拍手。

 この日は、吉永に特別功労賞を授与。映画祭の安藤裕康チェアマンは「昭和、平成、令和と三世代にわたって日本映画のど真ん中にいて活躍されてきた」と吉永の功績をたたえ「38回を数える東京国際映画祭の歴史の中で、日本の女優さんが同賞を受賞するのはこれが初です」。

 トロフィーを受け取った吉永は「3年前に、大好きな先輩でもある(黒澤明のスクリプター)野上照代さんがこの賞を受賞されたと聞いてとてもうれしいです」と笑顔。

 また、セレモニーでは、特別上映作品『イン・アイ・イン・モーション』で監督デビューを果たしたジュリエット・ビノシュも登壇。映画ファンに「とにかく精一杯突っ走って! 今はAIやSNSが台頭している時代ですが、自分自身の独立した意思や情熱をもって芸術にいそしむことが大切だと思います」と力強くメッセージを送っていた。

 第38回東京国際映画祭は11月5日まで日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催中。

吉永小百合はエベレスト柄の帯、のんは肩出しドレスで大注目! 日比谷で映画祭レッドカーペット

2025.10.27 Vol.web original

 

 第38回東京国際映画祭のレッドカーペットが27日、日比谷にて行われ、国内外の豪華な映画人が華やかな姿で登場した。

 同映画祭に33年ぶりに参加したという吉永は「こんなに大勢の方が集まって応援してくださっているんだと感慨深いです」と笑顔。吉永の青年時代を演じたのんはチューブトップドレス、吉永は白と紫の着物に自身が演じた主人公のモデル田部井淳子さんとエベレストをあしらった特製の帯で注目を集めた。

 エシカル・フィルム賞の審査委員長とつとめる池田エライザはチューブトップスタイルとスリットが大人っぽい黒のロングドレス姿。『母なる大地』 のファン・ビンビンは白と黒のゴージャスなドレスでひときわ目を引いた。

 コンペティション出品作品『金髪』からは岩田剛典、白鳥玉季と坂下雄一郎監督が登壇。岩田はアッシュ系、白鳥はブロンド系の“金髪”姿。岩田は「緊張していたんですけどたくさんの取材陣に皆さんに声をかけられ調子に乗っちゃいました」と笑いを誘いつつ、同作で演じた“痛い教師”役に「脚本を読んだときか共感できました。ほぼ等身大の自分といっても過言ではないと思います(笑)」。

『イン・アイ・イン・モーション』で監督デビューを果たしたジュリエット・ビノシュはプロデューサーを務めたMEGUMIと登場。「期間中は美術館に行ったり、映画もたくさん見るつもり。MEGUMIさんとも一緒に過ごせるのも楽しみです」と笑顔を見せていた。

 今年、レッドカーペットを歩いたゲストは去年より3割増の約270名。盛大なレッドカーペットに観客も大盛り上がりだった。

 第38回東京国際映画祭は11月5日まで日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催中。

GENERATIONS「僕たちの決意表明」6人で初!東京国際映画祭レッドカーペット

2025.10.27 Vol.web oroginal

 第38回東京国際映画祭のレッドカーペットが27日、日比谷にて行われ、ダンス&ボーカルグループGENERATIONSのメンバーが6人全員でのレッドカーペット初参加を喜んだ。

 レッドカーペットにはGENERATIONSのメンバー・白濱亜嵐、片寄涼太、数原龍友、小森隼、佐野玲於、中務裕太と松永大司監督がそれぞれフォーマルな装いで登場。

 白濱は「グループでレッドカーペットを歩くのは初めて」とメンバー一同と喜びつつ、特別上映作品『GENERATIONS: The Documentary』(11月21日公開)に「グループの形が変わったその瞬間を切り取って、それぞれの葛藤なども描かれている作品。決して華々しいものだけではないんだという部分が一番の見どころだと思う」。

 完成作を見たメンバーたちも「これは出していいのかなというくらい、それぞれの赤裸々な葛藤が描かれている」と言い、白濱は「皆で話し合ってこの作品を出すと決めました。僕たち自身の決意表明みたいな部分も感じてもらえる作品」と胸を張り、松永監督も「カメラの前で赤裸々に語ってもらいました。言うほど簡単なことじゃない。でもその姿が魅力的に映ると思います」とアピールした。

『GENERATIONS: The Documentary』はGENERATIONSのグループ初となるドキュメンタリー映画。2024年に6人の新体制となったGENERATIONSが、不安や葛藤を抱えながらも新たなスタートを切る瞬間やツアーのなかで心境が変化していく様子をとらえている。

 レッドカーペットには他にもNippon Cinema Now部門『POCA PON ポカポン』の音楽を担当した菊地成孔や 『みらいのうた』の吉井和哉など人気アーティストも参加。映画ファン、音楽ファンから熱い声援を浴びていた。

 第38回東京国際映画祭は11月5日まで日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催中。

綾野剛「汗の質も演じ分ける役者」と言われ舞台挨拶中に汗だく「体調が悪いとかではないので(笑)」

2025.10.25 Vol.web original

 

 公開中の映画『愚か者の⾝分』の舞台挨拶が25日、都内にて行われ、俳優の北村匠海、林裕太、綾野剛、⼭下美⽉と永⽥琴監督が登壇。「汗の質」まで演じ分ける綾野に共演俳優が感服した。

 ⻄尾潤による同名⼩説を原作に、SNSを介して闇に堕ちた若者たちの葛藤と再⽣を通して現代⽇本の闇と希望を描き出す衝撃作。

 闇バイトで生きるタクヤ役の北村、同じくマモル役の林、そして2人の兄貴的存在・梶⾕を演じた綾野の3人は、先日韓国で行われた、第30回釜⼭国際映画祭コンペティション部⾨で〈The Best Actor Award(最優秀俳優賞)〉を受賞。撮影やプロモーションを通してすっかり意気投合した様子。

 この日は、一同が「イチ押しのシーン」をそれぞれ紹介。その中で、林が「剛さんの汗。ファンの方は知っていると思いますけど、剛さんて自力で汗をかけるんですよ。しかもそれだけじゃなくて、汗の質も変えられるという…」と紹介。

 すると、登場時に着ていた革ジャンを脱いでときおりハンカチで汗をぬぐっていた綾野はタイムリーな回答に苦笑。北村が「それを聞いて剛さんがさらに汗だくに(笑)」とつぶやき、綾野は「恥ずかしい(笑)」。

 林は、綾野がシーンによって「ぬめっとした汗と爽やかな汗」を演じ分けていると言い「そこまで操れる役者がこの世にいるんだと思いました」と感服。綾野は「メイクさんのお力も借りながらですが…ヌメヌメ感とサラサラ感で変えてみました」と振り返り観客を驚かせた。

 汗の話題に、さらに汗をかいてしまった綾野に北村も「筋肉がすごいから」と言い、綾野は「今、増量中なのでどうしても汗をかいちゃうので。体調が悪いとかではないのでお気になさらず」。

 そんな綾野は、重要なシーンで見事な芝居をしたものの北村を役名の「タクヤ」ではなく「タクミ」と呼んでいたため、監督が編集で修正したと明かすと「そんな恥ずかしいところも残るのが映画の良いところですね(笑)」と苦笑していた。

北村匠海、歌舞伎町ロケに苦笑「缶蹴りをしていても気に留めない」

2025.10.25 Vol.web original

 

 公開中の映画『愚か者の⾝分』の舞台挨拶が25日、都内にて行われ、俳優の北村匠海、林裕太、綾野剛、⼭下美⽉と永⽥琴監督が登壇。北村が歌舞伎町ロケを行った際の街行く人の反応に苦笑した。

 ⻄尾潤による同名⼩説を原作に、SNSを介して闇に堕ちた若者たちの葛藤と再⽣を通して現代⽇本の闇と希望を描き出す衝撃作。

 物語の舞台でもある歌舞伎町でもロケを行った本作。北村が「早朝とか、酔っ払いの人たちがいる中で撮影したこともあった」と言うと、林も「あんなに本気で歌舞伎町で缶蹴りするとは思わなかった(笑)」と缶蹴りシーンを振り返り「匠海くんは缶蹴りが上手いんですよ。サッカーをやっていたからか(笑)」。

 すると北村も「ディフェンダー、右サイドバックでした(笑)」と乗りつつ「リアルに歌舞伎町に来ている方々が、僕らが缶蹴りしていても気にも留めないんですよね。よくあることなのかな、と思った(笑)」と首をかしげ、会場の笑いを誘った。

 綾野も「『新宿スワン』のときとはまた何か空気が違ったりもして」と主演シリーズを振り返りつつ感慨深げ。⼭下は「私も東京出身なんですけど、早朝の歌舞伎町ってなかなか行くことがないので…これがリアルなんだなと改めて実感しました」と振り返った。

 最後に北村は、第30回釜⼭国際映画祭コンペティション部⾨で、林、綾野とともに3人で〈The Best Actor Award(最優秀俳優賞)〉を受賞した喜びを「これは永⽥監督が受賞したのと同じこと」と喜びながら「闇バイトの危険性はもちろんですが、この映画に込められているものが若い世代にも伝われば」とアピールしていた。

 

蒼井優「30歳の青春」を振り返る「私の足で立った、という感じがした」

2025.10.25 Vol.web original

 

 公開中の映画『ミーツ・ザ・ワールド』(10月24日公開)の舞台挨拶が25日、都内にて行われ、俳優の杉咲花、南琴奈、板垣李光人、蒼井優、松居大悟監督が登壇。蒼井が10年前の「青春」を振り返った。

 第35回柴田錬三郎賞を受賞した金原ひとみの同名小説を映画化。歌舞伎町を舞台に、“推し”をこよなく愛するも自分のことは好きになれない27歳の主人公の新たな世界との出会いを描く。

 杉咲が演じる主人公・由嘉里が歌舞伎町で出会う、毒舌な作家・ユキを演じた蒼井。「10年前に松居監督の『アズミ・ハルコは行方不明』(2016年)でご一緒させていただいて。10年後にまたこんな素敵なキャストと一緒に参加できるとは」と感激しつつ「あの時、29~30歳くらい。プロデューサーも同い年で、私にとっても最後の青春映画だったという感じ」。

 松居監督とは同じ1985年生まれ。「(『アズミ・―』は)もちろん商業映画ですがマインドは学生映画を作っているような、熱量と愛でどうにかするぞみたいな感じで」と懐かしそうに振り返り「お互い少し大人になって、10年経っても映画に対する愛情を失うことなく再会できたことがうれしい」と語り、松居監督も「うれしいことを言ってくれますね」。

 今回の蒼井へのオファーに「出てくれるかなとドキドキしながら連絡しました(笑)」と振り返った松居監督に、蒼井が「ユキには、ハルコが10年後にこうなっているかもしれないという、自分のなかでのイメージがあって」。松居監督が「初めて聞いた」と驚くと蒼井がすかさず「言ったやん(笑)」。映画作りの仲間ならではの和気あいあいとしたトークを繰り広げた。

 この日は、映画にちなみ「新しい世界との出会い」についてフリップで回答。蒼井は「30歳。この映画の3人のような日々を松居さんたちと過ごして、映画界にこういう異業種の仲間がいることが頼もしかった。私の足で立った、という感じがしました」と振り返り、松居監督も「家に帰って泣いちゃうかも(笑)」と感激していた。

板垣李光人、韓国メイクに驚き「ホクロを1回消して上からまた“ちょん”って」

2025.10.25 Vol.web original

 

 公開中の映画『ミーツ・ザ・ワールド』(10月24日公開)の舞台挨拶が25日、都内にて行われ、俳優の杉咲花、南琴奈、板垣李光人、蒼井優、松居大悟監督が登壇。板垣が韓国のメイクスタッフから受けた刺激を明かした。

 第35回柴田錬三郎賞を受賞した金原ひとみの同名小説を映画化。歌舞伎町を舞台に、“推し”をこよなく愛するも自分のことは好きになれない27歳の主人公の新たな世界との出会いを描く。

 主人公の由嘉里を演じる杉咲をはじめ、物語の舞台・新宿でのロケ撮影を振り返った一同。由嘉里が歌舞伎町で出会う住人たちの1人・ホストのアサヒを演じた板垣は、実際にホストクラブに取材に行ったと言い「お店で皆さんから名刺を頂いて。キラキラしていてきれいな名刺で印象的だったので、アサヒの名刺も作っていただいて。現場でも人気で、スタッフさんたちに渡し歩いていました(笑)」とホスト気分で名刺を渡して盛り上がったというエピソードを披露。

 すると松居監督が「実際に、ホストの名刺を撮る用のスタジオで名刺の写真を撮ったんですけどカメラマンの方がめちゃくちゃテンション上がってました。“これは売れますよ!”って。そりゃそうだ(笑)」と板垣が“売れっ子ホストになる”と太鼓判を押されたと明かし、会場も大笑い。

 この日は、映画にちなみ「新しい世界との出会い」についてフリップトーク。「海外でのお仕事」と回答した板垣は「この間、韓国で撮影があって、メイクさんたちスタッフさんが全員、韓国のクルーの方だったんです。僕、右目の下にホクロがあるんですけど“このホクロ、生かします?”と聞かれて、はいと答えたら、1回消してから、上から“ちょん”て」と、ベースメイクを完全に塗ってホクロを消してから再現したという韓国スタッフのメイクに驚き「(海外での仕事は)日本とは全然感覚が違ったりもするから…。日本で仕事をする上でも今までと違う経験をするとすごく刺激になるなと思いました」と振り返っていた。

長澤まさみ、キンプリ髙橋海人をネタに主演作のタイトルもじる「映画『おーい、海人』をよろしく」

2025.10.23 Vol.web original

 

 公開中の映画『おーい、応為』の舞台挨拶が23日、都内にて行われ、俳優の長澤まさみ、永瀬正敏と大森立嗣監督が登壇。長澤が、この日は登壇しなかったKing & Princeの髙橋海人をネタに笑いを誘った。

 破天荒な絵師・葛飾北斎の娘であり弟子でもあった葛飾応為。江戸の男性社会の中、数少ない女性絵師として自由に生きた応為の人生を描く。

 初の時代劇主演で、実在した江戸の女性絵師・葛飾応為を演じた長澤。「感想文が送られてきます」と公開後の反響に大感激。

 史実ではあまり残されていない応為の晩年について「周りの人が語った、応為の噂話はちらほら残っていて。きっとスタンスとかも変わらずそのまま自分がやりたいことを続けていたんじゃないかな。北斎がいなくなったことで自分を見失う人ではないんじゃないかと思います」と思いをはせた。

 映画で描かれる親子の姿に共感する人も続出。長澤も「応為は北斎のことを尊敬していたし大切な人だったんだなと感じます。私自身もそれを両親に感じているので。日々の生活にあふれる小さな幸せに気づかせてもらえる映画になりました」と本作への思いを語っていた長澤。

 最後に大森監督が「この2人と一緒に舞台挨拶に立てるのは光栄。今日は海人がいないですけど…“おーい、海人”(笑)」と、北斎の門下生を演じた髙橋海人の不参加を残念がると、永瀬も「“おーい、海人”って感じ」と同調。さらに長澤も「ぜひ映画館でお楽しみいただければ。映画『おーい、海人』、いえ『応為』をよろしく」とボケて笑いを誘っていた。

永瀬正敏、大森南朋が公開したマドンナと麿赤兒の2ショット写真に感嘆「芸術一家」

2025.10.23 Vol.web original

 

 公開中の映画『おーい、応為』の舞台挨拶が23日、都内にて行われ、俳優の長澤まさみ、永瀬正敏と大森立嗣監督が登壇。長澤と永瀬が、大森監督の父である舞踏家・麿赤兒と世界的歌姫・マドンナの2ショットに感嘆した。

 破天荒な絵師・葛飾北斎の娘であり弟子でもあった葛飾応為。江戸の男性社会の中、数少ない女性絵師として自由に生きた応為の人生を描く。

 公開後の反響を喜んでいた一同。「今更ながら監督の天才性に気づいた」と言う永瀬が「大森監督のお家も芸術一家ですから。お父さんの麿(赤兒)さんはマドンナが会いに来る人ですから」と、先日、大森監督の弟で俳優の大森南朋が、父・麿赤兒とマドンナの2ショット写真をSNSにアップし注目を集めた話題を持ち出し、大森監督も「本当のマドンナなんですよね」。

 すると長澤が「私は麿さんと共演してるんで」と胸を張り、永瀬も「僕も共演してます。いつもお世話になってるんです」とアピールし会場も大笑い。

 応為と北斎の親子関係に心を動かされたという声も多い本作。麿との親子関係について聞かれた大森監督は「父親とコミュニケーションをとれるようになったのは本当に最近。ここ10年くらい」と明かし「そういう意味では応為の不器用さは僕自身のことも入っているのかも」。

 そこに永瀬から「唐揚げの話を」と促された大森監督は「父は唐揚げを手でつまんで食べるんですけど、あるとき、指に付いた油を顔に塗り始めたんです(笑)」と明かし、永瀬が「いつも白く塗ってらっしゃるから…」と、麿の白塗りメイクを引き合いに。大森監督も「肌に良いんでしょうね」と頷き、さらなる笑いを誘っていた。

言語のバトルロワイヤル!『みんな、おしゃべり!』が、とんでもない映画だった!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2025.10.22 Vol.web original

 黒田勇樹です。

 しばらく仕事が凪の状態なので、AIでいろいろ遊んだりしています。いや、このご時世、AIをいじる、仲良くなっておくのはもう仕事かもしれません。

 ということで、今週もびっしり仕事してました。

 では今週も始めましょう。、

木村拓哉と夫婦役の優香「優しい夫」にデレデレ「奥様のことを愛してらっしゃって」

2025.10.20 Vol.web original

 

 映画『TOKYOタクシー』の完成披露舞台挨拶が20日、都内にて行われ、俳優の倍賞千恵子、木村拓哉、優香らキャストと山田洋次監督が登壇。木村と優香が夫婦役を振り返った。

 2022年に日本でも公開され話題を呼んだフランス映画『パリタクシー』を原作に、山田監督が舞台を東京に移し替え人生の喜びを描くヒューマンドラマ。

 鑑賞後の観客の大声援に笑顔を見せた一同。それぞれの役について語る中、倍賞が演じる主人公すみれの過去で“ひどい夫”を演じた迫田孝也が役どころを苦笑しながら振り返ると、山田監督が「彼は異常な人間だけど、特別ではなくて、誰もがどこかに同じ部分を持っている」と語り、木村も「監督がおっしゃった、皆にもある一部分なんだよ、という…。嫌だけど分かるもんね」と共感しつつ「でも初めて見たときはショックが大きかった」。

 木村と夫婦を演じた優香も「なんてひどいヤツだと思いました」と言い、迫田を苦笑させると、山田監督が「あなたは“優しい夫”がいたからね」。すると優香は「そうなんですよ(笑)。奥様のことを愛してらっしゃって。こちらもです」とデレデレ。

 そんな優香から、役について考えた“裏設定”を促された木村は「夜勤明けで、明るい昼間に寝るときに何かないかなと、奥さんが使っていたアイマスクを使っているという設定を考えたんです。同じ寝室で横になっているということや、目を閉じて安心できる、ちょっと彼女を感じられる匂いとかもあるのかなと。それで寝てみたらどうかな、と」と明かし、優香も「脚本に描かれていない部分まですごく考えていらっしゃるんです」と木村の役作りをたたえていた。

 この日の登壇者は倍賞千恵子、木村拓哉、迫田孝也、優香、中島瑠菜、山田洋次監督。

 

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