『ダラス・バイヤーズ・クラブ』『わたしに会うまでの1600キロ』のジャン=マルク・ヴァレ監督、待望の最新作。
『ナイトクローラー』での狂気的な演技も高く評価された実力派俳優ジェイク・ギレンホールが、妻を亡くし自分を見失った空虚な男のもろさを、繊細な表現で演じ切る。また、ナオミ・ワッツが、主人公に寄り添うシングルマザー役を好演。
デイヴィスは富も地位も手に入れたウォールストリートのエリート銀行員。しかし高層タワーの上層階で空虚な数字と向き合うその日々は、味気ないものだった。そんなある日、突然の交通事故で美しい妻を失ってしまう。しかしディヴィスは一滴の涙も出ず、悲しみにさえ無感覚になっている自分に気づく。「心の修理も車の修理も同じことだ。まず隅々まで点検して組み立て直すんだ」。義父の言葉が引き金となり、デイヴィスは身の回りのあらゆるものを破壊し始める。会社のトイレ、パソコン、妻のドレッサー、そして自らの結婚生活の象徴である「家」さえも。あらゆるものを破壊していくなか、妻が残していたメモが見つかり…。
2月18日より新宿シネマカリテ他にて全国公開。

