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菊池風磨、演技達者なミセス大森元貴に「嘘つかれた気持ち」

2025.03.17 Vol.web original

 

 映画『#真相をお話しします』(4月25日公開)の完成披露イベントが17日、都内にて行われ、W主演を務めた大森元貴と菊池風磨ら豪華キャストが舞台挨拶に登壇。
大森と菊池の息ピッタリの掛け合いに会場が盛り上がった。

 結城真一郎による大ヒットミステリー小説を映画化。日常に潜む「何かがおかしい」を描く、新感覚の“暴露系”エンターテインメント。

 この日のイベントタイトル『#映画の完成をお披露目します』は、映画初主演でW主演を務めた大森と菊池が考案。最終的に2案から投票で決めたとのこと。菊池が「もう一つが“大暴露祭り”。これになったら皆が身を削ることになっていたと思いますのでこれでよかった」と言うと豪華共演陣も苦笑しつつ安どの表情。

 普段、人気グループMrs. GREEN APPLEとして活躍している大森と、timeleszのメンバーとしても活躍する菊池は、主演映画の完成披露に「ライブともまた違った感覚」と共感。

 互いへの印象を聞かれると、大森は「面白い人だと思っていたらけっこうシャイで。お芝居では自然とキャッチボールできた。懐も深くて、嫌な思い出1つもないのは風磨くんのおかげ」と感謝。一方の菊池も「柔軟で器用。少し前まで別の映画を撮っていたのではというくらい。“僕、全然初めてなんで”と言っていましたけど、嘘つかれた気持ちです」といじりつつ大森の演技をたたえた。

 そんな2人と、撮影前に演技のワークショップを行ったという中条あやみは「好き嫌いゲームというのをやったんですけど。大森さんがなかなか折れなくて、菊池さんが大森さんに寄せていったので、菊池さんは意外とピュアで優しい方、こっちは意外と頑なで頑固な方なんだなと思いました(笑)」と明かすと、大森は「ワークショップって分からなかったから!」と弁解。菊池は「それいっぱい言って」と気を良くし、笑いをさらっていた。

 舞台挨拶の登壇者は大森元貴、菊池風磨、中条あやみ、岡山天音、福本莉子、伊藤健太郎、栁俊太郎、田中美久、齊藤京子、原嘉孝、伊藤英明、豊島圭介監督。

WOLF HOWL HARMONY「時代を動かしたい!」ファーストアルバム『WOLF』をリリース

2025.03.17 Vol.Web Original

4人組ラップ&コーラスグループのWOLF HOWL HARMONY(以下、ウルフ)が3月12日、ファーストアルバム『WOLF』をリリースした。デビュー以来、それよりも前のLDH JAPAN史上最大級のオーディション『iCON Z 〜Dreams For Children〜』で切磋琢磨していた時から大事に歌い続けてきた楽曲と、ウルフのこれからを音楽で示したような楽曲で構成されたアルバムで、聴くほどに楽曲たちが輝きを増す。本作に込めた熱い想いを聞いた。

「かなり自信に満ちあふれてます」

 

ーーファーストアルバム『WOLF』が完成しました。今の気持ちを教えてください。

RYOJI:かなり自信に満ちあふれてます。アルバムをリリースしますってお知らせをしてから準備をしたり制作する時間がしっかりあったこともあって、ちゃんとアルバムに向き合えた気がしていて、自分たちもやりきった感があります。いま持ってるものすべてを注いできたことには間違いないと思うからこその自信なんだろうなと思っています。

SUZUKI:思いを込めて向き合うことができた分、アルバムに対する愛情も深い。絶対にこのアルバムを成功させたいっていう気持ちもそれに比例して強くなっています。このアルバムのリリースイベントで各地を回ってきましたが、アルバムがどんな内容かも分からない状態にも関わらず、ファンの皆さんは期待をして予約を入れてイベントに来てくださったと思うので、その期待に応えなきゃいけないって思ってやってきました。自信を持って勧められるものを作らなきゃいけないって制作により気合が入りました。

GHEE:やっとアルバムって気持ちです!一般的なグループに比べたら早い段階でアルバムを出させていただいてるとは思うんですけど、自分たちからしたら持ち曲が3、4曲でライブさせていただいてたので、自分たちの曲がもっとほしいなと思ってる期間が長かったんです。今回のアルバムで、もう一歩ステップを踏めている感じです。

HIROTO:僕は率直にうれしいっていう気持ちが大きいです。自分もあこがれのアーティストのアルバムも買ってきたし、自分たちもそうなると思うと……めちゃくちゃうれしいなって。

「これがウルフだと押し出せるもの」


ーー『WOLF』はどんな1枚になったでしょうか?

RYOJI:ファーストアルバムにぴったりなウルフらしさ全開なアルバムだと思います。制作するにあたって、みんなで話し合いながらテーマを決めたんですが、最終的にはシンプルに、クラシックだけど新しいみたいなものにしたいねって。タイトルも『WOLF』とシンプルです。

SUZUKI:自分たち自身、胸を張って、これがウルフだと押し出せるものにできたんじゃないかなと思います。

ーーアルバムはすでに発表したシングル曲があって、それに加えて新曲を収録するのが基本のスタイルとしてあると思います。どこかで自分たちはアルバムを作ってるんだという意識に変わるようなポイントはあるものですか?

HIROTO:それによって変化はないかと思いますが、最初の頃は1曲1曲のリリースで精一杯だった自分がいましたね。ただ、アルバムを意識し始めたのは去年の「Frozen Butterfly」ぐらいかな。ウルフにアルバムができたらやばいみたいなことを話してました。

ミセス大森元貴と菊池風磨、W初主演映画の豪華共演陣に大感激「テレビで見てた人たち」

2025.03.17 Vol.web original

 映画『#真相をお話しします』(4月25日公開)の完成披露イベントが17日、都内にて行われ、W主演を務めた大森元貴と菊池風磨ら豪華キャストがレッドカーペットに登壇した。

 結城真一郎による大ヒットミステリー小説を映画化。日常に潜む「何かがおかしい」を描く、新感覚の“暴露系”エンターテインメント。

 この日のイベントタイトル『#映画の完成をお披露目します』は、映画初主演でW主演を務めた大森と菊池が考案。大森は「僕にとっては初めての主演映画。訳の分からない規模で行われています」と話題作での初主演に大感激。

 ともに主演を務めた菊池も「私事ながら初主演ということで、大森くんとW主演をさせていただきました。本当に素敵な座組での晴れ舞台、非常に感謝いたします」。

 この日は、中条あやみや福本莉子、伊藤健太郎や伊藤英明ら人気俳優がそろい踏み。普段、人気グループMrs. GREEN APPLEとして活動する大森は豪華な共演陣を見渡し「テレビで見ていた人たちです。ありがとうございます!」と感激をあらわにした。

 まだ肌寒さの残るこの日。ときおり吹き荒れる強風に階段上でよろめいた福本莉子を、隣にいた岡山天音が手を取ってエスコートする一幕もあった。

 レッドカーペットの登壇者は大森元貴、菊池風磨、中条あやみ、岡山天音、福本莉子、伊藤健太郎、栁俊太郎、田中美久、齊藤京子、原嘉孝、伊藤英明。

EXILE橘ケンチ「僕が沖縄っぽかったから?」キャスティング理由を堤幸彦監督に直接質問

2025.03.16 Vol.web original

 

 公開中の映画『STEP OUT にーにーのニライカナイ』の舞台挨拶が15日、都内にて行われ、主演の仲間由紀恵、共演の橘ケンチ(EXILE)と堤幸彦監督が登壇。キャスト・スタッフのほとんどが沖縄出身という本作で、横浜出身の橘がキャスティングの理由を堤監督に直撃した。

 堤幸彦監督と仲間由紀恵が11年ぶりに再タッグ。仲間の出身地・沖縄を舞台にダンスを通して成長していく少年と母親の姿を描く感動作。

 沖縄でダンスオーディションを開催する音楽プロデューサー・HIROKIを演じた橘は「この映画をきっかけに、沖縄がらみのお仕事を頂けるようになりました」と感謝しつつ、堤監督に「ちょっと監督にお聞きしたいんですけど…。今回、全編沖縄ロケで、僕以外、沖縄出身の役者さん。僕1人だけ沖縄じゃなくて。沖縄っぽかったということなんでしょうか?」。

 すると堤監督は「そういうわけではないですよ」とややタジタジとなりながら「ダンスレジェンドにいてもらわないと。パブリックイメージとしても、役としても凄腕の(ダンス)出身者がほしかった」と答え、橘は「うれしいです!」と感激。

 ダンスを通した社会活動や若手育成にも力を入れている橘。撮影では、仲間の息子を演じたSoulの演技に「だんだん親心が芽生えてきて(笑)。プロデューサー役なんですけど、みけんにしわを寄せながら、心の中で頑張れ!と応援していました」。

 そんな橘は、タイトルにちなみ「自身にとってのニライカナイ(理想郷)は」という質問に「僕にとっては日々のことなんですけど、リハーサルスタジオです。会社内のスタジオに週5~6、僕そこにいるんですよ。今回の映画の、夢を追っている子どもたちも絶対スタジオで無茶苦茶練習していると思うんです。僕ももともとはスタジオを借りるお金もなくて、外で練習していて。こういう立場になってから良い環境で練習できるようになったんですけど。あのスタジオから僕らのライブやエンターテインメントすべてが生まれている。僕の原点であり理想郷です」と語っていた。

仲間由紀恵、不安なときは「ご飯」!11年ぶりタッグ堤幸彦監督と『TRICK』のノリで爆笑トーク

2025.03.16 Vol.web original

 

 公開中の映画『STEP OUT にーにーのニライカナイ』の舞台挨拶が15日、都内にて行われ、主演の仲間由紀恵、共演の橘ケンチ(EXILE)と堤幸彦監督が登壇。仲間と堤監督が2人の代表作『TRICK』をさながらの掛け合いで会場を楽しませた。

 堤幸彦監督と仲間由紀恵が11年ぶりに再タッグ。仲間の出身地・沖縄を舞台にダンスを通して成長していく少年と母親の姿を描く感動作。

 20年以上の親交を持ち『TRICK』シリーズをはじめ『天空の蜂』数々の作品でタッグを組んできた仲間と堤監督。上映後の舞台挨拶ということで、堤監督が「犯人とか言ってもいい?」とボケると、すかさず仲間が「犯人とか出ないです」とツッコミ。

 仲間が、橘に「監督に無茶ぶりとかされませんでした? 踊ってくれとか」と尋ねると橘は「今回僕は踊らなかったですね」と言い、堤監督は「今回はノーダンス、ノーギャグです」と涼しい顔。すると仲間は「私には過去、相当な無茶ぶりがありましたけど。爆発するとか、海に入れとか」とぼやき、会場も大笑い。

『トリック劇場版 ラストステージ』(2014)以来11年ぶりの再タッグながら変わらぬ『TRICK』のノリで会場を盛り上げた2人。その一方で、堤監督は仲間に「沖縄ご出身の持つ魅力というか、地に足の着いた感じ。仲間さんに演じてもらって本当に良かった」と感謝し、仲間も「監督は昔から沖縄を好きでいてくださった。純粋に沖縄が好きだという気持ちでご一緒してくださったことが本当にありがたいです」と堤監督への信頼をあらわに。

 この日は、タイトルにちなみ「不安を乗り越え一歩踏み出す(STEP OUT)するために必要なことは?」と一同に質問。

 堤監督は「Take it easy。人生、失敗も成功もありますから。気楽にいけ、と」。すると仲間も「私も同じような意味ですね」と言い「ご飯。不安を抱えたときもこれさえあれば乗り切れる」と回答。「20代、30代のころ仕事で寝る時間もなく大変だったときの自分を振り返ってみたんですけど、もう少し広い視野を持って周りを見れば、助けてくれる人たちの存在を感じられて、自分だけじゃないと思える。そのためにはご飯を食べて元気を出す。心の栄養という意味も込めて」。最後に橘が「一歩ずつ前進。不安なときこそ一歩ずつ」と回答。

 三者三様の回答に、堤監督は「キャラが出ましたね。真面目、ご飯、いい加減」とまとめ、笑いを誘っていた。

SixTONESジェシーのキレッキレ?なボケに福本莉子「全部拾いきれないのが無念」

2025.03.15 Vol.web original

 

 公開中の映画『お嬢と番犬くん』の舞台挨拶が15日、都内にて行われ、俳優の福本莉子、ジェシー(SixTONES)、櫻井海音と小林啓一監督が登壇。ジェシーが変顔やギャグ、ボケのオンパレードで会場のファンを喜ばせた。

 はつはるによる同名人気コミックの映画化。極道の孫娘であることを隠して“普通の青春と恋”がしたい女子高生と、過保護すぎて年齢詐称をして一緒に高校に通うお世話係の若頭との恋愛模様を描くロマンティックコメディー。

 福本とジェシーは公開初日に映画館に見に行き、観客の好反応を目の当たりにしたと言い、ジェシーが「僕の前にいた人は音楽に合わせてノリノリになってました。隣にいた人はずっと手を握って“うわ~”って。おじさんはニヤニヤしてました」と報告。

 櫻井は“乙女声”で「乙女からすると2人の身長差が萌え」と言い、観客も共感。ミニ丈のワンピースに厚底ヒールの福本が「今日は盛っちゃってますけど(笑)」と言うとジェシーは「レディ・ガガみたい」。

 ジェシーも福本とのキス寸前シーンを胸キュンポイントにあげ「唇が重なり合うか合わないかというところで…しないの、って。“じらしプレイ”がね」と言いつつ「一緒に見に行った親友は顔を手で隠してましたね、いつもふざけてるオレがかっこつけてるから(笑)」と苦笑。

 そんなジェシーはこの日の冒頭からボケを連発。「うジェシーです」の定番ギャグをはじめ、冒頭の挨拶で「ジム・キャリーです」と変顔でボケたり、櫻井とのアドリブ合戦で試したという『タイタニック』の名シーンを再現したり。

 ジェシーと櫻井のギャグアドリブを見守っていたという福本が「少年たちが楽しそうだなと思って見てました。無邪気だなと思って」と振り返ると、ジェシーがカンフーポーズで「“ム”ジャッキー・チェン」、櫻井がマイケル・ジャクソンばりにターンを決めて「“ム”ジャクソン」。

 ジェシーのボケについて聞かれた福本は「毎回、新鮮で面白いです。斜め上のボケが来るので。たまにそのとき気づけずに、お風呂に入っているときに時間差で気づくことがあって。拾いきれないことが無念です」と残念がり、ジェシーは「それでいいんです」。

 この日は、前回のイベントで渡されたバレンタインのチョコレートのお礼に、ジェシーと櫻井が自ら花を選んで作った花束を福本にプレゼント。さらにジェシーからのホワイトデーのプレゼントとして観客にも“花”が配られ、一同が投げキッスの大サービス。観客も大喜びだった。

THE RAMPAGEのRIKUが「新しい自分に出会えた」楽曲明かす 15日放送のラジオ『JAPAN MOVE UP』

2025.03.15 Vol.Web Original

 16人組ダンス&ボーカルグループ、THE RAMPAGEのRIKUが、3月15日放送のラジオ『JAPAN MOVE UP』(TOKYO FM、毎週土曜21時30分~)に出演、YouTubeでのミュージックビデオ再生回数が850万回を超えるなど注目度の高いパーティーチューン「BURN」について語っている。「BURN」は同番組のマンスリーソング。

「BURN」はキャッチ―なサビが心地よいパーティーチューン。番組では、現在展開中のツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2025 “PRIMAL SPIDER”』で「BURN」をパフォーマンスをした時の反応をシェア。

「お客さんが、BURN! BURN!のところを一緒に歌ってくださったり、振り付けもキャッチ―なのでマネしてくださったり。僕らだけではなくファンの方々と完成させた楽曲になったなと感じています」

 番組では、11月まで続くツアーや追加発表されたホール公演についてトーク。さらには先日発売されたアルバム『(R)ENEW』の収録曲で、RIKUが「歌手として新しい自分に出会えた」という楽曲も明かす。また母親との誕生日ディナー、息子と溺愛する愛犬ルークの話題などプライベートも垣間見られる話題で盛りあがった。

舘ひろし74歳、柴田恭兵73歳、里見浩太朗88歳、草笛光子91歳…日本アカデミー賞でレジェンドたちが名スピーチ

2025.03.14 Vol.web original

 第48回日本アカデミー賞授賞式が13日、都内にて行われ、『あぶ刑事』最新作で話題賞を受賞した舘ひろしと柴田恭兵をはじめ黒澤明組の名キャメラマン木村大作や里見浩太朗ら、日本映画界のレジェンドたちが笑いあり感動ありの受賞スピーチを行った。

 新人俳優賞から、長年の功績をたたえられる会長功労賞まで、幅広い世代の映画人が集った映画の祭典。

『帰ってきた あぶない刑事』で話題賞・作品部門を受賞した舘ひろしと柴田恭兵に、プレゼンターの山田裕貴が「失礼ながら年齢を調べさせていただいたんですけど…」と笑いを交えて劇中のアクションに驚嘆し、会場を沸かせると、舘は「8年前の作品でタカとユージはリタイアしたんですけど…帰って来ちゃって、詐欺みたいな。こんな賞をもらって申し訳ない」、柴田も「この会場に来て、先輩の役者さんが里見浩太朗さんと草笛光子さんのお2人。年を取りました」と茶目っ気たっぷりにコメントしつつ、ドラマ開始から40年、支え続けたファンに感謝。そんな2人に、同じく話題賞の俳優部門を受賞した森本慎太郎は「僕は普段、SixTONESの活動でいろいろなステージに立たせていただいているんですけど、この場は緊張します。ライオンと同じ檻(おり)の中にいる気持ちで、膝がガクガクしています」と緊張を明かし笑いを誘った。

 会長功労賞を受賞したのは、日本映画界を代表する名キャメラマン、映画監督の木村大作と、俳優の里見浩太朗。木村監督は「失礼しちゃうよね、80歳超えないとこの賞、もらえないんですよ」と息巻き、その歯に衣着せぬスピーチに会場の映画人も爆笑。さらに、同じく会長功労賞受賞の里見が70年前の東映入所を振り返っていると「里見さん、ちょっと話長いね」と茶々を入れるなど、レジェンド2人が漫才のようなやり取りも。

『九十歳。何がめでたい』で優秀主演女優賞を受賞した草笛光子は登壇に「フワフワ上がっちゃってます」と言いつつ、司会の安藤サクラとの再会に「しばらくぶりね」とにっこり。「今日を楽しみに待ってました。皆さんの前にこうやって姿を現すことでさえ、どうしようかなってなっちゃう。でも結局出ちゃうんです」とお茶目なコメントで会場を和ませた。

 また、優秀助演女優賞を受賞した土屋太鳳は「9年前に新人賞を頂いたとき、西田敏行さんに“この賞を受賞した人は助演や主演で戻ってくるんだよ”と言っていただいて頑張ろうと思えた。西田さん、戻ってきました!」と、協会栄誉賞を受賞した俳優、西田敏行さん(享年76)への思いを語っていた。

『侍タイムスリッパー』『ルックバック』『オッペンハイマー』…話題作が日本アカデミー賞で最優秀賞

2025.03.14 Vol.web original

 第48回日本アカデミー賞授賞式が14日、都内にて行われ、1館から上映がスタートしたインディーズ映画『侍タイムスリッパー』が最高賞となる最優秀作品賞を受賞。他、『ルックバック』や『オッペンハイマー』など、異色の話題作が各部門最優秀賞を受賞した。

『侍タイムスリッパー』は2024年8月に池袋シネマ・ロサにて公開され、口コミを中心に話題を呼び上映館を拡大。自主制作映画としては異例の興行収入を記録中。

 日本映画界の頂点に立った『侍タイムスリッパー』チームは驚がくの面持ちでステージへ。最優秀編集賞も受賞した安田淳一監督は「昨年、亡くなった父と、“頑張っていれば誰かが見ていてくれる”といつも言っていた(斬られ役俳優)福本清三さんに捧げたい」と感謝。主演の山口馬木也も「心臓が飛び出るかと思った」と苦笑しつつ「この映画に何度も足を運んでくださったお客様がいて、その方に聞いたところ、キャラクターたちに会いにくる気分で何回も来ているとおっしゃってくださった。こんなにうれしいことはありません」と涙ながらに語った。

 同じくシネマ・ロサから上映を始め大ヒットした上田慎一郎監督『カメラを止めるな!』は第42回日本アカデミー賞で最優秀編集賞ほか主要賞優秀賞を受賞したが、それを超える快挙に、会場の映画人からも拍手喝さいが沸き起こっていた。

 他、異例の大ヒットで話題を呼んだ押山清高監督の『ルックバック』が最優秀アニメーション作品賞、「原爆の父」として知られる理論物理学者ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた『オッペンハイマー』は最優秀外国作品賞を受賞した。

 

【最優秀賞および主な受賞一覧】

最優秀作品賞…『侍タイムスリッパー』(監督・安田淳一)
最優秀アニメーション作品賞…『ルックバック』(監督・押山清高)
最優秀監督賞…藤井道人(『正体』)
最優秀脚本賞…野木亜紀子(『ラストマイル』)
最優秀主演男優賞… 横浜流星(『正体』)
最優秀主演女優賞…河合優実(『あんのこと』)
最優秀助演男優賞…大沢たかお(『キングダム 大将軍の帰還』)
最優秀助演女優賞…吉岡里帆(『正体』)
最優秀撮影賞…佐光朗(『キングダム 大将軍の帰還』)
最優秀照明賞…加瀬弘行(『キングダム 大将軍の帰還』)
最優秀音楽賞…世武裕子(『カラオケ行こ!』)
最優秀美術賞…三浦真澄(『はたらく細胞』)
最優秀録音賞…横野一氏工(『キングダム 大将軍の帰還』)
最優秀編集賞…安田淳一(『侍タイムスリッパー』)
最優秀外国作品賞…『オッペンハイマー』(ビターズ・エンド配給)
新人俳優賞…齋藤飛鳥(『【推しの子】-The Final Act-』)/渋谷凪咲(『あのコはだぁれ?』)/山田杏奈(『ゴールデンカムイ』『正体』)/赤楚衛二(『六人の嘘つきな大学生』『もしも徳川家康が総理大臣になったら』)/板垣李光人(『八犬伝』『はたらく細胞』『陰陽師0』)/越山敬達(『ぼくのお日さま』)/齋藤潤(『カラオケ行こ!』)/森本慎太郎(『正体』)
話題賞 作品部門:『帰ってきた あぶない刑事』/森本慎太郎(『正体』)
主題歌賞…Mrs. GREEN APPLE『Dear』(『ディア・ファミリー』)

第2子妊娠中の石原さとみ、安藤サクラが「産後復帰作」で共感、満島ひかりは安藤の絶賛に涙

2025.03.14 Vol.web original

 第48回日本アカデミー賞授賞式が14日、都内にて行われ最優秀主演女優賞を受賞した河合優実をはじめ、優秀主演女優賞を受賞した石原さとみや満島ひかりらが、司会の安藤サクラとともに女優同士ならではのトークを繰り広げた。

 優秀主演女優賞を受賞したのは『ミッシング』の石原さとみ、『夜明けのすべて』の上白石萌音、『あんのこと』の河合優実、『九十歳。何がめでたい』の草笛光子、『ラストマイル』の満島ひかり。

 受賞者トークでは、石原が「産後復帰作で娘を失う母親役は本当につらかったんですけど、私自身不器用なこともあって、実際に子供がいて、こんなに育児が大変なんだ、こんなに愛おしいんだ、こんなにちょっといなくなっただけで不安になるんだと分かって、ポジティブに役に反映できた」と振り返り、昨年『怪物』で最優秀主演女優賞を受賞した司会の安藤サクラに「安藤さん、産後復帰作が『万引き家族』だったじゃないですか。サクラさんのように私も挑戦しようと思えて背中を押されたんです」と安藤に感謝。

 安藤も感激しつつ「子育てにかかわらず、乗り越えていかなければならない壁は一生あるんだろうなと思う。皆さんと交流して、意見を交わし合うというか、こういうときどうしてるのとか伺える場を作りたいと思ってるんです」と明かすと、石原は「参加したいです!」と意気投合。

 そんな石原の主演ドラマ『アンナチュラル』とつながる作品『ラストマイル』で受賞した満島は、安藤からの絶賛に目を赤くし「誰よりもサクラちゃんにほめられるのが…」と涙。さらに、安藤の姉である映画監督・安藤桃子監督を参考に、役の衣装を考えたという裏話も明かした。

 さらに満島は「石原さんとはそれまでほとんどお話したことが無かったんですけど、映画の試写会でお会いしたとき、真っ先に走って来てくれて。同じ時代で俳優をしている仲間なんだと思えた」と言い、現在第2子妊娠中の石原に「見つけたらすぐ寄ってきてくれて。お腹も大きいのに。今日は2人で参加だね、って言ってたんです」と顔を見合わせニッコリ。女優同士ならではのトークで盛り上がった。

『あんのこと』で最優秀主演女優賞を受賞した河合は「ちょっと信じられない気持ちでこの会場にいることさえ夢のよう。この作品は自分の中でも特別な作品。長く俳優を続けていきたいと思っているのですが、その中でも特別な作品として残り続けると思います」と感激と感謝をあらわにしていた。

横浜流星「自分は人間としても頑固でつまらない人間」日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を初受賞

2025.03.14 Vol.web original

 第48回日本アカデミー賞授賞式が14日、都内にて行われ横浜流星が最優秀主演男優賞を受賞。喜びとともに演技への熱い思いを語った。

 2020年に第43回日本アカデミー賞で新人俳優賞、2023年に第46回日本アカデミー賞で優秀助演男優賞(『流浪の月』)を受賞。名前を変えながら逃亡する脱獄犯を演じた主演作『正体』で今回、最優秀主演男優賞を初受賞した横浜。

 受賞スピーチでは「藤井道人監督と出会って10年。5年前に新人賞を受賞したとき、藤井監督は最優秀作品賞を受賞されていた。自分にとって藤井組でこの場にいられることに大きな意味があります」と語り、横浜の言葉に客席の藤井道人監督の目にも涙。

 さらに横浜は「自分は芝居は上手くないですし、人間としても遊びがなく頑固でつまらない人間です。それを誰よりも分かっているから毎日、本気で、身命を賭す気持ちで作品と向き合っています。それを少し認めて頂けたような気がして、励みになりました」と感無量の面持ち。

「若輩者ではありますが、映画業界のさらなる発展のために尽力していきます」と意欲を新たにした。

 トークでは、特殊メイクで一重まぶたにした横浜が「現場では“縦浜流星”と呼ばれてました」と笑いを誘う一幕も。さらに『正体』で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を初受賞した山田孝之との念願の共演を振り返りった横浜が「今度は山田さんが演じたような“追う刑事”を演じたい」と言い、山田は「その時は脱獄犯をやらせていただきます」と再共演を誓った。

『正体』は藤井道人監督が最優秀監督賞、吉岡里帆が最優秀助演女優賞を受賞した。

 放送中のNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』では、主人公の蔦屋重三郎を演じている横浜。その活躍に今後ますます注目が集まりそうだ。

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