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『ブラック・スキャンダル』試写会に10組20名 

2015.12.14 Vol.656

  人気俳優ジョニー・デップが、 実在の犯罪王ジェームズ・バルジャーを衝撃的なヘアメイクで熱演! 

 FBIの最重要指名手配犯でありながら16年間の逃亡の末、2011年にようやく逮捕されたバルジャー。そんな危険人物がFBIに追われながらも着々と犯罪王国を築いていた背景には、FBI捜査官ジョン・コノリーとバルジャーの間で、密約が交わされていたという事実があった。ボストンで幼なじみとして育ったバルジャー兄弟とコノリー。ギャングのボス、有力政治家、FBI捜査官として権力を握った3人の絆が、やがてアメリカの正義を揺るがす大事件へと変貌する…。

 ボストンの裏社会を支配する反面、元恋人や息子を大切にする優しい側面を持つ男。その劇的な半生を圧倒的な存在感で演じ切ったデップには、史上最高の演技を見せたとの絶賛評が続出。本年度のアカデミー賞で、ついにオスカー受賞なるかとの声も上がっている。共演は、バルジャーの弟ビリー役にベネディクト・カンバーバッチ、幼なじみのFBI捜査官コノリー役にジョエル・エドガートン。恋人リンゼイ役にダコタ・ジョンソン。監督は『クレイジー・ハート』で絶賛されたスコット・クーパー。

 2016年1月30日より新宿ピカデリーほかにて全国公開。

『ロイヤル・コンセルトヘボウ オーケストラがやって来る』試写会に15組30名

2015.12.14 Vol.656

 英グラモフォン誌が選ぶ“世界のオーケストラ2014年”第1位に輝いた、オランダ王立オーケストラ、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団が創立125周年記念のワールドツアーを敢行。世界中で感動の渦を巻き起こしたツアーに、巨匠エディ・ホニグマン監督が密着。人と音楽が織り成すリアルドラマを追った、感動のドキュメンタリー!

 旅の途中で出会ったアルゼンチンのタクシー運転手の孤独、南アフリカの貧困地域に暮らす黒人少女の不安、各地で人々と触れ合いながら、その音楽でときに癒しを、ときに興奮を与えていく楽団員たち。音楽で人々に喜びを与える一方で、自分たちもまた出会った人々や観客の姿を通して、音楽の力を再発見していく。

 世界最高峰のオーケストラの楽団員たちが旅先で見せる気さくな姿も見どころ。音楽ドキュメンタリーにして、ロードムービーでもあるという、ユニークな作品。

 2016年1月30日、渋谷ユーロスペース他にて公開。

若井久美子 映画『森のカフェ』で初ヒロイン

2015.12.13 Vol.656

 東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』でコゼット役を演じ注目を集めた若井久美子が初主演した映画『森のカフェ』が公開中。本格的な映像作品に出演するのも初めてという若井だが、ちょっと不思議な女の子を軽やかに演じている。

「最初に紹介していただいた時、監督の中では私の実年齢よりちょっと若い女の子を主人公にしようと考えていたそうなんです。でもお会いした時に、まあ大丈夫かなということで、留年している24歳の大学生という設定で、出演することが決まりました。その時点で構想はあったようですが、脚本は全然書いていなくて、私をあて書きで書いてくれたそうです。それがすごく天真爛漫で、あっけらかんとして、ぶっ飛んだた女の子だったので、監督から見たら、私はこういうイメージだったんだなと(笑)」

 作品の中では、得意の歌も披露。

「最初は歌を入れるつもりはなかったようですが、たまたま私が歌もやっていたので“せっかくだから歌う?”って(笑)。でも結果的には歌がストーリーを物語るような哲学的な歌詞になっていて、それもひとつポイントになっているので、すごく大事な曲を歌わせていただいていると感じましたし、すごくうれしかったです」

 哲学者の苦悩を題材にしているから難しいのかなと思いきや、楽しく癒される要素も。若井の渾身の変顔もそのひとつ。

「あれは監督からの熱望で、あそこで絶対に変顔をしてほしいと(笑)。私自身はそこで変顔をする理由が分からなかったんですが監督から“君がここでその表情を見せることで、この作品がグッと引き立つから僕を信じてやってくれ”と説得されて。それでやったんですけど、試写を見たときに、その意味が分かりもっとやればよかったと思いました。(笑)。面白みもいっぱい詰まっていて、見終わった後にほっこりと温かい気持ちになれる作品ですし、哲学に興味がなくても見やすくて楽しめますので、ぜひ足をお運び下さい」

【CINEMA★TOPICS】渋谷アップリンク『見逃した映画特集2015』開催

2015.12.12 Vol.656

 気づいたら終わってた、スクリーンで見たかった、そんな心残りを解消してくれる映画ファン必見の特集上映を渋谷アップリンクにて開催。気になるラインアップは、今年のアカデミーで最多4部門を受賞したアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、J・K・シモンズの鬼コーチぶりが話題を呼んだデイミアン・チャゼル監督作『セッション』などのアカデミー賞話題作から、塚本晋也監督作『野火』、グザヴィエ・ドラン監督作『Mommy/マミー』と、今年公開の話題作から選りすぐりの42作品が並ぶ。

巨匠・山田洋次が、井上ひさしの思いを継いだ感動作『母と暮せば』

2015.12.12 Vol.656

 終戦から70年を迎えた今年。『父と暮せば』で広島を、未完となった『木の上の軍隊』では沖縄を舞台に、戦後を描いてきた井上ひさしが、どうしても書きたいと考えていた“もう一つの戦後の物語”を、日本を代表する映画監督・山田洋次が映画化。生前にたびたび、長崎を舞台にした物語を書きたいと口にしていた井上の思いに衝撃を受けたという山田監督。『父と暮せば』で描かれた“広島で原爆で死んだ父と生き残った娘の物語”を、“長崎で原爆で死んでしまった息子と、残された母の物語”として紡ぎ出した。山田監督にとって、本作は自身初のファンタジー作品。市井の人々を丹念にリアルに描いてきた山田監督が本作ではCGを多用して亡霊となった息子を描き、1948年の長崎を再現。夢と現実が入り混じる、切なくも美しい世界を描く。

 キャストも日本映画界を代表する顔ぶれが集結。母親・伸子役には山田作品『母べえ』『おとうと』でも主演を務めた吉永小百合。息子の浩二役にはクリント・イーストウッド監督作『硫黄島からの手紙』で海外からも高い評価を得た二宮和也。そして浩二の恋人・町子役には『小さいおうち』で第64回ベルリン国際映画祭の最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞した黒木華。

 「母さんはあきらめが悪いから、なかなか出てこられなかったんだよ」。ある日突然現れた亡き息子と、そんな息子を愛おしく迎え入れる母の、穏やかな日々。その儚くも幸せな時間がもたらすものとは…。

2015年“STAR WARS YEAR” クライマックス!!

2015.12.11 Vol.656

世代を超えて熱狂的なファンを生み出し続けるSF映画の金字塔『スター・ウォーズ』。待望の最新作公開に合わせ、今年は世界中で“SW愛”が吹き荒れた。18日の日本公開に向け、いよいよカウントダウンスタート!

今週のオススメMOVIE 11/23~ vol.4

2015.11.26 Vol.655

『海難1890』

 1890年。和歌山県紀伊大島樫野の沖合でトルコの親善使節団が乗ったエルトゥールル号が難破。500人以上が犠牲となるが村人たちによる救出活動により69名が助かる。時は経ち1985年。空爆が続くイランで救出するための飛行機を飛ばせず多くの日本人が立ち往生する…。

監督:田中光敏 出演:内野聖陽、ケナン・エジェ、忽那汐里他/2時間12分/東映配給/12月5日より丸の内TOEI他にて公開  http://www.kainan1890.jp

今週のオススメMOVIE 11/23~ vol.3

2015.11.25 Vol.655

『リトルプリンス 星の王子さまと私』

 友だちも作らず勉強漬けの日々を送る9歳の女の子。名門校の学区内に引っ越してきた彼女は、隣りに住む風変わりなおじいさんと出会う。そのおじいさんは、あの“星の王子さま”と出会った飛行士だった…!

監督:マーク・オズボーン 声の出演(日本語吹き替え版):鈴木梨央、瀬戸朝香、伊勢谷友介他/1時間47分/ワーナー・ブラザース映画配給/TOHOシネマズ日本橋 他にて公開中  http://www.littleprince.jp

今週のオススメMOVIE 11/23~ vol.2

2015.11.24 Vol.655

『劇場霊』

 芸能事務所に入って5年。いまだ役に恵まれない若手女優・瑞樹沙羅は気鋭の演出家の新作舞台に端役で出演することに。若い娘を犠牲に永遠の美貌を手に入れていた主人公・エリザベート役はライバルの人気女優。しかし奇妙な事件が続き沙羅に代役が回ってくる。

監督:中田秀夫 出演:島崎遥香、足立梨花他/1時間39分/松竹配給/新宿ピカデリー他にて公開中  http://gekijourei.jp/

全世界沸騰の話題作、ついに日本公開!『007 スペクター』

2015.11.24 Vol.655

 スパイ映画の金字塔『007』シリーズ24作目がいよいよ公開。『007 カジノ・ロワイヤル』以降、ジェームズ・ボンド役を務めるダニエル ・クレイグが、4度目のボンド役でさらなる高みを目指す。監督は前作『007 スカイフォール』に続きサム・メンデス。今回は2人のボンドガールとの、ときに危うくときに切ない駆け引きにも注目だ。ボンドに悪の組織・スペクターの情報をもたらす謎の美女・ルチア役に『マレーナ』のモニカ・ベルッチ。スペクターに接近する鍵を握る美人医師・マドレーヌ役に『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のレア・セドゥー。他、ボンドと過去に因縁を持つ男・オーベルハウザー役にオスカー俳優のクリストフ・ワルツ。前作に続き、M役にレイフ・ファインズ、頼りになるガジェット担当・Q役にベン・ウィショー。

 ボンドの幼少期が初めて明らかとなった前作に続き、本作ではボンドが自分自身の過去にまつわる謎を追うことに。やがて明かされる、ボンドのルーツをめぐる衝撃の事実とは…。現シリーズはもちろん、往年の007ファンも見逃し厳禁のストーリーが待ち受ける。もちろん現シリーズ最大の持ち味である骨太ドラマ&破格のアクションは健在。ヘリを使った危険すぎるスカイアクションを始め、肉弾戦から銃撃戦まで、圧倒されっぱなし。

名画に隠された人生のドラマ。監督 サイモン・カーティス

2015.11.23 Vol.655

 20世紀も終わりに近づいたころ、アメリカに暮らす82歳の女性がオーストリア政府を訴えた。訴訟の内容は、第二次世界大戦当時、ナチスに奪われた後、オーストリアの美術館所有となっていたクリムトの名画の返還。世界を仰天させた裁判の結果は予想を覆すものだった…! 『黄金のアデーレ 名画の帰還』。監督のサイモン・カーティスは前作『マリリン 7日間の恋』でも、実在する女性の心情を豊かに描いた。

「特に意識してそうしたわけでは無いんですが、やはり魅力的な女性を描くのは楽しいですね(笑)。特に今回は、82歳という年齢で政府を相手取って訴訟を起こしたマリアの姿に深く感銘を受け映画化したいと強く思ったんです」
 一つの名画に隠された女性の人生を見事な映像美で丁寧に綴る。

「マリアが幼かったきらびやかな時代、戦争が悲劇をもたらした灰色の時代、そして現代と、色調を変えながら撮影しました。まるで3本の映画を一度に撮っているようで、なかなか大変でした(笑)」

 そんな中で大きな存在感を見せたのがマリア役のヘレン・ミレン。

「彼女なくしてこの作品を撮るつもりはありませんでした。実際、彼女は本当に素晴らしい女優で、マリアの過去の重みを見事に表現してくれました。実はすごくお茶目な人で、彼女とライアンのユーモアがこの作品を重くなり過ぎないようにしてくれたと思います」
 監督は、名画〈黄金のアデーレ〉を実際に見たときの感動を語った。

「図版などでも見ていましたが、実際に見たときの感動は言葉にできないほどでした。皆さんにもぜひ実物を見てもらいたいと思いますが、その感動が本作の映像から伝わればうれしいですね」

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