作家・夢枕獏の代表作である『陰陽師』はこれまで漫画、映画、ドラマに舞台とさまざまなジャンルで作品化されてきた。映画のメーンテーマをフィギュアスケートの羽生結弦が使用するなど、思いがけない広がりも見せている。そんな『陰陽師』も今年で30周年。今回、ジャズピアニストのスガダイローとのCDブック『蝉丸?陰陽師の音?』という思いがけないコラボレーションが実現した。
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格闘家イケメンファイル Vol.59 火の玉伝説継承者 平川智也(ひらかわ・ともや)
今回の取材は平川智也が務める格闘技ショップ「フィットネスショップ水道橋」にお邪魔する形で行った。ショップのユニフォームを着ての撮影では柔和な表情を見せてくれた平川だが、練習着に着替えてからは表情が一変。格闘家の顔となる。
「週5日はここで朝10時から夜9時くらいまでは働いています。仕事が終わって9時くらいから上の階にある道場(MASTER JAPAN)で11時くらいまで練習させていただいています。場合によっては朝仕事の前に練習してから10時に出勤したりとか、そういうふうにうまくコントロールしながらなんとか時間を作って、いろいろな方の力を借りながら練習しています」
週2日ある休みはなにを?
「五味さんに相手をしていただけるのがその時間しかないので、その2日を大事に使って久我山で練習しています」
五味というのはもちろん五味隆典。平川は大学生の時に五味のジム「久我山ラスカルジム」の門を叩いた。そもそも格闘家になろうと思ったきっかけは?
「昔、K-1やPRIDEが地上波で放送していたときに好きでよく見ていました。僕は横浜生まれなんですが、宇野薫さんが横須賀出身で横浜を拠点としていると聞いたこともあって、修斗はもちろん、UFCに参戦してからも宇野さんの試合はよく見ていました。そうやって格闘技を見ていく中で一番影響を受けたのが今の師匠の五味さん。僕が高校生の時ですかね。その時は格闘技をやるという気持ちはなかったんです。もともと小学生から高校までずっとサッカーをやっていて、選手ではないにしても何かしらサッカーに携わって生きていこうと思っていました。でも大学入学で東京に出てきたのをきっかけに、まだ自分が選手としてやれるものはないかということを考え始めて、ぱっと思いついたのが格闘技。本来バックボーンがないとやっていけない世界だということは薄々感じていたんですけど、そんなことは関係なく1選手としてどれだけやれるか試してみたいと思いました」
やるなら五味さんのところしかないだろうと。
「始めるなら五味さんのところ、という思いがありました。試合や雑誌などで話していることを読んでいて自分の中に響くものがあった。感覚的に、この人についていきたいなっていう気持ちがあって、真っ先に五味さんのところに行きました」
修斗の魅力とは?
「修斗の独特の雰囲気が好きなんです。新宿FACEもそうですが、やはりなんといっても聖地・後楽園ホールの雰囲気は他の団体じゃ出せないんじゃないかと思います。それは入場式の時から感じている。会場のお客さん、プロモーターの方、選手自身もそういう気持ちでいるんじゃないかと思うので、それがバシっとはまった時は興行自体が最高に盛り上がるじゃないですか」
家と職場とジムを行ったり来たりの生活。
「僕は1試合1試合、そこで夢がついえるか続くか、というような気持ちでやっているので、その先なんて一切見ていない。負けたら引退、くらいの気持ちで毎試合闘っています。ケージに入る前にしっかりと準備できるかできないか、自分との勝負だと思っているので、そういうことを思っていつも試合に臨んでいます」
そして11月12日の後楽園大会では高橋遼伍と環太平洋ライト級チャンピオン決定戦を戦う。
「相手は打撃が得意なので、多分バチバチにぶつかり合う試合をみんなイメージしていると思うんですが、僕は一方的に自分のやりたいことをやるスタイルで行こうと思っているんです。バチバチにやっても負ける気はしない。そこで負けると思ったら選手としてダメだと思います。今回は正面衝突でぶつかり合うような展開にはならないようにいろいろ考えています。高橋選手とはひとつステージが違うところを見せつけてやりたいです」
自分の試合はもちろん、修斗を初めて見るような人に観戦のアドバイスを。
「あのキックが良かったとかタックルが良かったというような細かい技術の話よりも、大会全体の雰囲気を会場で感じてほしい。盛り上がるところは盛り上がって、泣けるところは泣く。会場って喜怒哀楽とかいろいろな感情が詰まっているんです。だから細かい技術論よりは思い切り泣いてわめいて叫んでくらいの勢いで試合を見て、感じ取ってもらえたら選手はうれしいんじゃないかなと思います」
『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』試写会に10組20名
“イギリスのシンドラー”と呼ばれ、ノーベル平和賞候補にもたびたび名を挙げられた愛と勇気の人ニコラス・ウィントンの驚くべき活動の足跡と、彼に救われた人々の人生をたどり、命の大切さを世界に伝える感動のドキュメンタリー。
第2次大戦開戦前夜のヨーロッパでは、ナチス・ドイツの迫害を受け多くのユダヤ人が難民となるなか、その子供たちを安全な国に疎開させる活動〈キンダートランスポート〉が行われていた。ニコラス・ウィントンは、公的支援を受けずにチェコスロヴァキアでその活動を行い、669人の子どもたちを救っていたが、彼はそのことを家族にさえ一切、語らずにいた。それから50年。ある場所から発見された一冊のスクラップブックが、彼の偉業を明らかにしたことで、ニコラスと彼に救われた人々が奇跡の再会を果たすことになる。しかし、本当の奇跡は、ここからが始まりだった…!
今も世界中で広がり続ける“恩送り”の記録。ニコラスからの善意のバトンを、本作を通して受け取って。
11月26日、YEBISU GARDEN CINEMA他にて全国順次公開。
【読プレ】高梨臨×斎藤工が描く、農業と夢と青春
高梨臨や斎藤工が出演する映画『種まく旅人?夢のつぎ木?』(佐々部清監督)がいよいよ公開。日本の第一次産業を描いてきた『種まく旅人』シリーズの最新作で、岡山県赤磐市の桃農家を舞台に兄の遺志を受けつぎ新しい桃「赤磐の夢」の新種登録を目指す女性と周辺の人々との絆を丁寧に描く。女優になる夢をあきらめて地元に戻ってきたヒロイン・彩音を高橋臨、日本の農業政策を変えるという夢を持ちながらもその理想を見失いかけているエリート官僚を斎藤工が熱演する。公開を記念し、同作品の鑑賞券を5組10名様にプレゼント(係名:「種まく旅人」)。
『種まく旅人?夢のつぎ木?』11月5日 有楽町スバル座ほか全国ロードショー!【配給】アークエンタテインメント【公式HP】 www.tanemaku.jp
『マックス・スティール』試写会に10組20名
DCコミックや『トイストーリー』のフィギュアを手掛けるマテル社の人気アクション・フィギュア・シリーズから生まれたスーパーヒーロー、マックス・スティール。これまでにもアニメ化、ゲーム化されてきた人気キャラクターが『アベンジャーズ』シリーズのスタッフによって待望の映画化。主人公マックス役には期待の若手ベン・ウィンチェル。他、マリア・ベロ、アンディ・ガルシアらベテランが脇を固める。
マックスは、幼いころに父親を奇妙な事故で失った故郷に戻ってきた。ところが突然、自分ではコントロールできないエネルギーが体から放出されるようになる。奇妙なパワーはしだいに大きくなり、ついにはマックスの手に負えなくなってしまう。そんな折、謎の地球外生命体スティールが現れ、2人が一体化することにより、そのパワーを自在にコントロールできるうえ、驚異的なパワーを持つスーパーヒーロー“マックス・スティール”に変身できることを知る。戸惑いながらも互いの間に繋がれた運命を受け入れたマックスは、その力で父親の死に関する秘密を解き明かそうとするのだが…。
12月3日より池袋HUMAXシネマズ他にて公開。
『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』試写会に15組30名
絶世のオンチが音楽の殿堂・カーネギーホールを満席にする!? 『クィーン』 『あなたを抱きしめる日まで』のスティーヴン・フリアーズ監督が、超大物俳優を揃えて描く、実話をもとにした感動作。
NY社交界のトップ、マダム・フローレンスの夢。それはソプラノ歌手になること。しかし彼女は自分の歌唱力に致命的な欠陥があることに気付いていない。愛する妻に夢を見続けさせるため夫のシンクレアはマスコミを買収したり、信奉者だけを集めたリサイタルを開催するなどして立ち回っていた。しかしある日、フローレンスがカーネギーホールで歌うと言い出した。持病を抱えながらも音楽に生きる彼女の命がけの挑戦に、シンクレアも決意を固めた。かくして、稀代のオンチが音楽の殿堂を目指す、とんでもない挑戦が幕を開ける…!
12月1日(木)よりTOHOシネマズ 日劇ほかにて全国公開。
大阪の新名所「空気の看板 大ぴちょんくん」
ダイキン工業は、身の周りの空気を楽しく・分かりやすく可視化する装置として、シンボルキャラクター『ぴちょんくん』の形をした屋外看板『空気の看板 大ぴちょんくん』を大阪・梅田に設置。熱帯夜や花粉症等、表情やコメントで空気に関する注意喚起を行う他、温度と湿度の状態によって9色に変化し、リアルタイムで空気の状況を表示する。また、季節限定の大ぴちょんくんも続々登場。空気の大切さを伝えるために、大ぴちょんくんは大阪の空気を見守り続けている。HPでは看板と連動し、空気情報をお知らせ。
ビジュアル系 jealkb武道館を目指し再起動
ビジュアル系バンドのjealkb(ジュアルケービー)が新しくスタートを切る。11月2日に渾身のニューシングル『reboot』を発売し、ACT2としてバンドを「再起動」する。
「再始動」のきっかけは「2020年に日本武道館でライブ」宣言だ。
「2015年から2020年までの6年間で日本武道館に行く目標を立てて、ツイッターに書いたんです。そしたら、今のスピードではダメだって真剣に反応してくれた人がいたんです。それがきっかけになってみんながそれぞれエンジンを加速しました(haderu)
もともとロンドンブーツ1号2号の田村淳、もといhaderuを中心に芸人で構成されたバンド。2006年に活動をスタートするも、芸人、まともに楽器が弾けないといったことから彼らの真剣さは世の中はもちろん、周囲の芸人にも伝わりにくかった。ただキャリアを重ねるなかでバンドの名前も浸透、ファンも拡大。なにより楽曲やライブのレベルもアップ。作品やライブを通じて、彼らの本気度や熱はゆっくりだが確実に伝わり始めている。
「リブートを決めたけど準備期間は短かった。でもこんなにバンドのことを考えたのは初めてかもしれない」(haderu)
「バンド以外の活動もあるから集まるのは夜で、気づいたらもう朝4時になってたりした」(hideki)
濃密な時間を経て完成したのが最新シングル『reboot』。自らを奮い立たせる作品だ。エネルギッシュでスケールが大きいと楽曲だが、これまでの彼らの楽曲群と並べると違いが感じられる。
「タイトルを決めてから曲を書くって、これまでなかった曲の作り方なんじゃないかな」(haderu)
「曲を作るうえでは、とにかくエモい曲っていうテーマもあった(笑)。リブートだし、これまでのjealkbにこだわる必要もないと、やってみた。それぞれ出来上がったものを持ち寄ったら全員一致でこれだったんですよ(笑)」(elsa)
一方リリックは、耽美的なフレーズやデコラティブなワードは姿を消し、シンプルで共感しやすい世界観を描き出す。
「バンドのヴィジュアルと同じように脱ゴシック。前は歌詞を書き出してから辞書を引いて、より難しい言葉と置き換えたりしていたんだけど、今回はまったくしなかった。それよりも分かってもらえる、聞きやすいってことを考えて書いています」(haderu)
バンドの活動期間も10年を超えた今だからこそ気合を入れ直す。これまでの作品を愛してきたファンにはかなりのサプライズになるかもしれない。ただ、ステージの前やスマホや画面の向こうにいるオーディエンスを楽しませたいという気持ちには変わりはない。
12月には単独ライブも控えている。「再起動」し、リアルに武道館のステージを目指す彼らの今、最新シングルとライブで確かめたい。その価値はある。
THL編集部オススメMOVIE『スター・トレック BEYOND』
未知の星に不時着した宇宙船救出ミッションに出発したエンタープライズ号。しかし到着直前、無数の飛行物体によって急襲を受けエンタープライズ号の仲間たちは散り散りになってしまう。たった一人見知らぬ土地に投げ出されたカーク船長を待ち受けるのは…?
監督:ジャスティン・リン 出演:クリス・パイン、ザッカリー・クイント他/2時間3分/東和ピクチャーズ配給/TOHOシネマズスカラ座他にて公開中 http://startrek-movie.jp/
巨匠スコセッシ「日本の“家族”を集めた」遠藤周作の名作を映画化『沈黙〜サイレンス〜』
日本でも映画ファンから絶大な支持を得るマーティン・スコセッシ監督が、遠藤周作の小説を映画化。19日、都内にて記者会見を行い、その一部映像を全世界に先駆けて披露した。
最新作『沈黙〜サイレンス〜』は、キリスト教が弾圧されていた江戸時代を舞台に、日本にやってきたポルトガル人宣教師が迫害に苦悩しながらも、信仰とは何かを求道する姿を描く。
約15分間、4つのシーンのフッテージ映像を披露した後、万雷の拍手で迎えられたスコセッシ監督と、隠れキリシタン・キチジロー役の窪塚洋介、通辞役・浅野忠信の3人。
監督が原作と出会ったのは1988年のこと。「黒澤明監督の『夢』に出演したのですが、ちょうど日本で撮影を行っていたときに本を読み終わりまして、映画化したいと思いましたがどうアプローチすべきか分からず、数年後に脚本を書きはじめ、2006年に書き終わりました。しかしその後、権利関係が複雑になったりして、なかなか撮影にこぎつけられなかった」と振り返った監督。「私自身がカトリックの家に育ったことも映画化したいというモチベーションの一つだったが、異なる文化の衝突というテーマに引かれた。とにかくこの作品については語り尽くせない。まずは早く皆さんに作品を見てもらわないと(笑)」と笑顔を見せた。
オーディションを経て、それぞれの役を勝ち取ったという2人。窪塚は「役が決まったときはドッキリかと思った」、浅野も「オーディションでは本当に撮影しているかのように楽しかった」と、スコセッシ監督との仕事を終え感激の面持ち。監督も「オーディション用の映像で、窪塚さんがキチジローを力強く、正直に演じているのを見てこの人しかいないと思った。浅野さんは『アカルイミライ』や『殺し屋1』を見ていたので通辞の役にぴったりだと思った」と2人の役者を絶賛。また同作には、映画監督でもある塚本晋也やイッセー尾形らも出演しており「14歳で溝口健二の『雨月物語』をテレビで見て以来、黒澤作品はもちろん、多くの日本映画を見てきた私にとって彼らは家族のような、なじみの顔だった」と日本の俳優陣にも大満足。
前日には第28回世界文化賞の映像・演劇部門を受賞。日本映画もまたイタリアやアメリカ映画とともに、映画監督としての基礎を作ってくれたと語る世界的巨匠が、また一つ、日本との絆を結んだ。
『沈黙〜サイレンス〜』は2017年年1月21日公開。
休日は料理で後輩をおもてなし 卜部功也さん(K-1ファイター)
ラジオ番組『JAPAN MOVE UP supported by TOKYO HEADLINE』
毎週土曜日21時30分〜 TOKYO FMで放送中!