プロデュース公演でも引っ張りだこで、毎年コンスタントに作品を発表し続けているケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)。その名前を頻繁に目にすることからうっかりしていたが、ふと気が付くと、劇団公演は2年ぶり、劇団への新作書き下ろしは3年ぶりというからちょっとびっくり。
今回は“乞食と金持ちの家族が入れ替わる”という奇想天外な“不条理喜劇”になるという。こう聞くと『王子と乞食』を連想する人も多いだろうが、それとは一線を画した物語になるらしい。
KERA自身がやりたいことをやりたいだけやり、KERA作品を知り尽くした劇団員たちが自由自在に動き回る。そして客演の俳優たちはナイロン100℃という独特の世界の中で、よそでは見せたことのない顔を見せ——というのが劇団公演の醍醐味。ホームグラウンド“ならでは”の作品となりそうだ。
客演の水野美紀はナイロン100℃には2度目の出演。出産もあり舞台は約1年ぶりで、今年初めての出演となる。

