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妻夫木聡が新人俳優賞受賞者たちに熱血エール!話題賞の山田裕貴「僕も新人賞取れますか?」

2024.03.08 Vol.web original

 第47回日本アカデミー賞授賞式が8日、都内にて行われ、新人俳優賞のプレゼンターを務めた妻夫木聡が後輩たちに感動的なエールを贈った。

 新人俳優賞を受賞したのはアイナ・ジ・エンド(『キリエのうた』)、桜田ひより(『交換ウソ日記』)、原菜乃華(『ミステリと言う勿れ』)、福原遥(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)、市川染五郎(『レジェンド&バタフライ』)、黒川想矢(『怪物』)、高橋文哉(『交換ウソ日記』)、柊木陽太(『怪物』)。

『怪物』で注目を集めた黒川は「今僕は“この役を演じられたのは皆さんのサポートと運のおかげ”という自分と“称賛を頂いているうちに自分の力でやり遂げたと勘違いしてしまう自分”という2つの自分と戦っています。この先もこの戦いはずっと続くと思いますが、この感情の戦いに打ち勝って、常に優しい人間であり俳優でありたいと思っています」と語り、大人の俳優たちも感動の面持ち。

 高橋文哉は「僕はこの中で一番の“赤ちゃん”」と言いつつ演技への情熱を語り「大先輩たちが作り上げた世界を自分らしくエンジンフルで駆け抜けたい」。

 福原遥は先日亡くなったという祖母に思いをはせ「小さいころから、祖母といつかこの日本アカデミー賞の場に立てたらと夢見ていたので、他界する前に素敵な報告ができた」と瞳をうるませた。

 そんな若い俳優たちに、プレゼンターを務めた妻夫木は「僕は今年で俳優25年なんですが“1つの作品で人の人生を変えることができるか”と問い続けていて、僕はできると思っています。映画にはその力がある」と語り「皆さんも、作品に向き合う中でつらい瞬間もあると思いますが、これだけは忘れないでほしいのは、映画は絶対に裏切らない。そして皆さんの後ろには僕たちがいます。映画に熱い情熱を持ったスタッフたちがいます。だから精一杯これからも芝居を楽しんでください」と熱いエールを贈った。

 そんなメッセージを目を輝かせて聞いていた新人俳優賞の受賞者たちに、話題賞受賞の山田裕貴は「いつかこの中に自分も入りたい。新人賞はまだ取れますか?」。すでに大活躍している山田の問いかけに会場からも笑い声が漏れたが、山田は真剣な表情で「新人俳優賞から助演男優賞、そして主演男優賞もいつかとれるような俳優になりたい。話題だけで終わらず、長く続く話題を残せる俳優になりたいと、ここに宣言します」と断言し、会場の拍手をさらっていた。

最強『ゴジラ-1.0』日本アカデミー賞で8冠!来週の米国アカデミー賞へはずみ

2024.03.08 Vol.web original

 第47回日本アカデミー賞授賞式が8日、都内にて行われ、『ゴジラ-1.0』が最優秀作品賞をはじめ脚本賞、助演女優賞、撮影賞など8部門で最優秀賞を受賞した。

 海外でも話題を呼んでいる山崎貴監督作『ゴジラ-1.0』は、授賞式の序盤から最優秀脚本賞(山崎貴)や、最優秀撮影賞(柴崎幸三)、最優秀美術賞(上條安里)などを次々と受賞。

 終盤に『PERFECT DAYS』で最優秀主演男優賞を受賞した役所広司が「やっとゴジラの牙を少し抜いた(笑)」と笑いをさそう一幕も。

 その『PERFECT DAYS』を手がけたヴィム・ヴェンダース監督は優秀監督賞を受賞したものこの日、会場に参加できず「初めて外国人監督が受賞したとのことで光栄です。この賞は私が愛してやまない小津安二郎監督にささげたいと思います」とビデオメッセ―ジ。その後、見事、最優秀監督賞を受賞し、代わりにトロフィーを受け取った役所は「今、監督はアメリカにいると思いますが、この賞をまたお渡ししたいと思います」と喜んだ。

 俳優賞や監督賞が『PERFECT DAYS』『怪物』などに授与される中、最後に発表された作品賞に輝いた山崎監督は「ゴジラの牙が少し戻って良かった(笑)」と安どしつつ「皆さんとゴジラが取った賞」と感激。

 主演の神木隆之介は「ゴジラと皆さんに引っ張っていただいた」と感謝し、ヒロイン役の浜辺美波は「このトロフィーを刻んで関わったすべての人にお渡ししたい」と笑いをさそい、安藤サクラは「やっぱりゴジラは強い!」。山田裕貴は「皆でおめでとうとありがとうを言えるのはこの賞だけ。僕もゴジラの牙の一部としてここに立てたことを誇りに思います」と胸を張った。

 日本時間3月11日にアメリカ・ロサンゼルスにて行われるアカデミー賞では、日本から国際長編映画賞に『PERFECT DAYS』、長編アニメ映画賞に『君たちはどう生きるか』、視覚効果賞に『ゴジラ-1.0』がノミネートされている。

 

【最優秀賞および主な受賞一覧】

最優秀作品賞…『ゴジラ-1.0』
最優秀アニメーション作品賞…『君たちはどう生きるか』(監督・宮﨑駿)
最優秀監督賞…ヴィム・ヴェンダース(『PERFECT DAYS』)
最優秀脚本賞…山崎貴(『ゴジラ-1.0』)
最優秀主演男優賞… 役所広司(『PERFECT DAYS』)
最優秀主演女優賞…安藤サクラ(『怪物』)
最優秀助演男優賞…磯村勇斗(『月』)
最優秀助演女優賞…安藤サクラ(『ゴジラ-1.0』)
最優秀撮影賞…柴崎幸三(『ゴジラ-1.0』)
最優秀照明賞…上田なりゆき(『ゴジラ-1.0』)
最優秀音楽賞…上原ひろみ(『BLUE GIANT』)
最優秀美術賞…上條安里(『ゴジラ-1.0』)
最優秀録音賞…竹内久史(『ゴジラ-1.0』)
最優秀編集賞…宮島竜治(『ゴジラ-1.0』)
最優秀外国作品賞…『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(東和ピクチャーズ配給)
新人俳優賞…アイナ・ジ・エンド(『キリエのうた』)/桜田ひより(『交換ウソ日記』)/原菜乃華(『ミステリと言う勿れ』)/福原遥(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)/市川染五郎(『レジェンド&バタフライ』)/黒川想矢(『怪物』)/高橋文哉(『交換ウソ日記』)/柊木陽太(『怪物』)
話題賞 作品部門:『キリエのうた』/俳優部門:山田裕貴

安藤サクラ 最優秀主演・助演女優賞W受賞!自分で受賞発表し呆然

2024.03.08 Vol.web original

 第47回日本アカデミー賞授賞式が8日、都内にて行われ『ゴジラ-1.0』の安藤サクラが『怪物』で最優秀主演女優賞、『ゴジラ-1.0』で最優秀助演女優賞を受賞。最優秀助演女優賞ではプレゼンターを務め、自ら受賞を発表した。

 優秀助演女優賞を受賞したのは、安藤サクラ(『ゴジラ-1.0』)、上戸彩(『シャイロックの子供たち』)、永野芽郁(『こんにちは、母さん』)、浜辺美波(『ゴジラ-1.0』)/松坂慶子(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)の5人。

 トークでは、上戸彩が安藤サクラと「ママ友」と明かし、共にに登壇できたことに大喜び。上戸は「子どもが3人いるんですけど、新しい作品に足を踏み入れるとき、皆さんの足を引っ張るのが嫌で怖くなったりするんですけど」と明かしつつ今作チームのサポートに感謝。さらに「安藤サクラちゃんと、ママ友というか。私の長女が9歳なんですけど、その娘のものをたくさんもらってもらったんですよ。それで会いたいと思っていたら昨日、やっと会えて食事に行けました」と笑顔。安藤も子ども同士が「同級生じゃないけど、同じ年生まれなので」と顔を見合わせニッコリ。

 最優秀助演女優賞の発表では、昨年『ある男』で助演女優賞を受賞した安藤がプレゼンターとして登壇したが、発表の瞬間に動揺の表情を見せ「最優秀助演女優賞は…『ゴジラ-1.0』の安藤サクラ…」と呆然としながら「すごいですね!ゴジラ!」。

「私はこの映画の中でゴジラを見てませんし、恐怖も感じておりません。でも皆さんが作り出したあの世界観のおかげで“近所のおばちゃん”はこんな賞を頂くことができました」と胸を張り、本作の故・阿部豪プロデューサーをしのんでいた。

 さらに『怪物』で最優秀主演女優賞を受賞した安藤。新人俳優賞を受賞した黒川想矢と柊木陽太を中心に、是枝裕和監督のもとチーム一体となった撮影現場を振り返り、最優秀主演男優賞を受賞した役所の「ゴジラの牙を少し抜いた」というコメントを引き合いに「よっしゃ、やった! これでゴジラの牙をまた1本抜いた…けどなんか複雑(笑)」と笑いをさそっていた。

役所広司「海外で渋谷にはきれいなトイレがあると言うと笑い起きる」日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞

2024.03.08 Vol.web original

 第47回日本アカデミー賞授賞式が8日、都内にて行われ『PERFECT DAYS』の役所広司が最優秀主演男優賞を受賞した。これまで『Shall we ダンス?』『うなぎ』『孤狼の血』に続き4度目の同賞の受賞。4回の最優秀主演男優賞受賞は故・高倉健さんと並ぶ。

 優秀主演男優賞を受賞したのは、阿部サダヲ(『シャイロックの子供たち』)、神木隆之介(『ゴジラ-1.0』)、鈴木亮平(『エゴイスト』)、水上恒司(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)、 役所広司(『PERFECT DAYS』)の5人。

 トークでは、阿部が『シャイロックの子供たち』で「優秀脚本賞を受賞したツバキミチオさんと、撮影現場にいらっしゃった池井戸潤先生と同一人物だった」と暴露し“ツバキ氏”は「それ内緒なんですよ。バラしちゃダメじゃないですか」と苦笑。まさかの原作者の正体に会場がどよめく一幕も。

『ゴジラ-1.0』の過酷な撮影を振り返っていた神木。そこに、18年前に神木が『妖怪大戦争』で新人俳優賞を受賞したときの映像が紹介され、神木は「前髪が短いのにえりあしが長い(笑)」と苦笑しつつ「当時、うれしかったですけど子どもだったので、ちゃんとしゃべらなきゃといっぱいいっぱいでした」と振り返った。

 すると阿部が「僕も出てたの覚えてます? 神木くんはその時から優しかったんですよ。僕は河童役で(特殊メイクで)何も食べられないのにガムをくれたんです」と明かし笑いをさそった。

 役所広司は、巨匠ヴィム・ベンダース監督との撮影を振り返りつつ、海外での高評価に「海外で、東京の渋谷という街に、17の美しいトイレがあります、と言うとそれだけでお客さんが笑うんです。どうも、公衆トイレが美しいということが、本当かな?という思いがあって、笑うみたいですね」というエピソードを披露しつつ「この映画を見てか、利用者の方の愛想がよくなったと聞いて、やって良かったと思いました」と笑顔。

 そんな役所は最優秀主演男優賞の受賞に「本当にいいもんですね」と感激しつつ「これでやっと“ゴジラ”の牙を少し抜いた気がします(笑)」と受賞ラッシュの『ゴジラ-1.0』に対抗心を見せ会場の笑いをさそっていた。

磯村勇斗『月』で最優秀助演男優賞受賞「作るにも公開するにも壁があった」

2024.03.08 Vol.web original

 第47回日本アカデミー賞授賞式が8日、都内にて行われ、『月』の磯村勇斗が、最優秀助演男優賞を受賞した。

 優秀助演男優賞を受賞したのは、磯村勇斗(『月』)、伊藤健太郎(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)、菅田将暉(『銀河鉄道の父』)、大泉洋(『こんにちは、母さん』)、加瀬亮(『首』)の5人。

 トークでは、磯村が、客席にいる神木隆之介と「会うとベタベタしてしまう」との仲の良さを披露。

 特攻隊員役で、初めて坊主頭にしたという伊藤は「もともと戦争をテーマにした作品に興味があって。自分のご先祖でも実際に特攻隊員として行かれた方がいらっしゃったので、そういう思いを背負いながら演じさせていただきました」。

 眉毛まで金髪という姿で目を引いた菅田将暉は、父親役の役所広司から「奥様(小松菜奈)とも親子役をしたことがあるので、もう親戚みたい」と言われ、うれしそうな笑顔。

 大泉洋が、初司会に緊張気味の岸井ゆきのをトークで和ませつつ「何だったら、僕がそこ(司会席)に行ってもいい」と言い出し、笑をさそう一幕もあった。

 最優秀助演男優賞を受賞したのは『月』で、葛藤を抱えた障がい者施設職員を演じた磯村勇斗。

 磯村は「この映画は参加するにも作るにも、公開するにもたくさんの壁があって、映画1本を皆さんのところにお届けするまでに、どれほど大変かを痛感した作品」と振り返り、本作への参加を声がけしたというスターサンズの故・河村光庸プロデューサーをはじめ、ともに壁を乗り越えたスタッフ、キャストに感謝。

「これからも自分の足で、地に足をつけてスクリーンで生きていきたい」と語っていた。

綾瀬はるかや役所広司らが第47回日本アカデミー賞レッドカーペットに登場

2024.03.08 Vol.web original

 第47回日本アカデミー賞授賞式が8日、都内にて行われ、日本を代表する映画人がレッドカーペットに華やかに登場した。

 1978年に誕生し、今年で47回目を迎える映画の祭典。2023年1月1日から12月31日までに公開され選考基準を満たした作品(日本映画 149作品、外国映画221作品)を対象に、日本アカデミー賞協会会員が投票。この日の授賞式で、各部門の最優秀賞が発表される。

 トップバッターを切った新人俳優賞受賞者、アイナ・ジ・エンドや福原遥、市川染五郎、高橋文哉らに続き、優秀助演女優賞の安藤サクラ、上戸彩、永野芽郁、浜辺美波、松坂慶子、優秀助演男優賞受賞の磯村勇斗、伊藤健太郎、大泉洋、加瀬亮、菅田将暉、優秀主演女優賞受賞の綾瀬はるか、安藤サクラ、杉咲花、浜辺美波、 吉永小百合、優秀主演男優賞の阿部サダヲ、神木隆之介、鈴木亮平、水上恒司 、役所広司といった豪華俳優陣の華やかな姿に会場も釘付けとなっていた。

優秀主演男優賞受賞の阿部サダヲ、神木隆之介、鈴木亮平、水上恒司、役所広司

 

優秀助演女優賞受賞の安藤サクラ、上戸彩、永野芽郁、浜辺美波、松坂慶子

 

優秀助演男優賞受賞の磯村勇斗、伊藤健太郎、大泉洋、加瀬亮、菅田将暉

 

©日本アカデミー賞協会

ともさかりえ「私もシングルで必死に子育て。息子はもう20歳」シングルマザー役に監督絶賛

2024.03.07 Vol.web original

 

 映画『四月になれば彼女は』(3月22日公開)の完成披露試写会が7日、都内にて行われ、俳優の佐藤健、長澤まさみ、森七菜、ともさかりえと山田智和監督が登壇。シングルマザー役を演じたともさかが、自身と重なる心境を語った。

 映画『世界から猫が消えたなら』などを生み出してきた川村元気による同名ベストセラーを映画化。かつての恋人から届いた手紙と突然、姿を消した婚約者の謎をめぐり、つづられていく愛の物語。

 働きながら子供を育てるシングルマザーを演じたともさか。役どころについて聞かれると「私もシングルで息子と2人で過ごしてきた時間が長かったので。うちはもう20歳と、大きいんですけど。私も必死に子育てしていたな、と昔の自分がフラッシュバックするような不思議な経験でした」と感慨深げ。

 そんなともさかに、山田監督は「(子役が)小さい子たちなので、アウトオブコントロールというか…まったく言うことをきかない、みたいなトラブルがあったんですけど、ともさかさんはまったく動じず、子どもたちを迎える姿に説得力があった。愛の本質を知っている方の目を画面に残せた」とたたえ、ともさかも「そんなふうに見てくださっていたとは」と照れ笑い。

「若い方向けの恋愛映画のように思うかもしれませんが、本作にはいろいろな愛の形が詰まっていて、自分もこういう気持ちを通り過ぎてきたなと懐かしく振り返るような作品でもあるので、ぜひ大人の方たちにも見てもらいたいです」とアピールしていた。

 

森七菜、佐藤健の鋭い一言に「分析されちゃった」

2024.03.07 Vol.web original

 

 映画『四月になれば彼女は』(3月22日公開)の完成披露試写会が7日、都内にて行われ、俳優の佐藤健、長澤まさみ、森七菜、ともさかりえと山田智和監督が登壇。世界中を旅する役どころを演じた森が「21日間で10カ国」をめぐるハードな撮影を振り返った。

 映画『世界から猫が消えたなら』などを生み出してきた川村元気による同名ベストセラーを映画化。かつての恋人から届いた手紙と突然、姿を消した婚約者の謎をめぐり、つづられていく愛の物語。

 佐藤が演じる主人公の過去の恋人役の森は「私は今22歳で、甘いラブストーリーをいっぱい見て来たんですが、この作品は一歩、大人になるためのラブストーリーのように思いました」と語り「もしこういうことが起きても、お互いを無駄に嫌い合わないようにする勉強ができた気がします」。

 そんな森が「アドリブが多かった」と明かすと佐藤も「過去の回想シーンなんですけど。アドリブの上に長回しで…。雑談しているところを撮られていた(笑)」と明かし「これは森さんだから成立したと思いました。何だったら、セリフが決められているシーンより輝いてらした」と森のアドリブ力を絶賛。

 森は「まさにそうです。分析されちゃった(笑)」と照れ笑い。劇中、重要なシーンでも登場する写真の中には、森が演技しながら撮影したものも多く使われているといい、森は「この作品で写真を勉強し始めてとても好きになりました」と目を輝かせたが、写真好きの佐藤が「私も気合を入れて撮ってましたよ。ただ、何にも使われてませんでした」とぼやき笑いをさそう一幕も。

 ウユニ塩湖やアイスランドなど、世界各地をめぐり撮影を行った森。「つらかったですね…」と苦笑しつつ「楽しかったんですよ、おいしかったし。でも21日間で10カ国まわってるので。単純計算で2日に1回、違う国にいることに。目まぐるしすぎて、コロンビアで1回、泣きました。母に電話して“帰りたい”って…」と告白。

 それでもウユニ塩湖の絶景には大いに感動したようで「長澤さんに電話をかけました。絶景を目の前にして、ぜひ長澤さんに見てほしくて」と言うと、森からの電話は無かったという佐藤が「思い浮かばなかったの?」とポツリ。すると森が「浮かびました。しっかり浮かんで、まさみさんに電話をかけました」と答え、佐藤をさらに苦笑させていた。

佐藤健、長澤まさみに「大好きになりました」一方、長澤は「かっこよすぎて恥ずかしくなっちゃう」

2024.03.07 Vol.web original

 

 映画『四月になれば彼女は』(3月22日公開)の完成披露試写会が7日、都内にて行われ、俳優の佐藤健、長澤まさみ、森七菜、ともさかりえと山田智和監督が登壇。恋人役を演じた佐藤と長澤が照れながら互いをたたえ合った。

 映画『世界から猫が消えたなら』などを生み出してきた川村元気による同名ベストセラーを映画化。かつての恋人から届いた手紙と突然、姿を消した婚約者の謎をめぐり、つづられていく愛の物語。

 原作者の川村氏とは普段から交流がある佐藤。「リアルタイムで読んでいたんですけど」と、原作の魅力を語りつつ、映画化熱望について聞かれると「どうせ川村元気が書いているんだから、映画化するんでしょ、と。だったら自分がやりたいな、と…」とぶちゃけ、会場も大笑い。

 佐藤は「そうしたら、本当かどうか分からないですけど“主人公は健であて書きした”みたいなことを言ってました」と苦笑しつつ、脚本の段階から参加した本作への熱い思いを語った。

 そんな佐藤は、恋人役の長澤と劇中の役どころさながらの仲良しぶりも披露。今回の共演で再発見した互いの魅力について聞かれると、佐藤は「現場の空気は完全に長澤さんが作ってくれた。番長のようでした」と冗談めかしつつ「真面目な話、自分は長澤まさみという人の魅力をこんなに知らなかったんだと思い知らされました」。

 さらに「僕が好きだったエピソードがいくつかあるんですけど…」と語ろうとすると、長澤が「アレは言わないほうが…」と焦り、佐藤が「こうやって口止めされるんです。でも言うんですけど(笑)」。そんな2人の“わちゃわちゃ”に会場も大笑い。

 佐藤は「すごい大事なシーンで、僕はすてきなお芝居だと思ったんですが本人は納得いってないみたいで“昨日、家で練習したときはもっとうまくできたのにな”って。家で練習するの、長澤まさみが!?と思って大好きになりました」というエピソードを披露。

 努力家の面を披露され、照れる長澤。一方、佐藤について長澤は「かっこよすぎて恥ずかしくなっちゃって、これまでちゃんと話せなくて。たくさん話したことが無かったので、付き合いづらい人なんじゃないかと思ってたんですけど…本当はとても“いい子”でした(笑)」と笑いつつ「きっと高い理想はあるんだけど、現場では私の不器用なところも受け入れてくれる器の大きい人。過去が塗り替えられました」と語り、互いに照れながら、たたえ合っていた。

映画と元ネタ実物写真を比較! 米プロレス界のレジェンドを完全再現

2024.03.07 Vol.web original

 実在のプロレスラー、フリッツ・フォン・エリック一家の実話をもとにした映画『アイアンクロー』(4月5日公開)から、元ネタとなったレスラーたちの当時の実際の写真と、本作キャストたちが彼らの姿を再現した特別写真が公開された。

“アイアンクロー=鉄の爪”を得意技とした実在のプロレスラー、フリッツ・フォン・エリック。父である彼の教えに従ってプロレスの道を選び、世界王者になることを宿命づけられた兄弟の実話をもとに、気鋭の映画スタジオA24が製作・配給を務め、『マーサ、あるいはマーシー・メイ』の鬼才ショーン・ダーキン監督とタッグを組んで映画化。プロレス界の伝説にして“呪われた一家”と呼ばれたフォン・エリック・ファミリーの実話を、現代にも通じる感動作に仕上げた話題作。

 解禁された特別写真は、フォン・エリック家の次男ケビンを演じたザック・エフロン、三男デビッド役のハリス・ディキンソン、四男ケリー役のジェレミー・アレン・ホワイトと、父フリッツ・フォン・エリック役のホルト・マッキャラニーによる、特別写真。試合着でポーズをきめる兄弟たちや、亡きデビッドの異名“テキサスの黄色いバラ”にちなんだ黄色いバラを捧げるケビンの様子を収めたものなど、当時の貴重な写真と比較してみると、その再現度の高さに驚くこと必至。

 特別写真解禁にあわせて、劇中に登場する往年のプロレスラーたちを捉えた特別映像も公開。劇中では、フォン・エリック家のみならず、リック・フレアーやハリー・レイス、ブルーザー・ブロディなど、当時大活躍した名プロレスラーの容姿や着こなし、言動も見事に再現されており、ファンも胸が熱くなるはず。

 米プロレス団体AEWの現役王者であるMJFことマクスウェル・ジェイコブ・フリードマンがエグゼクティブ・プロデューサーを、元WWE王者のチャボ・ゲレロ・ジュニアがプロレスシーンコーディネーターを務めたことにより実現した、ド迫力のプロレスシーンはまさに圧巻。それぞれがレスラー役として出演しているのも注目だ。

 人物だけではなく、ダラスの名物プロレス会場スポルタトリアムを忠実に再現したセットも話題を呼んでおり、撮影に参加したプロレスファンのエキストラたちは、その再現度の高さに大興奮だったとのこと。映画からあふれるレジェンドたちへのリスペクトの高さに、作品への期待値も上がるはず。

 

【特別映像「リック・フレアー登場!」編】

 

三池崇史監督がiPhoneで賀来賢⼈主演映画 「こびりついた概念がボロっと崩れた」

2024.03.06 Vol.web original

 全編iPhoneで撮影されたショートフィルム『ミッドナイト』のイベントが6日、都内にて行われ、俳優の賀来賢⼈、⼩澤征悦、加藤⼩夏と三池崇史監督が登壇。撮影で使用したiPhone 15 Proによる映像美に一同、驚きと興奮を隠せない様子だった。

 ⼿塚治⾍最後の週刊少年漫画誌連載作品「ミッドナイト」を三池崇史監督が初の実写化。Appleによる、iPhoneのみを使って写真や映像を撮影する企画「iPhoneで撮影 – Shot on iPhone」の⼀環として製作されたショートフィルム。

 全編iPhoneでの撮影に、三池監督は「無茶なことを考える人がいるなと思った」と苦笑しつつ「想像以上にいい感じでしたね。自分のこびりついた概念がボロっと崩れていきました」と手ごたえ十分。

 さらに「僕が20歳のときに助監督として初めて行った現場が、加山雄三さんのドラマ『ブラック・ジャック』(1981)だった」と明かし感慨深げ。

 主人公ミッドナイトを演じた賀来も「作品を決めるときに“ワクワク”を大事にしているんですけど、今回、ワクワク要素がてんこ盛り過ぎて即、やりたい!と言った」と振り返り、この日、初めて見たという完成作に大興奮。

 iPhoneならではの映像にも感嘆しきりの一同。賀来が「車のアクセルを踏むところを下から撮ったシーンがあるんですが、普通だったらカメラが入り込めない位置に入る込めるのは画期的」と言えば、加藤⼩夏も「普通だと走るシーンでは横にクルマがあったりするんですが、今回はカメラマンさんが横で一緒に走って撮っていて。なのに映像もキレイで手振れしていない」を目を丸くした。

 三池監督も「機能もそうなんですけど、これだけ無茶な撮影をしてもトラブルゼロ。普通だとノイズが走ったりするんだけどそういうのも無い。むしろスムーズに撮れ過ぎていて、後から振動を足したりした」と言い、撮影に使用されたiPhoneは「1つも壊れずにお返しできました(笑)」。

 最後に三池監督は「手塚さんがこれを描いたときはもう有名になっていましたが、少年漫画誌で子どものために1話読み切りの作品を手がけたのは、僕の推測ですけどもう1回、原点回帰しようと思ったんじゃないか、と。自分も、こういう機会を頂けてそれの面白さが世界中の人に伝われば」と語っていた。

〈iPhoneで撮影『ミッドナイト』〉は3月6日14時から公式YouTubeにて公開。

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